【四季を】素直でクールな娘【二巡り】
ここは素直クールに萌えるスレです。
「素直クール」とは
・冷静沈着で感情的になることはまずない
・完全自立型
・表情が薄いあるいは無表情
・ガチで愛してくれている一途
・愛情表現がストレート
・照れが少ないあるいはない
・「素直」と「クール」の矛盾したアンバランス感が最高にいい
▼投下時ルール
・多くレスを使う投下は、投下前後に開始・終了の旨を書いたレスを入れるのが好ましい。または「何レス目/総レス」を名前欄に
・投下許可を求めない。ダメなんていう人はいません
・作品投下が終わった後の自虐は、読み手が不快に感じるので書かない
・投下前は、他作品への割り込みを防ぐ為必ずリロードしよう。
・コテは投下時にだけ付ける
・性描写(エロ)は空気を読んで程々に。 過激なSSについてはtxtうpを推奨
・Wikiに保管してほしくない人、それから批評がほしい人は投下と一緒に要望を伝えてください。 批評は避難所の批評スレで聞けます
▼2ちゃんねるのおやくそくについては
http://info.2ch.net/before.html
*特に荒らしは徹底スルー
ほ
男 「うーん」
クー「悩み事?」
男 「ちょっと計算が合わなくて」
クー「計算?」
男 「仕送りまで食費を保たせる計算がね」
クー「無計画に使うからよ」
男 「やっぱりゲーセンが痛かったか」
クー「ゲーセン?」
男 「ああ、ちょっと手強いやつがいてさ」
クー「……残りいくらあるの?」
男 「こんだけ」
クー「……私に預けてくれればしばらくは保たせてあげるわよ」
男 「そうか? 助かる!」
クー「……手ぐらい普段から握ってくれても良いと思わない?」
男 「わ、悪い……」
クー「……ところで」
男 「ん?」
クー「『手強いやつ』って誰?」
男 「……家に来ればわかる」
男 「ただいま、……どうぞ」
クー「お邪魔します」
男 「これなんだけどな」
クー「……くま?」
男 「この前クーの家に行ったときぬいぐるみが結構あったから」
クー「……」
男 「誕生日プレゼントになにが良いか分からなくてさ」
クー「……」
男 「普段は結構簡単に取れるんだけど、なんか緊張してさ」
クー「……貴方はバカね」
男 「それはあんまりな」
クー「愛すべきバカよ、惚れ直したわ」
ぽふ
男 「うわ……」
クー「今日のリクエストは? フルコースだって用意するわよ?」
このスレを見ると金曜日を実感する
むしろ金曜日はクールとシュールのためだけにあると言っても過言ではない
SSを投下サイズに切り分けるので
少し保守頼む
ほし
〃∩ ∧_∧
⊂⌒( ・ω・) ←投下待ちの俺
`ヽ_っ⌒/⌒c
⌒ ⌒
完了
さるさんが怖いので10分後くらいから投下
5レスの予定
四分以上間隔があいたらさるさんくらったと思って下さい
いきます
季節は秋、木々がその身を鮮やかに染め始める。
夜半から降り続いた雨も止みホコリも洗い流され澄み切った空気の中、私は目的地に急いでいた。
「私としたことが身支度に時間を掛け過ぎね」
普段なら五分も掛けずに支度出来るのに、今日は三十分以上かけてしまった。
しかも散々悩んだあげく、結局最初に選んだ淡いクリーム色のワンピースに袖を通すと急いで家を出た。
「でもこの分なら間に合いそう」
そう言って街の中心部に架かる橋を渡ろうとしたとき、私は異変に気付いた。
この橋は水面から五メートルほどの高さに架かっていて、端から端まで百メートルほどある。
その橋の向こう側の歩道に人だかりが出来ていた。
「なにかしら?」
そうつぶやきながら近付いて行くと、橋の上から下を見て口々に何か叫んでいる。
「ガンバレー!」
「助けを呼んだから!」
「もう少しだから!」
怪訝に感じた私が同じように覗くと、そこには
「たすけてー、だれかー」
今にも泣き出しそうな少女が、水の中から生えた木に引っ掛かっていた。
よく見るとその小さな手にはダンボールが抱えられていて、今にも少女ごと流されてしまいそうになっていた。
同じように河を覗き込んでいた老人が
「消防はまだか!」
と、隣で携帯電話を握り締めている女性に怒鳴るように言うと
「あちこちで同じようなことがあって今すぐ手が回らないって……」
と女性は泣きそうな声で答える。
反射的に飛び込もうとして、脳裏に彼の顔が浮かんだ。
普段はちょっとしたことで慌てるくせに、いざという時は私よりも冷静に物事を
解決してしまうその笑顔を思い浮かべていると。
「ほら、ロープ持ってきたわよ。これに捕まりなさい」
と、主婦らしき女性が駆け寄って来て橋からロープを垂らそうとする。
「無理です、あの子がロープを掴んでも意味ありません」
私が言うと
「でもこのままじゃ流されちゃうわよ!」
「じゃあ私に貸して下さい」
そう言ってロープを引ったくるように掴むと、陸の上にある橋の欄干まで走りそこに結び付けた。
さらにその場でワンピースとサンダルを脱ぐと、自分の胴にロープを巻き、元の場所に駆け戻る。
なぜか静まり返った人々の間をすり抜け、私は河に飛び込んだ
「っ!」
着水の衝撃と増水した水の流れに耐えながら、なんとか少女の元に流れ着く。
「お姉ちゃんに掴まって!」
そう言うと、少女は泣きそうな目をこちらに向けてダンボールごと全力で抱きついてきた。
そのまま河の流れとロープを利用してなんとか河岸にたどり着く。
短時間とはいえ冷たい水に浸かり、こわばってしまった手足をなんとか動かし這い上がると。
「みー」
と、少女と私の間で小さく鳴き声が聞こえた。
「ありがとうございます、なんとお礼を言ったらいいか」
「いえ、助けられて良かったです」
「お姉ちゃん、ありがとう! ねこさんもありがとうは?」
少女と、騒ぎを聞いて駆け付けた少女の母親に礼を言われながら、私は別の事を考えていた。
「……ワンピースとサンダルは無事だけど、下着は壊滅ね」
泥水を吸った下着は元の純白からは遠く離れた色に染まっているし、セットした髪もひどい有様。
ロープを持ってきてくれた主婦からバスタオルを借り体を一通り拭うと、ワンピースに袖を通した。
待ち合わせ場所にたどり着くと、彼がこちらに背を向けて立っていた。
━━どこかおかしい
違和感を感じながら近付いて行くと、彼の全身がずぶ濡れなのに気が付いた。
「水も滴る良い男ね」
濡れた肌と髪もその魅力を損なわず、むしろより一層魅力的に感じるのは、私が本当に彼を好きだからなんだと思う。
「……下着が汚れてしまったから、まずホテルに行かない?」
いきなり言った私の言葉をどう捉えたのか、急にうろたえ始めた彼。
その腕を両腕で絡めて捕まえると、私は近くのホテルに彼を引っ張り始めた。
「まった、そりゃ、そういう展開も予測してたけど直球すぎるって。もう少しオブラートに包んで━━」
「早くシャワーを浴びないと本当にオブラートのお世話になりそうよ、アナタも」
「最近の風邪薬はカプセルが主流だからオブラートは……ってずぶ濡れじゃないか」
「そう、だからまずお互い体を温めて、それからデートを始めましょう?」
━━入ったホテルでちょっとした騒ぎになり、彼も人助けをしていた事が判るのは少し後の話。
以上です
ほし
ほし
ほしゅ
>>21
GJ!
そして2周年おめでとう素直クール
クー「ふぅ」
男 「……おわったのか?」
クー「完璧」
男 「じゃあ次は……」
教師「すまんな2人とも」
男 「生徒にネットワークのセキュリティーやらせるっておかしいでしょ?」
教師「まぁ、そう言うな。出来の良い生徒を持って俺は幸せだなー」
クー「完了」
男 「こっちもおわりっと、じゃあ帰りますよ」
教師「ああ、すまんな。いつか礼はするから」
クー「……空腹」
男 「何か食べて帰るか?」
クー「夕飯」
男 「なにが良い?」
クー「……」
男 「なんでもいいぞ?」
クー「……貴方」
男 「俺は食いもんじゃねー」
クー「……私?」
男 「女を食い物……ってどこの最低野郎だよ俺は」
クー「……」
男 「とりあえずスーパーよって帰るか」
クー「……手」
男 「カバン持って反対の手を繋いだら買い物出来ないぞ」
クー「腕組」
男 「……胸を当てなければ許す」
クー「……感謝」
男 「むしろこちらこそ」
>>位置乙
>>21GJ!良ければ男側の話もタノム
七分で危険
友人に俺の家内みたいだと言われてやってきてまとめ流し読みしてきました。
…お前ら…見ているな!?
なんだかワケワカメになった単発投下
「苦い、な」
俺の作ったコーヒーをクーが飲んでいる。
「それなのに、甘い」
インスタントの粉コーヒーに砂糖と牛乳を混ぜた、とても安っぽいモノだ。
「決して美味いとは言えない味なのに、美味い。私には上手く言葉で表現出来そうにない。とても、不
思議な味だな」
「そりゃそうだ。何せ俺が作ったんだからな」
ニィ、と笑ってみせる。しかし、クーは理解できない。と言った顔だ。
「俺の、好きな味だ」
「そうか、これが君の好きな味か。なら私も作れるようにならなければ――」
「いやいやいや、こればっかりは作ってもらっちゃ困る。これは俺の味だ」
「君の……味?」
雨が窓を叩く音がする。どうやら降りだしたようだ。
その音は瞬く間に大きくなる。
「俺が他の奴と比べて変わってるのは知ってるだろ?」
「知っている。だが君は君で他人は他人だ。疑問の答えにはなっていない」
「クー、頭良いのにこういう事はいっつも分からないのな」
「それは君の所為だ。付き合って一ケ月経つが君の思考パターンだけは理解しがたい」
雨の音が急に小さくなり、ほとんど聞こえなくなった。
どうやら通り雨だったようだ。
「あー、そうか。それじゃ教えようと思ったけど宿題にしておこう」
「なっ! ……意地悪め」
「宿題はどうしてこのコーヒーが俺の味なのか? 期限は一週間にしておくか」
「難解……だな。それはいいが一つ良いか?」
「ん?」
「もう一杯飲ませてくれ」
前スレからサルベージ
つ【お誕生日】
つ【パーティ】
つ【焼き芋】
つ【OOの秋】
つ【クーと男の出会い】
つ【心温まるとき】
つ【2人きりの夜】
>>36
つ【クーと男の出会い】
こいつは俺が頂いたァ!!
やっと参加できた
遅くなったけど
>>1乙
早速投下させてもらうよ
つ【男が別の女と…】
男「お風呂一緒に入ろうか。…ん?体とか頭洗ってくれるの?
楽しみだなぁ…」
(ガラッ)
ク「男よ。私というものがありながら…」
男「えっ…クー。あの…」
ク「男よ。今まで、私は君の幸せを考えていて、口を出さなか
ったが、もう我慢の限界だ」
男「その、クー…」
ク「君は私の事を好きだといったではないか。にも関わらず、
君は彼女と風呂に一緒に入ったり…」
男「ええっと…」
ク「その上、最近は彼女と夜を同じベットで過ごす始末だ。私
は君と2人のベッドを楽しみにしているというのに…」
男「それに関しては…」
ク「いくら私が幼児体型でも彼女には劣らないと自負している」
男「あのね。クー…。僕の話を…」
ク「しかし、これが君の幸せというのなら私は君の幸せを願う
身だ。もう何も言わん」
男「だからね…、これは…」
ク「だが、今日は彼女と一緒に私も風呂に入る。これで、君の
気持ちを彼女から私に戻して見せるぞ」
男「あのさ…クー…」
娘「わーい。今日はママも一緒にお風呂だー」
-----------
友人A「風呂場ってのは外に良く響くなぁ…」
友人B「今度、防音シートプレゼントしに行こうか」
未来にきっと見られるだろう光景…
ということで【男が別の女と…】は終了
>>38
同じお題で自分が昔書いただけにすごく期待だ
ぐっぢょぶ&保守☆
★
>>41
GJ
娘は父親を慕い、息子は母親を慕う傾向がある
これを専門用語で何て言ったか、そこまでは忘れた
あと、俺はお前さんより遙かに面白い出会いを
書いてみせるね
>>45
確かエディプスコンプレックスとエレクトラコンプレックスだった気がする
さて、そこまで言うのなら面白い出会いを期待して良いと言うことかな?
実に楽しみだよ
あげる
はやめほ
星
ホッシュ
落ちてもらうわけにゃいかん
ほし
【過去】という安価を貰い、妙に沸いて出るインスピレーション
そして気付くと50レスを超える物を書いていた
満足感と共に襲い来る眠気
翌朝気付く、保存してないという事実
それが原因でパソコンの前を離れ、手をつけなかった物語
思い返してみれば2ヶ月ぐらい前のことでした
しかしまた書き直す気力なんてありません
………6レスほど戴きますね
俺の通う学校は小・中・高・大とが一貫した学校であり、それなりに名門校でもある
何故一貫性かと問われれば、別に作者が面倒だったからとかじゃないぞ
名門とは言っても、某戦闘執事物語の様に飛び級やら編入やらの一部の生徒が優秀なだけであり、頭が悪い奴だっている
小学校に入ってしまえば後はエスカレーター式という奴で、めったな事では留年とかはしない
それでも留年しかける奴も、居るには居るんだが
俺が何故この学校に通うことになったかといわれれば、特に理由は無い
子供心に名門に入れば将来苦労しないみたいな事を考えてた所も少々あるにはあったが、親が薦めてきたのでという理由が大きい
こんなに長々と説明したのはいいが、別に物語に関わってくる訳でもない
「なぁ………聞いてくれ男。さっきのテストな、俺解答欄一つずれて答えてたわ」
男友が話しかけてきた。「だんゆう」と読むか「おとことも」と読むかはご自由に
姉曰く「ギャルゲの悪友役みたいな人だよね」なんだが、女の癖に何やってるんだ
そして先程話した『留年しかける奴』に該当する
「まぁ………ちゃんと答えてても結果は同じだろう?」
「酷くね!?それ酷くね!?」
「男さん」
………クー、何で学年違うのに居るんだ?
「テスト全部返ってきました」
「へぇ」
クーは数枚のテストを俺に見せる
94やら87やらの数字を、男友が羨ましそうに見ていた
…………というか、普段の勉強では酷い結果なのにテストとかだと急激に頭良くなるな、コイツ
クーの頭を撫でてやる。親が子供を褒める時みたいに、優しく
「あ、う……」
何らかの期待はしていたのかもしれないな。けど、コレは予想外だろう
普段から何かとアピールしてくるけど、実際やられるとクーは少し照れを見せる
この照れているときの表情が、結構可愛い
慣れられて反応が小さくなると困るので、滅多にやらないが
表情を余り変えないクーが、この時はかなり照れたりデレだりする所にグッと来る
「じゅ、授業始まりますから帰ります。ま、また後で」
クーが脱兎の如く逃げ出した。あそこまで動揺するとはね
「クーちゃんも変わったよなぁ」
男友が何やら兄の様な目で見守っている
アレか。シスコンか?
「もしかしてさ、お前俺の事嫌い? そんなんじゃなくてさ、クーちゃん表情豊かになったなと思ってさ」
「今のは特別だと思うが」
少なくとも、俺の思う所では昔から変わってないと思うけどな
目線も違えば意見も違うか
「俺が思うに、お前もクーちゃんも変わったよ。共にね」
………男友が言うに、クーと出会う前の俺は『近寄るな』って感じのオーラみたいなものが出てたらしい
オーラって………漫画の読みすぎじゃないか?
少し、昔話でもするか
クーと再会したのは数年前だけど、一番初めに出会ったのは小学校に上がる少し前だ
家の近くには大きな公園があった
近所の子供達の一番の遊び場となっている場所で、そこでクーと出会った
俺は昔から余りゲームやら漫画やらに興味を持たなかった
親が教師な事もあって、参考書や小説等に囲まれて成長したからだと思う
小学生低学年レベルの勉強なら、小学校に上がる前から出来ていた………まぁ、それは置いといてだ
ちょっと当時の目線で語ろう
家で本を読んでいると母親が遠回しに外で遊ぶのを勧めて来るのが煩わしくなり、適当な本を持って家を出た
特に当てもなくぶらぶらしていると公園に着いた
別に来ようと思った訳じゃないけど、いつの間にか着いていた
公園の中には同い年ぐらいの子が大勢遊んでおり、他に行く所もないので公園のベンチに座り、本を読む
どうやら俺は本を読んでいると時間を忘れるようで、本を半分ぐらい読み終わった頃には夕方になっていた
読み仮名が振ってないので今迄辞書持参で読んでいたが、最近になってようやくソラで読めるようになっていた
全部読む頃には夜になってたかもしれないが。というか、多分夜まで読んでいただろう
途中で他の事に気を取られたため、初めて夕方になったと気付いた
いつの間にか、一人の少女がベンチの反対の端に座っていた
その少女は俺が読んでるシリーズのひとつ前の巻を読んでいた
年が近い人が読んでるとは思っていなかったので、多少仲間意識が沸いた事を覚えている
何度か話しかけようかと思ったが、自分の性格上それは無理だった
いやぁ、恋する乙女みたいだね俺。ごめんなんでもない
とりあえず、その少女と一緒に居るのは居心地が良かった
同じような人間だからかもしれない
言葉を交わす訳でもないけれど、安らげる空間があった
………なんか気持ち悪いな、俺
「ちょっと外出てきます」
次の日俺がそう言った時、両親は信じられないという目つきで俺を見ていた
熱が無いかとかも聞いてきたが、普段外で遊べといってる割に何だこの仕打ちは?
そんなに珍しいのか……俺が自分から外出するのって
って感じで自分の人間性を見直す機会に見舞われながらも、公園に着く
昨日と同じベンチにの端に同じ様に彼女が座っていた
手には昨日と同じ本。少しページが進んでいた
………いよいよもってストーカーみたいだな
同じベンチの反対の端に座る
少女がこちらを少し見た気もするが、既に本の世界へと意識が向いていた
そして、辺りが暗くなったら同時に帰る
そんな感じで何日も続いて、その少女と始めて話したのは初対面から数週間経った後だった
「…………貸そうか?」
話しかけたきっかけは、やっぱり本だった
少女の読んでる本が一巻から途中の巻まで読んで一巻にループしていた
多分持ってないんだろう………いや、嫌味じゃないよ?
小学校に上がる前からお小遣いを貰ってる人は少ないだろうし、貰っていたとしても少ない額だろう
親に買ってもらうとしても、そう頻繁には買って貰えないだろう
話がずれたな。つまり、持ってないなら簡単には買えないだろうから、貸そうかなって思ったんだ
………どうやってもなんか高圧的になっちゃうな
少女は一瞬訳が解らないといった顔をするも、俺が渡した本を受け取った
うん、自分と相手が似ているというのは楽でいいな
「…………ありがとう」
………あれ、もしかして余計なお世話だったのか?
流れ読まずに☆保守
まぁ、別にロマンスが有った訳でもない
自分でも覚えてるのが不思議なくらい、ちょとした巡り会わせだ
もしかしたら子供心に特別な感情を抱いてい他のかもしれないが、今では確かめる術もないしな
その後俺は学校に上がる事になり、しばらくクーの姿を見ることは無くなる
上がったばかりの頃は時々思い出していたが、忙しくなるにつれ余り思い出さなくなっていた
………というか、忘れていた
…………が、世間と言う物は意外と狭い物で、数年ほど前にクーと再会した
その時は美人に………いや、可愛くなったと思ったな
この学校では転校生と言うのは特別な意味を持ち、必然的に注目される。それが容姿端麗なら尚更だ
その事の俺は自分の殻に閉じこもっているというか、今よりもっと暗かったと言うか………
とりあえず、対人関係が良かったとは言えないな
そんな俺でも一応噂を聞いて気になるぐらいに関心は持った訳で
他の学年のクラスに言った時特有の、視線を感じる錯覚を覚えながらも目当ての教室へ行った
そこでめでたく再会、という訳だ
その時に発した言葉が「こんにちは」なのか「久しぶり」なのかはもう忘れた
唯、昔の事を覚えていたのかクーが妙に動揺していたのを覚えている
後にも先にも、あんなに取り乱したクーは初めてだったな
かという俺も、噂に偽り無く綺麗になったクーに、緊張を隠せなかった事も無いような事も無かったような
その後俺は勉強会に球技大会、海水浴や森林浴………
妙に行動力を発揮するクーに振り回されてしまう事になってしまうのだが
まぁ、それはまたの機会に
ノートパソコンを閉じる
凝り固まった肩をほぐし、眼鏡をしまう
いつの間にか放課後になっており、教室に生徒の姿は見えない
と、書き終わるタイミングを待ったかのように扉が開いた
「男さん、帰りましょう」
一緒に帰る為に残っていたのか? まぁ経験から言えばそういう奴だ。クーは
校門を出ると風景を真っ赤に染める夕日と対面に、少し目を細める
横から妙に期待の気配を感じた。身に付けたくも無い能力だ
「………何だ」
「頭、撫でてください」
どうやら先程ので味を占めたようで、少々嬉しそうに頼んでくる
しかし、ここで素直に従うのもシャクだ。別に損する事も無いが
「1000円くれたら遣ってやらんでもないが」
「ム………」
気分を害したか?ま、微妙な表情の変化を読み取るのもそれはそれで楽しいが
言っておくが俺は金にがめついわけじゃない。見返りとして一番手っ取り早いからだ。
しかしこの娘、俺の予想のはるか上をサマーソルトで行くらしい
「抱きしめてくれるのは、いくらですか?」
…………いやぁ、その発想は無かったわ
end
男主観にすると、クールでありながらデレさせるのが難しくなる
これを乗り越えた時俺は先の境地へ進めるかもしれない
書き終わって気付いたけど、クーの出番少ないや。
流れぶった切ってスマソ。
ぐっぢょぶです。
読む前保
>>61
男主観は私も挑戦したけどうまくまとまらなかったからなぁ…
ここまでうまく書けるのはうらやましい…
GJ
安価↓
日記
はあく
さっきからEnterボタンが取れそうで内心ハラハラ
☆.
ほし
>>60
GJGJ!
しかし1000円はタカスギw
寝る前保守☆
朝起きたときに落ちてたりしませんように……
やっとお題消化できたよ
つ【OOの秋】
男「食欲、読書、読書、芸術、食欲っと…」
ク「男よ。根をつめてはいけないぞ。紅茶を淹れたし、君の好きな
ケーキもあるぞ。少し休まないか?」
男「クー。ありがとう。だけど、もう少しで終わるから。終わった
ら一緒にケーキ食べようね」
ク「私は愛する君が健康でいることが願いなのだ。余り無理はしな
いでくれ」
男「本当にありがとう。でも、もう少しだから、…食欲、芸術…」
ク「所で、ついさっきから気になってしょうがなかったのだが食欲
とか読書とか何をしているのだね?」
男「これはね、僕が研修で行ってる幼稚園のアンケート集計なんだ」
ク「ほう。で、どんなアンケートなのかね?」
男「園児に"OOの秋と言えば"っていうアンケートだよ」
ク「ほう。だから、読書とか食欲とか芸術なのだな」
男「そうだよ」
ク「ふむ。君はやはり食欲かね?」
男「まあね。秋と言えば栗があるよね。そうだ。九里よりうまい十
三里ということで焼き芋もいいなぁ…」
ク「こんなこともあろうかと、今日のケーキはモンブランとスイー
トポテトだぞ」
男「うーん…。楽しみだなぁ…。所で、クーは何の秋?この園児み
たいにロマンスの秋かい?でも、この子ませてるなぁ…」
ク「いや、違うな」
男「えっ?」(僕の事嫌いになっちゃったのかなぁ…)
ク「寂しそうな顔をしたが心配しないでくれ。秋だけではなく、君
への愛は春夏秋冬オールシーズンだ」
男「クー…///」
ク「安堵の表情に変わったな。君が私の事を愛してくれて、私は本
当に嬉しいぞ。…さて、君のその期待に応えたいのだが、心の
準備はいいかね?」
ということで【OOの秋】は終了
そろそろ眠くなってきた…
ク「昨日祖父が死んだんだ」
男「そうか」
ク「祖母はずっと棺の前で座って祖父の顔を眺めてた」
男「うん」
ク「・・・」
男「・・・」
ク「なあ、お前は私がいなくなったら寂しいか?」
男「?」
ク「私はお前がいなくなったらと想像しただけで胸の
奥で何か大切なものを掴まれたみたいに息苦しくなる。
きっと本当にいなくなったら気が振れてしまうな」
男「お祖母さんは泣いてた?」
ク「え?いや、泣いてはいなかったと思う」
男「人が一緒にいれば、原因はなんであれいずれ離れ離れになってしまう。
それは悲しいことだけど泣いたって怒ったってその事実は変わらない。
絆が強ければ強いほど別れたときの傷は大きくなる。だけど大事なのは
別れた時の傷を恐れないこととその瞬間を迎えた時に後悔しないこと。
きっとお祖母さんが泣かなかったのは・・・」
ク「あ・・・」
男「別れる瞬間を恐れず二人で後悔しない時間を過ごしたからだと思うよ」
ク「そうか。いなくなることを想像することに意味はないんだな」
男「そういうこと。では、僕らもそろそろ帰ろうか」
ク「ちょっと待て。ならば私たちも後悔しない時間を過ごすべきだと思うんだ」
男「ん?」
ク「腹が減った。一緒に傷が深くなるようにファミレスでもどうだ?
お前のオゴリで」
あれ?なんか変だな・・・
もう放置ってレベルじゃないくらいに放置していた長編の続きって投下しても大丈夫か?
なんだか急に書きたくなって少し書いてみたんだが。
つーかスレに来たのも本当に久しぶりで最近の空気も良くわからんのだが。
>>77
個人的にはすごく読みたい
後、wikiとかに前の話が残ってるなら未読の人向けに
案内をすればもっと良いと思う
男「で、保健室にて目が覚めたらクーさんの顔が近くにあってまた気絶しそうになった後に今に至ると」
友「EXACTLY! (その通りでございます!) 」
お前はいちいちネタをはさめなきゃ会話できないのか?
クー「本当にすまない…」
男「あんたは気にしなくて良い。そそのかしたのは友なんだろ」
クー「でも私はそれに乗ってしまったわけであって…」
男「確かにやり方は気に入らないがあんたの気持ちがわからんわけでもない」
好きな人の事を知りたいって言うのはしょうがないことだと思うしな。いくら女子が苦手だとしてもそのくらいの気持ちはわかるさ。
男「つー訳でクーさんとそこのスレ違い女は許そう。もう大丈夫だから心配せずに帰っていいよ。」
女「スレ違いって言うな!てかあんたも言うか!?」
気にするな。強く生きろ。
クー「だが私は嫌いになられてもしょうがないことをした・・・。」
男「そんな事ごときで人を簡単に嫌いになることなんかできないさ。だからもう落ち込んでんな」
クー「しかし・・・」
男「わかった。俺のことを思うなら今日のことは忘れて元気出して帰ってくれ。もう時間も遅いことだしな」
何回も謝って帰っていくクーさんと女。そうして後ろに続こうとする人影が一人。
男「テメエ。誰が帰っていいといった」
友「え?ダメ?」
男「お前が事の発端だろうが!!」
女「友はだめなの?」
男「ダメだ」
女「・・・まさか誰もいない教室で二人きりになってホm」
男「それ以上喋ったらどうなるかわかってんのか?」
女「スイマセン」
友「いいからクーさんを励ましてきてくれ。いくらクールビューティだからってあんなに落ち込んでたら気持ち切り替えられてないから」
女「ヘイヘイ」
全く洒落にならん事を言い出す女だな。
友「で、なんだ。俺を掘る気か?」
男「まだ引っ張んのかそのネタ・・・」
勘弁してくれ。
友「で、なんだ。あいつら帰らせて俺だけ残すって事はなんかあるんだろ?」
男「俺がお前に体罰を与える可能性は?」
友「無いな。やるならあいつらの目の前でもうやってる」
男「ごもっともで」
察しがいいな。さすが中学の頃からつるんでるだけのことはあるってか。
男「じゃあわかってんなら聞いてもらおうか」
友「ならば話半分に聞いておこうか」
男「半分かよ!」
友「半分って相当だよ」
男「お前はどこぞの漫画家か」
一向に話が進まない。なのでテンションで押し切ってみよう。
男「おっしゃあ!聞いて驚け!ぎゃふんと言わせてやる」
友「絶対言わんわ!」
男「女性恐怖症の原因がわかったかもしれない!!」
友「ぎゃふん!!」
友「・・・」
男「・・・」
友「・・・」
男「・・・」
友「パードゥン?」
男「原因ワカッタカモシレナーイ」
友「リアーリィ?」
男「オーウ、イエス!」
友「ガッデム!」
なんでだよ。
友「ファッキン!」
なんかお前は俺に恨みでもあるのか?
友「サノバビッチ!!・・・ぶべらッ!?」
男「殴るぞ」
友「え?もう殴って、え?」
なんだかご不満があるようで。
男「ワンサゲイン?」
友「ノオーット・・・サンキュー・・・」
友が三m後ろに下がる。追撃に備えてのことだろうが、リアクションがいちいちめんどくさい奴だぜ…。
友「ちょっと待て。それは真面目にか?」
男「ああ。真面目だ」
友「なして?」
真面目な雰囲気になったので友が距離を狭めながら返答をしてくる。
男「倒れてるときに昔の夢を見た」
友「それは信じて良い夢なのか?」
男「ああ。夢と言うよりは回想に近いものだったからな」
いつのまにか俺の知らない間に止まっていた歯車は俺の知らない間に動き出していた。
ゆっくりと、ゆっくりと。
以上。
一応完結する気はあるので物好きな方は遅筆ですけどお付き合いください。
酉はめんどくさいので省略。
保守
>>83
乙
一度放置した話を再び書けるってのは凄いんだぜ
ほ
さぁて、【クーと男の出会い】を消化するぜ!
以下6レスの間、ずっと俺のターン!!
『クールな応酬 応酬前夜』
掴み所の無い奴。
それが、女の第一印象だった。
中学に入学仕立て、まだ皆慣れない環境に浮足立っていた頃。
名も顔も知らない、赤の他人のみで構成された教室。
僅かに生き残った小学生時代の知り合いとグループを作り、
少しずつ気の合う連中を手探りで探していく。
そんな中で、そいつの存在は余りにも際立っていた。
悪く言えば異常だった。
授業中、休み時間問わず欠伸を繰り返し、教師の隙を見付けては
寝息を立てている。
当てられると面倒臭そうに答え、その答えは合っている時もあれば、
全く見当違いの時もあった。
席が隣だった事もあり、女が教科書を忘れてきた時は俺が見せなければ
ならない立場にあったが、結局女が教科書を欲してきたのは、教師に
指摘された時だけだった。
「不真面目な女子」
これが、当時の俺が女に持った印象の全てだった。
会話自体、数える程もなかったはずだ。
そして訪れた中間試験。
中学校生活最初の試験だけあって、それ程難しい問題は無く、現在
高校に通う俺から見れば、あれは自信を付けるための試験だったのだろうと
さえ思える。
一教科返却される度に教室中が歓喜と自嘲に覆われ、授業中とは到底思えない
程の規模でざわめきが膨張していく。
その時、俺は見た。
放課後、真新しい友人からの誘いを断り、俺はその真意を確かめるべく
夕暮れに染まる教室の中、一人になるのを待った。
最後まで世間話を重ねていた女子数名も流石にネタが尽きたのか、どやどやと
騒がしく席を立ち、扉も閉めずに姿を消す。
俺は見る。
教室の隅にあるゴミ箱の中、くしゃくしゃに丸められた紙の塊。
丁寧に広げてみると、何枚かの用紙が顔を見せる。
その顔には全て、一枚残らず「0」とだけ書かれていた。
『一年 組 席 名前:女』
何分程度睨めっこしていただろう。
名前以外、何一つ記入された形跡の見られない、ほぼ白紙の答案に、
当時の俺は何を感じたのか。
今となっては余り思い出せない。
ただ――
「何か用?」
あの時の会話だけは、今でもしっかりと覚えている。
俺は振り返る事なく、後ろにいる女に向けて話し掛けていた。
「ほう、よく私が後ろにいると気付いたな」
「夕日が背中に感じられなくなったからな。君の影のせいだろ」
「……成る程」
後ろにいる人が女だと言う事は何となく分かっていた。
何故かと言われれば、答える事は出来なかっただろう。当時の俺なら。
「それで、他人の答案に何か興味でもあるのかい、君は」
女はゆっくりと歩を進め、近くの席へどかりと座った。
俺は突っ立ったまま、0点の答案への視線を曲げる事なく、
「これはゴミ箱にあったんだ。もう君のじゃない」
と、答えたが、女は既に返答を用意していた。
「私は他人の答案に、と言ったんだ。この場合、その答案の持ち主が
君以外なら誰だろうと構わないのさ」
「……別に。ただ、白紙のままテストを提出する奴なんて初めて
見たからな。素直に驚いた」
俺は話しながら女へと視線を向ける。
女の目は爛々(らんらん)と輝いていた。
授業中は勿論、学校生活の間、女のそんな目を見るのは初めて
だった。
「そうか。じゃあ君はもう少しマシな点数を取ったのか」
「これよりマシじゃない点数なんてないだろ」
鍔迫り合い。
頭に浮かんだのは正にそれだった。
言葉の一つ一つの選択が、次の次の、そのまた次の打ち合いにまで
響きそうに思える。
それでいて尚、迅速な返答を求められる。
「面白い奴だな、君は」
「少なくとも、テストで全教科0点取る奴よりは面白いという自信があるね」
「全教科0点は詰らないかい」
「芸人は笑わせるのが商売って知ってるか? 笑われるようじゃ三流以下だ」
女の口元がにやりと歪む。
「じゃあ、君。良ければ勉強の仕方とやらを教えてくれないか」
「何でだよ」
「それは答えられないね。まだ舞台に上がってすらいない内から、
種をバラせと君は言うのかい」
その日から俺と女は放課後に二人で残り、これまでの復習と、
次の日の予習をするようになった。
女の願いは無茶苦茶だったと、今でもはっきり思う。
舞台も何も、俺はそれを望んでいない。言ってしまえば、押し売りと
大差がない。
それでも俺は話に乗った。
理由は単純、見てみたかったからだ。
女から溢れる自信は、多少の犠牲を払ってでも一見の価値が
あるように見られた。
今だから言える、これはほんの推測に過ぎないが、もしかすると
女は俺と会話を数回交わすうちに、俺が負けず嫌いという事を読み、俺に勝負を
持ちかける形で話を投げかけてきたのではないか。
さらに深く推測するなら、もはや予想の域に達するものの、
女に取って、勉強を教えてもらうというのは、一つの選択肢に
過ぎなったのかもしれない。
ようは、俺を叩き潰せれば手段などどうでも良かったのだ。
あの状況で、俺が最も乗ってくるであろう選択肢を選び、実行した。
今だからこそ言える。
間違いない。
夏休みが近付いてきた頃、全国統一模試が行われた。
担任の教師の「まだお前達には早いかもしれないが、進学を考えるなら~」
という言葉は伊達ではなかった。
分からない。
何がって問題の意味が理解出来ない。
学校によって進み具合が異なるのか、五科目全て、まともに回答可能なのは
六割程度の範囲だった。
俺はその範囲は完璧にこなし、まだ未習の部分にも爪痕程度は
残したつもりだった。
――が。
後日送られてきた結果発表で俺は愕然とした。
自分の結果ではなく、女の結果にだ。
1.素直中学 一年 女 500/500 1/260987
ふと真横に視線を向けると、そいつは笑っていた。
教室中が“あまりに出来の悪い点数”のせいで爆笑に飲まれている中。
背筋が冷たくなる程に形どられた笑顔を向け、女は笑っていた。
同時に返却された、期末試験の答案を摘み、ぺらぺらと空中を泳がせて
いる。
「すまない。せっかく勉強の仕方を教わったんだがね。残念ながら
また0点だったよ」
俺は苦笑いを浮かべるしかなかった。
END
>>94
何という出会いだ…
これは私の負けだよ
これからも精進せねば…
>>94
リク受けてからそんな時間経ってないだろ……
これはGJ……
寝る前ほ
ほす
保守
【日記】
「それじゃ、何か飲み物持ってきます」
折角の休日に、勉強会と称してのクーの家へのご招待
確かに勉強メインだが、最終的には遊んでるけどな
普段冷静を取り繕っているクーの部屋も、それ相応に女の子だ
大きな熊のぬいぐるみやら、本棚に覗く占いの本とか
普段のクーからはちょっと想像できないかな。おや、これは?
「日記、か」
人の秘密というのは、何故こうも探究心をくすぐられるのだろうね?
しかし、それは流石に憚れるというか………
と言いつつしっかり見てる。欲望に正直な俺の馬鹿
「俺の事ばっかりだな…」
女の子特有の丸みのある文字で、学校で話した事などが書かれてある
“日記”というか、書かれてる当人にとっちゃ“観察日記”の様な
少し背筋に薄ら寒い物を覚える
日記帳の中ほどを適当に開けたので、日付で言えば最近だ
これでも速読は結構得意な方だと自負している
速読のコツは文字を見るのではなく、文を映像として頭に入れることらしいな
とりあえず、日付が前日の日記になった
「あぁ、やっぱこの勉強会思い付きか………ん?」
思い付きで勉強に誘った事を、今迄に違わない丸っぽい字で書かれていた
問題はその下、小さくメモ書きされた単語
『男さん 明日 睡眠薬 紅茶 既成事実』
手にしていたノートが、消失する
いつの間にかクーが戻ってきており、ノートを取り上げていた
そして無言のままゴミ箱へ捨て、踏みつけていた。そんなに見られたくないか
と言うか、睡眠薬って何だ。しかも飲み物紅茶だし
「さ、どうぞ」
常の冷静な表情を浮かべてるつもりだろうが、俺の眼を誤魔化せると思うなよ
表情が微妙に変化している。悪巧みをしている物へのソレへと
クーが何をしようとしているかは大体理解したが、大人しく従うのもアレだ
何より主導権を握られるのが面白くない
「クー」
「はい?」
紅茶を少量口に含み、クーと唇を重ねた
舌を使ってクーの口腔へと紅茶を流し込む
最初は驚愕に見開かれていた(あくまでクーの基準で)目がトロンとなり、瞼が完全に落ちる
「うお?」
一人分の体重が加算され、不安定な体勢だった俺は地面へと押し倒される形に
幸いカーペットだから痛くは無いが
「……………動けねぇ」
正確には動きたくない、だが
クーを抱きしめると、女の子特有のいい香りがする
……残念ながら意識できるほど、身体に凹凸は無いが
結局、クーが起きるまでの2時間ほどはその体勢だった
妙に罪悪感にとらわれるが、まぁ因果応報という奴だ
え?勉強?
うん、まぁ…………良いじゃん?そんな事。ねぇ?
end
と言う訳で【日記】
眠いと文が支離滅裂……
そして相変わらず男主観じゃクーがデレない。出れない
ほす
クー「素直クールが二周年? なんのことだ。
新ジャンル? そんなものわたしは知らないぞ。
なにせ、わたしはこの二年、ずっと君のことしか考えていないからな。
そしてこれからもずっと、な」
二周年、おめでとう!
☆
hosyu
☆
ほ
ほ
し
ほ
しゅ
☆ミ
二周年おめでとー、ってことで投下しますね。
記念日ってことで初心に帰ってテンプレの告白ネタ。
【告白は恥ずかしく】
秋の空はどこまでも高い。
昼休み、お昼は早弁でとっくに済ませてしまっていたぼくは、のんびりと教室の窓から高い
空を見上げていた。
頬にあたる冷たい風が気持ちいい。頭上には抜けるような青空。ランダム再生の iPodからは
お気に入りの牧野由依。気分は上々だ。
がらがらがら。
突然、教室の扉がものすごい勢いで開け放たれた。上級生がツカツカツカと歩みよってくるのが
見える。
クー先輩だ。
先輩は、背が高く、美人でクールで格好いい、全校一の有名人だった。
ウチのクラスにもファンは多い。ちなみにぼくの部活の部長さんでもあり、もちろんぼくも
先輩に憧れているうちの一人だ。
そのクー先輩がうちのクラスなんかに何の用なんだろうな、とぼんやり見ていると、彼女は
ぼくの席へと一直線に向かってくる。
えっ? 何? えっえっ!?
「……あの、先輩?」
クールさのゆえなのか、一部では恐いと怖れられているクー先輩だ。
クラスメイトは皆他人のふりで、ぼくと先輩を遠巻きに見守っている。おずおず、とか、
おそるおそる、とか、そんな雰囲気があたりを包む。
さきほどまでの昼休みの喧騒がウソのように静まり返る教室。
「キミに話がある」
「はい!」
ぼくは操り人形のようにぴょこんと立ち上がった。直立不動の体勢だ。
長身のクー先輩とは20cm近くも身長差があって、自然と先輩を見上げる形になる。
「キミが、好きだ。恋人になって欲しい」
「は、え、うぇ!?」
「返事は、今日の放課後、部室でお願いしたい。では、そういうことで」
クールにそれだけを言い残し、先輩は脱兎のごとく駆け出した。まるで昔のアメリカのアニメみたいな
素早さで、一目散に走り去る。
ぽかーん。
「って、や、ちょ、ちょっと待って! 待ってくださいよ先輩!!」
やや遅れてどっと爆発する教室を背に、ぼくは慌てて走り出した。
これでも足には自信がある。
すぐに追いついて先輩の真意を確かめるんだ。
廊下は走るな、慌てるな、だって!?
憧れの先輩からのあんな科白を聞いて、走らずに我慢できるわけないじゃないか!
◆◇◆
「どこに向かって走っているんですかっ。クー先輩っ」
ぼくは廊下の角に先輩を追い詰めた。
ふふふ。もう逃がしはしないのだ。
「どこかに向かっているわけじゃない。キミから逃げているだけだよ」
「イミがわかりませんよ。どーして逃げるんですかっ」
「そりゃもちろん決まっているじゃないか。恥ずかしいからだよ」
しれっと真顔でクー先輩は答える。ちっとも恥ずかしげのないクールな表情で。
「はあ? それじゃどうしてぼくの教室で告白なんてしたんですかっ。ぼくだって
めちゃめちゃ恥ずかしいじゃないですか。つーか、ぼくはこれからも毎日あそこで
授業を受けるんですよっ? ぼくのほうがずっとずっと恥ずかしいですよっ!」
いつのまにか、人だかりがぼくとクー先輩を取り囲む。
おそらくウチのクラスのみんながよそにも触れ回ったのだろう、もう全校生徒が集まって
きているようなそんな勢いで。
「ほう。ではどうするのかな」
クー先輩の涼しげな微笑に答え、ぼくはニヤリと笑みを返す。
「もちろん、クー先輩にも恥ずかしい目にあってもらいます。今から、ここで、先輩に
告白の返事をしますっ!!」
おーっ、と、歓声に沸く野次馬たち。あー聞こえない聞こえない。
「……」
すぅ、っと思い切り息を吸い、できる限りの大声で、
「ぼくも、クー先輩がっ、大好きですーっ! 恋人になってくださいっ!!」
ぼくは絶叫した。
おおおおおーっ、と、更に沸く野次馬。
「うん、なかなかいい返事をありがとう。嬉しいよ」
はて? クー先輩は落ち着きはらった表情でニヤニヤと笑うばかり。羞恥心なんて
ほんのかけらも見当たらない。
「あ、あれれ? クー先輩恥ずかしいんじゃないんですか?」
「ん。ごめんね、あれはウソ。走り去ってああ言ってみれば、勢いのある告白がもらえるんじゃ
ないかと思ってね。いや、期待以上だったよ。嬉しいな」
「は? せ、せ、せ、先輩!?」
「放送部の諸君、ビデオには収めてくれたかい? あ、ありがとう恩に着るよ。全校に放送?
ああもちろんこちらこそお願いしたいね。面白い絵が取れたって? そうだよね。私も
楽しくて仕方が無いよ」
「先輩っ!!」
ぼくはがっくりと崩れ落ちる。
そうだよそうだよ。冷静に考えたら、この人が人並みに恥ずかしい気持ちなんて持ち合わせて
いるはずがないのだ。気がつかないぼくがどうかしていた。
「さて、これで晴れて恋人同士というわけだ。良かった良かった。次は校内生放送で全校生徒に
アピールといこうか」
「や、ちょ、クー先輩、勘弁してくださいーっ!」
以上ですよ。
ほ
あげ
出掛け前保守
深夜投下分今読んだ
みんなGJ!!
まとめてでスマソ
★
ほ
し
ゅ
ほ
し
ゅ
ほ
ぁ
流れ読まずに☆保守!
★
☆
ほ
ほ
今起きた
ほし
さて、ネタ考えるかな…
ほ
☆
ほし
ほし
部活中だけど保守
ほ
うまくまとまらないなぁ…
ほし
☆
ほ
ほし
ほし
お題保守
【部活】
【二人でゲーム】
【CCレモン】
【絵を描く】
ほ
ほ
>>153
【CCレモン】
男 「ゴクゴク……やっぱりこれが一番好きだな」
クー「……そうか」
男 「……なんでそんなに落ち込んだ顔してるんだ?」
クー「……どこが好きなんだ?」
男 「どこって……レモン味だし弱い炭酸の刺激が好きかな」
クー「レモン味と刺激か」
男 「どうした? 悩み事なら相談にのるぞ?」
クー「飲料に負けてはいられない、まずはレモン味の飴を」
男 「ん? てオイ、ひとの頭を固定してなにを━━」
クー「んっ……ちゅる……」
男 「ん! ……んんっ!?」
生徒A「うわー、久々に炸裂してるわねー」
生徒B「……でも男君苦しそうだよ?」
生徒C「先生……レモンの刺激、欲しくありませんか?」
教師「……遠足の時くらい大人しくしてくれ、お前ら」
あ
GJ、じゃなくてGL!レモンレモン!
つ[写生大会]
クー「ゲームをしないか?」
男 「いいぜ、なんだこれ……遊g」
クー「私のターン、ドロー(ry」
男 「ちょ━━」
クー「……勝った」
男 「なにもできませんでした……って言うかルールも分からんものをやらせんな」
クー「では罰ゲームを受けて貰う」
男 「……は?」
クー「我が家の夕食に強制参加だ」
男 「……罰? むしろ一人暮らしの俺には嬉しい事じゃ?」
クー「うちの両親が同席する」
男 「……両親て」
クー「警官の父と教師の母だ」
男 「……急に腹が」
クー「それはいけないな、我が家で看病してあげよう」
男 「……大人しく付いていくから手を胸元に抱え込むのはやめて下さい」
クー「……すまない」
男 「いや、分かってくれれば」
クー「もっと大きければ満足させられるのにな」
男 「ぶっ! いや、違」
クー「だが母に秘策を授かった、マッサージで血行を良くすると良いらしい」
男 「それはどうかと」
クー「なぜか父は君とじっくり話がしたいとも言っていたがな……道場で」
男 「……道場?」
クー「父は空手の師範代だからな」
男 「……」
クー「さあ行こう!」
友 「……成仏しろよ」
>>159
男 「写生大会ね」
クー「なんでも好きなものを描いて良いらしいな」
男 「好きなものか……楽なものがいいか」
クー「何を描くんだ?」
男 「校庭の木かな」
クー「あの大木か」
男 「木なら適当に描いてもらしく見えるし」
クー「ではここから描くか?」
男 「そうだな、教室からでも見えるからな」
クー「そうか、ならば準備してこよう」
男 「クーはなに描くんだよ?」
クー「『好きなもの』だ」
━━後日
男 「……なあ」
クー「どうしたんだ?」
男 「金賞おめでとう」
クー「ありがとう、だが題材のおかげだ」
男 「でもな、どうして描き終わって居眠りしてる俺を描いたんだよ」
クー「『好きなもの』だからだが?」
男 「しかも審査員の一言が『愛情が感じられる暖かい作品』とか」
クー「君への愛情ならご両親に匹敵するつもりだ、と自負しているが?」
男 「そりゃどうも」
クー「……ところで、私達が初めて言葉を交わしたのがあの木の下だった、というのは覚えているかな?」
男 「あんな恥ずかしい出来事は忘れました」
クー「……ふふ、そうか」
男 「……そうだよ」
★
ほ
何分おきに保守したらいいんだぜ?
うっかり昼寝していた…
さて、お題を消化
つ【二人でゲーム】
お題回収サンクス&GJ!
ク「ふーむ…よし。歩を置くか…」
男「金をここに…と」
ク「む…?ならば…角をこうするか…」
男「えーと…。こうきたかぁ…。じゃあ、桂馬を…っと」
ク「むぅ…。うむむ…?やはり、こうするしかしないか…。しか
し、素晴らしい手だ」
男「えへへ…将棋とかは昔から得意なんだ」
ク「なんと素晴らしい形だ…」
男「この攻め方はね、昔からあるやり方で…」
ク「すべすべしていて…」
男「この攻め方は、すべす…えっ?」
ク「駒を扱うしなやかな指。思わず握り締めたくなる」
(ギュッ)
ク「思わず頬ずりしたくなる」
(スリスリ)
男「あのさぁ…///。したくなるって言いながらするのはさぁ…///」
ク「うーむ…。何と素晴らしい手だ…」
男「ええっと…///。銀をここにおいて…っと…クー。この手で詰み
だよ…///」
ク「何と。負けてしまったか。しかし、君は強いな。もう一局してく
れないか。もう一度、君の素晴らしい手をじっくり見たいぞ」
ということで【二人でゲーム】は終了
GJ!!まってたかいがあった
>>164
時間帯による
18時~01時位までは板が加速するから、七分で落ちることもある
ageてから400番台くらいに落ちたら危険だと思う
>>167
そっちの手かwww
GJ!
★
ほ
も
さ
クー「すまない」
男「いや…まぁ、ちょっと風呂窯が壊れたくらいどうってこと…」
クー「…」
男「…お風呂に入れないなら銭湯にでも行く?」
クー「銭湯とはなんだ…?お風呂なのか?」
男「まぁ、大衆浴場って感じかな。昔は父さんとか家族で行く日もあったなぁ~」
クー「ふむ」
男「行ってみたら分かるよ、じゃあ着替えとか準備して行こうか」
男「『あまり待たせないように手早く戻ってくる』って言ってもやっぱり僕なんかよりは遅いよな…」
番頭さん「牛乳は80円だよ」
男「ども。じゃあ入り口で待つかな…、それにしても寒くなったなぁ。やっぱり秋だよ」
クー「遅れてすまない」
男「ん?おかえり。早かったね」
クー「待たせてしまったろう?」
男「全然。じゃあ帰ろうか」
クー「手が冷たくなっている、君は嘘が下手だな」
男「…」
クー「君の嘘が嬉しい私はやっぱり君に毒されてしまったのかもしれないな…」
男「こうして一緒に銭湯に行って、二人で帰るのも楽しいね」
クー「風呂窯が壊れたおかげかもな。…っ」
男「…寒いならもう少し寄って良いよ///」
クー「これからもよろしくな………旦那様」
男「///」
思い通りに書けない…★
GJ!
お題ほ
【迷子】
【携帯音楽プレイヤー】
【夜道】
グッジョブ!!
大好きなクーの居るスレを初カキコ保守
★
【春夏冬中】
男「もうすっかり秋だね」
クー「そうだな、こうやって外を歩くと随分肌寒く感じる」
男「あ、クー、これ知ってる?」
クー「ああ。商い中、だろう?」
男「そうそう。こういう看板があるとは知ってたけど初めて見たよ。今、秋なのにね」
クー「私も、春夏冬中だな。それも、24時間年中無休だ」
男「なにそれ、コンビニ?」
クー「君と一緒にさえいれば、飽きがくることはない」
ほす
ほ
男「ん~♪」
クー「…」
男「どうしたの?」
クー「なんでもない」
男「そう?……~♪」
クー「…」
男「~♪………?」
クー「君はさっきから鼻歌などを口ずさんでいたが、どうしたのだ?」
男「コレで音楽を聞いてたの」
クー「小さいな、それに色や形もユニークだ」
男「乾電池を使うものとか、パソコンに直接つないで充電したり。この大きさで確か415曲くらい入るはず」
クー「ほぅ…」
男「レコーダーになってたりでいろいろ機能もあるよ。会話を録音したり、ボタンが光ったり」
クー「ほぅほぅ…」
男「バイト代も入ったからお金あるし買いに行く?そんなに高いものじゃないしね」
クー「ありがとう、機械には疎いから君だけが頼りだ。ふふふ…」
男「すごく喜んでるけど何を聞いてるんだろ…」
クー「少し席を外す」
男「うん。(むぅ~、好奇心が収まらない…)少しだけなら…」
『僕…クーのこと好きだから///』
男「僕の声…」
クー「何をしている」
男「ちょっとクーの聞いてる音楽が気になっちゃって。あはは…はは…」
クー「君が居ない時も君の愛の囁きが聞けるのだ、素晴らしい機械をありがとう」
男「それ微妙に使い方違…」
>>181GJ★
ほ
>>181、187
GJ!!なんというMDの使い方ww
浮上
とりあえず安価↓
谷底に落ちるクー
投下しますね。
6~7レス、くらいかな。
【恋はお試しで】
女の子の扱いには気をつけたほうがいい。特に口のきき方には注意しろ。
幼い頃からじぃちゃんに、そう言い聞かされてはいたのだが。
ま、なかなかそう上手くはできないもんだよな。
ベンチに座るオレの目の前に、彼女はすっと立ち上がり、
「――ずっと先輩のことが好きでした。付き合ってください」
告白された。
初対面でだ。いきなりだ。
「……アンタ、小学生?」
ぱしーん。
叩かれた。頬を平手で思い切り。やっぱりいきなりだ。
◆◇◆
昼休みの校舎裏。
オレは女子生徒に呼び出されていた。
――お話があります。昼休み、校舎裏でお待ちしています。
机の中に忍ばされていた一通の手紙。
そこに記されていたのは、宛名以外にはただそれだけ。オレの名前が無かったならば
人違いとして放っておいたところだろう。
いかにも女の子が使いそうなレターセットに、あまりに不釣合いな、国語教師もかくやと
思わせる達筆の文字。
イタズラにしてはちぐはぐで、マジだとしたら差出人のイメージがピンとこない。
首を傾げつつその場に向かうと、そこにいたのは小学生と見まがうちびすけの女子生徒だった。
ロリっ娘だ。長い髪を三つ編みにしているところが更にロリっぽさを強調している。ロリロリだ。ロリ増強だ。
で、ぱしーん、なのである。
「私はこれでも中等部の一年です。小学生じゃありません」
「あー、そのようだな」
まあ、ちゃんと見ればすぐわかる。似合わないながらも、しっかりと中等部の
制服を着込んでるわけだしな。
それに、オレは彼女の顔に見覚えがあった。
中等部一年にして生徒会長。
成績優秀容姿端麗、ちびっこなのが玉に瑕。クールビューティなお嬢様として有名な
彼女だった。その噂は高等部のオレのところにまで届いている。
愛称はクー。
実際クールなヤツなのだろう。オレの頬をぴしゃりとやっても顔色一つ変えやせず、
真っ直ぐな瞳でこちらを見つめてくる。
「それで、どうなのですか」
「どうって、なにがよ?」
「私の告白です。返事を聞かせてください」
「あー。すまないがオレ、彼女がいるんだ。だから無理――」
「嘘ですね」
クーはオレの目の前で腕を組んで仁王立ちになる。
ちびすぎてまるで似合わないその仕草に、オレはついぷっと吹き出してしまう。
……悪かったよ睨むなよ。
「彼女には振られたと聞いています。噂になってます」
「……あー、知ってたか。まあなー。でもな、向こうはそうかも知れないが、オレとしてはまだ彼女に
未練たらたらであるわけよ。そうでなくともオレの心はハートブレイクぼろぼろなわけでさ。察して
くれよ。そっとしておいてくれないもんか?」
それは半分嘘で半分本当のことだった。
こっぴどく振られちまって、別れた彼女に未練なんてさらさら無い。付き合いはじめは
向こうからの告白で、さほど恋愛感情は無かったこともある。よりを戻すなんてまっぴらなのが
正直な気分ではあった。
だが、失恋の痛手ってのは本当で、女なんて当分こりごりだ、と思ってたりもするわけで。
「…………」
「それに、よ。そんな失恋真っ最中のオレが、初対面の女の子に告白されたからって
はいそうですかと乗り換えられるわけもねーだろ? オレ、アンタのことまるで知らねーんだし」
「わかりました」
クーは無表情にこくりと頷いた。
「ああ、んじゃ、そゆことで――」
ぎゅ。
クーは立ち去ろうとするオレの袖をひっつかんで待ったをかける。
「なんだよ?」
「確かに私も性急過ぎました。猶予が必要ですね」
「んあ?」
「猶予です。お試し期間を設けましょう。一ヶ月の間は恋人ごっこということでいかがですか?
で、良かったら正式に交際する、というのは」
「なんでそんなことしなくちゃいけないんだよ」
いささかちびすぎるきらいはあるが、クーはかなりの美少女である。自分の隣にいてくれる
女性としては申し分ないスペックだ。男なら誰もがありがたく思う申し出だろう。
でも、オレは乗り気にはなれなかった。やや女性不振気味になっていたのかもしれない。
「…………」
クーは押し黙ったまま、じっとオレを見つめてくる。
じ――。
じ――――。
じ――――――――。
……負けた。
「あ――っ! もうわかったよわかったよ。そのお試し期間とやら、つきあってやるよ」
「本当ですか!? ありがとうございます!」
「ただし条件がある。お試し期間中、オレの言うコトを聞くこと! 今みたいな無理矢理は
もうナシだ。もちろんオレもアンタの言うことを聞いてやるよ。お互いキチンと話し合おうぜ」
「はい」
「あともう一つ。このオレたちの関係は、周囲には絶対に秘密にすること」
「え……」
そう、なにしろコイツは有名人で人気者なのだ。たとえお試し中とはいえ、恋人同士だ
などということが知れ渡ったらえらいことになる。
「たとえまねっこでも恋人同士だと知られないようにすること。校内ではただの知り合いって
ことに――」
「嫌です」
クーはイヤイヤと首を振る。
「それじゃ無意味。彼女に見せ付けなければ意味がありません」
「なんだよ? それどういう意味だよ」
問いかけながらも、オレはコイツの意図に気がついていた。
別れた彼女が、オレを悪し様に言いふらしているのは知っている。
――ああ、アイツ? ろくな遊びも知らない、女の扱いも知らないつまらない男だよ。
アタシみたいな物好き以外、あんなヘタレを好きになる女はいないね。アイツも今頃、アタシを
逃して後悔している頃だろうさ……
おそらくこいつは彼女のその言葉を聞いて、それでこんなことを言い出しているに違いない。
オレの心中を見透かしたかのように、クーはこくりと頷いた。
「彼女を見返してやるべきです。思い知らせてやるべきです。私は彼女よりずっとイイオンナです。
先輩が望んでくれるなら、私はもっとイイオンナになれます。なってみせます」
表情こそ相変わらずのポーカーフェイスだが、オレの袖を掴んだままのクーの両手はぷるぷると
震えている。怒ってくれているのだろうか? オレのために?
コイツが誰かに怒りをぶつけるなんてこと、多分滅多に無いことなんだろうな。
何も根拠は無いが、そう思えた。
怒ってくれるのはとても嬉しいが、同時に切なくもある。コイツには似合わないと思うのだ。
「大好きな先輩にあんな酷いことを言うなんて、私は彼女を許せません。絶対に許しません」
「……ありがとう。アンタ、いいヤツだな」
「先輩?」
オレはクーの頭をぽんぽんと叩く。
別に子供扱いするつもりはないが、妙にコイツが可愛らしく見えてしまった。
「いいんだ。もう気にするな。アンタがそんな顔していることのほうが、オレにはツラい」
「わかりました。仰しゃることはよくわかりませんが、先輩がそれでいいのなら。でも、
先輩の名誉は回復しなくてはいけません。彼女を見返す必要は無くとも、恋人同士であることを
アピールすることは重要です」
はあ。
オレはため息をつく。
頑固なヤツだな。何を言っても無駄だ、そんな眼をしてやがる。
「いいよわかったよ。好きにしてくれ。……ほどほどにお願いしたいけどな」
「わかりました。では、今からお試し期間開始ですね」
そう言って、クーはオレの頭を強引に引き寄せて、
「え、ちょ、なにするん、っん……っ」
そのままゆっくりと、問答無用にキスをした。
それはとても中学生になりたての少女とは思えない、大人のキスで。
「……はぁ。恋人といえばここからスタートしなくちゃいけませんね。どうですか、私の
ファースト・キス」
えへへ、と、クールな彼女にしては珍しい照れ笑い。
まいったな。
お試し期間は開始と同時に終了したようだ。
この瞬間、そのクーの笑顔に、オレは恋に落ちてしまったのだから。
「先輩、どうかなさいました? 随分と楽しそうですけれど。ふふ。キス、良かったんですか」
「――内緒だ」
あとはお試し期間が終わったことを、どうやってコイツに知らせるか、だが。
すぐに教えるのはいかにも癪で、オレはしばらく秘密にすることにした。
以上ですよ。
このスレだけでもかなりの数の素直クールがいるんだな
美人で口調が固くて男にデレデレなのは共通なのか?
>>203
まぁ大抵の女はそんな感じだなぁ
それがアーキタイプでもある訳だし、世間一般というのも
あれだけど、素直クールと言えばそういうのを思い浮かべる
人が多いだろうな
でも中には奇天烈なのもいるんだぜ
>>203
男にデレなければただのクールで愛想のない娘になっちゃうからなぁ…
個人的にはどういう風にどれだけデレるかが個性の出てくるところだね
クーじゃなくて男のキャラを変えてみるという手もあるけど
ほ
>>203
>>1のテンプレから感じるイメージをそれぞれが取捨選択して表現してると思うから
共通点はあるとも無いとも言えるんじゃないかな
口調に関しては固い男口調じゃないのもあったりしますよ
確かに堅い口調の方がクールさを表現し易いとは思う
保管庫のSS祭りの所に口調だけ変えて書いた話があったような
ほし
>>204
>>94の人か
過去ログとか読んだし、素直に「流石」とは思えるが、
あえて言いたい
あんたの素直クールは素直じゃないじゃないか!
デレるクーの方が好きなんだよおおおお
>>205
ですよねー
個人的には少しやり過ぎなくらいがツボ
>>207
柔らかい口調もいいけど、それだと女王様なイメージに
>>209
>>94の人のようにさりげなくデレさせるのってすごい難しいんだよ…
これ位うまく書きたいんだけど実力ないから
徹底的に甘々で男のキャラ変えてみたんだけど
やっぱり
>>94読む限り勝てないなぁと思う
あげ
「素直」の解釈は人によってぶれがありますものね。
>>210
表現の上手い下手はあっても、萌えに勝ち負けはないと
思うのです。
俺ターンの人の作品はいつも凄いと思いますけど、
自分は自分の萌えを追求するでいいんじゃないでしょーか?
それはサテオキ、最近はお嬢様口調がいいと思っている今日この頃。
>>212
や、そう言って頂けるとありがたいのです
さて、次の話考えるかな…
ほし
>>212
>表現の上手い下手はあっても、萌えに勝ち負けはないと
>思うのです。
それには同意
この流れウザい
>>210
うーん、凄いっちゃ凄いけど、やっぱり俺は理解出来ないな
真っ直ぐにデレるクーの方が好みだ
>>94の人は
>>94の人で自分のクーを研いで研いで、その方向に極めた結果だろうしね
★
>>212が真理、とまでは言わないが、
人それぞれ自分それぞれに好みな素直クールを
書けばそれで良いと思うし、ここはそういう場所だと思うんだぜ
>>209
そこを突かれると痛い
☆
なんとゆう議論スレ、やっぱり素直クールがどんなのかはその人の考え方しだいだよと思う、そんな保守
なんか妙な流れだが、とりあえず
>>201
にGJなんだぜー
【谷底に落ちるクー】
「男さん、私が谷底へ落ちたとします」
「何だ、藪からスティックに」
「さて、どうします?」
「そりゃ……助けるだろう」
「おめでとう御座います。貴方とクーの恋愛度は100%
互いに助け合って幸せな家庭を築きましょう」
「………は?」
「心理テストですよ」
「……因みに、見捨てるだと?」
「貴方とクーの恋愛度は100%
甘やかすだけではダメ、時には突き放す事も重要です」
「………どれ選んでも意味なくね?」
「当たり前です。私と男さんはいつでも100%、ラブラブです」
「妙に死語だな………というか」
「はい?」
「“谷底に落ちた後”って、もう手遅れじゃね?」
「………てへ」
「物凄い棒読みだな」
男友「おーい……行き成り二人の世界に入るのはよしてくれ」
ク友「見てると心臓に悪いね」
>>222
もえたGJ!
ニュー速+でキャップ漏れ祭
巻き添え規制の可能性あり
>>222
まさかあの安価を実行するとは……
GJ!
調子に乗って安価↓
読む前に一旦保守☆
>>222
GJ!
やっぱり甘々から徹底したクールまでごった煮になってこその素直クールスレだと思うな
【エレベーターに閉じ込められて二人きり】
GJにwktk
ほし
ほし
おやすみの保守~皆後は任せた
【熱血警察官男と上司クー】
☆
ほし
【読む前に保守】
「なぁ、何で作品の途中に保守してるんだ?」
「長い作品になると皆読みふけっちゃうじゃないですか」
「いや、知らんが」
「皆が読んでると保守する人が居なくなるから、読む前に保守するんです」
「……その保守、が何になるんだ?」
「書き込むと、スレが落ちなくなります」
「落ちる?」
「スレが落ちると、内容が読めなくなります」
「へぇ、まったく解らない」
「………」
「………」
「お茶でも飲みます?」
「あぁ」
「………また本格的な紅茶だな。で、何故泣いている?」
「スレ………落ちてました」
「……ゴメン。泣くなって」
「別に、大丈夫ですよ。読みたい作品じゃなかったですし」
「そうなのか?」
「感情を表に出すのが苦手な青年と、自分の感情に素直な少女
そんな二人が織り成す恋愛が人気の長編で、今回ようやく最終回だったみたいですが」
「ごめんなさい」
「気にしてません。別に男さんに気を使ってるわけじゃないんですからね?」
「はいはいツンデレ……ってクー、それはスレ違い」
「え?」
「なんでもない」
結局まとめに上がったので、クーの機嫌は直りましたとさ。めでたしめでたし
>>237
そうきたか
GJ
さて、こっちも一つ
つ【ポッキーの食べ方】
男「うーん…。難しいなぁ…」
ク「ただいま」
男「あ、お帰り。クーも食べる?」
ク「む?ポッキーか。頂こう」
男「はい。…うーん…また失敗かぁ…」
ク「ポッキーで何をしているのかね?」
男「ポッキーのチョコ部分とそうでない部分の完全分離をしてるんだ。
チョコだけを味わおう思ってね」
ク「男よ。その食べ方は邪道だ。私のお薦めの食べ方はだな…」
男「僕とクーで1本を端から食べあうのは違うと思うよ」
ク「男よ。私の言おうとすることが分かるとは…。これが愛の力とい
うやつか…。嬉しいぞ」
男「誰でも分かると思うけどなぁ…」
ク「しかし、今の言はたとえ君とは言え納得がいかんな」
男「でも、落ち着いて食べられないし、味も良く分からなくなるよ…」
ク「うーむ…。異なる意見が並列した場合は徹底的に論議して、優劣
を決めるしかないか…」
男「えっ…。そこまでしなくても…」
ク「いや。私の気が治まらない。ここは徹底的に考えよう」
男「クーはこうなると止まらないからぁ…」
ク「よし。では、まず検証してみるか…。男よ。私はこちらの端から
食べるから君はこっちの端から…」
男「なんでそうなるの…///」
ク「双方、数回試してみてどちらが良いか決める必要がある。分離食
べは1人でできるが、食べあいは君がいなければできない」
男「やっぱり、食べあいするのかぁ…///。でも、別に嫌じゃないけ
どね…///」
食べてたポッキー無くなってきちゃったなぁ…
ということで【ポッキーの食べ方】は終了
ほしゅ
【エレベーターに閉じ込められて二人きり】
「さて、閉じ込められたな」
「閉じ込められましたね」
「係員が来るまで3時間だと」
「……ちょっと踏み台になってもらえます?」
「Sか」
「違います。ちょっと天井を見ようかと」
「………肩車で良いか?」
「寧ろ、それで」
「で?何かわかったか?」
「はい」
「へぇ。で、何が?」
「とりあえず監視カメラは無いみたいですね」
「………は?」
「3時間、何もナニもしないで待つのもアレですし……ね?」
「物凄い笑顔だな」
「さぁ、観念してください」
「なんつーか……その欲望に正直な所、俺は好きだよ」
~3時間後~
係員A「君、大丈夫でs……こ、これは!」
係員B「チキンウィング・フェイスロック?!」
係員C「学生プロレスのレヴェルを、はるかに凌駕してやがるぜぇ………!」
「………早く助けてくれませんか?」
「この程度の痛み、男さんの愛の強さには敵いませんよ?」
「黙ろうか」
ほ
☆ミ
ほし
ほし
【熱血警察官男と上司クー】
「貴方は人質を見捨てるつもりなのか!?」
「そうは言って無いでしょう?もっと確実に…」
「そんな事を言ってる間に、死ぬかもしれないんだぞ!」
「犯人も追い詰められています。わざわざ人質を手放す事はしないでしょう」
「追い詰められてるなら尚更だ……!」
「何処へ行くのです!?」
犯人「テメェ達、人質を助けたかったら一人づつ自殺してみろ!偽善の塊のお前等には無理だろうがなぁぁぁ!!」
警察A「犯人は酷く興奮している模様」
警察B「おい、アレは男さんじゃないか?」
警察C「あの人、何のつもりだ!?」
「おい」
犯人「な、なんだよ」
「アンタが何故警察に恨みを持っているのかは知らないし、多分説得しても無駄なんだろう」
「けど、俺が死んでやる。だから、人質は解放してくれないか?」
犯人「や、やれるもんならやってみろや!」
「やめてください!」
「クー……さん?」
「貴方が死んだら、私も死にます」
「え……?」
「だから、死なないで下さい………私には、貴方が必要なんです」
男友「………よく学校の劇でアコまで熱演できるな」
ク友「ていうか、素だよね。アレ。というかクーは学年違うんだけど」
男友「………まぁ、人気みたいだからいっか」
ク友「そだね」
最終更新:2007年10月14日 20:24