177名前:国連職員(コネチカット州):2007/04/30(月) 00:09:13.85 ID:GTq0e919O
【理科室、男とクーは同じ班で授業を受けている。しかし…】
男「クー?」
クー「…む」
男「大丈夫か?」
クー「…大丈夫だ」
男「大丈夫じゃないなおい…顔真っ青だぞ?保健室行こう」
クー「いや、平気だ。頭が少し痛いだけだ」
男「駄目だよ無理したら」
クー「男、せっかく君と同じ班になれたのに、みすみすこの時を捨てるわけにはいかない」
男「おいおい…」
クー「出来るものならいつも隣にいたい、しかしいつもは籤引きの結果に甘んじるほかない。
それが今、先生の好意により好きな者と班を組むことが出来た。大切なんだこの一時は」
先「男、クー、ちょっとうっさいぞ。何話してんだ?」
男「先生、クーの具合が…」
クー「男!…騒いでいてすみません先生、何でもありません」
先「ふーん、こりゃ………クー、お前確か陸上部だったな」
クー「はい先生。それが何か」
先「はーいみんな注目!今のビデオで赤血球の説明があったね。で、繰り返すが赤血球はとても壊れやすい。熱にも衝撃にも弱い。
赤血球が足りなくなると貧血だ。そこのクーみたいになる、と」
…ザワッザワザワ…クー大丈夫?……
クー「!先生、謀りましたね」
先「おそらくクーのはいわゆるスポーツ貧血だな。
足の裏などの部位に強い力がかかると、そこで大量に赤血球が壊れてしまうんだ。
試合前だし、ちょっと頑張り過ぎたんじゃねえかな。保健室行きなさい」
クー「…はい」
男「行ってらっしゃい。ノート後で貸すよ」
先「男、ついていってやれ。こっからは保健室遠いからな」
男「!わかりました」
クー「先生!!なんてありがたい言葉!」
先「赤血球はちょうど今日説明したいとこだったからな。もうこれで終いだ。その代わりちゃんと行けよ」
最終更新:2007年05月03日 19:42