191名前:ボーカル(コネチカット州):2007/04/30(月) 03:56:07.14 ID:GTq0e919O
【男は、貧血のクーを保健室に連れていくことになった。】
男「…クー、なぜ腕を組む」
クー「転ばないように」
男「なぜ肩に頭をのせる」
クー「ふらふらするんだ」
男「なぜ頬ずりする」
クー「なんとか目を醒ますように」
男「俺がふらふらしてきたよクー…恥ずかしいよこれ」
クー「君に無条件でもたれかかれるなんて幸せを逃すわけなかろう。
しかも今は授業中で、廊下には誰もいない。静かな道をたった二人で散歩できて、嬉しくて仕方ない」
男「…ですよねー(棒読み)」
クー「分かってくれたか」
男「分からん!恥ずかしいものは恥ずかしいよ」
クー「なぜそんなにも照れる。私では不満か…」
男「違う!そうじゃない。そうじゃなくて…その、こーゆうのは大事なときにするもので…」
クー「すまない。君の気持ちを無視した」
男「ちがう、クー…」
クー「…」
男「…クー、危ない!」
ガッ!
男「危なかった…頭ぶつけるのはなんとか…大丈夫かクー」
クー「大丈夫だ…すまない、男」
男「よかった……あっ…ごめん、ひざ、青くなってるな」
クー「む…気にするな、男。これしきのことは君に助けられずに頭をぶつけることと比べれば」
男「でも…おれがちゃんと見てなかったから…」
クー「違う!男はちゃんと見てくれたぞ。私が……」
男「……もたれかかっといて、クー」
クー「なに、良いのか?」
男「いいよ。こーゆうのは、その、大事なときに」
クー「分かった。ありがとう。目いっぱい甘えさせてもらう。でも、気をつける」
最終更新:2007年05月03日 19:49