317 :肌寒い夜に :2006/09/12(火) 22:46:01.22 ID:XeeUB69dO
その1
クー「寒いな男」
クーが毛布を頭から被り顔だけ出して言った。
男「そうかい??僕はそうでもないと思うけど。」
僕は暑いのより寒い方が好きなので大したことはない。
クー「男、非常に寒いな」
毛布が小柄な体を隠していてなんかかわいい。抱きしめたい。
男「――クー、ちょっとおいで。」
クー「なんだ??」
ギュッ
僕はクーを後ろから抱えるように抱きしめた。
クー「おおお男!?いきなりどうしたんだ!?」
男「クーが寒い寒いって言ってたからこうしたらあったかいかなと思って。」
クー「ふぅ…確かにあったかいし気持良い。それに安心する。」
男「それに――クーを抱きしめたかった。」
318 :肌寒い夜に :2006/09/12(火) 22:47:05.91 ID:XeeUB69dO
その2
クー「///男、今日は積極的だな///」
クーの顔がほんのり赤い。
男「たまにはクーをドキドキさせたいしね。」
クー「何を言っている。私は男といる時はいつでもドキドキしてるぞ。」
そんな真面目な顔で言われても…
男「そんなようには見えないけど…」
クー「昔から感情があまり顔に出ないようなのでな。」
男「…こっち向いてよ。」
次は前から抱きしめた。
クーは顔を真っ赤にしながらうつむき、僕の胸に包まれた。
――クーの鼓動が聞こえる。
――クーの体温が感じられる。
―――クーの心が聴こえる。
彼女は僕の首筋に顔を埋めた。
クー「男、あったかいぞ。」
男「クーも、ね。」
これからもこの温度を守って行こうと誓った夜。
END
最終更新:2006年09月13日 14:24