255名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/04/30(月) 20:30:01.48 ID:ZuHqCmbp0
『私と彼』
彼は私を連れて林の中を歩いている。
私は彼の事を愛している。
仲間達には「何を考えているんだ」と言われた。
しかし、私の気持ちは変わらない。
仲間達に分かって貰えなくても、彼と一緒にいられればそれで良い。
突如、遠くにある物陰から何かが飛び出す。
あれは――。
彼も気付いたらしく、私に合図を送る。
私は翼を広げ飛び立つ。
飛び出してきた生き物――獲物に向かって私は飛ぶ。
そして獲物に近付くと、爪で掴み捕らえる。
しばらくして、彼が私に追い付き近付いて来る。
何かを喋っているが、私には言葉の意味が分からない。
でも、彼の表情は笑顔だ。
彼に喜んで貰えれば、私は幸せだ。
仲間に分かって貰えなくても――。
彼と言葉が通じなくても――。
私と彼が鷹と人間だとしても――。
私は彼の事を愛している。
最終更新:2007年05月04日 17:44