同盟暦116年。この年、3人の王女が行方を晦ました。
オーヌディア大陸の東に位置するポーク地方でタミュールニア王国の姫君’セニュータ’
がまず1人。タミュールニアはその市民が9割以上も人間でありながらも王は代々
エルフ族が
治めてきた変わり種の王国である。これは、遠い昔、彼らがこの地で生きることを決意した時、
タミュールニアの初代王が息子との求婚相手にエルフ族を選んだことから始まるとされているが、
今では王族にエルフ族以外の顔を見ることはできない。
しかしながら、民には人気を得ている良い王である。
スティーディア大陸のスティア平原唯一の王国スティア王国の第三王女’カテニア’
がまず1人。彼女は気が強く多くの傭兵たちを友とし世界中を駆け回っており、
彼女の名を知ってるものは以外と多い。しかしながら、仲間の傭兵達が彼女を探しているのだから
行方知れずなのであろう。それに彼女は滅多なことでは連絡を絶やすことはなかったらしく、
国王も心配している。その国王の治める国、スティア王国は平原全体を治められることでも
わかるとおり戦王国である。そしてオーヌディア大陸と同盟を率先して進めた国王の納める
国でもある。
空上にある唯一の居城の跡取り娘がまず1人。誰が一番早くに行方を晦ましたかかはわからないが
居なくなって一番困るのはこの姫君である。残り二つの王国はちゃんと後を継ぐ王子がいる上、
世継にどちらも血を重んじてはいない。ところがエンドレムは生粋の血族家系で現王
アジンディアスは
この1人娘リーラしか儲けていない。リーラは妃殿の金の色も王の灰色の色も受けつかず真っ白な翼を
持つとされている。また、同盟の100年の記念にアジィンディアスにひっついて来た小さな少女の翼は
闇にファーニィネの石のごとく淡く輝いていたと見たものはいう。それがなぜかはアジンディアス王も
知らないらしい。リーラは現在人間としたら12歳ほどで1人でひょいと地上に降りられる性格もない。
とりあえず、今の3つの王国で一番怒らすと怖いのはやはり、空上大陸エンドレム全土を治めきる
このパストラル王国であろう。
舞い降りるように1匹の緑竜から1人の女性が降り立ち、その緑竜はどんどんと体を縮めていく。
最終更新:2007年09月03日 09:22