素直でクールな娘
- 1 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土)20:52:55.28
ID:bYf/yzXz0
- ここは素直クールに萌えるスレです。
「素直クール」とは
・冷静沈着で感情的になることはまずない
・完全自立型
・表情が薄いあるいは無表情
・ガチで愛してくれている一途
・愛情表現がストレート
・照れが少ないあるいはない
・「素直」と「クール」の矛盾したアンバランス感が最高にいい
▼投下時ルール
・多くレスを使う投下は、投下前後に開始・終了の旨を書いたレスを入れるのが好ましい。または「何レス目/総レス」を名前欄に
・投下許可を求めない。ダメなんていう人はいません
・作品投下が終わった後の自虐は、読み手が不快に感じるので書かない
・投下前は、他作品への割り込みを防ぐ為必ずリロードしよう。
・コテは投下時にだけ付ける
・性描写(エロ)は空気を読んで程々に。過激なSSについてはtxtうpを推奨
・Wikiに保管してほしくない人、それから批評がほしい人は投下と一緒に要望を伝えてください。批評は避難所の批評スレで聞けます
▼2ちゃんねるのおやくそくについては
http://info.2ch.net/before.html
*特に荒らしは徹底スルー
- 2 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土)20:53:26.93
ID:bYf/yzXz0
- ■前スレ
素直でクールな娘
http://ex17.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1169985572/
■素直クール保管所Wiki
http://sucool.s171.xrea.com/
■素直でCOOLな娘避難所
http://yy17.kakiko.com/sucool/
■あぷろだ@素直クール保管所
http://sucool.s171.xrea.com/up/
携帯からはこのへん
写メうpろだ http://kjm.kir.jp/index.php
@ぴた http://pita.st/index.html
■素直クール過去ログ保管所
http://sucool.skr.jp/kakolog/
姉妹スレ
■素クールライフ Part3
http://etc4.2ch.net/test/read.cgi/motenai/1149149846/
■お題/性格ジェネレーター
http://udonkari.run.buttobi.net/
- 3 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土)21:01:58.68
ID:bYf/yzXz0
- 保守
- 4 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土)21:24:57.65
ID:bYf/yzXz0
- 保守
- 5 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土)21:33:08.48
ID:EMe49eOlO
- 立ってた……
>>1乙
少し時期は早いですが、入学式を題材に一つ投下します。
以下2レス
- 6 :入学式 1/2:2007/02/03(土)
21:34:46.14ID:EMe49eOlO
- ――目がさめた
陽射しが顔にかかり自然に覚醒した意識を、洗顔によってさらに確かなものにする。
「……よし」
身嗜みを整えて気合をいれる。
人には感情が希薄だと言われるが、私だって緊張くらいする。
――特に
「おはようございます。新聞です」
「……おはようございます、いつもお疲れ様です」
「ありがとうございます」
そういって走り去る彼を見つめる私。
年齢は私と同じ位、仕事の邪魔になりそうで名前を聞く事もできない。
普段の私を知る者なら信じられない行動だろう。
「……はぁ」
追い掛けて話をしようかとも思ったが、どうしても決心がつかない。
「今日から高校生か……」
彼は同じ学校だろうか、同じ年齢に見えたけれど私の思い違いならまた他のきっかけを
見つけないと。
そんな事を考えながら入学式に向かった。
「おはようございます、入学式は体育館で行います」
生徒会の役員らしき人が誘導のためにあちこちに立っている。
- 7 :入学式 2/2:2007/02/03(土)
21:36:00.87ID:EMe49eOlO
- 私は辺りを見回しながら体育館に歩を進めた。
「――本校の生徒として恥ずかしくない――」
式と名のつくものにはつきものの話を聞き流しながら私は周囲の観察を続けていた。
――いない
やはり朝のひとときに何とかするしかないのだろうか。
頭の中でシミュレートを始めた私の耳に、聞き慣れた声が飛び込んできた。
「おはようございます、生徒会は皆さんを歓迎します。わからない事や
不安に思う事があったらいつでも生徒会にお越しください」
初めは耳を疑った、次に目を疑った、しかし私が彼を誤認するなど有り得ない。
「――それでは何か質問があればどうぞ」
呆然としているうちに挨拶が一通り終わり、締めの言葉に移っていた。
――静まり返る体育館。
「はい」
ざわめきが拡がる。
そのざわめきの元である私は、言葉を続けた。
「生徒会長、私は貴方が好きです。よろしければお名前を教えて頂けませんか?」
――ざわめきが更に大きくなる会場で、私はこれからの高校生活を
より良いものにするべく、全力で次の行動を考え始めていた。
- 8 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土)21:39:59.05
ID:EMe49eOlO
- 以上です。
ついでにお題を置いておきますね。
つ【スキー場で初めて会った二人】
つ【こたつとみかん】
- 9 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土)21:50:25.36
ID:bYf/yzXz0
- >>8
GJ! 続きとか書く予定ないのー?
- 10 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土)21:54:04.29
ID:EMe49eOlO
- クー「……突然だが」
男 「……」
クー「……」
男 「……どうしたの?」
クー「……」
男 「クー?」
クー「……」(ぎゅ)
男 「ちょ、クー?」
クー「……」(スリスリ)
男 「ぅわ……」
クー「私の気持ちを言葉ではなく行動て示してみた……迷惑だったろうか?」
男 「いや、うれしいけどびっくりしたよ」
クー「そうか、良かった」
- 11 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土)22:18:49.98
ID:I2uFYrO50
- 久しぶりにスレ見たなー
とカキコ
- 12 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土)22:42:42.65
ID:bYf/yzXz0
- 保守
- 13 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土)23:04:07.28
ID:ZM9y16yeO
- >>7
GJ!
- 14 :冬のある日
:2007/02/03(土)23:11:08.79 ID:EMe49eOlO
- クー「寒いわね」
男 「……確かに寒いけど、それは外で拘束される理由になるのかな?」
クー「拘束なんて人聞きの悪い」
男 「……動けないんだけど」
クー「ちょっと抱き付いてるだけなのに?」
男 「……ちょっと?」
クー「本気で抱き付いていいの?」
男 「……これ本気じゃないの?」
クー「まだ二割位」
男 「……せめて室内にしてください」
体育教師「お前らグランド五周追加な」
- 15 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土)23:33:58.38
ID:+kIejYksO
- 保守
- 16 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土)23:47:03.33
ID:bYf/yzXz0
- >>8
「こたつとみかん」のうち「こたつ」のほうだけ頂きます。
では四レスほど使用。
- 17 :ただ、そこにいる/熱:2007/02/03(土)23:49:21.17
ID:bYf/yzXz0
- 家の中が、ゴミ箱でした。
「そんな、『好きな人が、武士でした』みたいなノリで言われても反応に困ります」
「どうせなら元ネタのほう思い浮かべようぜ」
いやでもマジひでー。押入れの中身片っ端から引っくり返されてるし。
「どしたのさ」
「こたつの掛け布団が見つからなくて」
「エアコン使え」
「うんともすんともいいません」
試しにリモコンを弄ってみる。弄ってみる。弄ってみる。
「うわ本当だ。電池切れでもなさそうだし、何でだろ」
「早めに業者さんを呼んだほうがいいですね」
そう淡々と述べる彼女の声は微かに震えていた。
そう言えば家に帰ってきたというのに体感温度が外と殆ど変わらない。
「聞くけど、どれくらい探してるの?」
「……十分くらい、でしょうか」
はい嘘確定。そんな一瞬はっとなってぐっと何か考えて急に冷静な口調で言えば馬鹿でも分かるっちゅーねん。
無言でコートを脱いで彼女にかけてやる。
「そんな、大丈夫です」
「るさい。黙って包まれてろ」
それでも何か言おうとする彼女を睨みつけて、押入れの奥、ブルーのカバーがかかった袋を無理矢理引き摺り出す。
口を開けると解凍された布団がぼわんと膨らんだ。
「ああ、それでしたか」
「外から中身見えない奴買っちゃったのは失敗だったなー。
こたつ机をこたつとして使用することなんて、もうないと思ってたからさ。ごめんね」
- 18 :ただ、そこにいる/熱:2007/02/03(土)23:50:31.05
ID:bYf/yzXz0
-
北海道にお住まいの1人に聞きました。あなたの家にこたつはありますか?
YES 1人
NO 0人
YESの回答
『こたつがある家もないことはないけど、大抵の家庭はロードラルヒーティング完備してる。
室温が20度を余裕で超えてるから、俺なんか靴下すら履かないね。今日も元気だアイスうめー』
そんな道産子がエアコン手に入れたらこたつは最早ただの机でしかないわけで。電気代? 何それ?
「とりあえず天板持っててくれる?」
「あ、はい」
さくっと布団被せて天板置き直して終了。関係ないけど欧州の人ってこの超原始的な暖房家具を見て
かなりの確率で感動するらしい。確かに良く出来てるよね。
「さて、入る前に部屋の片付けしないとな」
「ごめんなさい、汚してしまって」
「いいよいいよ。……で、君は何してるのかね」
「? ですから、片付けを」
「ふむ。ところで君はぬここたつを知っているかね」
「名前だけで何となく想像できますね」
「うむ。こたつの掛け布団を捲ると、中にはみつしりとぬこが詰められているわけだ」
「ハートフルです」
「どっちかというとシュールだけどな。想像したら爆笑しそうになった」
「そのねここたつがどうかしました?」
「ぬここたつな。何、君にはぬこと同じ役目を果たしてもらいたい」
「嫌です」
- 19 :ただ、そこにいる/熱:2007/02/03(土)23:51:43.15
ID:bYf/yzXz0
- 「いや別にみつしり詰まれとは言わない」
「嫌です」
「先に入って中を暖めておいてくれと」
「あなたが先にどうぞ」
「やだよ」
「外出していたあなたのほうが寒いはずです。私はコートも借りましたし、平気です」
「外とここの温度なんてほとんど変わらないっての。少なくとも30分はこの部屋にその格好でいただろ?
先あったまれ」
「嫌です」
この腐れ頑固。他人を思いやる気持ちがマックスまで達して一回転してマイナスに転じてるぞ。
とはいえこのまま言い争ってると益々彼女の体温が奪われそうだ。仕方なしに提案。
「……分かったよ。んじゃ二人であったまってから、二人で片付けよう」
これならいいだろ? と聞くと、彼女はしぶしぶと言った様子で頷いた。
「うし、んじゃ入って入って」
「ですが、その前に座る場所を確保しないと」
「え、一箇所空いてるじゃん」
「二人では狭いですよ」
「二人でくっついて入ったほうがあったかいよ」
「そうしましょう」
彼女の中でどのような思考が繰り広げられたのかはこの際不問としよう。
兎にも角にも二人でぎちぎちに詰まりながらこたつの暖かさを堪能した。
不意に彼女が口を開く。
- 20 :ただ、そこにいる/熱:2007/02/03(土)23:52:32.78
ID:bYf/yzXz0
-
「そういえば、こんな風にただ寄り添っているだけ、というのは久しぶりですね」
「そう? ……あー、確かにここ一月忙しかったし、こんなにのんびりしてるのは久しぶりか」
「少し不思議な感じがします」
「今更だな」
「いえ、そういう意味ではなく。……たったこれだけのことでこんなに幸せなのに、
どうしてもっと頑張ろう、なんて思っているのかなって」
「それは俺が? 君が?」
「多分、両方です」
ああ、そういうこと。
「もっと幸せになりたいからじゃない? 結婚資金と当面の生活費はどうにでもなるけど、
子供の養育費まではまだまだだし。それに、こういう『忙しくて中々ゆっくりできない』って、
裏を返せば『たまにあるゆっくりした時間を心から堪能できる』ってことだしね」
「私はいつでも、こうやってあなたと寄り添っていると、どうしようもないくらい幸せですよ」
「でも、たまにだからこそ、その、なんだ、尋常じゃない愛しさが込み上げてきたりしないか?
いや、別に今の俺がその状態、とかじゃなくてだね」
しどろもどろになっている俺、カッコ悪い。と、彼女がぎゅっと俺の腕を抱えた。
「……そうですね。『好き』が当たり前になっていて、ですがこういう機会があると、
改めて好きだなぁって、そう思います。ええ。好きです。大好きです」
参った。まだまだ体感的には寒いはずなのに、心のほうが熱病に犯されてしまったみたいだ。
人の肌から伝わる熱は、こんなにもやさしくて、こんなにもあまい。
片付けは当分後回し。今はただ、このぬくもりを、そっとそっと味わっていたかった。
- 21 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土)23:53:44.24
ID:bYf/yzXz0
-
以上です。「こたつとみかん」のうちの「みかん」は丸投げしてるので、誰かキャッチしてください。
- 22 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)00:10:32.20
ID:7knpvgJgO
- >>21
GJ!
- 23 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)00:15:29.35
ID:Ungh358pO
- これは萌えた
- 24 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)00:49:32.44
ID:wbUrjIEq0
- ho
- 25 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)01:13:37.71
ID:k2/91an4O
- 保守
- 26 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)01:31:00.83
ID:a/N0mfQZO
- (*´ω`*)
- 27 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)01:44:39.65
ID:cUIZgKX10
-
>>21GJ!! 「こたつとみかん」引き受けたかったんだが……
「世の中で一番おいしい食べ物は」っていう質問に、彼女はコタツで食べるミカンだって答えてた。
欲が無いというかなんというか……経済的なヤツ。
ただでさえ小さいコタツなのに、彼女は僕の隣に座りたがった。
窮屈だって文句言いながら、わざわざ二人で一緒のところにはいってた。
最初の冬は毎日そんな感じ。
2度目の冬――彼女は病院のベッドの上。
お見舞いにミカンを持っていくと、嬉しいって、喜んでくれた。
コタツで食べれないのが残念。
お見舞いが終わって家に帰り、コタツの電源を入れる。
別に何をするでもない。
去年もそうだったさ。
別に何をするでもない。
コタツにはいって、ミカンを食べて、窮屈だって文句を言って……
……コタツの電源、ホントに入れたっけ?
それからの展開が出てこない……誰か書いてくれないか。
- 28 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)03:08:13.95
ID:OFRP4M1/0
- ひさびさほす
- 29 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)03:52:18.80
ID:rSfzYSIZO
- 保守
- 30 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)04:13:01.35
ID:iIttgf0g0
-
同じコタツで、ちょっと足が触れたかどうかでドキドキしたり。
ボーっとなってる彼女と目が合って、少し照れてる顔を見たり。
うとうとしながら気がつけば隣で寝てたり。
別に何をするでもない。
ただそこにいるだけで、なんだかいつもと違ったんだと気づく。
別に何をするでもない。
コタツにはいって、ミカンを食べて、……でも彼女はそこにいない。
コタツの中にもぐるとこうこうと赤い光が見えていたけど
やっぱりなんだかあったかくない。
寒いんだか寂しいんだかわからない。
僕は目の前のみかんの皮にはがしておいた白い部分を見ながら
その部分に栄養があるんだっていってた彼女のことを思い出した。
僕は少し泣いた。
3度目の冬――彼女は
もういない。
電源の入っていないこたつと、かごに盛られたみかん、そして僕。
彼女がいなければ完成しない絵は、もう永遠にこのまま。
思い出すことでしかもう見ることはできないけれど。
彼女がその表情をほころばせほんのすこしだけわらっていた、
このこたつとみかんに彼女の姿を映してみる。
そして僕はまた少し泣いた。
- 31 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)04:14:39.66
ID:iIttgf0g0
- >>27
つづいてみた。
…そんな書き方されたらこうするしかないじゃないか orz
- 32 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)06:10:03.41
ID:7knpvgJgO
- >>27
お題は被ってもいいと思う。
書き手によって違うものになると思うし、というか
同一お題で色んな話が読んでみたい俺ガイル
>>30
……全俺が泣いた
- 33 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)06:33:19.62
ID:7knpvgJgO
- >>27
ついでに便乗
「……はぁ」
ため息をつくと幸せが逃げる、彼女の口癖だった。
こたつの電源を確かめてそのまま中に潜り込む。
ほのかな暖かさに僕の意識は溶けていった。
コン!
突然頭に受けた衝撃に、僕は夢の世界から引き戻される。
「こたつで眠ると風邪をひくわよ」
「……ひかないよ、暖かいし」
「……言い方を変えるわ」
まだはっきりしない僕の視界に立つ人影。
「こたつで寝られると一緒に眠れないじゃない、私の生きがいを奪うつもり?」
「生きがいって、他にもっと楽しい事あるでしょ?」
「好きな人の傍らで眠る事が、生きがいなのは、おかしいかしら?」
「……相変わらず経済的なんだね」
「何か問題ある?」
「いいえなにも……どうぞ」
彼女の為にスペースを空ける。
「病院のベッドで過ごしてよくわかったの、これが一番の贅沢よ」
お互いむいたみかんを食べさせ合いながら過ごす小春日和の休日。
残り少なくなったみかんが、本格的な春の訪れを告げていた。
- 34 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)08:32:31.11
ID:7knpvgJgO
- あげ
- 35 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)09:53:13.97
ID:k2/91an4O
- 保守
- 36 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)10:53:28.54
ID:WrrZYwYc0
- 保守
- 37 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)11:25:52.41
ID:cUIZgKX10
- >>31 続けてくれてありがとう。 あぁ……切ねぇ
>>32 書きたかったけど、発想がでてこなかったって意味だったんだ。
舌足らずでスマソ。
>>33 こちらはハッピーエンドか……クーの生きがいが経済的すぎて
ニヤニヤした。GJ!!
- 38 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)12:40:12.78
ID:k2/91an4O
- 保守
- 39 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)14:12:26.95
ID:k2/91an4O
- 保守
- 40 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)15:05:19.93
ID:wbUrjIEq0
- ほ
- 41 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)15:36:17.82
ID:wbUrjIEq0
- も
- 42 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)16:25:11.59
ID:wbUrjIEq0
- さ
- 43 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)16:51:31.86
ID:SpxyTTSM0
- ん
- 44 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)17:44:59.55
ID:wbUrjIEq0
- に
- 45 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)18:48:48.62
ID:7knpvgJgO
- つ【大雪】
- 46 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)18:59:18.02
ID:R0zhN6/X0
- 浮上
- 47 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)19:20:05.52
ID:DwNqeUjZ0
- お題を要求する所存でございます
- 48 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)19:34:26.55
ID:J2KdRfOr0
- >>47
>>45とか
つ【仕事/レポートで使うPCがぶっ壊れた】
つ【知ったかぶり】
つ【一目惚れした男が実は……】
- 49 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)19:36:55.83
ID:7knpvgJgO
- つ【配達員と客】
つ【雪合戦】
つ【かまくら】
つ【クー又は男のそっくりさん】
- 50 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)20:03:50.79
ID:DwNqeUjZ0
- 男「うわぁぁぁぁぁ!」
女「どうした?」
男「勝手にファイルが開かれていくー!」
女「PCがウイルスに感染したのか? 見せてみろ」
男「いや、いいって。大丈夫。」
女「いいから見せてみろ。明日がレポートの期限なんだろう?」
男「いやホント大丈夫ですかrふじこ」
女「…………卑猥な動画か」
男「……面目ない」
女「こんなもの見なくても言ってくれればいつでも私が――」
男「アッー!」
- 51 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)20:19:10.16
ID:DwNqeUjZ0
- 今日の夜には今年初の大雪が降るらしい。
そんなことを謳う彼女の横顔は、いつもよりほんの少しだけ楽しそうだ。
いつからだろう? その僅かな変化が、今では手に取るようにわかる。
白い息を吐き。
二人肩を並べ。
寒いね、なんて言い合って。
僕が照れながら手を伸ばすと、彼女はしっかりと受け止めてくれる。
自販機を見つけて。
缶コーヒーをひとつ。
二人で分けながら。
今日も一緒に帰ろう。
- 52 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)20:27:33.88
ID:fCMTEDP80
- 【みかん】
男「クーはみかんが好きだな」
クー「ああ、男とみかんが無くては私は死ぬ」
男「でも箱の中に入ってたみかん俺が食べたやつで最後だぜ」
クー「抜かりはない、もう一箱買ってある・・・ほら、この箱だ」
男「じゃあもう一個貰うかな、おいしょっと」
ごそごそ
男「クーさん、これカビで全滅してますよ」
クー「(゚Д゚)」
男「クーさん?おーい・・・ダメだ、固まっている・・・一緒に買いに行こうか?」
クー「(゚∀゚)イク!!」
- 53 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)20:45:32.00
ID:7knpvgJgO
- >>50
アッー!
>>51
情景が思い浮かんだgj!
>>52
すっかりみかん中毒になっている件についてw
- 54 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)20:46:20.08
ID:DwNqeUjZ0
- 「あちっ!」
「大丈夫?」
「ちょっと火傷したかも」
「しょうがないな、もう」
なんて言いながら彼女は僕のお椀をとると、そこに浮かぶ餅を箸で持ち上げ、
「ふうー、ふうー」
湯気をかきわける。
「いいってば」
と断っても、彼女は強引にその餅を僕の口に押し込んできた。
口の中に広がる味は、心地好い幸福感を与えてくれる。
「……おいしい」
「私が作ったお雑煮だからね」
当然、とばかりに言い切る彼女。
「いつもありがとうございます」
「そう思うならご褒美が欲しいな」
「何をあげればいいの? あんまり高いものは――」
唇を塞がれた。
かまくらの屋根が溶け出し、ぽとりと滴る雫。
永い、永い、二人の時間は、春が来るまで続きそう。
- 55 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)20:57:19.40
ID:DwNqeUjZ0
- >>50
【仕事/レポートで使うPCがぶっ壊れた】
>>51
【大雪】
>>54
【かまくら】
とりあえず3つ消化してみた。
>>52
みかんウマー
- 56 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)21:13:49.49
ID:ENRxTLVy0
- クー「男、おなかがすいた。何かおくれ」
男「じゃあこの革靴をやろう」
クー「男、革靴は食べ物じゃない」
男「食べ物じゃないけど食べることは可能だよ。だってそれ、元は動物の皮なんだぜ」
クー「とても信じられないが男が言うのならそれは事実なのだろう。
どれ、一つ食べてみるとするか。むぐむぐ」
男「……」
クー「固い。とてもじゃないが噛み切れん。それに味もなんだが微妙だ」
男「あっはっはっは! こ、こいつ革靴食ってるよ!あはは、おかしー!」
クー「だましたな。ひどい奴だ」
男「あはははは! あははははは!」
クー「でも、そんなところも大好きだ」
男「うひゃひゃひゃひゃ!」
- 57 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)21:30:24.15
ID:ENRxTLVy0
- 男「あ、クレープ屋台だ」
クー「男、クレープ食べたい」
男「食べればいいじゃん」
クー「お金がない」
男「しょうがねえ奴だなぁ。金やるから俺の分も買って来い」
クー「わかった」
クレープ屋「へいらっしゃい!」
クー「イチゴクレープ二つください」
クレープ屋「あいよぉ…ってお嬢ちゃん、お金が足りないよ」
クー「あれ?」
クレープ屋「これだけじゃ、一つしか買えないよ」
クー「じゃあ一つでいいや」
クー「買ってきた」
男「おう。うひゃひゃ! イチゴクレープうめー!」
クー「……」
男「…なんだよ?」
クー「私もクレープが食べたい」
男「しょうがねえなあ。一口だけだぞ。ほら、あーん」
クー「あー…」
男「ぱくっ! うひゃひゃひゃ! うめー! クレープうめー!」
クー「まただまされた。ひどい」
男「うひゃひゃひゃひゃ!」
クー「でも好き」
- 58 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)21:38:59.65
ID:DwNqeUjZ0
- >>56-57
シュールwww
- 59 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)21:44:53.72
ID:ENRxTLVy0
- クー「退屈だ」
男「ならば、俺が手品でおまえを楽しませてやろう」
クー「わーい」
男「じゃあ、まず500円貸してくれ」
クー「うん」
男「ちちんぷいぷいのぷい! ほら、消えたー!」
クー「すごい。500円玉が影も形もなく消え去った」
男「種も仕掛けもございません」
クー「すごいすごい…あれ、私の500円は?」
男「消えちゃった」
クー「そんな……私の昼食代が……」
男「そう落ち込むな。ジュースおごってやるから」
クー「ありがとう。男は優しいなあ」
男「おばちゃーん、俺カレー定食!」
おばちゃん「あいよー、400円だよー!」
男「うひゃひゃひゃ! ただ飯うめー!」
クー「男は優しいなあ」
- 60 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)21:57:57.27
ID:J2KdRfOr0
- >>55
乙ー。消化thx
>>59
シュール分が強いなwww
- 61 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)22:48:19.00
ID:SpxyTTSM0
- ほー
- 62 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)23:28:27.64
ID:k2/91an4O
- ほけきょ
- 63 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)23:40:47.37
ID:fCMTEDP80
- クー「私ホーホケキョって好きだな」
男「ホーホケキョ?」
クー「なんだ男知らないのか?ホーホケキョとは春の訪れを告げる鳥でな・・・」
男「クーさん、それウグイスじゃ・・・」
クー「・・・ウグイス?ホーホケキョじゃないの?」
男「うん・・ウグイスだよ・・」
クー「き、君がそう言うのであればそういうことにしてあげよう、そのウグイスというものが私は大好きなんだ」
男「へぇww(焦ってる焦ってるwww)」
- 64 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日)23:59:40.35
ID:a/N0mfQZO
- (*´ω`*)
- 65 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)00:20:33.54
ID:VFdBXkbOO
-
数ある素直クールスレの中では、やっぱりここが一番活気がある…
のかな?
- 66 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)01:26:36.56
ID:ZiCjDkORO
- ほ
- 67 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)01:37:49.35
ID:eg65++qO0
- ほ
- 68 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)02:09:43.47
ID:gLhsLCcyO
- ほ
- 69 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)04:22:21.44
ID:J0lWhqA30
- ほ
- 70 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)05:21:07.29
ID:jCZlYe5K0
- 素
- 71 :朝のひととき:2007/02/05(月) 06:57:08.32
ID:eaEi+qbCO
- 朝
男 「ん……(人の気配がする、変だよね俺一人暮しなのに)」
トントントン
? 「~~~♪」
男 「鼻歌? それも楽しそうな」
クー「おはよう」
男 「ああ、おは……ってクー! どうやって入ったの?」
クー「鍵なら開いていたよ」
男 「ええ? かけたはずなのに」
クー「寝ている君を襲おうとしていた不届き者がいたから、縛り上げて転がしてあるが」
泥棒「ん~~ん~~」
男 「……警察は?」
クー「ん? 浮気相手ではなかったのか?」
男 「は?」
クー「すまない、勘違いをしていた。君の浮気相手ならきっちりと話をした方がいいかと思ってね」
男 「浮気なんてしないよ、あとその人、女の人じゃないよね?」
クー「そうだな、疑ってすまない」
警官「それで?」
泥棒「早く刑務所にいれてくれ! リアルで鬼に遭うなんて思わなかったんだよー」
ガクガクブルブル
- 72 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)07:33:14.36
ID:LANelrFk0
- 保守
- 73 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)08:40:31.10
ID:ZiCjDkORO
- ほ
- 74 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)09:23:27.39
ID:ZiCjDkORO
- ほ
- 75 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)10:23:02.95
ID:K7PrgpjD0
- ほ
- 76 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)10:37:52.40
ID:oScW0HSLO
- >>71
GJ!!
確かにクーは怒ったら怖そうだなw
- 77 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)12:19:15.36
ID:NWxn/A0eO
- ほしゅーる
- 78 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)13:12:10.90
ID:ce6LeUJb0
-
しばらく立たなかったからわからんかったがスレいつから復活したんだ?
- 79 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)13:23:01.53
ID:cXdM2SRY0
- >>78
土日のどっちかに立てるようになったらしい
詳しくは避難所でな
http://yy17.kakiko.com/sucool/
- 80 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)13:23:09.87
ID:ZiCjDkORO
- 毎週土曜日に立つことになったんだよ
- 81 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)13:27:08.72
ID:ce6LeUJb0
- へー、なるほどなるほど。
まぁ落ちるたびに立ててもネタ枯渇で意義なく落ちてしまうしな
- 82 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)13:32:26.67
ID:cXdM2SRY0
-
VIPに立ってない場合はほのぼの板にいるみたいだ
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/honobono/1169035252/
ほのぼの保管個がここか?
http://www16.atwiki.jp/sucool/
- 83 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)13:32:53.00
ID:VFdBXkbOO
-
今ほのぼの板で長編書き始めたんだけど、こっちに書いた方が良いかな…
保守代わりにもなりそうだし。
- 84 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
13:39:16.30 ID:cXdM2SRY0
- 区切りがつく所まで書けてればいいと思うぜ
- 85 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
14:15:45.24 ID:VFdBXkbOO
- >>83
よし、頑張ってみる。
- 86 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
14:16:30.34 ID:VFdBXkbOO
- ↑>>83は>>84ね
- 87 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
16:02:28.04 ID:cXdM2SRY0
- ここで期待の保守
- 88 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
16:35:20.37 ID:VFdBXkbOO
-
あれ、続きから投下すれば良いの?最初から書かないといけないかな?
- 89 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
17:42:55.81 ID:cXdM2SRY0
-
wikiにまとめておいたから、そのURLを投下してからGO
- 90 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
18:30:11.13 ID:8K7+5vHw0
- フオォォ
- 91 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
19:05:50.35 ID:8K7+5vHw0
- シュゥゥ
- 92 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
19:34:15.14 ID:Z7HVnYQ80
- ほ~ら☆
えっちなものだよぉ~
(携帯可)
http://uploader.fam.cx/img/u04319.htm
- 93 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
19:34:21.18 ID:TXpdgnAU0
- ほ
- 94 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
19:39:44.55 ID:TXpdgnAU0
- age
- 95 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
19:53:37.23 ID:eaEi+qbCO
- 導入を逆にしてみた。
男 「突然だけど」
クー「なに、男君?」
男 「ぼ、ぼくとお付き合いしてください」
クー「……」
男 「……ご、ごめんなさい、やっぱr」
クー「どこに付き合えばいいの?」
男 「え? 場所じゃなくt」
クー「なら、私と交際したいの?」
男 「う、うん!」
クー「物好きなのね、自分で言うのもなんだけど、私は無愛想よ?」
男 「でも優しいよ」
クー「……」
男 「……いいかな?」
クー「わかったわ、今日の放課後あなたの家に行きましょう」
男 「え、いきなり家にくるの!」
クー「ご両親への挨拶は早い方がいいでしょ? その後は私の家に招待するわ」
- 96 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
20:51:17.71 ID:oec3ZH+h0
-
ク「ううむ…。最近寝付けんな。やはり、彼のことが気になってしまう…。彼を見たときから私の心
は彼で一杯だ。これが俗に言う一目惚れというものであろうか。よし!彼のことが好きだと分か
れば、彼に直接告白しよう」
---------------------------------------------------------------------------
ク「ということで、単刀直入に言う、私は君のことが好きだ。私の恋人になって欲しいんだ」
男「クーさん…。その気持ちは嬉しいんだけど、ごめんね。ボクは君の恋人にはなれないんだ…」
ク「やはりな…君ほどの男に彼女がいないわけないからな…。分かった、君の幸せのために私は
おとなしく身を引くよ…」
男「そうじゃないんだ。ボクはクーさんとは仲良くしたいと思っているんだよ」
ク「いや慰めはいい…。君は彼女と幸せになってくれ…」
男「クーさん。ボクは彼女がいるんじゃなくて、女なんだよ」
ク「今なんと?」
男?「ボクはお父さんが男に負けないようにって男みたいに育てただけで、女なんだよ」
ク「つまり、恋人になれない理由は君が女だからということか?」
男?「女と女じゃ恋人にはなれないよね」
ク「…むぅ。これは予想外だったな…。ボクっ娘だったとは…」
男?「でも、ボクはクーさんとは仲良くしたいと思っていたんだ。よろしくね」
ク「そうだ!君は百合というものを知っているかね?」
男?「ゆ…り…?」
ク「分かりやすくいえば女の子同士の恋愛というものだ。とりあえず、君も慣れないだろうから
最初は友人関係からスタートしようではないか。ということで、今から一緒に私のお薦めの
ケーキ屋にケーキを食べに行こうではないか」
ということで つ【一目惚れした男が実は……】を投下
- 97 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
21:10:38.70 ID:oScW0HSLO
- >>95
なんか新鮮でいいねw
>>96
この発送はなかったww
二人ともGJ!!!
- 98 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
21:28:08.32 ID:VFdBXkbOO
- >>95
こういう変化球大好きだw
>>96
良いなぁ……百合、良いなぁ…
ところで、俺も長編の続き投下してもおk?
http://www16.atwiki.jp/sucool/pages/54.html
↑の続きなんだけど。
- 99 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
21:30:58.05 ID:KrEEt41i0
- >>98
どうぞどうぞ。
色んなSSが見れるのは嬉しいもんだよ。
- 100 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
21:35:41.18 ID:VFdBXkbOO
- じゃ、投下します。
- 101 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
21:36:46.00 ID:VFdBXkbOO
-
教室は、朝という独特の、澄んだような空気の中で、
やはり独特の雰囲気を醸し出していた。
始業のチャイムまで、あと数分もない。しかし、この教室の二つの席は、まだ空いたままだった。
少女は豪快な音をたてて教室のドアを開け、滑り込むように自分の席へ座った。
「や、やっと……着いた…」
それから数秒遅れて、少年が……またしてもぐるぐると渦巻きに目を回し、
へろへろとふらつきながら教室へ入って着席する。
- 102 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
21:37:32.08 ID:VFdBXkbOO
-
「朝からぐだぐだじゃねえか……さすがにずる休み、二日も続けらんないか?晴樹」
「ああ、おはよう太一……仕方ないよ、まひるに迎えに来られちゃ…」
座るなり力なく机に突っ伏した少年に、太一と呼ばれた前の座席に座る
もう一人の少年が、にやにやと笑いながら話しかけた。
どちらかというと色白で、前髪がだらしなく目の下まで垂れている晴樹とは違い、
太一は、日に焼けた肌といい、短く刈り揃えたといい、見るからに、
根っからの体育会系といった風貌だ。
「ふーん……なんだ晴樹、私の出迎えはそんなに迷惑だったか?」
「……滅相もございませんよ、まひるさん」
- 103 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
21:38:08.69 ID:VFdBXkbOO
-
まひるは自分の席、晴樹の斜め後ろの席に座ったまま、
走ったために少しばかり乱れた髪を和風の櫛で梳かしながら、
ドスのきいた声色と冷たい眼光で晴樹を睨む。
こうなっては、少年はヘビに睨まれたカエル。
晴樹は半ば怯えたような表情で、両手と首を同時に振った。
「でもまあ……何だかんだ言っても、まひるは晴樹の良い保護者だよな。それに、晴樹
だってまひるとほとんど一緒にいるし……幼なじみっつうか、姉弟だな」
「昔から、晴樹の世話をするのは私の役目だったからな…
今でも、危なっかしくてなかなか目が離せないのはそのせいだ。」
「ご、ごめん…」
- 104 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
21:38:45.17 ID:VFdBXkbOO
-
まひると晴樹を交互に見ながら面白そうに笑う太一。
髪を整え、櫛を小さなポーチにしまいながら仏頂面で言うまひる。
目を隠している前髪を指で弄りながら、苦笑いを浮かべて謝る晴樹。
「まあまあ…いつか晴樹に彼女でもできれば、まひるの役目も軽くなるんじゃねえの?」
「そうだな…私も人並みに恋愛にうつつをぬかしてみたいが、
このままではずっと晴樹の世話役で青春時代を終えてしまうかもしれない」
「ご、ごめんなさい…」
いよいよ肩を落として落ち込む晴樹を見て、少し言い過ぎたか、と思った。
……無論、太一が。
まひるも、決して人を傷つけて喜ぶような性格破綻者ではないし、
人の痛みが理解できる、心優しい少女なのだが、
それと同時に、この気弱な幼なじみの弱々しい顔を見ることを楽しむ、少々過激な性癖もあった。
- 105 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
21:39:13.83 ID:VFdBXkbOO
「そ、そう落ち込むなって!な、まひる!」
「そうね……まあ、晴樹のような天文オタクに、彼女ができるかどうかは…」
「うわーっ!まひるっ、それ以上は言うなぁー!」
「…………」
こうした朝の喧騒はいつものことで、
遅れてきた担任の一声で、喧騒が落ち着くのもいつものことだった。
夢は夜に見るもの。
ならば、夢の回顧もまた、夜に行うのだろう。
若い彼らは、その目が開いている限り、ただ日常を、現実を、楽しむ。
- 106 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
21:40:25.63 ID:VFdBXkbOO
- 以上です。
諸事情により携帯からの投下なので、短いのは勘弁してください。
他に批評か何かあったら、言ってもらえると嬉しいです。
- 107 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
21:42:57.77 ID:oec3ZH+h0
- >>106
続きを楽しみにしていたよ。GJ!
- 108 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
21:52:09.71 ID:KrEEt41i0
- >>106
もしかしてだけど、キャラ設定というかなんというか
素直分、クール分をどう出そうか結構悩んだ?
- 109 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
22:04:42.30 ID:VFdBXkbOO
- >>108
いや、そんなには…なぜ?
- 110 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
22:09:03.35 ID:Zd3CY2IO0
- あれ?
今急に読みたくなってwikiでフル氏の作品見てたんだけど、四作しか投下してなかったっけ?
- 111 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
22:20:55.20 ID:KrEEt41i0
- >>109
や、どっちかっていうとクーのキャラ付けって男にベタ惚れっていうのが定番だから
付き合う前のクーを描くのって苦労しそうだなぁと。
作品については爽やかな雰囲気で好き。
これから物語が動きそうなところできってくれたなw
ぜひ続けてほしい。
- 112 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
22:29:01.23 ID:cXdM2SRY0
- >>110
回収漏れがあるかもしれんね
- 113 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
22:29:31.83 ID:VFdBXkbOO
- >>111
「素直クール=一目惚れ」っていう以外のものを書いてみたかったので。
あと、まひるはクールではあるけど素直ではないわけで、
つまり、素直クールとは呼べないわけで……
とにかく、頑張って続けます。
- 114 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
22:32:18.90 ID:Zd3CY2IO0
-
そういえばクーデレ?から素直クールに移行するような話を考えてた時期が俺にもありました
>>112
かな?それとも俺の思い違いか。
読み返しても本当に面白かったー
- 115 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
23:27:28.10 ID:oec3ZH+h0
- ほ
- 116 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
23:28:23.60 ID:eaEi+qbCO
- >>113
wktk
- 117 :愛のVIP戦士:2007/02/05(月)
23:42:35.90 ID:6z9hx6RWO
- ほ
- 118 :愛のVIP戦士:2007/02/06(火)
00:12:54.34 ID:rsg6Y0fyO
- し
- 119 :愛のVIP戦士:2007/02/06(火)
00:16:22.58 ID:RnrL41aH0
- う
- 120 :愛のVIP戦士:2007/02/06(火)
01:07:29.58 ID:2UFzkTL00
- 保守だ
- 121 :愛のVIP戦士:2007/02/06(火)
01:10:23.14 ID:OdK3G6rsO
- 明日にでも投下しようと思ったけど…
随分と過疎ってるようなので、続き投下します。
今回は、頑張って長めにしてみた。
- 122 :愛のVIP戦士:2007/02/06(火)
01:11:11.21 ID:OdK3G6rsO
- いつも通りの学校生活が終わった。
思い思いに過ごす放課後。日が落ちるにはまだ早く、外はまだ明るい。
早々に帰り支度をする者、
まだ教室に残り友人と雑談を楽しむ者、
部活の練習のために、慌ただしく教室を後にする者……
「まひる、今日は?」
「今日は休みだからな、もう帰る……太一は練習だと言って、もう部活に行った」
「うわ、相変わらず忙しそうだねぇ……」
「うちの野球部は、県内ではわりと強豪の部類に入るからな」
「陸上部はどうなの?」
「強豪と呼ばれるほどの部活なら、晴樹の面倒など見ていられないさ」
まひるは苦笑いを浮かべながら溜め息混じりに言うと、
小さく「行くぞ」とだけ呟き、鞄を持って静かに立ち上がった。
- 123 :愛のVIP戦士:2007/02/06(火)
01:11:43.93 ID:OdK3G6rsO
- まひるは、陸上部のキャプテンを務めている。
本来なら最上級生である3年生の役割だが、部員の少なさと、
何よりまひる自身の実力によるもので、異論を唱える者はいなかった。
1年生の時には既に副キャプテン、そして今年に入って、見事キャプテンの座に着いた。
「まひるの家、今日は?」
「ああ、いないな」
「僕も……じゃ、どうする?」
「晴樹の家だな、洗い物が楽で良い」
晴樹もまひるも、片親だ。
晴樹には母親が居らず、まひるには父親がいない。
なので物心ついた時から、互いの親を
「お父さん」
「お母さん」
と呼んでいた。
晴樹の父も、まひるの母も、まるで自分の子供が
増えたかのように喜んだ。
- 124 :愛のVIP戦士:2007/02/06(火)
01:12:20.36 ID:OdK3G6rsO
-
そして二人の少年少女が大きくなると、親が仕事に行っている間、
どちらかの家で、二人で留守番をするようになっていた。
子供を一人にすることへの不安か、罪悪感か……
しかし、二人は喜んだ。一人で待つのではない、
二人で待つということ。例えそれが留守番でも、二人は楽しかった。
そしてその習慣は、もう一人にしてもほとんど心配のないほどにまで、
二人が成長してもなお、続けられている。
「まあ、別に良いんだけど……」
「では決定だ、材料で必要なものはあるか?
あるなら、私の家から調達するが……」
まひるの言葉に苦笑いを浮かべながら、大丈夫、と一言だけ答えた。
もう太陽は二割ほど沈んだ。
その光は雲を、山を、ビルを、錆びれた交通標識を、
二人の頬を紅く染めた。
二人の家に帰る途中にある河川敷に差し掛かると、まひるは美しい夕日に目を細めた。
- 125 :愛のVIP戦士:2007/02/06(火)
01:12:53.65 ID:OdK3G6rsO
- 「…綺麗だ、これは明日も晴れるな……晴樹?」
小さいころから、二人で何度も見てきた夕日。
いつもの晴樹なら、自分以上にはしゃぐはずなのに……と思い、
ゆっくりと振り向いて、後ろで立ち尽くす晴樹を見た。
晴樹は、黙って夕日を見ていた。
しかしその表情は、何かに見惚れている表情ではなく……
その目も、夕日を見ていると言うよりは、どこか遠くを見ているようで……
「…はる、き……?」
晴樹は、夕日を見ていた。
いや、夕日ではない。その向こうの、どこか遠い日を。
昨夜に見た夢……それはもはや不鮮明で、その上には、
何枚ものフィルターがかかっていた。
しかし、無意識の内に、晴樹の口は言葉を紡いだ。
- 126 :愛のVIP戦士:2007/02/06(火)
01:13:35.90 ID:OdK3G6rsO
- 「…晴樹、いったいどうし……」
「…こが…ね、いな…ほに……あか、ね、ぞら……」
まひるの聞いたそれは、言葉ではなかった。
歌のようだった。それも古い、民謡のような……どこか、懐かしくさせる歌。
「…もゆ……る、あき…やま……ひ、ぐれ…を…み……あげ……」
「……っ…おい、晴樹っ!!」
気付けばまひるは体ごと晴樹へ向き直り、手のひらを強く握って叫んでいた。
手のひらに爪が食い込むのがわかったが、そんなことはまひるの頭には無かった。
怖い?違う、この感じは違う。
怒り?違う。
悲しみ?……違う、似ているかもしれないが、違う。
「…てん……と…て……まり、を……も…ひと、つ……つ……け…ば……」
「晴樹っ!!」
晴樹がはっと気付いたときには、まひるが自分の両肩を強く掴んでいた。
「ま、まひる……?」
おろおろと、肩を掴んでいる腕とまひるの顔を見る晴樹の
表情を見て、まひるは直感的にわかった。
わかった、というと少し違うかもしれないが……
- 127 :愛のVIP戦士:2007/02/06(火)
01:14:56.46 ID:OdK3G6rsO
- 「……あれ、今僕…?」
「………いきなり道端で呆けるな、バカ晴樹」
「…あ……えっと、ごめん!」
気まずそうに浮かべる苦笑い、謝罪の言葉。
大丈夫だ、いつもの晴樹がここにいる。
正直、晴樹の身に何が起こったのかはわからない。だが、一つだけわかったことは……
「……行くぞ、私は空腹なんだ。見たい番組もあるし、な」
「わ、いきなり走らないでよ……ま、待ってよまひるー!」
わかったのは……
あの時、私の言葉が晴樹に届かなかった時、私の心を襲った、冷たく重い感情。
……寂しかった。
晴樹の目が、私の知らない何処か遠くを見ているようで。
晴樹の心が……私の届かない、遥か遠くへ行ってしまったようで。
……ずっと一緒だった幼なじみが、急に知らない誰かになってしまったようで…
「……何なんだ……くそっ!」
そんな感情を振り切るように、まひるは走った。
運動音痴な幼なじみを遥か後ろに、彼の家へ続く道を。
黄金稲穂に 茜空
萌ゆる秋山 日暮れを見上げ
てん、と手鞠をも一つつけば……
- 128 :愛のVIP戦士:2007/02/06(火)
01:16:42.13 ID:OdK3G6rsO
-
終了ー、このぐらいのペースで書けたら良いのにな。
やっぱり、携帯からだと改行とか難しい……変なとことかあったら言ってください。
- 129 :愛のVIP戦士:2007/02/06(火)
01:19:06.97 ID:CqSAw6lL0
- >>128
GJ!毎回楽しみにしているよ
しかし私も見習ってもっとネタを投下しないとなぁ…
- 130 :愛のVIP戦士:2007/02/06(火)
02:39:09.51 ID:OdK3G6rsO
- 眠い…が、頑張って保守
- 131 :愛のVIP戦士:2007/02/06(火)
03:23:18.21 ID:gzq7QaL+O
- ほ
- 132 :愛のVIP戦士:2007/02/06(火)
04:16:42.33 ID:2UFzkTL00
- ほっきし
- 133 :愛のVIP戦士:2007/02/06(火)
05:24:00.67 ID:kNIdSdDo0
- ほ
- 134 :愛のVIP戦士:2007/02/06(火)
06:28:49.72 ID:pDdo4NJ4O
- >>128
GJ!
- 135 :愛のVIP戦士:2007/02/06(火)
08:30:01.45 ID:rsg6Y0fyO
- 保守
- 136 :愛のVIP戦士:2007/02/06(火)
09:35:38.19 ID:2UFzkTL00
- まだまだ
- 137 :愛のVIP戦士:2007/02/06(火)
10:17:33.23 ID:VO9/SbN70
- >>128
続きが楽しみだ
- 138 :愛のVIP戦士:2007/02/06(火)
11:37:02.59 ID:VO9/SbN70
- ほ
- 139 :愛のVIP戦士:2007/02/06(火)
12:29:49.99 ID:mppuFBnR0
- ほ
- 140 :愛のVIP戦士:2007/02/06(火)
12:48:52.22 ID:OdK3G6rsO
-
今、続き書いてる途中なんだけど……これ、相当長くなりそうだな
と、独り言を呟きながらの保守。
- 141 :愛のVIP戦士:2007/02/06(火)
13:58:24.45 ID:mppuFBnR0
- wktk
と保守
- 142 :愛のVIP戦士:2007/02/06(火)
14:18:48.48 ID:Y1R/pgjX0
- 、 ∩
( ゚∀゚)彡 ODAI! ODAI!
⊂彡
- 143 :愛のVIP戦士:2007/02/06(火)
14:47:05.74 ID:mppuFBnR0
- つ【昼寝してたら……】
- 144 :愛のVIP戦士:2007/02/06(火)
15:01:15.62 ID:cSwil16T0
- つ【石頭素直クール】
- 145 :愛のVIP戦士:2007/02/06(火)
15:26:35.69 ID:WjyflCUE0
- つ【ファービー】
- 146 :愛のVIP戦士:2007/02/06(火)
15:43:20.55 ID:Y1R/pgjX0
- 焦っていた。
朝の通学路。
押し迫る始業時間。
息急き切って、曲がり角を急カーブ。
と、その瞬間――
「うぁ゙!」
額に強烈な衝撃が走り、仰向けにぶっ倒れる。
後頭部をアスファルトへと強かに打ちつけた俺の視界が霞んでいく。
意識が暗闇へ沈む間際、口にパンをくわえた、丹精だが無機質な顔が――
額に心地よい冷たさを感じ、眼を開く。
「――大丈夫?」
訊ねるそれは、平坦な声。
「え? き、きみ誰?」
「さっきぶつかった」
「へ――? あ、ああっ!」
彼女の額は微かに赤く染まっていた。
「きみこそ大丈夫?」
無言で頷く彼女。
「そ、そっか。よかった」
――しかし、なぜ俺は膝枕をされているのか。後頭部の柔らかな感触が堪らない。
「もう昼過ぎだね」
彼女は公園に設置された古びた時計に眼をやり、そのまま言葉を続ける。
「このまま、さぼっちゃおうか?」
どうせ、今さら登校したところで、俺の皆勤賞が、かえってくるわけではない――
俺は、その日人生初めての無断欠席をした。
- 147 :愛のVIP戦士:2007/02/06(火)
15:57:05.80 ID:OdK3G6rsO
- 男「ただいまー……って、クー?」
ク「…ん……すぅ…」
男「……昼寝中……疲れてるみたいだし、寝かせとくか」
ク「ん…ぅ……おと、こぉ…」
男「ん?……なんだ、寝言か?」
ク「…ちゅー……してぇ…」
男「なっ……!」
ク「んー……ちゅー…」
男「なんていう寝言を……いや、しかし…」
ク「…うぅー……男ぉ…」
男「彼女が……寝言とはいえ、彼女がこう言ってるんだ!ここでやらねば……」
男 が す た る !!
男「なんか、こうすると結構恥ずかしいな…」
ク「んー……」
男「…いくぞ、俺……」
そーっ……
ナデナデシテー、ナデナデシテー、ナデナ
ク「っはぁ!!」
ガッ
男「ぬおあ!!」
ク「また奴に眠りを妨げられたか……って男、どうした!?」
男「……ユ、ユー…ベリー、ストロング……」ガクッ
ク「男っ!大丈夫か、男ぉー!!」
男(……今度、絶対に捨ててこよう……)
- 148 :愛のVIP戦士:2007/02/06(火)
15:57:51.83 ID:OdK3G6rsO
- >>143-145
息抜きに、お題をまとめて書いてみた
最終更新:2007年02月06日 16:59