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中小企業経営・政策 - (2008/05/28 (水) 17:25:34) の編集履歴(バックアップ)
中小企業白書
日本経済は先行き不透明
【理由】
- サブプライム住宅ローン
- 原油価格高騰
- 改正建築基準法の施工による建築着工件数の減少
1.サブプライム
2.原油高高等
- 中小企業の9割以上が原油高高騰により収益が悪化。
- 原油高高騰で価格に全く転嫁できない中小企業は6割を超える。
→中小企業の業況感の悪化
サービスの付加価値向上に向けた取組
顧客単価重視の経営戦略
- これまで規模拡大を重視してきた企業の割合が高かったが、今後は顧客単価を上げようとする意識は高まってきている。
[従来]
|
顧客単価重視 |
顧客数重視 |
その他 |
事業所向けサービス |
28.5% |
57.7% |
13.9% |
消費者向けサービス |
14.6% |
76.4% |
8.9% |
総計 |
22.2% |
65.9% |
11.9% |
[今後]
|
顧客単価重視 |
顧客数重視 |
その他 |
事業所向けサービス |
45.2% |
42.7% |
12.1% |
消費者向けサービス |
37.1% |
53.6% |
9.3% |
総計 |
41.7% |
47.2% |
11.1% |
【具体策】
- 顧客のニーズや満足度を把握する。
- ターゲットを明確にして差別化を図り、安定した品質や高い水準のサービスの提供を行う。
【問題点】
- 品質向上が価格に反映できない取引環境にある企業が多い。
サービス産業を支える人材の諸問題
①サービス産業の非正規雇用者比率が上昇
②正規雇用者の離職率が高く、人的資本の蓄積が進まない
③人材の育成やモチベーション向上などの積極的な取組が期待される。
ITの広まり
- 大企業に比べて中小企業ではITの広まりがもたらしている経営環境の変化への認識が弱い
中小企業におけるITの活用状況
中小企業はITを活用する環境が整っていない
- 規模の小さな企業ほどパソコンの装備率が低い
- ソフトウェアが総資産に占める割合が低い
ITの活用における課題
- 中小企業にとって、ITを有効活用する際の大きな課題は、人材の確保と投資コストの負担である。情報システム会社も都市圏に偏在。SaaS・ASPなどの有効活用が期待される。
- SaaS (サース)
- ソフトウェアをユーザー側に導入するのではなく、ベンダ(プロバイダ)側で稼働し、ソフトウェアの機能をユーザーがネットワーク経由で活用する形態のこと。
- ASP
- 本質的にSaaSと同様
中小企業にとっての地域における情報システム会社の充足度
|
十分 |
やや不足 |
ない |
東京 |
50.7% |
40.6% |
8.7% |
大都市圏 |
39.2% |
47.1% |
13.7% |
政令市を含む道県 |
36.7% |
51.2% |
12.1% |
その他 |
31.5% |
55.0% |
13.5% |
ITの活用による効果
中小企業の認識
- 業務プロセスの合理化やコストの削減には効果がある
- 製品・サービスの高付加価値化や売上増大の効果には懐疑的
中小企業がITの活用により得ていると考えている効果
業務プロセスの合理化 |
87.4% |
生産性の向上 |
67.4% |
製品・サービスの高付加価値化 |
40.2% |
売上の拡大 |
38.4% |
ITの活用による取引先拡大の効果
- 新規取引先は国内全域から海外にも及ぶ
- ホームページ等の工夫で新規顧客獲得に効果を上げている
労働生産性の水準の高い中小企業では電子商取引を行っている企業が多い。
電子商取引を行っている中小企業の割合
業種 |
生産性・高 |
生産性・低 |
建設業 |
12.5% |
10.1% |
製造業 |
12.6% |
8.8% |
情報通信業 |
23.7% |
21.1% |
運輸業 |
3.9% |
2.8% |
卸売業 |
20.0% |
15.7% |
小売業 |
20.0% |
15.0% |
不動産業 |
5.7% |
4.3% |
飲食店・宿泊業 |
11.5% |
12.2% |
他サービス業 |
8.2% |
7.3% |