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男「オッス」
クー「やぁ、おはよう」
男「ん……何か嫌な事でもあったか?」
クー「別にそんな事は無いが、どうしてそんな事を聞く?」
男「眉間に皺寄ってる」
クー「コンタクトを付け忘れてしまってな……因みに、今の私はどんな表情だ?」
男「正直言って、メンチ切ってる様にしか見えない」
クー「そうか。ならば別に問題ないな」
男「かなり問題あると思うぞ?」
クー「ならば、その問題とやらを聞かせてもらおうか」
男「友達とか恐がらせるんじゃないか?」
クー「大丈夫。外見で人を判断するような者は、私の友人にはいない」
男「無駄に威圧感あるし……」
クー「私に言い寄ってくる者が減るのならば、それは利点と成り得る」
男「……そうか」


子「ヒック……おかぁさーん……どこぉ……」
男「……迷子か?」
クー「みたいだな……坊や、お母さんとはぐれてしまったのか?」
子「ビクッ……ウエェェェェェン!」
クー「何で泣き出す……男、君からも何か言ってやってくれ」
男「はいはい……少年、このお姉ちゃん目は恐いけど悪い人じゃないよ」
クー「そうだぞ、私は君に危害を加えたりしないぞ」
子「ヒグッ! 恐いよぉぉぉぉぉぉ!おかぁぁぁぁぁさぁぁぁぁぁん!」
クー「…………」


クー「むぅ……」
男「気にすんな。あの子供だって謝ってたじゃないか」
クー「しかしだな、恐いと言われてしまったのだぞ……」
男「コンタクト付け忘れた自分の愚かさを呪っとけ。大体、何で付け忘れるんだ?」
クー「寝坊して、君との待ち合わせの時間に遅れそうだったからだ」
男「……少し遅れたからって、俺が怒るとでも?」
クー「いいや。どんな約束だろうと、君との約束は絶対に破らないと決めているからだ」
男「んー、前もって連絡すれば、何の問題も無いと思うんだが」
クー「余程の事があればそうするだろう。しかし、今回の場合は些事に過ぎないからな」
男「それで……コンタクトはちゃんと持ってきてるのか?」
クー「勿論。ちゃんと鞄の中に…………あ」
男「忘れたな」
クー「……どうやらそうらしいな」
男「ノートは俺が貸すから良いとして……お前、裸眼で視力どれくらいだ?」
クー「確か……0.1前後だった筈だ」
男「じゃあ、俺の右手見てみろ」
クー「うむ。かぶりついていいか?」
男「……指、何本立ててるか分かるか?」
クー「いち、に、さん…………七本」
男「乱視まであるか……よく駅まで辿り着けたな」
クー「電柱にぶつかる事四回、段差でこける事七回。瘤一つで済んだのは奇跡に等しいな」
男「ったく……今日だけは補助してやるから、感謝しとけギュッ」
クー「ああ、ありがとう。ところで……」
男「ん、何だ?」
クー「手を繋ぐのも今日だけか?」
男「それは……」
クー「初めて君と手を繋いだが、君の手の感触はとても心地良い。出来れば、今日だけとは言わずにまた繋いで欲しいのだが」
男「……気が向いたらな」

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最終更新:2007年02月08日 16:36