0
あまりに高度な科学は、魔法と区別が付かない。
では、あまりに高度な魔法は……?
1
「魔法少女、と聞くと、夢と希望に満ちた、華々しい存在だとイメージするかもしれません。実際、私もそんな空想を抱いていた一人でした。魔法少女ってすごい、魔法少女って憧れる――という風に」
だから。
本物の魔法少女になれた時はとても嬉しかったですね――と、学生服風の着衣物を身に纏い、椅子に腰掛けている少女は、口元を緩め、微笑むような顔で言った。
豪奢な木製の机を隔てて、少女の向かいの椅子に座っている少年――『地球撲滅軍』の新設部署、空挺部隊の隊長にして、十四歳の若き英雄、空々空は、会話に出てきた魔法少女というあまりにも非現実的な言葉に対して――驚かなかった。
何もこのノーリアクションは、空々が感情を持たず、驚く感性が無いからということだけが原因ではない。
単に彼は魔法少女という存在に、既に慣れているのだ。
というのも、空々は一度、魔法少女になってすらいる。
正確には魔法少女の魔法のコスチュームを着ただけだけれども、それでも、魔法の力を体験し、使用した事はあるのだ。
(むしろ、驚く所は、あんなフリフリのコスチュームを着ていなくても魔法少女って所かな……)
そう考えつつ、ふと、四国で出会った魔法少女達を順に思い出す――が、黒髪シニョンの華奢な馬鹿が脳裏に浮かんだ途端、それを打ち切った。
ともあれ、あんな着る事自体が罰ゲームみたいなドギツい衣装を着なくとも、目の前の少女が着ているような学生服風の衣装(あくまで学生服『風』であり、それに施されたアレンジは多少目立つけれども)で魔法少女になれるというのは、空々にとって初耳であった。
いや、たしか、この少女の場合、魔法少女になるにあたって重要なのは、衣装では無いのか?
「魔法少女になったばかりの私は、夢が叶った喜びのままに、しかし得た力を私利私欲で使いはせず、色んな人の役に立つべく活動しました。側溝に落ちた車を戻したり、無くした鍵を探してあげたり、あとは……」
まあ、要するに、彼女はその魔法の力を『困っている人を助ける』ために使ったのだろう。
まさに、漫画やアニメに出てくる、清く正しく優しい魔法少女だ。
四国では魔法の力を自分が生き残るために使い、人を助けるどころか殺しすらした空々にとっては、耳が痛くなる話である――いくら心が無い英雄でも、痛くなる耳ぐらいならある。
「けれど、そんな風に魔法少女の活動を楽しめたのも、ほんの短い間の――あの恐ろしいゲームが開催されるまでの話だったんです」
と。
そう言って、少女は、少し表情を暗くし、僅かに俯いた。
空々のように心に欠陥を負った人でなしではなく、きちんと感情の備わっている人間がその顔を見れば、『なんて悲しい顔をしているんだろう』と、少女への哀れみを禁じ得なかっただろう。
心が無く、それ故に、他人の心を察する能力が決定的に欠けている空々は気付くまい。彼が四国で体験した『四国ゲーム』に負けず劣らぬ程に血と死に満ちたゲームを、目の前の少女がかつて体験していたことになど。
「その催しで沢山の人が死んでいった後で、無事生き残った私の心にあったのは、後悔だけでした。私は何も出来なかった。自分で何も選ばず、どんな決断もしなかったままに、終わってしまった。それを、後悔しました」
だから――と、少女は表情を変えないまま、言葉を続ける。
「決めたんです。次は……選ばなかったことを後悔するんじゃない。後悔する前に自分で選ぶ――と。」
その考えには、空々も同じであった。
何事も、他人に何かをしてもらうのを待っていては遅く、間に合わない。
伝説上では、何かと他人頼りな印象を受けられやすい空々だが、もしも彼が本当に何もかもを他人に任せていた場合、彼の英雄譚はとっくの昔に幕を閉じていたであろう。
結局、自分の事は自分でやり、自分で決める他ないのだ。
「それから私は、懸命に働き、戦いました。あの地獄のようなデス・ゲームを繰り返させないために、そのような事を企む魔法少女を次々に倒していきました。そうしていった末、いつの間にか、私は『魔法少女狩り』という異名で呼ばれるようになっていたんです」
少女の腕は美しくて細く、柔らかそうである。
健康的ではあるものの決して強力そうではないその腕では、悪者どころか少し重めの図鑑一冊すら倒せなさそうな気もするが、しかし、彼女は魔法少女――この世の法(
ルール)ではなく、魔の法(ルール)の元にいる存在だ。
ならば、悪者の一人や二人、余裕で倒せるだろう。
「だけど、私が働けば働くほど、世の中が良くなったか――と言えば、そうではありませんでした。この話の最初に、私は『魔法少女、と聞くと、夢と希望に満ちた、華々しい存在だとイメージするかもしれません』と言いましたけど、実際はそんなイメージ通りではなく、魔法少女の社会にも、人間社会と同じくらい生々しい闇だったり、面倒臭い慣習だったりがあったわけです。だって、魔法少女も、元々は普通の人間だったんですから」
それもやはり、空々と同じである。
人類を救う為の若き英雄になり、『地球撲滅軍』に入れられた空々であったが、彼を待ち受けていたのは、絵に描いたようなヒーローストーリーではなく、ただひたすらに汚く、醜い、人間同士の争いであった。
自分の出世の為に、上を引き摺り下ろし、他人を陥れ、弱い者を危険に晒す――そんな組織は何処にだっている。
結局、人類を救う正義の組織であろうと、この世の法則から外れた魔法少女の集まりであろうと、平凡な社会であろうと、其処に居るのが人間であれば、出来る社会構造はそう変わらないのだ。
「そんな中で生活していたから、次第に私の心はプレッシャーや責任、遣る瀬無さで擦り切れていったのかもしれませんね。だからこそ、決定的な崩壊を迎えてしまった『あの時』以来、私は魔法少女であるのが嫌になったんでしょう――全てが嫌になったんでしょう」
少女の顔に掛かった影が、言葉を紡ぐ度に段々と暗くなってゆく。
しかし、次の瞬間。
『だけど』――と。
力強い発音でそう言って、少女は俯いていた顔を上げた。
空々の方を見据える少女の表情には、先程までの暗さが微塵も無く、月のような輝きを纏った笑顔があった。
(こういう表情を何処かで見たような……いや、表情というよりも、感情かな?)
目の前に現れた表情――感情に対する既視感を疑問に思う空々。
彼が、それへの決定的な答えを出すのを待たずに、少女は言葉を続けた。
「――だけどその後、私は、プク様のおかげで救われました。彼女の友達の一人になることが出来ました。それまでの悩みなんて気にもせず、プク様に仕え、プク様のお役に立てる事を、生きる目的として定められたんです。それが、どれほど幸せなことだったか、分かりますか?」
2
あぁ、そうか――と、空々は納得した。
目の前の少女が放つ感情への既視感が何だったかを、思い出したからだ。
その感情は、空々の世話係にして空挺部隊副隊長、氷上竝生が時折見せていた、『献身する事への喜び』だった。
もっとも、氷上女史が見せていたこの感情は、目の前の少女ほどに甚大ではない、細やかなものだったけれども。
少女のその感情に、空々は押されることもなければ引くこともなく、ただ受け流し、
(成る程。これが『彼女』の魔法なのか)
と、今ここには居ない、自分が召喚したサーヴァント――少女が言うところの『プク様』の魔法を分析していた。
その時、それまでうっとりと酔いしれるような表情をしていた少女が、ふと、何かに気付いたような表情を見せ、台詞を中断した。
「そろそろプク様がいらっしゃるようです。こんな短時間で着替えを終わらせなさるとは……プク様は余程、あなたとの会話を楽しみにしているのでしょうね」
背後をちらりと振り返り、そこにあるドアを見て、少女はドアの向こう側の様子が見えているかのように――否、聞こえているかのように、そう呟いた。
その口調は先程までとは違い、恍惚に満ちた物ではなく、何処か不満げで、憎々しげな様子である。
その不満と憎悪は、これからやってくるプク様に対して――ではなく、『プク様』との会話を予定している空々に対して向けられたものであった。
要するに、彼女は空々が羨ましく、妬ましいのである。『プク様』と会話が出来ることは勿論、『プク様』が着替えの時間を短縮するほどに、空々との会話を楽しみにしてくれていることも。
しかし、そう恨んでも羨んでもばかりいられない。
『プク様』の来訪を予見した少女は、空々との会話を唐突に打ち切り、席を立った。
そのまま、ドアの真横まで移動し、使用人が主人を迎えるような、恭しいポーズを取って待機する。
その数秒後、ドアが開き、部屋の外から一人の魔法少女を先頭に、何人もの魔法少女たちがぞろぞろと室内に入って来た。
彼女たちは、まるで魔法に掛けられているかのように美しい少女たちであったが、その中でも先頭を飾っていた少女は一際美しかった。
アフタヌーンドレスを更に豪華にしたような着衣物に加え、背中に孔雀の羽のような装飾品を何枚も付けている彼女は、そのまま先程まで学生服風の少女が座っていた椅子の真横に到着。
すると、後ろに控えていた何人もの少女の内、五人がそれぞれ、布やらクッションやらを持ち出し、椅子を飾って行く。
やがて見る見るうちに、五秒と経たず、椅子は女王(クイーン)の玉座さながらの豪華絢爛さを醸し出すようになっていた。
それを見て、豪華アフタヌーンドレスの少女は満足げに頷き、椅子の装飾を担当した魔法少女たちの頭を順番に撫でていった。
頭を撫でられた彼女たちは皆、頰を赤らめ、今にも昇天しそうなほどに気持ち良さげな表情を浮かべていた。
その後、豪華アフタヌーンドレスの少女は、ぴょんっとバックジャンプするような動作で着席。クッションに腰を沈めた。
「改めましてこんにちわ、空々お兄ちゃん。スノーお姉ちゃんとのおしゃべりは楽しめた?」
空々が召喚したサーヴァント――豪華アフタヌーンドレスの少女こと、キャスター『プク・プック』は、太陽のように明るい微笑みと共にそう言った。
3
空々空が、聖杯戦争の一参加者として選ばれ、冬木市へと連れてこられたのは、ほんの数時間前のことである。
(聖杯を巡る戦争なんかより、まずは地球との戦争をどうにかしなくちゃいけないんだけどな……)
そんなことを考えるも、現実への適応性において右に出る者がいない空々は、召喚されつつあるサーヴァントの姿を見ながら、これからどう聖杯戦争を生き抜こうかと策を練っていた。
かくして、召喚されたのは『誰とでも仲良くなれる』魔法少女、プク・プックだった。
それどころか、彼女に加えて、何十人もの魔法少女たちが一緒に出現した。
プク曰く、『硬い友情で結ばれている友達は、いつでもどこでも――サーヴァントになった後でも、一緒に居るものなんだよ』だとか。
その台詞を聞き、その場に居た他の魔法少女達は、『プク様の戦いに同行出来て、私たちは幸せです』と、滂沱の涙を流していた。
まあ、タネを明かせば、彼女たちは単にプクの宝具で召喚されているだけなのだが、それを知った所で大した変化は生じないだろう。
ともあれ、空々は一騎のサーヴァントだけでない、何十人もの戦力を一気に有するようになったわけである。空挺部隊のおよそ五、六倍近くの人数が居るのではないだろうか?
だからと言って、そこで諸手を上げて喜ぶほど、空々は愚かではない。
たしかに戦争において重要視されるのが兵隊の人数であり、空々の(正確にはプク・プックの)有するそれは文句無しに充分だと言える。
しかし、それを上手く使わねば、戦争に勝てる訳がない。
ただの数のごり押しで戦争に勝てるならば、四十七億人の人類は地球との戦争にとっくに勝利を収めていただろう。
というわけで、空々はプクと今後の戦略について、ミーティングを行おうとした――のだが。
「それならちょっと、おしゃべり用のファッションに着替えてくるね。これは召喚される時用のファッションだったから」
召喚された当時の彼女のファッションは白いトーガであった。しかし、それでも十分に豪華極まった衣装である。
「プクが着替えている間は暇でしょ? だったら、スノーお姉ちゃんとおしゃべりしてみてね。スノーお姉ちゃんは、これまで悪い子たちをたっくさん倒してきたすごい子なんだよ。だから、面白い話をいっぱい聞かせてもらえると思うな」
と言って、プク・プックは学生服風の少女と空々を部屋に残し、屋敷――これは、空々が冬木市に居た当初から、彼の住居として設定されて居た場所だ――の別の部屋へと、魔法少女たちを連れて行ってしまったのだ。
そして、暫く気まずい沈黙が室内に流れた後、学生服風の少女と空々は着席、会話を始め、冒頭に至る、というわけである――。
4
「プクは聖杯が欲しいな」
会話を始めるやいなや、プクはそう言った。
「だって、聖杯に願えば、どんな願いでも叶えられるんでしょ? そんな事、あの『魔法の装置』でも出来なかった筈だよ。だから、プクは聖杯が欲しいな」
「ちなみに聞きたいんですけれど、聖杯を手に入れたら、キャスターさんは何を――」
「プクは『キャスター』じゃなくって、『プク』って呼んで欲しいな」
「…………」
サーヴァントを真名ではなく、クラス名で呼ぶべきだということを、聖杯戦争のルールを知った時に勘付いていた空々であったが、まさかそれをサーヴァント自らが否定してくるとは思っていなかった。
目の前に居るプクは、名前で呼んでもらえなかったことに、少し哀しげな表情を浮かべて居る。
その瞬間、空々とプクの周りを囲っていた何十人もの魔法少女たちが一斉に、空々へ殺意と敵意を向けた。
ある者は睨み付け、またある者は悲しんでいるプクの姿に悲しみ、またまたある者は『それ以上プク様を悲しませたら殺す』と言わんばかりに腰に下げた剣に手を掛けている。
そんな中でなお、自分の意見を頑固に貫こうとするほど、空々は命知らずではない。
「……聖杯を手に入れたら、プクさんは何を願うんですか?」
と、改めて言い直す。
「ええとね、『世界中のみんなと友達になりたい』って願うかな」
「…………」
世界中のみんなと友達になりたい。
その文面だけ見れば、なんとも微笑ましい、子供が思う様な願いである。
是非叶って欲しいものだ。
だがしかし。
プク・プックが――『誰とでも仲良くなれる』魔法を持ち、友達になった者全員から狂信者の如き服従を受けている彼女が、その願いを口にした場合、それが含む意味はだいぶ違った物になるだろう。
それは、『世界を支配したい』と言っているのと、ほぼ同じだ。
子供ではなく、悪の魔王が思う様な願いである。
(なんて事を此処で言った所で、意味は無いんだろうけどね……)
プクの意見への否定を、プクの友達達の前で言えばどうなるか。
まあ、プクを現世に繫ぎ止める楔の役割でもあるマスターの空々をそうあっさりと殺す事はないにしても、半殺し程度にはしてきたっておかしくない。
彼女達にとってみれば、空々は『最悪生きてさえいれいれば、大丈夫なもの』なのだから。
異常なまでの友情から発する、異常なまでの狂信。
けれども、そんな彼女達よりもずっと異常だったのは、空々空そのものであった。
何せ、彼はプクを召喚してから現在に至るまで、一度たりとも、彼女に対して友情を感じていないのだから。
プクの美しく愛らしい姿に、ほんの少しも心が動いていないのだから。
それもその筈――何せ彼には美しいものを美しいと思い、感動する心がないのだ。
友情以前に情がないのである。
人道ならぬ外道を歩み、情ならぬ非情を持って敵を倒す――それが、空々空という、心の死んだ英雄のあり方であった。
そんな彼にも、かつては友人が居たには居たが……その人物との友情は、プク・プックの求めるそれとは異なっていると言えるだろう。
少なくとも、彼女が友達に求める友情は『友達は友達だけど、必要とあればビルの屋上から蹴落とす』なんてものではないはずだ。
というわけで、空々はプク・プックの友達――シンパにならずに済んでいるのである。
(まあ、それは、僕が周りから外れた、どうしようもない人でなしだという証明でもあるんだけどね)
今まで何回も確認し証明して来た事実を再認識し、空々は溜息を吐きたくなった。が、ここでそんな動作をして、あらぬ誤解を受けるわけにもいかないので、自制する。
一方、プクの方もプクの方で、マスターがいつまで経っても自分の『誰とでも仲良くなれる』魔法で友達にならない事に、疑問を抱いていた。
どういう理由か分からないけど、空々ちゃんが友達になってくれない。
その事を悲しく思うプクであったが、しかし、同時に、然程危険視するほどの事ではないとも思っていた。
何せ、空々はその精神に多大なる欠落を持っていて、英雄と呼ばれていても、所詮はただの人間であり、それも十四歳の少年だ。
非力な存在である。
その上、空々とプクはマスターとサーヴァントの関係――謂わば、仲間であり、運命共同体なのだ。
空々が聖杯戦争を生き残りたいと思っている限り、プクに頼らざるを得ないだろう。依らざるを得ないだろう。
つまるところ、空々はプクの『誰とでも仲良くなれる』魔法が効かない異例の存在であるものの、無力な仲間である彼がこちらに危害を与えて来る可能性はゼロであり、危険は全くないのだ。
尤も、空々は人類の味方の英雄でありながら、味方である人類を倒した回数の方が多いという、仲間殺しの英雄なのだけれども……。
ともかく、
(だけど…………)
空々が無害である事を理解した(つもりになった)後でもなお、プクは思う。
(それでも、いつかは空々お兄ちゃんとも友達になりたいな)
そんな優しい願いを胸に秘めつつ、偉大なるプク様は、空々との会話を進めていくのであった。
(終)
【クラス】
キャスター
【真名】
プク・プック@魔法少女育成計画シリーズ
【属性】
秩序・善
【ステータス】
筋力A+ 敏捷A+ 耐久A+ 魔力A+ 幸運A− 宝具EX
【クラススキル】
道具作成(偽):B
魔力を帯びた器具を作成する。
道具作成の逸話を持たないプク・プックはこのスキルを持ち得ないが、宝具によって呼び出される魔法少女達の存在によってこのスキルと同等の能力を得ている。
召喚される魔法少女たちは、バラエティ豊かであり、彼女たちが持つ道具の種類も多岐にわたる。
プクの友達である彼女たちは、自分が持つ道具の全てをプクに捧げるだろう。
陣地作成:B−
自らに有利な陣地を作成するスキル。
プク・プックは生前、自らの邸宅を持っており、また、ある遺跡に篭って他派閥の魔法少女たちと戦ったこともあった。
しかし、彼女の最期は陣地内に予めあった物により齎された物なので、スキルランクにマイナスがかかっている。
【保有スキル】
魅了:EX
下記の宝具で得たスキル。
例え敵対関係にあろうとも、プクを一目でも見た者は彼女に魅了され、自らの命を以って尽くそうと決意する。
カリスマ:EX
下記の宝具の魔法で完全に魅了した者に対しては、最早神に等しい規格外のカリスマを発揮する。
魔法少女:A+
三賢人の一人の現身であるプクのこのスキルのランクは著しく高く、肉体の強度は従来の魔法少女のそれ以上となっている。
このスキルによって、プクはキャスターらしからぬ高ステータスを獲得した。
【宝具】
『誰とでも仲良くなれるよ』
ランク:A 種別:対人・対軍宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
プクが所持する固有の魔法。
文字通りどんな相手とも仲良くなれ、プクと友達になった相手は彼女の役に立つ為に己が身を犠牲にしてでも働こうとする。
魔法の力の強弱によって、友達になる深度は変わる。最大出力で力を発揮すれば、相手は一瞬の内に洗脳され、プクの配下に落ちるだろう。
ある程度距離を取れば、魔法の力を弱める事が出来る。
また、この魔法はプクの姿を直接見ずとも、テレビ画面のモニター越しで彼女の映像と音声を見聞きしただけでも効果を発揮する。
生前は殆ど常にこの魔法を大人数に使っていたこともあり、この魔法、もとい宝具の使用に際して消費される魔力量はランクに見合わず少ないものとなっている。
『全てはプク様のために』
ランク:EX 種別:対人・対軍宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
プクが生前友達になった者たちを召喚する。
召喚される友達の殆どは高い戦闘能力を有した魔法少女であり、中には歴戦の猛者もいる。
プクと魔法少女たちの間に並々ならぬ友情が存在した為、この宝具が生まれる事となり、魔法少女たちの召喚・現界に費やされる魔力は従来の召喚・現界よりも著しく少なくなっている。
身の回りの世話をしてもらうべく数十人の魔法少女を常に召喚しているが、この宝具が最大展開された時、何百人もの友達が召喚される。
【weapon】
なし。強いて言うなら友達との友情だよ。
【サーヴァントとしての願い】
世界中のみんなと友達になる。
いつかは空々ちゃんとも友達になりたいな。
【マスター】
空々空@伝説シリーズ
【能力・技能】
- 元野球部で現軍人である為、身体能力はそこそこ高い。
- 感情が無く、心が死んでいるので、精神干渉を受け流す。
【weapon】
空々専用のヒーロースーツだ!
着るだけで透明になれるぞ!
だが、着るのに手間と時間が掛かったり、透明になれる時間に制限があったりと、短所もある!
必殺技はグロテスクキック! 正義の蹴りで悪を踏み潰せ!
かつて空々と共に居た剣道少女の形見!
持っているだけで敵をオートで斬りまくるぞ!
持ち主を文字通りの殺人マシーンにしてくれるわけだ!
――という、地球撲滅軍の科学の叡智を尽くした武器をかつて持っていたが、人工衛星『悲衛』に乗り込む直前の時期では、いずれの武器も持って居ない。丸腰の徒手空拳である。
【人物背景】
人類の三分の一を絶命させた『大いなる悲鳴』――それを発した地球を打倒すべく『地球撲滅軍』によって英雄に選ばれた少年が空々空である。
感情が死んでいる彼はショッキングな出来事も大抵ならば受け流し、必要とあれば人殺しもアッサリとやってのける。
参戦時期は悲衛伝直前。
【参戦経緯】
人工衛星『悲衛』の材料に『鉄片』が混ざっていた。
【マスターとしての願い】
現在人類と地球の間に起きている戦争をなんとかする。ともかく、まずは生き残る事を目標に。
最終更新:2017年03月15日 18:49