ク「何故ゆえに私のプリンを食べた?」
男「そこにプリンがあったからです…」
ク「楽しみにしてたのに…」
男「だったら勝手に人ん家の冷蔵庫に入れないで下さい」
ク「何か言ったか?」ギロッ
男「…いえ、何も…。すいませんでした…」
ク「刑罰を言い渡す。今から一時間放置プレイの刑に処スル」
男「は?はぁ…」
ク「口もきかん、ハグや頭ナデナデもさせないし、チューなどもってのほかだ」
男「はぁ…」
ク「二人きりなのに何もしない。せいぜい悶え苦しむがいいわ!」
男「…んぅ…まぁ、それで許されるなら…」
数分後
男はテレビを見てボケーっとしている
クーは本を読んでいる
男(夕飯何にしようかな?)
ク チラッ
男(あ、スーパーいかなきゃな)
ク チラッチラッ ウズウズ
男(そーいえば今日豚肉が安いんだっけか?)
ク ジィー ウズウズウズウズ
男(よし、今日は生姜焼きにしy)
ク「…男よ…」
男「あ、はい?」
ク「…放置プレイの刑は終わりだ」
男「え?でもまだ五分くらいしか…」
ク「別の刑に処する」
男「…はぁ」
ク「今から一時間背もたれの刑に処する」
男「左様ですか…」
ク「ハグや頭ナデナデもしてもらうし、良きところでチューもしてもらう」
男「はい、わかりました」
一時間後
ク「♪」
男「あの、クーさん?」
ク「何かな?」
男「もう一時間経ったんですけど…」
ク「では、刑を30分延長する」
男「それは僕も嬉しいのですが、そろそろスーパーに行きたいのでs」
ク「何か言ったかな?」
男「いえ、何も…」
VIP落ちた。新スレたったらだれか教えてください。いや本当に。
>>406
避難所チェックしてるといいよ。
まぁVIPではとりあえず金曜にスレ立てらしいから金曜にのぞいてみなよ。
>>406
一応、金曜日午後9時以降に立つ事になってるみたいだよ。
何故ゆえwwwww
なにゆえで変換なさいな
クーがプリン好きの話し多いな!!
ほかんんこにもいっぱい。
伝統?
あんぱん?
女「まったく……あんぱんは食べる物であり投げつける物ではないぞ?」
男「(今さりげなく鞄の中に入れなかったか? まさかな……)」
ク「3月も中頃だというのに寒いな…。コタツから出れないではないか…」
(ガチャン!)
ク「む?何の音だ?台所の辺りから聞こえような気がするが…」
男「いたた…。うーん。うまくいかないなぁ」
ク「大丈夫か!…しかし、台所がめちゃくちゃだな。何をやっていたのだね?」
男「クーには関係ないよ。大丈夫だからコタツで休んでいてよ」
ク「関係ないということは無いだろう。それに君の危機を見逃すわけには行かない」
男「本当に大丈夫だってば」
ク「ふむ…。この材料から類推するに何か甘い物を作ろうとしていたのだな。私に言えば愛
する君のためいくらでも作ってやるのに。しかし本当に君は甘いものが好きだな」
男「大丈夫だよ。クーは疲れているんでしょ。僕が作るから」
ク「ついさっきまでコタツで休んでから疲れてはいないぞ。おや、ここにレシピがあるでは
ないか。君の字は相変わらずきれいだな。ふむ…。ゼラチンを溶かすのか…」
男「僕が作れるから。クーはコタツで…」
ク「遠慮しなくて良いのだぞ。次は卵白を泡立てて…砂糖を入れ、エッセンスを加えて…」
男「あぁ…」
ク「これを型にいれ、冷ますのか…。む?ひょっとしてこれは…」
男「そうだよ。マシュマロだよ。今日はホワイトデーでしょ。せっかくクーに作って驚かせ
ようと思ったのにな…」
ク「そうだったのか…。君の好意を無にしてしまった。本当にすまない。償いになるかどう
か分からないが、何でも君のいうことを聞こう」
男「別に謝らなくてもいいよ。じゃあ、一つお願いしてもいいかな」
ク「君のためなら何でもするぞ」
男「これからマシュマロを作ろうと思うんだけど、少し見ていてくれないかな?やっぱり一
人で作るのは無理があったかもしれないからね」
ということで つ【ホワイトデー】
ク「しかし、君の作ったマシュマロは本当においしいな」
男「クーが喜んでくれて嬉しいよ」
ク「しかし、君も甘いものが好きだろう。私の作ったのを食べてくれ」
男「ありがとう。でもその前に…」
ク「何をしているのかね?」
男「クーの好みに合うかどうか分からないけど…。受け取ってもらえるかな?」
ク「ハンカチではないか。きれいな柄だ…。すまない、男よ。大事にするぞ」
男「お店で見たとき、クーに似合うような気がしてね。こっちで驚いてもらえたかな?」
ク「今年も最高のホワイトデーだ。男よ、これで礼になるかどうかは分からぬが…」
(チュッ)
男「///」
ク「ふふ。男よ。今日はホワイトデーだ。今日位は顔を赤くしてはいけないぞ」
GJ!
朝帰りの車内
女「男、いつも家まで送ってくれてありがとね。」
男「ああ。別に大丈夫だよ。帰り道の途中だし。」
女「でも、みんなと朝まで遊んで君も疲れているでしょ?」
男「いいんだよ。それに俺も一人だと居眠りしそうだからさ。気にしないで。」
女「うん。そっか・・・あっ、そうだ。ここで止まって。」
男「えっ、クーの家ってもうちょい先でしょ?」
女「いいからいいから。」
男「・・?オッケー、わかった。」
女「男、ちょっと待っててね。すぐ戻ってくるから。」
男「えっ?なに?なんかあるの?」
女「ささやかなお礼ってやつかな。」
女「はい、男。いつもありがとう。」
男「おっ、缶ジュース。ありがと・・って、これ冷たいんだけど。」
女「帰りに居眠りしないようってね。君が死んだらすごく困るもの。これで目が覚めるでしょ。」
男「はは。ありがとね。そんじゃあ、俺はこれで・・」
女「あと、もうひとつ。」
男「もう一つ?」
女「(チュッ)ジュースじゃ足りないかもしれないからね。目、覚めたかな?」
男「・・・・かなり覚めました。」
朝帰りもこんなのだったら爽快だろうなぁ…
GJ!
ところで誰かお題をくれないかな
つ【看病】
つ【クーの素直じゃない一面】
そんな面があるのかわかんないけど。
ホワイトデーってことで投下。3レス消費させて貰う。
○○ってのがク-のパートナー。好きな名前を入れてくれ。自分のとかw
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
その日はオレのクラスだけでなく、学校全体が妙に浮ついた雰囲気だった。
クー「おはよう、○○!(うずうず」
○○「やぁ、おはようク-……って何? どうかした?」
クー「……いや、別にどうもしないぞ?(うずうず」
○○「そ、そぉ? なーんか珍しく落着かないように見えるけど……?」
クー「……そんなコトはない。ええ、ありませんとも(うずうず」
○○「……?」
男友「いよぉす、お二人さん!」
ク-「おはよう、男友」
○○「あ、おはよう男友……って、何だいその大荷物は?」
男友「フ……○○よ、今日はカノジョの居ない男にとっては戦いの日なんだぜ?」
○○「……あー……もしかして……それ、ホワイトデー用の……?」
男友「その通り。どっかの誰かさんと違い、オレは弾をばらまく必要があるのさ」
○○「ばらまくって……んなコトしたら節操無い男って思われるだけじゃ?」
男友「黙れッ! ク-さんという恵まれすぎな彼女の居るオマエなどには判らんッ!」
○○「ばっ……べ、別にオレとク-はそんな……」
ク-「……そんな、何だ?」
○○「い、いや、それはその……」
男友「オイ待て。オマエまさか……ク-さんにお返ししてないんじゃねーだろうな?」
○○「別に男友には関係ねーだろっ! オレには菓子屋の陰謀などに興味はないッ!」
男友「な、なんて奴だこの野郎……クソッ、憎しみで人が殺せたら……」
○○「ホレ、オマエはプレゼント配りに忙しいんだろ。あっち行けよ、しっしっ!」
男友「あ、コイツ! 彼氏としての自覚が無いばかりか長年の親友まで邪険に……」
○○「っせぇーな! 誰が彼氏だよ! オレは別にク-とは……」
ク-「…………(グスッ」
男友「あ~~ッ!? み、見ろ、ク-さん泣き出しちまったじゃねーか!」
男A「なにぃ!? ○○、貴様ぁ~~!!」
男B「ク-さんを悲しませるなんてイイ度胸じゃねぇか、○○……」
男C「○○てめぇ、表ぇ出ろ!」
○○「え、ちょ、ク-……」
ク-「……○○の言う通り、プレゼントなんてどうでもいいんだ。でも……」
○○「で、でも……?」
ク-「……私は○○の……特別な人でいたかった……でも、違ったんだな……」
男A「ク-さん、今からでも遅くない! ボクの特別な人になってくれ!」
男B「てってめぇ、なに抜け駆けしてやがる! ク-さん、それならオレと……」
男C「オレなら君に悲しい思いなんてさせないぜ、ク-さん!」
男友「オイ、○○。ク-さんにこんな思いさせて……オマエそれでも男か!?」
○○「すまなかった、ク-……つい、勢いっていうか、売り言葉に買い言葉で……」
ク-「…………(グスッ」
女達「サイッテー! この期に及んで自己保身? ちゃんと謝罪しなさいよ!」
○○「な、なぁ? 本気じゃなかったんだ。あやまるよ、この通り!」
ク-「……………(シクシク」
○○「ど、どうすれば許して……信じてくれる? そ、そうだなぁ……」
ク-「……………(めそめそ」
○○「よし、オレの誠意を見せよう! 今日一日、ク-の言うコト何でも聞くよ!」
ク-「……本当……に?」
○○「マジマジ! 何でもいいぜ? だから泣き止んで……」
ク-「じゃぁ今すぐ二人で早退する。デートしよう」
○○「……って、ク-、そ、それ目薬……? な、泣いてたんじゃ……?」
ク-「何のことだろう? そんなことより、さぁ行こう○○」
男達「いってら~。良かったねぇ、ク-さん」
女達「あ、代返はしといてあげるから。安心して遊んできていいわよ」
○○「……て、てめぇら……最初から全部判ってたんだな!?」
男友「ったりめーだろ。ク-さんがそう簡単に泣くかよ。相変わらず単純な奴だ」
女達「まぁ、○○君のそういう所に惚れたんでしょ、ク-さんは」
男達「己がいかに果報者であるか自覚しろ! ボケ! ク-さん泣かしたら殺す!」
ク-「一度○○と二人きりでカラオケに行きたかったんだ。皆、協力に感謝する」
○○「ず、ずりーよ、そんなの! の、ノーカンだ、ノーカン!」
男達「ふざけんな! 男に二言はねーんだよ! 独り者に喧嘩売ってんのかコラ!」
女達「誠意を見せるんでしょ! いいから早く行きなさいよ!」
○○「…………」
男友「ったく、鈍感な上に奥手すぎる友人を持つと辛いぜ。いい加減学習しろよな」
ク-「キャンディの代わりに……甘~いラブソングを聴かせてくれ、○○」
マジレスすると、ホワイトデーは昨日じゃね?
>>272の続きのようなもの
ホワイトデー翌日
クー「昨日は男に会えなかった。期待していると言ったことがいけなかったのだろうか……」
男 「クー、あの……」
クー「どうしたんだ、男?」
男 「遅くなってゴメン……これ」
クー「クッキー……それに男その手の包帯は」
男 「アハハ……慣れない事はするもんじゃないね。火傷しちゃって」
クー「火傷、という事はまさか」
男 「うん、自分で作ってみたんだ。クーのケーキみたいに上手く出来なかったけど」
クー「……」ポリポリ
男 「どうかな?」
クー「……少し硬いが美味しい」
男 「ゴメンね、焼きすぎたみたい」
クー「なにより手作りというのがいい……そうだ」
男 「どうしたの?」
クー「このクッキーは少し縦長だな」
男 「……まさか」
クー「察しがいいね……はい」
男 「クッキーを口にくわえて」
クー「んー」
男 「いや、そんな目を閉じて近付いて来られても」
クー「んー」
男 「いやだか(ry」
クー「……ご馳走様、最高のホワイトデーのプレゼントだったよ」
男 「……喜んでもらえたなら嬉しいよ」
VIPにスレたちましたね
そうなん
とりあえず活気を取り戻すためにお題消化
つ【看病】
男「クー!どうしよう、大変だよ!」
ク「どうしたんだ。大声をあけねばいかぬほど人生は事件に満ち溢れていないぞ」
男「僕達のアパートの前で、前で…」
ク「落ち着きたまえ。深呼吸をして、ゆっくり私に話したまえ」
男「子猫が震えながら家の前で捨てられていたんだ。どうしよう…」
ク「何だって!それは大変だ!私の学科に詳しい奴がいるぞ。しばし待ちたまえ!」
------------------------------------------------
友人「んー…。外傷も特にないし、血液検査の結果から見て、栄養失調だね。これは」
ク「すまないな。こんな夜に来てもらって」
友人「いや。臨床例が増えるのは良いことだからね」
男「どうもありがとうございます。所でうちの大学は獣医学科あったっけ?」
ク「彼は実験動物で猫を使っているからな。動物用の薬品開発が趣味なんだ」
友人「この薬品を食後に3回飲ませれば、すぐ健康になるよ。私の薬品は完璧だよ」
------------------------------------------------
猫「にゃー…にゃー…」
男「大丈夫かなぁ。この薬…変な色と臭いがするよ」
ク「あの男はああ見えても優秀な男だ。私の見識が間違っていなければだが」
男「クーが優秀というなら、きっとそうなんだろうな。よし。お飲み…」
猫「にゃー…」(ピチャピチャ)
男「良かった。飲んでる飲んでる」
猫「にゃー…」
男「どうしよう!何かぐったりしているよ」
ク「確かこの薬品はマタタビエキス配合らしい」
男「そうなの…良かった…」
猫「にゃー」
猫「にゃーにゃー」
男「ああ、かわいいなぁ。膝の上に乗っかって。はい。ご飯だよ」(なでなで)
ク「おお。元気になったじゃないか」
男「クーのお友達のおかげだよ。ありがとうって言っておいてね」
ク「しかし、このアパートでは猫は飼えないだろう。どうするつもりかね」
男「うちの学科で飼う事になったんだ。事務の人が今、小屋を作っているよ」
ク「それは良かったじゃないか」
男「良かったねー。ピート。ああ、本当にかわいいなぁ」(なでなで)
猫「にゃー」
ク「その猫の名前はピートとというのかね。膝の上に乗っかって、君に良くなつ
いているな」
男「うん。ピートはジンジャーエールがなぜだか好きなんだよ。かわいいなぁ」
ク「膝の上に乗せて幸せそうだな。私はちょっと部屋に帰っているぞ」
男「じゃあ僕はピートの看病をしているからね。はい。お薬だよ」(なでなで)
---------------------------------------------
男「元気になったね。良かったよ。ピート」(なでなで)
ク「男よ。待たせたな」
男「あ、クー。え…?その頭にあるのは何?」
ク「見れば分かるだろう。今作ってきた猫耳と尻尾だ」
男「どうしてそんなことを…」
ク「君の膝に猫がいる。私も君の膝の上に乗っかりたい。これらのことから私が猫
になれば、君の膝の上に乗れると思ったのだ」
男「うわっ…僕の膝の上にクーが…///」
ク「さあ、ピートと同じようにこの膝の上の猫をなでなでしてくれ。まさかピート
にだけして私にはしないということはないだろうな」
とりあえず終了
後1ページ目をsage忘れた
すまない
>>433
GJ!!
やはり猫はピートって名前が決まりなんだなー。それだとやっぱりクーはロリだよね、ってな感じで
インスパイアされたのでちょっと勝手に何レスか続きを投下。
以下、クーはローティーンだと思ってください。
>>433
勝手に続きなんて書いてスマン。設定変えてしまって更にスマン。
--
男「あれ、クー、何読んでるの?」
ク「これ」
男「あー、『夏への扉』かー。懐かしいなあ。
(パラパラ)そういえば、これにもピートって名前のジンジャーエール好きの猫が出てくるんだよな。偶然だね」
ク「む。君はこの本の中身と現実とで一致している部分を『偶然』と呼んでいるのか?」
男「ん。そうだけど?」
ク「……この本には、結構な年の差カップルが登場する。それを踏まえて、私と君の関係も『偶然』にしたいのだがどうだろうか」
男「……(そんな、じっと見つめて言われても、照れる)///」
ク「……伝わらなかったか? 言い直そう。私は君と恋人関係になりたい、と、
こう要請しているのだが。どうだろうか」
男「いや、言い直さなくていいから。はいはい、わかりましたよ(なにかの冗談、だよね……)」
ク「子供扱いしないでくれ。私は本気だぞ」
男「そんなことするもんか。僕はいつだってクーに助けられているんだから、子供扱いなんてするわけないよ」
ク「それでも君の先ほどの言葉じゃ納得できない。
私は本気だ、と言った。私の目を見て答えてくれ(……ジー)」
男「いやほんとだって。僕の中学、高校時代の同級生だってクーより大人びた人は
見たことないし。それに僕だってクーのことが、だ、だい」
ク「(……ジー)」
男「(……なにかに耐えられなくなって目をそらす)///」
しばらくして。
ク「……う、うっ」
クーはビー玉のような涙をぽろぽろとこぼしていた。
男「えっ、く、クー!? どうしたのいきなり!?」
ク「(……グスッ)どうして私はこんなに遅く生まれてしまったんだろう。
あと 7年、いや、あと
5年でいい、早く生まれていたら、(グスン)君と一緒に学校生活を過ごすことができたのにっ、(……ヒック)子供扱いされたりもしなかったのにっ」
男「(しまった。飛び級でいきなり大学入学したクーには中学高校の話題は禁句だったか。その頃の思い出が何も無いなんて、かわいそうだよな。
……それにしても、こんな風に泣くクーははじめて見た。かわいらしすぎるよ)」
思わずクーをギュっと抱きしめ、頭をそっとなでる。
ク「あっ」
男「(ナデナデ)今までのことはいいじゃないか。これから一緒に過ごせば。
いまさら中学や高校に行くことはできないけど、クーと一緒ならどこでだって何をしたって楽しいよ。
何度も言ってるけど、僕はクーのことを子供扱いなんて絶対にしない。
僕は今のクーが大好きだ。クー以外の人を好きになることは無いよ。それじゃあ、だめかな?」
クーは泣き止んで、おずおずと抱きしめ返しながら自信なさげに言った。
ク「(フルフル)だめじゃない。それでいい。それがいい。
……じゃあ、約束してくれるか ? 君は私を絶対に子供扱いしない、と。それと、……君と私は今日からずっと一緒に、恋人同士として過ごすと」
男「もちろん! (ニコッ)」
ク「そうか。それはよかった(ニコッ)
本当は君と一緒に、修学旅行や体育祭といった行事にも参加したかったのだけれどな。
それは潔くあきらめるとするよ。私以外を好きにならないという君の言葉だけで十分だ。
……そうか、わかったぞ(ピキーン)。君はアレだね、いわゆるロリコンというやつなんだだねっ」
男「えっ、ちょっ、なっ、クー!?」
ク「ふふふっ、そっかそれなら納得だ。そういうことなら君と私のこの年の差もハンディじゃなく武器になるんだね。
これはありがたいな。君もそうならそうと早く言ってくれればいいのに。
ずっと悩んでいた私が莫迦みたいじゃないか」
男「クー、ちょ、ちょっと待ってよ!!」
ク「何を待つと言うんだ? 私は先ほどから君に抱きしめられたまま一歩たりとも動いていないじゃないか」
うわーっ、と気がついて手を離したけれど、クーはぴとっと男に抱きついたまま。
ク「もう抱きしめてくれないのか? 先ほど愛の約束をしてくれたばかりなのに、寂しいな。
別に恥ずかしがることはないじゃないか。
人にはそれぞれ違う趣味嗜好があって当たり前なのだから。胸を張ってロリが好きだと言いたまえ。
ひょっとして、私が成長してしまうのは問題なのか? 私の家系は代々小柄だ。
母や姉を見るかぎり、身長はもうこれ以上あまり伸びないと思うぞ。
胸……もあまり大きくなりそうにないのだが、君が小さめが好きだと言ってくれるのなら安心だ」
男「ち、違うよクー」
ク「う、やはり胸は大きいほうがいいのか。どうしよう。あまり科学的根拠はなさそうだけど、
今日から毎日ミルクを飲むことにしようかな」
男「ち、違うってば。僕はロリ嗜好があるってわけじゃないんだよー!!」
--
以上ですよ。
おまけ。
ク「にゃー」
男「あれ、クーってば、なんでまた猫耳つけてるの?」
ク「風のうわさでロリ好きはみな猫耳好きだと聞いたぞにゃ。君もそうなんにゃろ?」
男「だから違うってばー」
>>437
やっぱり猫は護民官ペトロニウスだよね
私の中ではクーはなんとなくロリ体型で頭が良いというイメージがあるので実に良かったよ
GJ!
ケータイからなので、見にくかったらすいません
3スレくらい借ります
僕と彼女はいつものように下校する途中にある公園のベンチに座っていた。
季節はもう春、と言ってもまだまだ少し肌寒い。
なので、さっき自販機でホットのコーヒーと紅茶を飲んでいる。
……
いつになく空気が重い。そんな中、彼女がいつもと変わらない口調で口を開いた。
クー「なぁ、もう私は君と一緒にいてはいけないのか?」
僕「仕方ないよ……。こればっかりはどうしようもできない。」
クー「そう……か……。」
………
沈黙が訪れる。空気が重く、なんだか居心地が悪い。クーも、うつむいたまま少しぬるくなった紅茶を眺めている。
僕「でも、きっと大丈夫だって。」
全く意味のない、信憑性など微塵もない慰めをする僕……。さっき、どうにもならないと言っておきながら……。
僕「それに、たった1年だよ。来年になればまた、一緒になれるって。」
僕自身に言い聞かせるような言葉……。自分でもわかっているのに、自分が何かしたことどうにもならない事ぐらい……。
僕も、うつむきかけたそのとき、
クー「そうだな、たったの1年だな。」
そして、彼女は更に続ける。
クー「私と君がこれから先ずっと共に生きていく中でのたったの1年。それに、物理的に離れてしまっても、私と君は心が繋がっていると信じてる。」
彼女は本当に強い人だ。まっすぐに前を見つめて、自分の気持ちに正直に生きている。僕の好きになった彼女はこんなにも前向きで、素直な彼女だった。
僕「うん。僕とクーの心はいつも繋がってるよ。」
あぁ、僕は彼女を好きになって本当に良かった。この後、僕らは軽い口付けをして笑いあった。少しぬるくなったコーヒーと紅茶の心地よい温もりを感じながら。
同級生1「あいつらクラス替えくらいでなにやってんだ?」
同2「さぁ…?」
以上です。
朝起きてパッと思い浮かんだネタです。
勢いで書いた、だか反省はしない。
>>443
何を言う、3スレ分の超大作を書いてくれるんだろう!?
期待してるからな!誰が何と言おうと期待してるからな!
wikiの話なんだけど、各タイトルをまとめたメニューみたいなものって作れないかな?
当方携帯で、編集履歴しか無いのはちょっとキツかったりする。
>>441
男も突っ走っていていいな
GJ
>>445
避難所のwiki編集議論スレッドに相談してみてはいかが
少し借りるよ
つ【甘える方法を研究するクー】
ク「男もいないし暇だな…。テレビでも見てみるか」
TV「今日の特集は男の人に甘える方法!チャンネルはそのまま!」
ク「甘える方法か…。男は甘えようとするとすぐ恥ずかしがってしまうからな。この
方法を学べば男が恥ずかしがることなく甘えられるかもしれん」
----------------------------------------------------
ク「ふむ…。総合すると怖がるフリをして甘えるのが効果的なのか…。そうすること
で優しい言葉をかけてくれるのか…」
TV「天気予報です。本日は大気の状態が不安定で所によって雷雨となるでしょう」
ク「雷か…。そうだ!雷を怖がるフリをして男に甘えよう。これは我ながら名案だ」
男「ただいま。クー、何か外が真っ暗だよ」
(ピカッ ゴロゴロ)
ク「雷だ!男よ助けてくれ」
男「…」
ク(予定通り、男に抱きつくことができた。しかし、相変わらず抱きつかれた途端に
男の心拍数は上がっているな。まあ、止むを得まい)
(ピカッ ゴロゴロ)
ク「男よ。この手を離さないでくれ!握ったままにしてくれ」
男「…」(ギュッ)
ク(おお。男が握り返してくれたぞ!テレビを見ていたかいがあったというものだ)
男「クー…僕はこの手を離さないからね…」
ク「男よ。君がそんなことを恥ずかしがらずに言ってくれて私は嬉しいぞ」
(ピカッ ゴロゴロ)
男「うわっ!クー、怖いよ…」
ク「男よ。今、何と言ったかね?」
男「僕は雷が大嫌いなんだ…。クー…どこにも行かないでね。すごく怖いんだ…」
ク「安心したまえ。私がついているぞ」
男「手離さないでね…。雷怖いよ…」
ク「君の不安を取り除けるならなんだってするぞ。私に好きなだけ抱きついてくれ」
とりあえず終了
ちなみに今日(というか昨日)突然雷が鳴ってすごい怖かった…
金曜だぜ
もきん☆
土曜だぜ
火曜だぜ
なんの時報だ。
こっちのスレでは続き物はご法度?
こっちだけじゃなくてVIPにも言える事だが
続ける気概と叩かれる覚悟があればいいんじゃないかな
個人的には続き物大歓迎
ただ以前問題になったんだけど
ほの板で始めるなら続きは全てほの板で書いたほうが余計なトラブルを回避できるよ
では続き物の投下を期待しているよ
素直クール初投下
初投下なので王道な設定の出会い編で
僕は今、見慣れた朝の教室の風景の中で自分に割り当てられた席に座り
いつもの通りに今日に使う教科書やノートをまとめながら友達と談笑をしていた
僕の名前は「尾渡 鼓(おわたり つづみ)」
自分で言うのもちょっと情けないけど、本当に何処にでもいる少し気弱な学生だ
「はぁ~、今日の体育はプールだっけ。着替えんのめんどくせぇよな」
「そうだね、プールは楽しいけど着替えはちょっと面倒だよね」
しんどいと言った様な顔の友人に同意の返事をする
普段と変わらない、今日も……そしてこれからもこんな高校生活が続くと思っていた
教室のドアが開く音が響き渡る、またクラスメイトが入って来たのだろう、僕も友人もそう思って大して気にも停めずに雑談を続けていた
だが一瞬の間に空気の流れみたいなものがざわつき始めた
僕と友人はほぼ同時に教室のドアに視線を合わせた
そこに居たのはクラスメイトの姿ではなく、ウチの高校で恐らく一番に知名度の高い異性の先輩だった
先輩の名前は「主南 御空(すなみ みそら)
腰まで伸びた紺色の髪、やや釣り目がちで純真な光を放つ大きな黒曜の瞳
絹糸の様な肌、175cmはあろう見事な長身とスタイル
外見だけでなく、学業や部活動、はたまた生徒会などの人事の上に立つことにも文句の付けられない結果を残している
そんな人がこんな何の変哲の無いクラスに何の用事なんだろう?
彼女…主南先輩は周りの視線などおかまいなしに歩みを進める
まあ、僕には間違いなく用事は無いだろうと思っていた…接点がまったく思い浮かば無い
そんな事を思っていたら主南先輩が窓際の僕の席に静かな足音を鳴らしながら近づいて来た
やがて椅子に座りながら呆然とする僕を大きな瞳で見下ろす様に見る
瞳に吸い込まれる僕を気にする事無く主南先輩は口を開いた
「おはよう、キミが尾渡 鼓君だね」
「えっ? あっ…はい、僕が尾渡です……」
「中性的で可愛い顔立ち、長い睫毛、切長の眉、小ぶりな鼻、控え目な唇、程良い肉付きの頬、丸みのある輪郭、やや長めの髪型、全てにおいて私の嗜好のツボを突いている」
突然の讚美の台風に僕は魚の様にただ口を開け閉めする事しか出来ない
女々しい顔立ちと家族や友人に言われる事はあっても、中性的と言われるのは過去に数えるくらいしか無い
「身長163cm・体重46kg、19XX年XX月XX日生まれ、家族構成は父・母・姉・ペットにドワーフハムスターが二匹
趣味は家庭用ゲームハードで遊ぶ事、愛読書はゲーム雑誌、好きな食べ物はハンバーg」
「ぅわあぁぁぁっ!!やめてくださいっ、というかなんで知っているんですかっ」
主南先輩による僕のプロフィール暴露から、僕の飛んでいた意識は現実に引き戻された
「やめろというならやめよう、今日はキミに伝えて置きたい事があってキミの前に馳せ参じたのだ」「えっ、なっ…何でしょうか?」
そう言うや否や主南先輩は僕の前に片膝を着き、僕の右手を両の手のひらで包み込んだ
そして僕の眼をしっかりと見据えて言葉を紡いだ
「尾渡 鼓、キミが愛しくて堪らない。婚姻を結ぶ事を前提で私の恋人になってはいただけないだろうか」
「………へっ? ぅえっ!? っええぇぇぇぇ!!!」
主南先輩の半ばプロポーズの様な告白に、僕はこの世に生まれて以来一番間抜けな反応をしたんだろうなぁ……
必死に意識を戻して、ようやく言葉を発して返事をする僕
「えっと、その…少し時間を貰えませんか?」
「それもそうだな、唐突過ぎたのかもしれない。
何時までも待っている、ゆっくりと考えて欲しい、そして良い答えを待っている」
先輩はそう言うと、両手で包み込んでいた僕の右手の甲に軽く口づけて教室を後にした
名前はかなり無理にこじつけますた
続きはその内にでも
GJ!
いいですよ!!
もっと御願いしますっ
落ちてるね
続き投下します
主南先輩の唇の感触が残る右手と、先輩が出ていった教室のドアを
半口を開けたまま交互に見ている僕に、我に帰った友人が問いかけてきた
「お、おいっ!! お前、いつから主南先輩とあんな仲になったんだよっ!!」
「ぼっ…僕にも全然わからないよ!! 先輩とは初対面なんだよ、仲良くなる様な事は何もしてないって!!」
友人と言い争っている内に、教室の中は僕への視線と
小声で聞こえてくるクラスメイト達の嫉妬やら期待やらのヒソヒソ話で満杯になっていた
「ちくしょお~、なんで男っ気の無い尾渡なんかが……」
「主南先輩ってショタ趣味なのかしら」
「尾渡君、カワイイから微妙に狙ってたのになぁ」
「3年の女神、主南先輩がアイツに婚約前提だなんて……
このあんパンで目に物見せてやる……クククッ」
そこはかとなく命の危機を感じていると、担任の先生が教室に入ってきた
僕はホッとして溜息を一つ吐いた、とりあえずあんパンフルバーストは免れたみたいだ
友人も少し納得行かない様で、渋々と自分の座席に戻って行った
主南先輩は何で僕なんかに告白をしたんだろう?
僕には何か取り柄があるとはとても思えないから
今日は出来るだけ昼食や休み時間は人目を避けて過ごそう
そう思いながら授業にいつもの様に身を入れた
4時限目の授業も終わり、僕のお腹の虫が弱々しく鳴いている
昼休みの時間だ、僕は制服のズボンのポケットに入っている財布の中身を確認して
学食のランチを目当てに席を立った
そして教室の入り口を眼に入れたら、凛としてはいるけど無表情の主南先輩がこちらに向かって歩いてくる
その手には弁当箱にしては大きく、重箱にしては小さい
先輩の長い髪と同じ色、紺の風呂敷に包まれた箱を持っている
「キミがまだ教室に居て良かった、また会えて私はとても嬉しい
今日は朝早く5時に起きて、キミだけの為にこの弁当をつくったのだ
キミさえ良ければ屋上で二人きりで食べないか? 私はキミの事をどんな些細な事でも良いからもっと知りたいし
何より今朝の返事をキミのその可愛いらしい唇から紡ぎだして欲しいんだ
それにキミの口に私が愛を込めて作った弁当が入るのを考えただけで、私の全身に極上の蜂蜜さえ敵わぬ甘美な快感に犯される
今朝はそれだけで二回はイッt」
僕はこの場から逃げ出したい一心で、なりふり構わず先輩の手を取り
周囲の視線を無視して持てる力を振り絞って屋上に向かった
今回はここまでです
少し長くなりそうかも
てす
一瞬落ちたかと思った
ほ
>>470
王道、良いですね。続きに期待です。
どれの続きかわかりづらくなりそうなので、
できれば名前欄か投下前かにでもタイトルをいれていただけると
ありがたいですがどうでしょ。
>>476
タイトルは正直、無題でもいいかなって思ってました
わかりにくいという意見が出ましたので付けようと思います
では続きを投下しますね
一体何人の人にぶつかったのだろう? 僕は中腰で膝に手を付き肩で息をしていた
荒い呼吸の横で主南先輩は顔色と息一つ乱さず僕を見ていた
何で全力で一年のクラスがある二階から屋上まで走ったのに、平然としていられるのだろう……
「キミはなかなかの瞬発力とスタミナを持っているみたいだな
またキミの事を一つ知る事が出来て私は感激だ」
「……ふぅっ……はぁっ……どちらかと言うと火事場のバカ力だと思います……」
先輩はブレザーの内ポケットから屋上の鍵を取り出し、ドアノブの鍵穴に差し込んだ
ガチャリという音がすると先輩は鍵を引き抜き再びブレザーの内ポケットに鍵を入れた
「よく屋上の鍵、貸してくれましたね…」
「私はこれでも品行方正で通っているからな、用務員の御老人から疑いなく貸して貰えたよ」
先輩がドアノブの捻り、押し込むと軋みと共にドアが開く
先輩の後に着いて行きながら屋上に出た
「あそこに座ろう、見晴らしがとても良かったぞ」
指差した先は貯水タンクがある場所だ
備えつけられた梯子を上る先輩、僕も後ろに再び着いて行く
先輩が上ったのを確認してから、僕も梯子を上った
貯水タンクに先輩は寄りかかり、僕はその隣に座った
弁当の風呂敷を開けながら先輩は言う
「今朝の返事を聞かせて欲しいのだが……私はキミに強要はしないし、出来る立場でもない
キミの真摯な答えを聞きたい……頼む」
先輩の大きな瞳に僕が写し出される、いつもの様に無表情ではあるけれど視線に熱が込もっている
だけど何かすごく不安そうでもあった
「僕は……今まで女の子からこんなに好かれたりしたことが無いから、すごく戸惑ってます」
「………」
「でも、僕の事を好きになってくれた主南先輩にいい加減な返事だけはしたくないです……」
「キミが私を拒絶しようとも自分の気持ちにケジメはつけられる、覚悟は出来ている」
お互いの眼を見つめながらの沈黙が続いた
時間にして20秒も無かったけど、とても永く感じられた
僕は左胸に軽く手を当て、息を吸い込み声と共に吐き出した
「僕は先輩の事はあまり知りません、でもこれから知って行ける様に努力したい
僕は何も知らない子供です、でも色々と学んで先輩に愛想を尽かされ無い様に頑張りたい
だから……だから………」
僕の体全ての勇気を振り絞り、想いを紡いだ
「主南御空さん、僕と付き合ってください」
一瞬の間……そして先輩の黒曜の瞳から涙が溢れた
それと同時に僕の身体はコンクリートの床に倒れ、視界は涙を流し眼を閉じた先輩の顔で一杯になっていた
僕の身体と唇には柔らかく暖かい感触が感じられた
「………っ!!! んむぅ~っ!! ん~っ!!」
事態に気付いた僕は先輩を引き剥がそうとはするけど、体格で勝る先輩に組伏せられているので全く抵抗できない
抵抗を諦めて何分くらい経ったんだろう?
先輩はようやく僕から身体を離してくれた
「……私はキミの女になったのだな?」
「はい……間違いなく僕は先輩に言いました」
事実を確認すると先輩は僅かだけれど笑顔を見せ僕に言った
「先輩ではない、クーだ」
「えっ? あっ…でもそんな」
「身内と特別な人間にしか許して居ない呼び名だ、無論最愛の人になったキミにも呼ばれたいのだ」「わ、わかりました……クー」
そう呼ばれた先輩……クーはとても嬉しそうだった
が、たちまち不満そうになっていく
「対等の立場、いや私はキミだけのモノになったのだから、その言葉使いはおかしいハズだ」
「でも僕は二つ年下なのにタメ口なんて……」
「キミは私の恋人であり主でもある、主は決してそんな態度はしない」
「うっ……わかったよ、クー」
一体どっちが主なんだろう、僕はクーのプレッシャーに圧されながら思った
「そうだ、キミの事はどのように呼べば良いのだろう?」
「ツヅミでいいよ、特にあだ名もないから」
「ツヅミ……愛する人の名前を言う、それだけなのに満たされる」「クーはちょっと大袈裟だよ……」
「そんなことは無い……っと、弁当があるのを忘れていた」
「そうだね、色々あったからお腹がすごく空いちゃった」
「私が口移しで食べさせてやろう、ツヅミの唇と舌も味わえて一石二鳥だ」
「そ、それは勘弁してよ~、普通に食べたいよ~」
一年生の初夏、僕は主南先輩……クーと恋人になった
昨日までは穏やかな日々だったけど、自分の心に正直でクールなクーにきっと振り回されるんだろう
僕は出来るだけ早くクーを受け止められる様に頑張らなければ
そう思いながら改めてクーの隣に座った
これで一通り投下が終わりです
応援、ありがとうございました
携帯だから改行し忘れて気がついてないところがあるなぁ(汗
読んでいる人、まとめる人、本当にすみません(´Д`;)
>>483
GJ
良かったよー。
梯子を上るシーン、スカートの中をのぞくイベントがあるんじゃないかとどきどきしたw
初投下行ってみます。
7レス程お借りします。
『悩み事』
「私にも悩み事はある」
クーの表情には悩み事がある様には見えない。
しかし、クーが嘘を付くとも考えにくい。
「どんな悩み事?」
クーは少し目線を逸らした。
「出来れば君に迷惑を迷惑を掛けたく無いな」
どんな悩み事か凄く気になってきた。
不本意だが友情に訴え掛ける事にする。
「迷惑なんかじゃない、話してくれよ友達だろ!」
どうやら効果はあったようだ。
目をほんの少しだけ見開いたからな。
「……そうだな友達だったな、それでは――」
日曜日の駅前は騒がしい。
周りを見回してもクーの姿は無い。
ここで集合という事なので待つしかない。
「男、そこにいたか」
突然後ろから名前を呼ばれた。慌てて振り向く。
そこにはクーがいた。いつもの制服姿では無く、私服姿である事が新鮮だ。
クーの美しさを改めて認識する。
学校でもクーの人気は高い。成績優秀、スポーツ万能の上この美貌だ、憧れている者の多い。
仲の良い俺は妬みの対象だ。
まぁクーには友達としか思われて無いだろうが……。
「どうした?」
クーの声で現実に戻る。
「こ、これからどこに行くんだ?」
「あぁ、こっちだ」
クーは俺の手を握ると、そのまま俺を引っ張りながら歩き始めた。
柔らかい。その感触で俺の頭の中には色々な妄想が流れた。
気が付くと目の前にボウリング場がある。
「着いたぞ、ここだ」
いつの間にか手は離されていた。
「ボウリングはした事が無いんだ、教えて欲しい」
これはチャンスだ。
「分かった、じゃあ入ろうか」
俺は意気揚々のまま中に入った。
「男、楽しかったな」
俺は楽しく無かった。
クーは始めに少し教えるだけで次々とストライクを取っていった。
俺とのスコアの差は大人と子供並になった。
クーの心配そうな声が聞こえる。
「男よ、落ち込まないでくれ、私の分析ではあの重さのボールは男に合っていないようだった、
そうだな……私の使っていた物より1ポンドくらい軽い物を――」
「クーは凄い! 見事なストライクだった!」
急いで話を変える俺。
「そう褒められると照れるな」
「うん凄い! 普通は少し教えただけで、そこまで上手くなれない」
クーの動きが止まった。
「そうか、上手過ぎたか……」
何で落ち込むんだ?
また話を変える俺。
「それよりさ、クーの悩み事ってボウリングの事?」
クーは考え込むのを止め、こちらを見る。
「男、その事は今日一日付き合ってくれたら教えると言ったはずだ」
「そ、そうだったな」
クーはちらりと腕時計を見た。
「もう昼時だ、次の目的地に急ごう」
そう言うとクーは歩き始めた。
……手は?
「男、美味しかったな」
俺は魔物を見た。
ケーキバイキングであんなに食べた人はいまだかつて誰もいなかったはずだ。
他にもいた客からは、クーが美少女の形をしたケーキ専用掃除機に見えただろう。
負けじと食べた俺は食べ過ぎで気持ち悪い。
「ああ、美味しかったな、バイキングで普通はあそこまで元取れないぞ」
クーの動きがまた止まった。
「また、やってしまったか……」
また落ち込ませてしまった。
話を変えないと。
ふと、疑問が過ぎったので聞いてみる。
「そうだ、今日こうして一緒にいるとさ、デートっぽく無いか?」
クーは俺を見ると。
「やはり気付いてしまったか、君の察する通りだ」
まさか!
「今日は私に恋人が出来た時のためのデート練習だ」
俺、帰っていいですか?
「次の目的地で最後だ、時間が無い急ごう」
俺は片手を前に出す。
するとクーは気付かずに歩いて行った。
デート練習なら手ぐらい繋ごうよ……。
「男、大丈夫か?」
たかが映画と思っていたが、想像を絶する怖さだった。今絶対、青い顔しているはずだ。
表情を変えずに見ていたクーに聞く。
「クーは、映画怖く無かったのか?」
「映画を見ているとな、次にどうやって驚かそうとするか分かってしまってな」
世の中には凄い人もいるもんだ。
「それよりも、君が悲鳴を上げて私に抱き付いて来た時には驚いたな」
「く、クー……その事については触れないでくれ」
クーは直ぐさま聞き返してくる。
「む、何故だ?」
「それはさ、やっぱり怖がって抱き付いてくるのは普通は女の子の方だと思うしさ」
あ、止まった。
「くっ、そんな事しても許されるか!」
何で悔しがってるんだ?
とりあえず何か言わないと。
「クー、あのさ――」
「男!今日は楽しかった、また明日!」
そう言うとクーは歩いて行く。
何でいきなり帰るんだ? ……本来の目的を思い出した。
「クー待て、送って行くよ」
俺の声が届いたらしく、クーは立ち止まりこちらを振り向いた。
「わ、私は一人で帰れるぞ」
そうは行かせない。
「今日はデート練習だろ、送ってもらうのも体験しておくべきだと思う」
まだ悩み事について聞いて無いからな。
き、気まずい。
クーのやつ、あれから一言も喋らない。話す気は無いのだろうか?
こっちは一日付き合ったんだ、聞く権利はあるだろう。
「あのさ、悩み事って何だったんだ?」
クーは立ち止まりこちらを見る。
「今日は悩まなくてすんだ、しかし来週また悩むことになるだろう」
意味が分からない。
クーは俺の顔を見つめてくる。
「私は日曜日には耐えられなくなるんだ」
俺は問い掛ける。
「何に耐えられなくなるんだ?」
「君に会えない事だ」
そうか、俺に会えない事か……え?
「今日、君と一緒にいる事で満足出来ると思ったのだが、むしろ新たに欲が出来てしまった」
クーは続ける。
「私は君を愛している、私の恋人になって欲しい」
頭の中が真っ白になる。返事の言葉が思いつかない。
いや、自分の気持ちを素直に言うべきだろう。
「俺も、クーの事好きだ」
体にちょっとした衝撃が走る。
クーが俺に抱き付いている。柔らかく、髪からは良い薫りがした。
ずっと、このままでいたい。
「クー……」
思わず声が漏れた。
それを聞いたクーが、我に返ったかのように俺から離れる。
「驚かせてしまって申し訳ない、まさか相思相愛だとは思わなかった、
嬉しすぎて思わず抱き付いてしまった」
俺的には抱き付いたままの方が。
「そうだ男、来週のデートだが今日の特訓の成果を見て欲しい」
「特訓? あ、そうかデート練習の事か――」
嫌な予感がする。
「今日と同じコースを回るという事か?」
「そういう事になるな」
予感的中、何とかしなくては。
「クー、あのさ、デートコースって彼氏が決めるのが普通だと思うんだ、
俺に決めさせて貰えないかな?」
クーは俺をじっと見る。
「そうだな、男に決めて貰う事にしよう」
やった!映画回避!
「毎週、楽しみにしているぞ」
……え?
慌てて聞く。
「毎週?」
クーは淡々と。
「ああ頼むぞ、まさか男と毎週デート出来る日が来るとは、私は何て幸せ者なんだろうか――」
今日、俺に悩み事が増えた。
以上です。
ありがとうございました。
相手の悩みを解決したが、自分が悩みを持ってしまった
まるでクロ高のようだw
>495
いいなこれ
すごく新鮮で
久しぶりに言おう、GJ!
誰か素直クールで百合もの書いてくれい
500ゲト
最終更新:2007年09月23日 02:17