#完全ログではありません

素直でクールな娘

1 :愛のVIP戦士:2007/02/10(土)20:57:00.43 ID:x4rfULmD0
ここは素直クールに萌えるスレです。

「素直クール」とは  
・冷静沈着で感情的になることはまずない  
・完全自立型  
・表情が薄いあるいは無表情  
・ガチで愛してくれている一途  
・愛情表現がストレート  
・照れが少ないあるいはない  
・「素直」と「クール」の矛盾したアンバランス感が最高にいい

▼投下時ルール
・多くレスを使う投下は、投下前後に開始・終了の旨を書いたレスを入れるのが好ましい。または「何レス目/総レス」を名前欄に
・投下許可を求めない。ダメなんていう人はいません
・作品投下が終わった後の自虐は、読み手が不快に感じるので書かない
・投下前は、他作品への割り込みを防ぐ為必ずリロードしよう。
・コテは投下時にだけ付ける
・性描写(エロ)は空気を読んで程々に。過激なSSについてはtxtうpを推奨
・Wikiに保管してほしくない人、それから批評がほしい人は投下と一緒に要望を伝えてください。批評は避難所の批評スレで聞けます

▼2ちゃんねるのおやくそくについては
http://info.2ch.net/before.html

*特に荒らしは徹底スルー

2 :愛のVIP戦士:2007/02/10(土)20:57:14.44 ID:MTMQp2GP0
今晩メイド喫茶で待ち合わせしませんか?

3 :愛のVIP戦士:2007/02/10(土)20:57:19.05 ID:x4rfULmD0
■前スレ
素直でクールな娘
http://ex17.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1169985572/

■素直クール保管所Wiki
http://sucool.s171.xrea.com/

■素直でCOOLな娘避難所
http://yy17.kakiko.com/sucool/

■あぷろだ@素直クール保管所
http://sucool.s171.xrea.com/up/
携帯からはこのへん
写メうpろだ http://kjm.kir.jp/index.php
@ぴた    http://pita.st/index.html

■素直クール過去ログ保管所
http://sucool.skr.jp/kakolog/

姉妹スレ
■素クールライフ Part3
http://etc4.2ch.net/test/read.cgi/motenai/1149149846/

■お題/性格ジェネレーター
http://udonkari.run.buttobi.net/

4 :愛のVIP戦士:2007/02/10(土)20:57:46.38 ID:x4rfULmD0


※注意※ 来週よりVIPへのスレ立て日時は金曜日の夜九時に変更されます。
お間違えのないようご注意下さい。




5 :愛のVIP戦士:2007/02/10(土)20:59:03.48 ID:pI1EDFG7O
>>1乙!
もうちょいしたら長編の続き投下します

6 :愛のVIP戦士:2007/02/10(土)21:12:37.81 ID:wlqH8RBP0
>>5
wktk

7 :愛のVIP戦士:2007/02/10(土)21:30:19.02 ID:pI1EDFG7O
いきなりの過疎なんで、急いで投下。

ちょっと長くなるかも

8 :愛のVIP戦士:2007/02/10(土)21:31:22.14 ID:pI1EDFG7O
電車の窓からは、夏の始まりを感じさせる青々とした山が見える。
木々の葉は眩しい太陽のをちかちかと反射し、雲は高くそびえる山の上を流れた。
そんな山奥を走る電車の中、晴樹は窓に後頭部をつけて小さく溜め息を吐いた。
(……父さんも、いきなり急なこと言うんだもんな…)

やる気の無さそうな表情で、窓の外を見た。
山は日の光に輝いてはいるが、山特有の気候のために、それほど暑くもないだろう。
晴樹は、小さい頃に何度も体験したのでよくわかった。

(久しぶりだなぁ……何年ぶりだろ、お婆ちゃんのうちに行くなんて)


9 :愛のVIP戦士:2007/02/10(土)21:31:56.72 ID:pI1EDFG7O

「えー、お婆ちゃんのとこに!?」
「そうだ、明日行って来い」
「お父様、それで私は?」
「大丈夫、切符は二人分買っておいた。まひる君も、久しぶりに行きたいだろ?」
「父さん、また勝手にそんなこと決めて……」

父親が堂々とポケットから取り出した二枚の切符を見て、
晴樹はあからさまに肩を落とした。

「私は構いませんが……しかし、なぜ?」
「晴樹一人だと、どこで迷子になるやら熊に遇うやら川に流されるやら……」
「んなわけあるか!」
「いえ、私がお聞きしたいのは……うるさいぞ晴樹、少し黙れ。
 なぜ、急に今お婆さんの家に?」

一喝されて泣きながら体育座りをする晴樹を尻目に、まひるは素直な疑問をぶつけた。

「いや、何か渡す物があるとかなんとか……
 まあ、ちょうどいい機会だ。久しぶりに墓参りにでも行って来いよ」
「いきなりの提案にしては、随分とアバウトだね…」
ようやく立ち直った晴樹が、ジト目で睨みながら呟いた。
その言葉を聞いた父は、晴樹の頭をわしわしと撫でまわした。



10 :愛のVIP戦士:2007/02/10(土)21:33:00.21 ID:pI1EDFG7O
「な、なにすんだよ!」
「良いから言って来い、ここの所墓参りにも行けなかったしな」
「そうだ晴樹、ご先祖様は大切にすべきだ」
「結局、まひるもそっちに着くわけね……わかったよ、行けば良いんだろ」

こうして、晴樹とまひるは二人、ひたすら山奥へ突き進む
電車に乗って、線路に揺られながら晴樹の実家へ向かうことになった。

(おかげで、映画の割引券はゴミ箱行き、か……)

再び溜め息を吐いて、暇潰しに持ってきた文庫本へ目を落とすと、
ことりと片方の肩に重みを感じた。

「……ま、まひる?」
「…んー……すぅ…」

まひるは晴樹の肩に頭を乗せて、静かに寝息をたてていた。

「…まあ……こういうのも悪くない、かな」

11 :愛のVIP戦士:2007/02/10(土)21:34:07.14 ID:pI1EDFG7O
「んー、やっと着いたか」
「まひる、ずっと寝てたくせに」

小さく伸びをするまひるを見て、晴樹は笑いながら言った。

「退屈だったんだ、仕方ないだろう。そんなことより、早く行くぞ」
「そ、そんなに急がなくても良いんじゃない?」

さっさと歩き出そうとしたまひるを、あわてて呼び止める。

「お婆さんに用事があるんだ、お婆さんの家に行かないでどうする」
「そうだけど……久しぶりに来たんだし、いろいろ見て行こうよ」

晴樹の提案を聞いたまひるは、幾分か考えた後、仕方ないかと頷いた。

「うわー! この川も、相変わらず綺麗だね!」
「そうだな……あまりはしゃぐなよ晴樹、川に落ちるぞ」


12 :愛のVIP戦士:2007/02/10(土)21:34:32.27 ID:pI1EDFG7O
山沿いの道路を少し降りて、二人は川原にいた。
流れる水に手を浸してはしゃぐ晴樹を見て、腕を組んで注意するまひる。

「はいはーい」
「まったく、どこまでわかっているんだか……」

晴樹が呑気に返事をすると、まひるは小さく溜め息を吐いて、
近くにあった岩へ腰掛けた。

「あはは、ちゃんとわかってるよ?」
「どうだかなぁ……」
「昔みたいに、まひるに助けてもらうわけにもいかないしね!」
「昔……?」
「そう、小学校三年生のときだったよね? 僕が溺れて、まひるが助けてくれて……」
「いや、ちょっと待ってくれ……小学校三年生のとき?」
「うん、間違いないよ!」

晴樹の答えを聞いて、まひるは口元に手をあてて何か考え込んだ。


13 :愛のVIP戦士:2007/02/10(土)21:35:44.12 ID:pI1EDFG7O
「……なんのことだ?」
「え、まひる覚えてないの!?」
「小学校三年生のとき、私はここに来なかった。母が体調を崩したからな」
「……そういえば、そんなことも……」
「何かの勘違いだろう?ほら晴樹、川の近くでぼーっとするな」

勘違い?そんなわけない、と晴樹は思った。
足を滑らせて川に落ち、流された恐怖感。
嫌でも水を飲んだ苦しさ。
差し出された手に助けられた時の、安堵……

それが、この記憶が、勘違い?
そんなわけないと、もう一度晴樹は思った。

「晴樹そろそろ行くぞ?」
「あ、うん……」

(あれ……結局、誰に助けてもらったんだっけ?)

そんなことを考えながら、晴樹はまひるの後ろを歩き始めた。

14 :愛のVIP戦士:2007/02/10(土)21:36:21.43 ID:pI1EDFG7O
投下終わり。
これからまた続き書く

15 :愛のVIP戦士:2007/02/10(土)21:48:03.44 ID:GO8xuLhcO
wktkして待ってる

16 :愛のVIP戦士:2007/02/10(土)21:54:12.87 ID:4umQig/rO
保守の代わりに絵を投下

今のうちに『おまじない』しよ?
いつかきっと逢えるように。
http://gban.jp/i/3rt6hx



17 :愛のVIP戦士:2007/02/10(土)22:13:08.02 ID:Tk6KWXgv0
>>1

>>4を見ないで土曜に立てないように

18 :愛のVIP戦士:2007/02/10(土)22:24:10.11 ID:4umQig/rO
保守

19 :愛のVIP戦士:2007/02/10(土)22:37:40.36 ID:pI1EDFG7O
新スレ早々人いないなー
保守

20 :愛のVIP戦士:2007/02/10(土)23:00:43.10 ID:4umQig/rO
保守

21 :愛のVIP戦士:2007/02/10(土)23:39:42.08 ID:pI1EDFG7O


22 :愛のVIP戦士:2007/02/10(土)23:46:30.93 ID:GpP2lrIz0
>>14
続き楽しみにしてるぜ

23 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)00:15:57.95 ID:1+zfq2FF0
ho

24 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)00:19:56.89 ID:I9EbaSk0O
そういやジャンプの卓球漫画に素直クールが

25 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)00:22:45.42 ID:v7sOIOsaO
詳しく聞かせてもらおうか

26 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)00:25:23.43 ID:I9EbaSk0O
>>25
たしか名前はアキラ。素直クール他、妹、ネコミミ帽子、ツルペタを持ち合わせている。

27 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)01:08:26.93 ID:v7sOIOsaO
あーあれか!
あの風呂場でばったりのやつか

28 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)01:27:17.61 ID:1+zfq2FF0
保守

クー「男、バレンタインデーの前にいろいろと相談したいことがある」
男「ん?バレンタインデー当日のデートの予定とか?」
クー「それも大切だが他の細かいところを明確にしておきたい」
男「よく話しが見えないなぁ。例えば?」
クー「例えば男が私以外の女子生徒からチョコを貰ったときなんかは…」
男「ちょwそれはないってw」
クー「いや、女A『男君って優しそうで顔も結構タイプかも♪今度…ぐはっ!』
 と言ってたのを聞いたからな」
男「待て、 その『ぐはっ!』ってなんだ」
クー「人の嫉妬とは恐ろしいものだな」
男(あんたのが恐ろしいわ…)
クー「というわけでだ、本当ならそういった輩のチョコを男には受け取って欲しくはないんだ。
 私は男を独占したい、勿論男だけに私を独占して欲しい」
男「分かった、クー以外からのチョコなんて受け取らない」
クー「でも男はそれでいいのか?」
男「俺が一番好きなのはクーだから」
クー「男、私は男の一番に選ばれて本当に嬉しい」
男「クー…」
クー「男…」
熱い抱擁を交わす二人。





バレンタインデー当日の予想
男に投げられる非モテ男からのあんぱんの数>>>超えれない壁>>>クーから貰うチョコレートの数

29 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)01:47:11.48 ID:G1Ch/grC0
GJ!

30 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)02:00:41.35 ID:G1Ch/grC0
数レスほど借りるよ
書いているうちに何か違うような気がしてきたが
一応投下してみる

31 :1ページ:2007/02/11(日)02:02:33.74 ID:G1Ch/grC0
また会えるからね――あの時君は笑って言ったな――
--------------------------------------------------------------------
ク「男よ。君のことが好きだ!」
男「///…。クー、嬉しいんだけど、大声でそんなこと言わないでよ…」
ク「君は私の愛が受け入れられないのかね」
男「そうじゃないんだ。丘に登ってまで大声で言わないで欲しいんだ。ほら、クーの
声が響いて、他の人が見ているよ。恥ずかしいな…」
ク「君ほどの素晴らしい男を彼氏に持っているということを多少自慢したっていいだ
ろう。他の女が君に手を出さないかも心配だしな」
男「僕はそんなにたいした男じゃないよ。クーの方がすごいよ。だって、こないだ何
か科学の飛躍的発展の理論を生み出したんだよね。賞も一杯貰ったじゃないか」
ク「君の素晴らしさに比べれば、たいしたことが無い。君と一緒にいられることにが
何よりの喜びだ」
男「でも、新理論を作ったときは嬉しそうに僕に報告してくれたよね」
ク「まあ、昔からの難問が解けたからな。そういう意味では嬉しかったが…」
男「だけど、僕はクーの頑張りが皆に認めてもらえたことがすごく嬉しかったよ。い
つもクーは何を言われても頑張っていたじゃないか」
ク「私が頑張れたのは、君がいてくれたからだ。私一人の力じゃないさ」
男「こんな僕でもクーが必要としてくれるなら嬉しいな…///」
ク「そんなに自分を貶めてはいけないぞ。君ほどの素晴らしい男はそうそういない。
君は最高の男だ。私にとって君は必要だ。君のことを愛しているぞ」
男「クー…僕もクーが…クーが…好きだよ…///」
ク「君も私を愛してくれることがすごく嬉しいぞ。そうだ、この丘には神社があった
な。私と君はどんなときでも一緒だと絵馬に願おうではないか」


32 :2ページ:2007/02/11(日)02:04:42.96 ID:G1Ch/grC0
ある知らせがその時地球―既に辺境地方の惑星だ―を駆け巡った。しかし、この知
らせは混乱を避けるため一部の有力科学者、政治指導者などにしか知らされなかっ
たのだ。それはこの惑星が持たないという知らせであった。既に環境問題で多大な
ダメージを受けていた上に先の大戦がそれを決定的にしたともいわれていたが、直
接的な原因は違った。巨大隕石群が近い将来に地球と接触するという予想だった。
それは十年後とも何百年後とも知れなかった。これに人類が耐えられるのか、これ
に対し人類が導き出した結論は新理論を利用した―そう私の理論だ―宇宙船を建
造し人類を他の惑星に移住させることだった。しかし、問題があった―どんな解決法
にも問題があるのだが―人類全員が移住することはできなかったのだ。
そして、あの日もきれいに晴れていた。これからの災厄のことなど、まるで一夜の
悪い夢だったのではないかと思えるくらいであった。

ク「なぁ…。男よ。ハイキングに出かけないか」
男「近所のいつもの丘だね」
ク「男よ…。きれいな空だな…」
男「本当にきれいな空だね。こんな日々がいつまでも続くといいね」
ク「男よ…」
男「ほら、この間書いた絵馬がまだあるよ」
ク「そうだな…」
男「クー?どうしたの?元気ないの?いつもなら、僕を愛してるって叫ぶのに」
ク「なんでもない。大丈夫だ」

そして、私はある手紙を受け取った。その内容は予想通り、私を移住者として選任す
るというものであった。私がいなければ宇宙船は動かない。この決定は至極当たり前
のことであった。移住者は厳密に選ばれた。限られた資源、スペースのために余計な
人員は積めないのだ。いくら先の大戦で人類の数自体が激減したとはいえ、移住でき
る人員は全人類の0.01%にも満たないのだ。

33 :3ページ:2007/02/11(日)02:07:38.39 ID:G1Ch/grC0
ク「ただいま。愛する男よ」
男「クー。おかえり」
ク「何を作っているんだ」
男「見ちゃだめだよ」
ク「教えてくれたっていいだろう。私と君の仲だろう」
男「秘密にしていたのにな…。来月はクーの誕生日でしょ。プレゼントに人形を作って
いたんだ。楽しみだね。一番おいしいお店のケーキを予約したからね」
ク「そうか、君は手先が器用だな…(しかし、もうその時には…)」
男「どうしたの?この間から元気が無いから心配だよ」
ク「なんでもない。大丈夫だ」
男「何か悩みでもあるの?僕は心配だよ。クーの悲しむ顔は見たくないんだ」
ク「分かった…。でも驚かないで聞いて欲しい」

そして、私は不安そうな顔をしている男に事の顛末を全て話した。その不安そうな顔を
見て彼がさらにショックを受けるのではないかと危惧したが、いつかは話さなくてはい
けないことだと思ったからだ。地球に危機が迫っていること、人類が他の惑星に移住し
なくてはならないこと、そしてその移住者は選ばれた者以外はできないことだ。ただ、
私の予想と反したのは彼がさらに不安な顔にならず、むしろ穏やかな顔になったこと
であった。そして、そのいつもの優しく穏やかな顔と声で彼は言った。

34 :4ページ:2007/02/11(日)02:10:57.11 ID:G1Ch/grC0
男「そうなんだ。クーは偉いね。人類の未来を背負っているんだものね」
ク「君は不安に思わないのか。この重大な事態に」
男「確かに怖いよ。だけど、僕があわてたところでどうなるとも思えないしね」
ク「そんなことを言っている場合か!死ぬかもしれないんだぞ」
男「だけど、その船に乗れるのはすごい科学者とか人類のために必要な人たちでしょ。
たいしたことが無い僕はどうしようにもないよ」
ク「君は素晴らしい男だ。私が保証する」
男「だけど、僕には移住者として選ばれなかったよ」
ク「そうだ!男よ。私が頼んでみよう。一人くらい余計に移住しても…」
男「それはだめだよ。クーの話だと全て資源から何から計算されているんでしょ。僕がい
たら計画そのものがめちゃくちゃになっちゃう。そんなことはできないよ」
ク「では、私は行かないぞ!男と離れたくない…」
男「クーがいなかったら、宇宙船そのものが動かないじゃないか。それにね、僕はまだ望
みを捨ててはいないよ。隕石がぶつかるのは百年後かもしれないって言ったよね」
ク「うむ。近いうちとしか計算がされていないが…」
男「じゃあ、もう一隻宇宙船を作る時間と余力はあるかもしれないよ。僕はその船に乗っ
てクーに会いにいくよ」
ク「君は変なところで冷静だな…」
男「いつも冷静なのはクーだよ。僕はそのクールさとアンバランスに思える素直さが好き
  なんだよ」

35 :5ページ:2007/02/11(日)02:11:20.59 ID:G1Ch/grC0
彼はその話を聞いても、いつもと変わらずに日々を接してくれた。そして、旅立ちの日が
やってきた。彼は宇宙港の特設ポートの桟橋にに息を切らしながら駆け寄ってきて、私
にこう言ったのだ。

男「間に合ったね。誕生日には少し早いけど、これ」
ク「これはあの人形ではないか…」
男「そうだよ。これなら荷物にならないから持っていけるよね」
ク「男…私は…私は…」
男「僕は素直でクールな君が好きなんだよ。だから、今日もクールな君でいてね。忘れな
いで、お別れじゃないよ。また会えるからね。あの絵馬に願ったように―」

そして、男がいつもの優しく穏やかな笑顔で手を振って見送るのを見て、私は船に乗り
込んだ。そして、彼の姿が見えなくなったとき、私の涙腺と声帯の堤防が決壊したのだ。
泣いたのは何年ぶりだろう。確か、私がまだ一人ぼっちで皆から避けられてたとき、ただ
一人、味方をしてくれた男に優しくしてもらい、彼の胸の中で泣いたとき以来ということを
思い出し、さらに泣いた。周りの人々のあのクールな彼女が泣いているという驚きのうわ
さ声をBGMにして―

何回眠り、何回目覚めただろう。もう、最後の地球生まれとして、人々からは尊敬の目で
見られるようになってしまうまで、時が経っていた。しかし、この惑星に降り立ったその日
から私はあの人形と共に空を見上げるのを欠かしたことは無かった。男と丘で見たあの
きれいな空を思い出し、そして、いつかきっとこの空から宇宙船がやってきて、いつもの
優しく穏やかな笑顔が見られると信じて――

36 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)02:12:20.89 ID:G1Ch/grC0
とりあえず、終了
初めて、シリアスな話を書いたんで多少のことにはご容赦を

37 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)02:18:40.30 ID:+xP0FcN+0
>>36
なんというGJ

38 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)03:05:49.71 ID:B+kDVsHuO
俺の長編にも、早く素直クール出さないとな……保守

39 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)03:49:32.40 ID:oxFv4pw1O


40 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)03:50:38.52 ID:Sd3uro7r0
>>36
夜中だってのに泣いちまった
GJ!

41 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)05:25:29.61 ID:zfdA6qex0


42 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)08:32:35.21 ID:1+zfq2FF0
ho

43 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)10:39:39.77 ID:yWdwkHb3O
保守

44 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)11:43:47.17 ID:B+kDVsHuO
保守

45 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)12:10:13.79 ID:2jwV4sW5O
素直三人娘がそろってるのは久々だな。

46 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)12:58:27.92 ID:yWdwkHb3O
保守

47 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)13:54:58.33 ID:yWdwkHb3O
保守

48 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)14:35:07.15 ID:G1Ch/grC0
ほしゅ

49 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)14:46:25.31 ID:yWdwkHb3O
保守

50 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)15:27:25.21 ID:yWdwkHb3O
保守

51 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)16:20:00.96 ID:B+kDVsHuO
浮上

52 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)16:47:58.97 ID:1+zfq2FF0


53 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)17:04:13.79 ID:bAPB+MHs0
3レス投下します

54 :1/3:2007/02/11(日) 17:09:09.95ID:bAPB+MHs0
僕の名前は榊原環、もうすぐ高校生になる。
引越し前の町に来るのは久しぶりだ。
だけどこれからは毎日のように来る事になる。
僕が入学した高校はその町にあるからだ。
別にこれといった理由は無く、ただこの町にあるからっていう理由だけで選んだ学校。
翌々思い出せば母親がやけに勧めていた記憶があった。
何かあるのか、とぐらいしか今は思っていなかった。

入学式当日。
時間に余裕があったから前の家があった場所に行こうとした。
久々に来たとはいえ駅からの道筋は忘れてなかった。
それというのも駅から前の家がそれほど離れていなかったからだ。
それに自分が引っ越す前の時とそれほど町並みが変わっていない。
だから迷う事もなかった。
そして家の近くの曲がり角を曲がろうとした時
ドンッ!
環 「うわっ、何だ!?」
後ろから何かに追突された。
倒れはしなかったものの結構な勢いでぶつかられた。
一体誰だ!?
そう思い後ろへ振り返ると、そこには背の高い女性が立っていた。
  「やぁ」
女性は悪びれた様子も無くそう言った。
何なんだこの人は。
環 「あんた、ぶつかっておいてそれはないだろ」
そう言うとその女性は首を傾げ
  「…あれっ、違った?」
と言って、去ってしまった。
謝る様子も無かった相手に呆気にとられてた僕はそれ以上何も言えずにいた。
一体何だったんだろうか、だけどあの雰囲気はどこかで見た記憶があるような気がする。

55 :2/3:2007/02/11(日) 17:10:52.35ID:bAPB+MHs0
前の家は今は別の人が住んでいるみたいだった。
あまり記憶に残っていないけどなんとなく見たかっただけなので、特に感想などはなかった。
それ以上にあの女性の事が気になっていた。
いきなりぶつかってきて、すぐ去ってしまった。
自分に印象付けるにはそれだけで十分だった。
学校へ着き、式も始まったが目立った事は無く普通に終わった。
そして教室での出来事。


  「なぁ、さっきからずっとお前の事を見てる女の子がいるけど知り合い?」
そう言われてその方向を見てみると今朝の女性がこっちを見ていた。
よくよく思い出してみると同じ学校の制服を着ていたかもしれない。
ここにいるって事は同い年だったのか、年上かと思ってた。
ていうか何で見られてるんだろう。
環 「いや知らない人……のはず」
  「そうか、じゃ入学早々何かしたのか?睨む様に見てるぞ」
環 「…五分五分かな」
確かにぶつかりはしたが、あれは僕のせいじゃないはず。
そんな事を話しているとその女の子はこちらにやってきた。
というより僕の方向だな、これは。
  「やぁ、今朝方ぶり」
環 「はぁ、何か用でしょうか」
そう僕が言うと目の前の女の子は間をおいてこう言った。
  「久しぶり、たまちゃん」

56 :3/3:2007/02/11(日) 17:14:40.60ID:bAPB+MHs0
環 「なっ、何でそのあだ名を!?」
  「やっぱり。何で朝無視したの?」
環 「ちょっと待ってくれ、その前にあんた誰だ!」
いきなり呼ばれたあだ名。
その名前で呼ばれたのはこの町に住んでいた時だ。
しかもその名前で呼ぶのは数少なかった。
その人の中で目の前にいる女の子は当てはまらない。
そんな事を考えてるとその女の子は疑問の答えを言った。
  「ボクの事忘れた? 千鶴、春野千鶴」
環 「春野……まさかっ!」
春野千鶴と聞いて思い当たる人物は一人しかいない。
前の家の裏に住んでいた女の子。
いわゆる幼馴染だ。
近所の友達の中で特に一緒に行動していた奴だ。
だけど自分の記憶が正しければここまで背は高くなかったはず。
もう5~6年前の記憶だけど。
千鶴「そうだよ。酷いね忘れてるなんて」
環 「…さっきの呼び方でようやく分かったよ。
   今朝のように普通に後ろからぶつかってくるのはあんたしかいなかった」
そう言うと千鶴はうんうん、と頷いた。
頷くような事じゃないのにな。
グイグイッ
と千鶴が急に僕を引きずるように引っ張ってきた。
環 「急に引っ張るな!一体なんだよ」
千鶴「行くよ」
環 「場所を言ってくれ。どこに行くんだ?」
千鶴「ボクの家」
環 「…はいっ?」
こうして思いもよらない幼馴染との再開をした僕だった。
こいつとの行動は昔は全く予測できない、多分これからもそうだろう。

57 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)17:16:26.18 ID:bAPB+MHs0
多分投下した中で初のボクっ娘
だけど二人とも僕・ボクだから変かもしれない

58 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)17:45:09.43 ID:ZtRS+Z0lO
>>57
ぼくっ娘はツボですが何か?
GJ!

59 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)18:13:21.95 ID:yWdwkHb3O
とりあえず保守

60 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)18:51:00.23 ID:yWdwkHb3O
保守しか出来ない自分が嫌になる

61 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)19:19:35.86 ID:ZtRS+Z0lO
クー「突然だが」
男 「……その手に持った紙は何?」
クー「漢字のテストを行う」
男 「は?」
クー「これは?」
つ【一目惚れ】
男 「……ひとめぼれ」
クー「では次は?」
つ【夜這い】
男 「……よばい」
クー「ではこれは?」
つ【既成事実】
男 「……それは僕の腕が縛られているのとなにか関係があるのかな?」
クー「……答えなかった男にはペナルティが与えられます」
ガチャリ
男 「脚に手錠……どこから持ってきたの?」
クー「最後にこれは?」
つ【捺印】
男 「ちょっと待った、その茶色い線の入った紙は」

クー「ねんがんの おとこの みょうじを てにいれたぞ!」
男 「アッー!」


……思いつきでやった、今では反省している。

62 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)19:34:57.01 ID:B+kDVsHuO
>>61
イイヨイイヨー

63 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)19:56:21.64 ID:B+kDVsHuO
保守……続き書いてる間に落ちませんように。

64 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)19:59:41.80 ID:67pv27YN0
http://www.orange-mushroom.com/qvga/

65 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)20:02:41.75 ID:5047Y1VRO


66 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)20:18:10.59 ID:G1Ch/grC0
ネタが思いつかないので
お題をくれると嬉しい

67 :ほしぞら :2007/02/11(日)20:30:54.34 ID:ZtRS+Z0lO
>>65
> 星
見ていて思いついた

男 「ふぁ……もう寝ようかな」
コンコン
男 「ん?」
ガラッ
クー「こんばんは、男」
男 「……まぁ、二階のベランダから入って来られるのは、隣りに住んでるクーくらいだよね」
クー「ごめんなさい、急いでいたから」
男 「何か急用?」
クー「ええ、ちょっとベランダに出て欲しいの」
男 「……うん」

クー「どう? 自分の部屋から外を見たら、男にも見て欲しくなって」
男 「……流星群」
クー「ここまで大規模なものは滅多に見られないから」
男 「すごいね……そうだ、クーは何か願い事しないの?」
クー「……私はいいわ」
男 「……そう?」
クー「私の願いは『男といつまでも一緒にいられますように』だから」
男 「クー……」
クー「でもそうね……今は一緒にこの星空を見て欲しいわ」

68 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)20:35:44.42 ID:5047Y1VRO
GJ!

69 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)20:37:22.07 ID:B+kDVsHuO
>>67
GJ!


じゃ、長編の続き投下します。

70 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)20:38:04.53 ID:B+kDVsHuO
「晴樹もまひるちゃんも、久しぶりじゃねぇ」
「そうだね、久しぶり」
「ごぶさたしていました、お婆さん」

ようやく晴樹の実家へたどり着いた二人は、晴樹の祖母の歓迎を受けて古びた茶の間へと通された。

「それで、さっそくなんだけど……渡したい物って、なに?」
「ん? むかーし、この家に晴樹が忘れていったものじゃよ」
「忘れていった、もの?」
「そう、とても大事な、だーいじな、ね」

祖母の言葉に、晴樹は記憶の糸を手繰り寄せた。しかし、まったく記憶が無い。
第一、そんなに大事な物だったら、もっと昔に自分から取りに行ったはずだ。

「心当たりが全然無いよ……それで、その忘れ物はどこに?」
「自分から行ってやりなさい、とてーも大事なものなんじゃから」
「ええ、自分から探しに行くの!? 忘れ物が何かもわかんないのに……」
「宝探しじゃよ、小さい頃よくやっとったろ?」
「そ、そんな……」



71 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)20:39:30.52 ID:B+kDVsHuO
「面白そうじゃないか、晴樹」
「ま、まひる?」

それまで静かだったまひるが、突然口を開いた。

「つまり、その忘れ物はこの家のどこかにあり……見ればすぐにわかるもの、でしょう?お婆さん」
「そうじゃよ、大事な、そしてすぐにわかるものじゃ」
(うわぁ、まひる燃えてるよ……こういうの好きだもんな、昔から)
「よし晴樹、探しに行くぞ! ではお婆さん、また後で!」
「はいはい、頑張りんさい」

目を輝かせて勢いよく立ち上がったまひるに、首の後ろを掴まれて引き摺られていく晴樹。
祖母は深いシワを寄せて笑いながら、二人を見送った。

「早く見つけてやりんさい……ずっと、ずーっと、待っとったんじゃから」



72 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)20:39:57.36 ID:B+kDVsHuO
「ここか!? むぅ、違うな……そっちか!?」
「ま、待ってよまひる……」

幼い頃に帰ったような生き生きとした表情で、次々に部屋を覗き込んでいくまひる。
晴樹は、そんなまひるの後を、苦笑いを浮かべながら着いて行った。

「……昔からさ、まひるはこういうの好きだったよね」
「うん?」
「山とか、森とか……探検するの、好きだった」
「ん?そうだな、確かに」
「僕は、いつもそんなまひるに着いて行くばっかりで……」
「迷子になって、大人達を慌てさせたこともあったよな」
「あはは、あったあった! 確かその時、助けが……あれ?」

そこで晴樹はふと立ち止まり、怪訝な表情で記憶を振り返った。

「どうした?」
「……その時、どうやって助けられたんだっけ?」
「それは……あれ、どうだったかな?」

二人はしばらくの間回想に耽ったが、すぐにやめた。
疑問は、何故かそれほど尾を引かなかった。



73 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)20:41:01.31 ID:B+kDVsHuO
それからも、まひるはバタバタと家の中を巡り、晴樹はその後を着いて歩いた。

その間も二人は、幼い頃の思い出を話し続けた。
森の中で蝉を取ったこと、川で魚を釣ったこと。
近くの小さい神社の夏祭りに行ったこと、浴衣を着て、花火大会にも行ったこと。

しかし、どの思い出もちぐはぐで、つじつまの合わないところがあった。

「あ、まひる!」
「なに、見つけたのか!? ずるいぞ、私が見つけたかったのに!」
「違うよ、ほら……この柱!」

苦笑いを浮かべながら、晴樹は古く黒ずんだ柱を指差した。
そこには、晴樹のお腹辺りの高さの場所に、乱暴に傷がつけられていた。

74 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)20:41:43.06 ID:B+kDVsHuO
「懐かしいなー……昔、僕たちが背比べして、傷つけて怒られたんだよね」
「ああ、これか……懐かしいな」
「確かこの頃は、僕よりまひるの方が小さかった」
「うむ、今では大逆転だ」
「う、うっさいなぁ……」
「事実だ、受け止めたまえ」
「なんか、柱に印をつけるのに憧れてたんだよね……あ…」

柱を指先で撫でていた晴樹の様子が急変し、まひるは訝しげに晴樹の様子を伺った。

「晴樹……?」

ガタッ!!

「お、おい晴樹!?」
「僕、庭のほう探してくる!!」

晴樹は突然顔を上げると、言葉を残して勝手口の方向へ走りだした。


75 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)20:42:11.53 ID:B+kDVsHuO
「やっぱりだ……やっぱり…!」

柱を撫でていて、気付いた。否、目に止まった。

「おかしいと思った……何か、足りないと思った…!」

まひるのつけた傷。その少し上に、晴樹がつけた傷。

「なんで思い出せないんだ、大事な……とても、大事な!」

二つの傷より、頭一つ分上に……もう一つの、傷。

「間違いない……」

僕の思い出には、何かが足りない。

『……早く見つけてやりんさい、ずっと、ずーっと、待っとったんじゃから』


76 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)20:42:42.05 ID:B+kDVsHuO
投下終わり。
やっと話が進んできました

77 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)20:45:54.52 ID:aPwXmf9c0
wkwktktk

78 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)20:47:37.44 ID:3NV4FHy70
うおおおおおおおお
気になるうううううううう

79 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)20:49:02.76 ID:ewxW4cwh0
 

80 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)21:04:27.69 ID:5047Y1VRO
続きが気になる!!!!

81 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)21:18:16.91 ID:B+kDVsHuO
早くPCを復活させないと……
携帯からの投下は、さすがにしんどいんだぜ

82 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)21:57:50.91 ID:yWdwkHb3O
保守

83 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)22:25:21.51 ID:B+kDVsHuO
前々から気になってたんだが、>>1のテンプレにある
「完全自立型」
ってどういう意味?

84 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)22:35:30.96 ID:3NV4FHy70
基本他人に相談したりしないってことじゃね?

85 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)22:37:26.82 ID:B+kDVsHuO
>>84
なるほど。
完全に自立した、キャリアウーマンなクーが見えたぜ……

86 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)22:45:00.87 ID:ZtRS+Z0lO
>>83
>完全自立型
一人で大抵の事が出来るとか
極端に他者に依存しないとか

まあ、大まかな定義だからそれぞれの解釈でいいのではないかと

と書こうとしたらすでに>>84がより簡潔に言っていた件

>>66
つ【本の好きな男とスポーツ好きなクー】
つ【お菓子作り】
つ【ココア】

87 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)22:47:10.14 ID:ppT/dLUa0
ほ~ら☆
えっちなものだよぉ~
(携帯可)
http://uploader.fam.cx/img/u04319.htm

88 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)22:55:00.44 ID:3NV4FHy70
ほらこう男のこと見てドキッとしちゃうんだけどそれがいったいどこからわいてくる感情なのかわかんなくて
一生懸命考えてみるんだけどやっぱりわからなくて仕方無しに本人に直接聞いてみたりなんかして・・・なあ!

89 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)23:07:25.65 ID:yWdwkHb3O
保守

90 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)23:11:08.91 ID:ZtRS+Z0lO
>>88
>本人に聞く
それがストレートだから羞恥プレイになる訳ですが

クー「男君、突然ですまないが質問がある」
男 「なんですかクーさん?」
クー「君の顔を見ていると動悸が激しくなる。これは病気だろうか?」
男 「クーさん心臓が悪いの?」
クー「こうみえても健康そのものだ。昨日の帰りに検査もしてもらったが、異常は見つからなかった」
男 「そうなんだ……」
クー「信じていないな?」
男 「いや、そんなことは――」
むに
男 「!!!!」
クー「ほら、今も動悸が激しくなっている。……君が触ると、一層強くなるみたいだな」

男 「うわっ……(教室で胸を触らせるなんて、これなんて(ry)」

とか

91 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)23:13:40.35 ID:B+kDVsHuO
>>90
王道、だがそれが良い

92 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日)23:49:14.07 ID:yWdwkHb3O
感情表現が直球

93 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月)00:03:56.27 ID:63EQG8LgO
保守
絵でも描こうかな…

94 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月)00:07:31.95 ID:URJNXqGZ0
「男」
「ん・・・なによ」
「どうも最近な、君を見てると何というか、どきどきするんだ」
「は?」
「なんとういかこう、見てるだけで幸せと言うか、もっと近付きたくなると言うか・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「今もな、君と話してると楽しいんだが、緊張してしょうがないんだ」
「・・・・・・はあ」
「男、これっていったい何なんだろう? 私にはわからんのだ」
「・・・・・・・・・////」

周り『(はいごちそうさま。それ恋です)』

95 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月)00:45:47.52 ID:FJcVNDgn0
保守
クー「男、ちょっと来てくれ」
男「?」
クー「私の部屋までちょっと来てくれ」
男「……」
クー「勘違いするな、男。最近の暖冬のせいかどうにも眠くてな」
男「そっちのが誤解生むだろ…。一人で寝ればいいじゃん」
クー「男と寝れば快眠も4倍だ」
男「なんかこう大変なことが起きたら……って袖ひっぱんな」
クー「安心しろ、普通に眠いだけだ。ふわぁ」
男「ならいいけどさ」



クー「おやすみ、男」
男「なにこれ…。クーを抱きかかえてなきゃだめなの?」
クー「私に抱きまくら願望があるがゆえに。幸せだぞ、男」
男「クー、やわらけ…。それにいい匂いが」
クー「Zzz…」
男(寝るのはやっ!)

96 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月)01:00:50.46 ID:qKfWpvEu0
>>95
キュンキュンきた。GJ!!!!!!!!!!!

97 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月)01:22:34.19 ID:ZBGwJ6w4O
>>95

その情景を記憶しつつ眠りに落ちるぜGJ!

98 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月)01:44:04.94 ID:63EQG8LgO
GJー

寝よう…

99 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月)02:31:40.43 ID:FJcVNDgn0
保守
クー「最強のチョコについて男と検討したい」
男「チョコの最強性についてまず分からないんだけど」
クー「『男と幸せなバレンタインデーを過ごすために最も適したチョコ』という意味だ」
男「それはチョコより俺達の問題なんじゃ…」
クー「やはりチョコの形はハートでなくてはいけないと思う」
男(無理にでも話しを進める気か?!)
クー「Love・Love感を出すにはやはりハートで」
男「ラブラブの発音がよすぎだろ、常識的に考えて」
クー「男と一緒に長い時間食べれるように十分な量を用意しないとな」
男「まぁ、一緒に食べたほうが楽しいのは文句ないけど」
クー「男からなにか注文といったものはないか?」
男「特にないかなぁ、貰えるだけでありがたいよ」
クー「そうか、ではあとはポッキーゲームが出来るようにチョコの形状を…」
男「待て、その要素は必要ではないと思う」
クー「これは譲れないな。お互いが見つめ合い、少しずつ近づく二人の距離、高まる胸、
 触れ合う唇、そのまま熱い抱擁へ」
男「もう別のゲームすぎだろ…」
クー「専用の型を作らないとな」
男「それって当日のいつに食べるの?」
クー「朝一番」
男「ちょ! バレンタインデー平日だから学校だよ!」
クー「勿論昼一番、夜一番もだ。安心しろ、男」
男「ちがっ! 恥ずかしいのが不安なんだって!」
クー「恥ずかしさなど微塵もない。楽しみで胸がいっぱいだ」
男「……」
クー「男とキスしたい放題。バレンタインデー始まったな」
男「バレンタインデーオワタ\(^o^)/」

100 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月)02:44:13.67 ID:biZv/OX50
>>99
GJ!

101 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月)02:47:47.00 ID:biZv/OX50
お題を要求したので投下
つ【ココア】

男「ふー…。おいしい」
ク「何を飲んでいるのかね」
男「暖冬だといっても夜は冷えるからね。ココアを飲んでいるんだ」
ク「ココアか…私にももらえるかな」
男「もちろんだよ。マシュマロ入りがいい?無しがいい?」
ク「君はどっちを飲んでいるんだい?」
男「僕はマシュマロ入りだよ」
ク「じゃあ、マシュマロを入れてくれ」
男「はい、できたよ」
ク「ふぅ。うまいな。体が温まってきた」
男「温かくて甘いからね。僕はココア好きなんだ。心も温まるよ」
ク「温かく甘くてほっとできる、まるで君みたいだな」
男「僕がクーにとってほっとできる存在なら僕は嬉しいよ」
ク「何と嬉しいことを言ってくれる…男よ。愛しているぞ」
(チュッ)
男「///」
ク「ココア味の甘くて温かいキスはどうだったかね?」
男「…///…ええと…もう一杯作ってくるよ…///…クーもどう?」
ク「ふふ。君は恥ずかしがりやさんだな。じゃあ、お言葉に甘えてもらおうか」

102 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月)02:50:04.77 ID:FJcVNDgn0
>>101
GJ!
甘ぁ~い

103 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月)03:40:33.35 ID:FJcVNDgn0


104 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月)04:44:39.88 ID:FJcVNDgn0


105 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月)05:17:32.84 ID:uM8bLyUa0
ほしゅ寝。

106 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月)06:02:01.23 ID:wca/iIkD0


107 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月)07:44:19.94 ID:g+hvaesoO


108 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月)07:51:45.64 ID:s2E5KM6NO
しゅ

109 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月)09:24:53.10 ID:ZBGwJ6w4O
カサブランカ保守

110 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月)10:43:56.74 ID:ijF5TkvNO
保守

111 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月)11:26:20.58 ID:FJcVNDgn0
ho

112 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月)11:28:42.30 ID:pEYocbToO
保守
113 : ◆ilkT4kpmRM:2007/02/12(月) 12:39:01.87 ID:vuXaztICO
久々に

http://white-stork.b.to/sunao/1


続き物
今度も長くなるのかどうか


そういえば今年は雪を片手で数えられるぐらいしか見てないな

114 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月) 13:10:49.68 ID:hMFCOTEn0
>>113


こっちは1回も降ってない@千葉

115 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月) 13:30:20.34 ID:s2E5KM6NO
>>113
おつ

こっちは降りまくり、それでも例年よりは少ないらしいin青森

116 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月) 13:49:41.48 ID:9IaeNnSs0
>>113


俺も今年は一回も見てないなin札幌

117 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月) 13:56:51.91 ID:s2E5KM6NO
>>116
俺より北に住んでるのに…なんか不公平だな


118 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月) 14:24:12.52 ID:biZv/OX50
>>113
GJ
茨城だが今年は雪を一回も見ていないなぁ…

119 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月) 14:33:06.80 ID:s2E5KM6NO
こう見ると、一回も雪を見ないなんて珍しくないんだな

こっちはわりと雪国だから、いまいち長編の続きが書きにくいぜ

120 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月) 15:35:29.46 ID:biZv/OX50
ほしゅ

121 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月) 16:23:09.41 ID:QQd7OgUK0
死守

122 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月) 17:14:00.86 ID:s2E5KM6NO


123 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月) 18:12:25.34 ID:h+tTK2160


124 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月) 18:16:42.79 ID:ijF5TkvNO
保守

125 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月) 19:05:26.37 ID:Es0i5pPF0
保守

126 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月) 19:19:46.77 ID:s2E5KM6NO
ところで……
素直クールの長編に、ヒートとかシュールみたいな亜種を出すのは邪道なんかな?
一度、素直三姉妹みたいなのを書いてみたいんだが……

127 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月) 19:20:31.08 ID:RmXYG+EA0
ほの板に素直系総合スレなかった?

128 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月) 19:26:51.48 ID:7vbOSLgn0
素直系総合スレ
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/honobono/1167739235/l50

129 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月) 19:27:23.23 ID:URJNXqGZ0
>>126
ぴったりのスレがあるぜ
【素直】クール・シュール・ヒート【総合2】
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/honobono/1167739235/

130 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月) 19:31:40.84 ID:s2E5KM6NO
>>127-129
なるほど……長編に出すのは自粛しよう。

131 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月) 19:38:27.80 ID:TuayBOrh0
いや別に総合スレに投下すれば良くないか?
書きたい物を書くのが一番良いと思うけど

132 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月) 20:14:30.17 ID:URJNXqGZ0


133 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月) 20:45:01.04 ID:ijF5TkvNO
保守

134 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月) 21:25:41.43 ID:h+tTK2160


135 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月) 21:29:06.81 ID:FJcVNDgn0
ho

136 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月) 21:45:26.54 ID:s2E5KM6NO
>>131
いや、準主役みたいなキャラにしようと思ったんだけどさ。
出すたびに投下するスレ変えるのもどうかなーと。

137 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月) 21:49:28.85 ID:g+hvaesoO
ふたみは素直クールですか?

138 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月) 21:57:55.64 ID:QQd7OgUK0
死守

139 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月) 22:08:55.36 ID:7vbOSLgn0
>>136
俺個人の意見だと、どんな形でも素直クールが読みたい
総合スレに投下して、素直クールが出たら誘導かけるって手もあると思う

140 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月) 22:30:36.80 ID:63EQG8LgO


141 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月) 22:35:45.70 ID:nfFdm7Zx0
俺個人の意見としては素直クールは俺の萌えのツボを突いているのは事実だが
萌えれば何でも良いので、まあ何でも良い。

142 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月) 23:08:17.96 ID:FJcVNDgn0
ho

143 :愛のVIP戦士:2007/02/12(月) 23:40:50.09 ID:h+tTK2160


144 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 00:08:12.83 ID:aaHQorFP0
ho

145 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 00:27:23.28 ID:npKRBWUl0


146 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 00:34:54.98 ID:Vjhhnwrk0
ほしゅ

147 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 00:59:31.44 ID:W93nyUdaO
ほす

148 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 01:30:03.04 ID:FebVskCYO


149 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 02:02:02.95 ID:FebVskCYO


150 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 02:42:19.46 ID:tX+1jCmJ0
ほあー!

151 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 03:28:21.16 ID:5mf0j1wnO
>>141
これはひどい

152 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 04:03:07.77 ID:bgybcHUq0
インソムニアだから書いてみた。


(午前四時頃だと思いねぇ:男の携帯に着信アリ)

男「TPOのTを弁えろクー。いま何時だと思ってんだ」
ク「四時だね。眠れないんだ」
男「知るか。どうせ今も、ネットの海でサーフしまくりんぐなんだろ? 電源オフってさっさと寝れ」
ク「もう電源は落としてあるよ。寝る努力もした。けど、寝れないんだ」
男「あれだよ、パソコンのモニターから発する蛍光フラッシュ云々で、脳みそがブレインアッパーなんだ」
ク「きみは時々、理解に困ることを説くね」
男「うるせ。夜中の四時にアポなし電話かけてくるようなヤツに言われたかねえ」
ク「・・・それは、すまな、い、な・・・」
男「? おいこら、もしもーし? きーこーえーてーまーすーかー?」
ク「・・・・・・ああ、すまない・・・・・どうも、きみの、声が・・・」
男「なんだって? おーい? まてこらー。おま、人を起こして自分は先に寝るつまりかコラ・・!」
ク「・・・・・・・・・・・・・(ああ、・・・とても・・・・心地の、良い、声)・・・・・」

・・・
・・

男「・・・うわ、まじで寝やがったコイツ信じらんねえ・・!」

(男、やや未練がましく悪態をつき→ぱたりと携帯を閉じる)

153 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 04:04:54.36 ID:aaHQorFP0
>>152
GJ!
萌えた、クーと男に萌えたw

154 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 04:25:27.72 ID:bgybcHUq0
人知れず、水面下で書き流すのがライターすぴりっつと心得たり。


(午前六時頃だと思いねぇ:男の携帯に着信アリ2)

男「・・・・・・・・・お掛けになった電話番号は現ざ」
ク「おはよう、男。いい朝だね。あいにくと天候は芳しくないが、私はとても清清しい気分だよ」
男「あ、さいですか・・・そらよーござんした・・・・切っていい?」
ク「かまわないよ。また、きみに繋げる喜びを味わえそうだ」
男「・・・・意味わかんねえ。だいたい、いま何時よ・・・・・・・何この健康優良時」
ク「昨日は二時間ほど睡眠をとる事ができた。ありがとう、きみのおかげだ」
男「・・・・・・あ、そー・・・よかったねー・・・俺様、微妙に寝不足になってますけど大丈夫、私は平気」
ク「そうか。所で、聞いてくれないか、男くん」
男「あれ? 言外に含んだ皮肉はスルーされました?」
ク「夢で、きみに逢えたんだよ。残念なことに、内容はもう、忘れてしまったけれども。
 ――夢の中でも、きみに逢えた。ただそれだけのことが、私にはとても嬉しくてね」
男「あー、そー・・・肖像権のことは見逃すし、できれば寝かせておいて欲しかったなぁボカァ」
ク「そうか。では、ゆっくり寝なおしてくれ。ああ、遅刻しないよう、七時半頃にもう一度MCをかけるよ。おやすみ」

・・・
・・

男「・・・いや、だから・・・いや、ああ、まぁ、なんだ。俺に、どうしろ、と」

(男、時計を見る。時針は六時半付近を指し示す。通学限界まであと、小一時間)

155 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 04:28:43.39 ID:aaHQorFP0
>>154
GJ!
この時間の寝不足もクーと男のやりとり見て元気になった(`・ω・´)

156 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 04:46:40.54 ID:bgybcHUq0
落ちるのが先か、落とすのが先か・・書き手と物語の根競べin素直クール板


(午前七時半頃だと思いねぇ:男の携帯に着信アリ3)

男「はい、こちら亀有葛飾なんとか派出所前交番でs」
ク「おはよう。よく眠れたかな?」
男「・・・・・・・・・・・・・・・おかげさまでそらもうグッスリ?」
ク「そうか。それは良かった。私も、不思議と嬉しくなるよ」
男「うるさいバカ。何回も掛けてくんなバカ。今月の携帯代バカになんねぇぞバカ」
ク「うん? その対策として、ウィルコムにしたんじゃないか、私もきみも」
男「あーあー聞こえない聞こえない。そんな過去のことなんか俺は振り返ったりしないんだぜ?」
ク「そうか、私は覚えているよ。現在(いま)のことも、過去(むかし)のことも、これからのこともね」
男「・・・・あーそー。気の長いお話で・・・・・・」

(男、通話に気を取られていたことに気づき、ハッと我に返って時計を凝視)

男「・・・・あー、クーさん? つかぬことを、お聞きしますが、よろしいですか?」
ク「お好きのどうぞ。きみの問いかけなら、判る範囲ですべて答えるよ」
男「俺、いま、家。おまえ、いま、ドコ」
ク「学校だよ。ああ、安心してくれ。担任には、きみの遅刻の旨を伝えようと思っているから」
男「謀ったなCoooooool・・・!」
ク「はは、たまには刺激もないとね。きみは、楽しいことが好きだろう?」
男「俺は! もっと! イージーライクな人生を送りたい所存でありますサー・・!!」

(男、律儀に受け答えをしながら秒殺で着替え完了→しかし遅刻までは覆せなかった)

157 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 05:06:35.03 ID:aaHQorFP0
>>156
GJ!
ワラタ
あくどいクーもびんびん来るなw

158 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 05:16:51.93 ID:bgybcHUq0
観客が一人でも居てくれるのなら、書き手が、物語よりも先に落ちる訳にゃあ、いきませんなぁ


(正午頃のこと、どこぞの学校とでも思いねぇ)

ク「やぁ。どうだったかな、今朝のハプニングは。このミルクは私の奢りだから、まずは飲んで落ち着いて欲しい。
 うん、”また”なんだ。済まない。仏の顔もっていうしね、謝って許してもらおうとも思っていな」
男「うるさい黙れバカくー」
ク「・・・ホットミルクだよ? 寝る前にこれを飲むと、心持ち安眠しやすくなるんだ」
男「そんなトリビア、今頃聞いてもなっ。ちっくしょう、今月くらいは無遅刻皆勤賞、総なめしてやろうと思ってたのに・・」
ク「皆勤賞はトータル・スパンでのものだから、月間賞はないと思うよ」
男「うん、知ってる、けどお前がいうな♪」
ク「私は現・無遅刻無欠勤の皆勤賞ホルダーだからね。やすやすとこの階級には上がらせないよ?」
男「やかましい。クールにボケ倒すな。・・・あああああまた時間が吸い取られていくううう。メシだ飯、メシ食うぞ」
ク「よければ、これを召してみないか?」

(クール、慎ましやかな、むしろ味も素っ気も無い弁当箱を取り出し、男の机の上にセットオン)

男「わぁい今日のお昼はご馳走だー」
ク「有り合わせの軽食だけどね、栄養のバランスは悪くないはずだよ。今朝、3分で作ったにしては上出来か」
男「いや、それは別に疑ってない。が、なぜ、いつも一人前なのだ」
ク「私はそういうモノが苦手でね。サプリなどで、必要な栄養価は充たしている。
  何、私はきみに手料理を振舞うことができ、その光景を見れるだけで十分にお腹一杯だよ」
男「はいはいゴチソウサマ。栄養失調で倒れてしまえ、俺の目の前で。無理やりにでもマズイ飯作ってぶっこんでやるから」
ク「はは、それなら今度、倒れてみようかな」
男「うっせー」


(男とクール、教室内の”余所へ逝け!”的空気を読めませんっ)

159 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 05:43:27.02 ID:4k7LaWM10
>>158 この時間に一人で書いてるあたり、あんたにはシンパシーを感じる
    つーわけで鬱デレスレから支援保守

160 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 05:43:30.02 ID:aaHQorFP0
>>158
GJ!
男とクーの漫才楽しす
ボケもツッコミも行ける素直クール
素直クールのボケ大好きだわぁ(*・ω・*)
クール分とのギャップがキラリと光る(?

161 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 05:48:08.08 ID:bgybcHUq0
オチを意識しながら好き勝手書かせて頂こう・・!
改行多くなってきたので自粛気味に分割投稿。

(午後の授業だと思いねぇ:みんなwktk体育の時間ですおー? その1)

男「ありえない。ありえないから。何、この微妙にまだ寒い冬場に寒中マラソンて。教師バカじゃね?
  しかも男女別々ときましたか? 男は外でマラソン放置、女子は体育館で玉突き遊びときたもんだ・・!
  ハハハ、笑うしかねぇなぁおい・・・!!」

(男子:グラウンドで時間一杯マラソン・ランナウェイ/女子:体育館でバレー。教師はもち体育館)

男「くそ、寒い、死ね、疲れる、氏ね、体力バカのくされ教師・・・!!」
教「おーい、男ー、男ー。どこだー、いたらちょっとこっちまで出頭しろー」
男「不肖、男。ただいま出頭いたしました! で、なんでござんしょ(マラソン中止ヒャッハー)」
教「うむ、その卑屈な態度や良し。単位はきっちり落としてやろう。よかったなー」
男「聞・こ・え・て・ま・し・た・か。やだなぁ先生、ほんちょっぴり怨嗟の叫びをシャウトしたくらいで怒らないで下さいよ?」
教「やっぱりか。まぁ、いまはお前の素行不良なんぞ置いといて、だ」

(教師、体育館の方を向き、目線で男に何かを促す素振り)

162 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 05:56:28.76 ID:bgybcHUq0
観客二名さまご案内ー。夜明けは近いぜガンバルぜ・・!

(午後の授業だと思いねぇ:みんなwktk体育の時間ですおー? その2)


教「お前の姫様(クール)が倒れたぞ。軽い貧血のようだが、まぁ、意識とかは問題ない。特に大事にもならないだろう。
  ただなぁ、見かけによらず、あいつも頑固なんだなぁ。何度いっても、休もうとしないんだ。何とかしろ」
男「だが断る」
教「単位」
男「お安い御用でっ」
教「・・・男。時々、ほんと時々なんだが・・。お前の存在が、あまりにも軽く思えてならないんだが、どうしたものか」
男「気にしないで、私は平気。いや、僕は平気。人生ゆるゆるのイージーモードでイイんですよ?」
教「はぁ・・単位も出欠もグリーンにしといてやるから、さっさといって来い」
男「イエッサー。泥舟に乗り込んでしまったと思って諦めてください」
教「いいからいけっ!」
男「ひゃっひゃっひゃ」

(男、マラソン続行中の男子陣から浴びせられる怨嗟の視線を笑い飛ばしながら、一目散に体育館へ)

・・・
・・
男「ヤな予感だけはどうしてこうも外さないかねぇあのバカは。てゆっか昼間のを実演すんなっつの。
  あー、汗がつめてぇー。俺が風邪引くよ風邪。クー回収したら保健室に直行なだ。即決」

163 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 05:57:33.14 ID:73CNVZ9uO
ま、まだか……?

俺も長編の続きを投下しようと思ったんだが……

164 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 05:58:37.00 ID:73CNVZ9uO
と思ったら投下されたか、すまん

165 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 06:12:42.37 ID:bgybcHUq0
(午後の授業だと思いねぇ:みんなwktk体育の時間ですおー? その3)


(男、体育館に慎ましく乱入。女子の授業に紛れ込んだ男に、奇異の視線が降り注ぐ)

男「うわ、何この針のムシロ。なんだよー、見んなよー、女子ども一斉に見てくんなよー。お前らスミスかよー」
ク「・・・・・ん。どうした、男。いまは授業、中、だぞ・・・覗きなら、もう少し慎重に、教えた位置からやってくれないかな」
男「うるさい黙れ。極秘機密をさらっとバラすな。いや、何でもナイよ? うん、ただの戯言だから安心して<女子の皆様」
ク「・・・女子の、姿を、見たい、なら・・いつでも、私、が・・・」
男「あーあー聞こえない聞こえない。いまにも死にそうなほど真っ青なヤツの言葉なんか聞こえませんよ? おk?」
ク「・・・きみは、・・たまに、私に、冷たくあたることが、あると思うな」
男「仕様です。デフォともいう。さぁ選べ。おんぶに抱っこか姫様スタイルか、アイアンクローで牽引されるか」
ク「ん・・・何の、ことかな。そろそろ、教師が戻るだろう。私はまだ、授業があるから・・」
男「はい決定。バカ一名、離脱しまーす。後よろしくなー<<女子の皆さん」

(男、クールを姫様抱っこ。抗議も冷やかしも笑い飛ばし、そそくさと退散)

166 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 06:15:23.95 ID:bgybcHUq0
長々申し訳ない、次のタームで〆ますんで。

167 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 06:20:37.65 ID:aaHQorFP0
>>165

GJ!
弱ってるクーもカワユス(と素直クールに怒られないか不安になりながら
男にも萌えてしまうのがある意味罠に違いない

>>164
投下wktk

そしてこのスキを(?
ジャスティスクール
~運命と奇跡と愛~
その8以降、wikiだとジャスティスクール79の続き
長くなったのでupロダお借りしますた
http://sucool.s171.xrea.com/up/src/up0596.txt

168 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 06:51:53.80 ID:bgybcHUq0
インソムニアな素直クール好きがお送りする、ktkrシリーズ最終章。そんなシリーズないけどさ。

(午後の部、どこぞの学校の保健室でのヒャッハーその1)

保「む。男か」
男「うっす。いいっすか?」
保「かまわんよ。・・・ああ、そういうことか。なるほどな? OKだ。好きに使え。カギはかけんでいい」
男「きっと何か絶望的に勘違いされてますと思いますです。単純な話、これを寝かせに来ただけっすよ?」
保「ま、ま、ま。みなまで言うな。アタシはこれでも理解のある大人様さ。うん、存分に青春するがいい」

(保健の先生、男に抱えられたままのクールを微笑ましく見てから退室)

男「いやぁ、ほんと。理解のあるセンセイでよかったなぁ。知ってるか? あの人ドSなんだぜ?」
ク「・・・・そういう、あまり良からぬ噂は、聞き及んでいるね」
男「敵には回したくねーお人だな、と。んじゃまぁ、とりあえずベッド占領してぬくぬくしてれ」

(男、クールをベッドに放り投げる)

ク「・・・女の扱いが、妙に慣れている気がするのは、何故だろうか・・」
男「気のせいじゃね?」

169 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 06:53:33.02 ID:bgybcHUq0
(午後の部、どこぞの学校の保健室でヒャッハーその2)

ク「・・だと、思いたいな・・・・・・時に、男くん」
男「ん? なんだ。腹減ったとか言っても知らんぞ。ここにある茶菓子と隠れ酒は門外不出だからな」
ク「・・・・・やけに、詳しいんだね?」
男「そうでもない。ちょくちょくココで厄介になってるし、備品の位置とか覚えてるだけじゃね?」
ク「半分ウソで半分ホントウ、だね」
男「Why?」
ク「・・・いや、なんでも、ない。・・・・・・すまない、手間をかけてしまったな」
男「またまたご冗談を。いんじゃね? お互い様ともいうしな」
ク「そうか。・・・・・・・・・きみは、私のことを、どう思っている?」
男「Coolなやつだと思ってるぞ?」
ク「私は、きみが好きだ」
男「何ソレ食えるの、ってボケても構いませんか。だめですか、そうですか、いや当たり前か」
ク「きみの声が好きだ。口調も好きだ。顔も、姿も。軽薄そうでとても軽く、吹けば飛びそうな紙、
  押せども折れぬ柳の枝のような、食えない性格も、誤解を恐れない強さも弱さも好きだ」
男「買いかぶりktkr。マジレスするかどうか悩ましいな」
ク「私は、きみの全存在を愛しく思う」


170 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 06:55:28.68 ID:bgybcHUq0
(午後の部、どこぞの学校の保健室でヒャッハーその3)

男「・・・・・」
ク「すまない。だが、これが偽らざる私の本心だ。何、だからどうした、と笑ってくれればいいよ。いつものように」
男「クール・・」
ク「私は、きみに隠し事は持ちたくなかった。それだけだよ。うん、それだけだ。
  だから何も、返事も、きみの都合も求めない。いつものように、Coolに流してくれないか」
男「いいのか? 俺はマジレスも釣りもかまわず食っちまう男なんだぜ?」
ク「それでいいよ。きみになら、たとえこの身、この命を食べられてしまおうと。
  私は、一片たりとも悔いはない」
男「あー、そー・・・くそ、マジになりやがって・・・」

ク「すまない」
男「まったくな? ・・・ああ、ま、うん、Coolに流そう。別に、こだわることもない。
  ただまぁ、なんだ。ああ、言いたくねぇ、言いたくねぇ・・・流せよ? これも、全部。
  ――俺は、クールは裏切らない。・・・と、思う、たぶんな?」
ク「・・・・・はは、そうか。確かに。私の胸のうちに刻み込んでおくよ。
  何よりも大事な、きみの言葉として、ね」


以上・・ッ! 長々とすまんかった・・!


171 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 06:57:43.31 ID:cMHtvXif0
乙カレー

172 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 07:08:04.00 ID:aaHQorFP0
>>170
GJ!
これはクール
熱いのにクール


173 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 07:19:13.02 ID:Vjhhnwrk0
>>170
朝出かける前に素晴らしいものを読ませてもらった
GJ!


174 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 07:32:21.67 ID:FR+Nl7lNO
>>167
朝からいいものを読んだ
GJ!

>>170
こういう性格の男もいいなw
GJ!

175 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 08:02:34.96 ID:bgybcHUq0
最後に、後一つだけのエピローグをお許し願いたい・・!

(後日の、とある深夜の一時過ぎと思いねぇ:男の携帯に着信アリあり)

男「どうしたクール。寝れないなら冷水かぶってから、そのまま外で寝転べばいいと思うぞ」
ク「それよりこれを聞いてくれないか」

 ――俺は、クールを裏切らない。愛しているよ。

男「・・・何これふざけてるの?」
ク「素晴らしい出来だと、思わないか。着メロは言わずもがな、メールの着信もこれで設定できるようにしたんだ。
  うっかり聞き惚れてしまったりする時もあるんだが、きみのせいだね」
男「・・・・・え? あれ、三行で頼む」
ク「きみの声、頂いた、ありがとう」
男「・・・・・・・・・・保健室・・・・センセイ・・・・やけに物分りが良かったよな・・・・・何も言ってねーのに出てったし・・・・」
ク「ああ、彼女は私に味方してくれたよ。高くついたが、何、これを想えば安いものだったね」
男「・・・・・・まさか、盗聴録音機・・・!」
ク「はは、気にするな。ログは私が死守するから、他人に聞かれる心配はない。きみの言葉はずっと、私が預かろう」
男「謀ったなCoooooooooollll!!!!」


以上、お粗末さまでした。 あばよっ

176 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 08:23:56.21 ID:+Q2SRIc+O
>>175
つまらないのによく長々とかけるな。

177 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 08:34:12.42 ID:73CNVZ9uO
>>175
お疲れさん!

そろそろ頃合いだと思うんで、長編「素直クールのつくりかた」続き投下します。

178 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 08:34:57.66 ID:73CNVZ9uO
「…はあっ……はぁ…」

勝手口を開けると、そこには昔と変わらない……いや、昔よりはいくらか寂れた、裏庭があった。
晴樹は古びたサンダルをつっかけて、裏庭に出る。
晴樹は肩で息をしながら、ゆっくりと歩き始めた。
あまり手入れのされていないそこには無数の石ころが転がっている。
晴樹が一歩踏み出すごとに、薄っぺらいサンダルの裏から鈍い痛みがはしった。

「…何もない……誰も、いない……」

ははっ……と、乾いた笑いが口からこぼれた。

「……何をやってるんだ、僕は……こんなところに、何かあるわけ…」

その時、ぱしゃりと水の撥ねる音が聞こえた。
そういえば、裏庭の池には鯉がいたな。
そんなことを思い出して、晴樹は池の方へ目線を向けた。


小さな池のほとり。
そこには、一人の少女がいた。

「……おかえりなさい」


179 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 08:35:29.21 ID:73CNVZ9uO
真っ白な布地に鮮やかな紅色の飛沫がかかったような模様の、変わった着物を身にまとっていた。
その整った顔は、まさしく美少女と呼ぶにふさわしいだろう。だが晴樹には、どうも現実感に欠けて見えた。
感情の見えない無表情。透き通るような声。黒く澄んだ瞳は、真っ直ぐに晴樹を見つめていた。

「やっと、見つけてくれたね」
「……え…?」

君は……?と聞こうとした瞬間、再び水の撥ねる音が響いた。晴樹は、ついそちらへと目を向けた。
水面下を悠々と泳ぐ鯉。
目線をこちらへ近付ければ、揺らめく水面に浮かぶ自分の姿。
そして、少しばかり目線を動かして、そして気付いてしまった。

目の前、池のすぐそばに立つ少女の姿だけが、水面に映っていないことを。

「……う、わっ!?」

晴樹はその時はじめて、血の気が引くという感覚を知った。

自分に霊感なんてものがあるとは思ったこともなかった。
だが目の前の少女が、少なくとも普通の人間ではないことだけはわかった。
さっきまで流れていた汗とは違う、冷たい汗が滲み出てくる。
ふと、少女が動いた。
ゆっくりと、晴樹へ向かって歩き始める。
晴樹の体はびくっと反応したが、それ以上は動いてくれなかった。
少女は徐々に、小走りに。
そして……


180 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 08:37:12.54 ID:73CNVZ9uO
ぽすっ

「……あ、え?」
「そんなに、恐がらないで」

ぎゅっ

「うえ、あ、ええっ!?」

突然の抱擁に、いよいよ頭の中が真っ白になった晴樹は素っ頓狂な声をあげた。
少女は小柄だったが、晴樹の身長は同年代の男子の平均を大幅に下回る。
残念と言うべきなのか、胸に顔を埋めるとまではいかなかった。

「相変わらず、晴樹は恥ずかしがり屋なんだね」
「ど、どうして僕を……?」

少女はゆっくりと晴樹の体を抱き締めていた腕をほどくと、晴樹の頬に両手を添えた。

「なっ……!?」
「教えてあげる……ううん、思い出させてあげる」

少女は、晴樹の顔に自分の顔をゆっくりと近付けていった。晴樹は、反射的にきつく目を閉じる。
こつん、と二人の額が触れ合う。

「やっと解けるね、二人のおまじない」



181 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 08:38:52.89 ID:73CNVZ9uO
晴樹が恐る恐る目を開けると、目の前には少女の顔があった。
先ほどまでは無表情だった顔は、僅かに赤く染まり、口元にはうっすらと笑みが浮かんでいた。
まるで、美しい思い出の回想に耽っているようだと感じたとき、
少女の閉じられた瞳から、一筋の涙が零れた。

「また会えたんだね、晴樹……」

晴樹はその瞬間、触れ合っている額から、何かが流れ込んでくるような感覚に陥った。


182 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 08:39:47.93 ID:73CNVZ9uO
夕暮れ、何もかもが茜色に染まっている
今晴樹がいるこの裏庭で、二人の子供が舌ったらずな声で、何かを唄いながらゴム鞠をついている。

『こがーねいーなほーに、あーかねーぞらぁー』
『もゆぅーるあーきや、あっ……』

その内、片方の少年の鞠がころころと転がっていった。

『まったく、はるきはへたくそだねー』
『うー、ごめんなさい……』

この男の子が、僕……?

『泣かないで、別に怒ってるわけじゃないよ?』
『ほんとぉ?』
『うん、ほんと! はやくじょうずになれたらいいね!』
『うん、ありがと! ――ちゃんはやさしいねぇ』
『えへへ……――は、はるきがだいすきだから!』
『ぼくも、――ちゃんがだいすきだよ!』

『――ちゃん』

『―ゅ―ちゃん』

『―ゅみちゃん』

「……千弓、ちゃん…」
「…おかえりなさい、晴樹……」



183 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 08:40:56.34 ID:73CNVZ9uO
気付くと、晴樹の瞳からも大粒の涙が零れていた。
目の前の少女……千弓の瞳からも、次々と涙が零れた。

「……僕が溺れたとき、助けてくれたよね……」
「うん……」
「山で迷子になったときも、助けを呼んでくれた」
「うん」
「蝉を取りに行った、魚も釣りに行った、神社のお祭りにも行って、花火大会にもっ……!」
「うんっ……!」

晴樹は千弓を強く抱き締めた。千弓も、晴樹をきつく抱き返した。
二人は泣いた、しかし流れた涙を冷たくは感じなかった。

やっと、すべてのパズルのピースが埋まったような満足感、心は暖かかった。

「おかえりなさい……」
「……ただいま、千弓…」


冷たかった日常に、さよならを
暖かかい非日常に、ただいまを

184 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 08:42:18.71 ID:73CNVZ9uO
投下終わり。
携帯からなんで改行とかがおかしいかもしれんが、目をつぶっていただきたい。

次はもっとほのぼのさせたいと思います。

185 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 10:35:56.82 ID:0dqrnSzL0
ROM専の俺が保守

186 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 11:13:41.30 ID:A/9nUWQ70
GJ
続き楽しみにしてるよ

187 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 12:24:46.69 ID:tX+1jCmJ0
>>175
亀だがまじGJ

188 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 12:49:18.15 ID:73CNVZ9uO
シュールもヒートも、もう落ちたか……

189 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 13:01:06.22 ID:MvkxdbR+0
シュールは三日落ちだから仕方ないな

190 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 13:27:47.08 ID:73CNVZ9uO
>>189
まあねー…
投下はここにしかしないんだけど、三姉妹スレ揃い踏みするのはなんか嬉しかったり

191 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 15:49:16.94 ID:87H/zwxJ0
浮上

192 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 16:40:08.61 ID:aaHQorFP0
ho

193 :愛のVIP戦士:2007/02/13(火) 16:57:00.76 ID:73CNVZ9uO
しゅん

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最終更新:2007年02月13日 17:43