306 名前: ほんわか名無しさん [sage] 投稿日: 2007/02/21(水) 18:08:59 O
男 「人が居ないらしいよ」
クー「そうなのか?」
男 「うん」
クー「逆に考えると二人きりということだな」
男 「う、うん……」
クー「なぜ距離をあける?」
男 「いや、何となく」
クー「…………」
男 「…………」
クー「少し寒くないかな?」
男 「……気のせいじゃないかな?」
クー「震えているぞ?」
男 「寒いからだよ、きっと……はっ!」
クー「そうか、なら暖めないとな」
男 「いや、ちょっと、ま――」
ぎゅ、すりすり
クー「やはり抱きごこちは最高だな」

友 「いくら放課後でも教室でやるなよ……」


323 名前: 320 [sage] 投稿日: 2007/02/24(土) 07:00:20 O


一つ投下します。
男 「……おはよう」
クー「おはよう、男」
男 「……どうして隣に寝ているのかな?」
クー「おかしな事を聞くね?」
男 「確か戸締まりはしてあったはず」
クー「愛の力の前に鍵など無いに等しいよ」
男 「……どうみても不法侵入です。本当にありがとうございました」
クー「……実は開いていた」
男 「え?」
クー「窓から何者かが侵入しようとしていたのでね、そこに転がしてある」
男 「……!」
? 「……むーむー」
クー「……私は命の恩人だぞ?」
男 「け、警察を……ってよくみたら友じゃないか」
友 「むーむー……ぷはっ。スマン、おどかしてやろうと思ってやった。今では反省している」
男 「……は?」
クー「君の安眠をさまたげようとしていたんだ、睡眠不足は健康の大敵だからな」
友 「今まで一度も気付かれずに目覚ましの時間を10分ずらしたりしてたのに、オレの腕も落ちたかな?」
男 「……なんの腕だよ」
クー「だがもう心配はいらない、これからは私が男の目覚ましになろう」
友 「くやしいけど、これからはクーさんに任せるよ」
クー「任せてくれ、快適な目覚めを約束しよう」
男 「……静かに眠らせて下さい」


325 名前: ほんわか名無しさん 投稿日: 2007/02/26(月) 21:31:07 0
 こんな夜中の11時に玄関のチャイムを鳴らす奴はきっと非常識なやつで、そして周囲の
人間にも非常識だと思われている奴にちがいない。面倒くさいな。いったい誰?
 覗いたドアのレンズの向こう側に立っていたのはあいつ。沈んだ顔。わかりやすい。
 またフラれたのか。面倒くさい。

 でも部屋に入れる私。


 またこいつはフラれた。そりゃそうだ、中身をよく知る前から顔で女を判断しているんだもの。 

メールのやりとり→ちょっと盛り上がる→その気になる→告白→つき合う→浮かれる→すぐフラれる。

そしてこのしょうもないローテーションのゴールでありスタート地点である私の部屋に戻って来る。
要するにこいつはアホなんだと思う。うん、ホントに。人間なら反省するというか経験を活かして欲しい。
いや、動物でもそれはするか。でもこいつはしない。どうしようもない奴。でも放っておけない。なんで?

 本当は分かっているくせに。

 ごまかしの効かない私の性分、べつに求めていないのに答えてくれる。認めたくないけど
私は好きになっている。誰を?あいつを。本当に?ホント。間違いない?しつこい。

 じゃあ、とっとと彼に気持ちを伝えようよ。

 でた。私の今の正直な気持ち。いや、でもフラれるのが目に見えているから止めておこう。でも自分の
気持ちにウソをつくのは嫌い。っというより面倒くさい。ストレスは溜めたくない、でも傷つくのはイヤだ。
ああ、今この瞬間のモヤモヤが嫌っ。とりあえず、いまは抑えておこう。

 玄関を開けるあいつ。やっと帰る気になった。『いつもありがとな』って? ホント。少しは
私がいつでも慰める理由ぐらい考えて欲しい。
 こいつ、ホントは気づいているんじゃないのかな?いま思ったけど。そうだよ、普通なら気づくというか
少しくらいは考えたりするんじゃないのかな?年頃の女がどうも思っていない男をいつでもを部屋に歓迎なんかする?
そのことになんの勘ぐりも持たない男がいるの?いる。目の前にいる。こいつならありえる。もう嫌だ、また
モヤモヤと考えている。面倒くさい。


 『誰でもいいから俺とつき合ってくれないかな~』


 やっぱり言った。フラれてヤケになると帰る時はいつもこんなことを言う。『じゃあ、私とつき合ったらいいのに。』


あっ・・・


 まさかの発言。私の本音。頭の中でのつもりだったのに外に飛び出てしまった。聞こえた?こっちふり向いた。
そりゃ聞こえるか、声大きかったもんね。ああ、耳が熱くなってきた。なんか反応して欲しい。沈黙しないで。


『なにそれ?騙されると思ってんのw』


 えっ、騙すも何もホントのことなんですけど。あっ、こいつ冗談と思っている。けっこう笑っている。よかった。
よかった?いや、よくないよ。なんで?ちょっと酷いよ。『じゃあ、またな。』って。えっ、帰るの?


もうヤだ。面倒くさい。なんで好きなんだろ。


331 名前: 先輩×後輩 1/3 [sage] 投稿日: 2007/02/27(火) 07:57:45 0
「先輩……? そ、それは―――」
『恥ずかしがらなくていいよ。大丈夫』
「いやっ、ダメですって……!」
『絶対悪いようにはしないから。ほら、力抜いて』
「や、や、や、……その、超えちゃいけない線ってあると思うんです」
『取って食う訳じゃないんだから。ね?』



「ね? ――じゃないですって! なんで僕がスカート穿かなきゃいけないんですか!!」  (←男)
『うん? 可愛いと思うけど』  (←女)



「と・に・か・くっ! 女装なんて絶対しませんからね」
『んん……君にしては珍しく強情だ』
「そりゃ強情にもなりますって! 好き好んで女性の格好なんて出来ませんっ」
『きっと似合うよ?』
「不名誉です!」
『あ、こっちよりもアレの方が……ちょっと待ってて』
「無視!?」
『―――っと。これ、どうかな』
「……………………(ツーン」
『……………………(ジーッ』
「…………(チラッ) ってうわぁ!? 10着くらいある!?」
『8着。このフリフリなんか堪んないよね……』
「……あの、妄想で犯したりとかしてませんよね」
『ごめん。それに関しての言及はできない』
「何ですかその正直すぎるコメント!? そこは嘘でも頷いて下さいよ」

2/3
『嘘はなるだけ吐かない主義なんだ。まぁ、とりあえずこれを着ると良いと思うよ』
「絶対着ません」
『む。写真を撮る訳でもなし、言いふらす訳でもなし。何が不満なんだい?』
「僕が女装すると言う点において全てです」
『はぁ―――。外を歩け、とも言わないよ?』
「当然です。もし言われてたらこの部屋から全力で逃げ出してます」
『…………そっか。そんなに嫌か』
「(う、そんな顔されると……)」
『だとすると、もうこの服には出番が無い訳だ……。どうしたものか』
「え? 着もしない服持ってるんですか?」
『母が少女趣味でね。たまによこしてくるんだ』
「はあ」
『どうせだし、といくつか君用にリサイズしたのがコレ等だな』
「それ絶対余計なコトしてますって」
『捨てるのも忍びない。また奥の方へ仕舞うか……』
「(ぐっ、耐えろ僕。この罪悪感は本来感じなくて良い―――ん?)」
『片したあと、紅茶でも淹れてこよう。少し待』
「あの、先輩」
『っ―――、なんだ?』
「“いくつか”って事は、先輩が着られるこんな服もあるんですよね」
『そうだね。日の目は見ないだろうけど』
「じゃあ、次どこかデートする時にそれ着てくれたら、今日だけ……」
『約束しよう』
「(“日の目は見ない”―――絶対に着たくないんだ。まずOKはしないだろうし、これで僕の罪悪感も……)
って即答!? ワンテンポ遅れちゃった!?」
『んー、あそこまで嫌がってた君のためだ。一着で我慢しよう。ゴスロリ決定』
「展開速ぇ!! ちょっ先輩、なんでそんな一瞬で」
『わざわざ君がそう言う、ということはフリフリの私を見たいのだろう? 君の願いを私が妨げるとでも?』
「うわーん! 読み違えたー!!」
『ふふふ、どうやら向けられた愛の深さをまだ解ってない様だね』

3/3
  ~そして後日のデートとやら~

「……あの、先輩。隣に居る僕が恥ずかしいんですけど」
『多少注目されるのは仕方ないよ。こんな格好の女が居たら、私も見るし』
「そんなアナタにガッチリ腕組まれてる僕は一体……。肩身狭いなぁ……」
『やましい事はないんだから、堂々としてればいい。それよりも私が気になるのは――』
「なんですか?」
『君。私みたいなデカ女に、こんな格好させて楽しいかい?』
「それを言うなら、先輩こそちんちくりんの後輩捕まえて離してませんが」
『…………例え恋人でも、人として理解できない範疇があるという事かな。まして異性……
お互い、今の自分を卑下する発言は無かったことにしようか』
「そうですね。じゃ、今日は新しくできた―――」


  ~更にその後どうなったか~

「…………先輩、網膜に焼き付けたんじゃなかったんですか」
『生で見るとまた違う趣があるからね』
「うわーん! なんかアクセサリー増えてる!!」
『いけない、涎が』
「そんな欲望丸出しにしないで下さいよ……」
『さぁ愛の抱擁の時間っ!』
「おぶっ!? ちょっ、ぜんばいぐるじ……」
『―――っ、はぁ―――。君の匂いだ』
「…………(///」(←抱き寄せはするものの間が持たない)
『ありがとう。いつも私の我がままを聞いてくれる。愛してるよ』
「……(/////)……はい、あの、僕もです……(/////」
『あ、こんなものも用意してみたよ  つ【ウィッグ(所謂カツラ)】』
「ぎゃー!!」

  教訓:突き通したい意地は意地でも突き通しましょう


338 名前: ほんわか名無しさん [sage] 投稿日: 2007/03/01(木) 08:31:25 0

男「はぁはぁ、ティ、ティッシュくれ」
ク「……ほどほどにな」
男「ありがとう、恥ずかしいから向こう向いてて」
ク「ああ」
男「チーン もういいよ」
ク「随分と早いな」
男「普通だと思うけど」
ク「それにしても凄い量だな」
男「あ、あまり見るなよ」
ク「これだけ出されたら一発で孕んでしまいそうだ」
男「何を言ってるんだ、おまえは」


342 名前: ほんわか名無しさん [sage] 投稿日: 2007/03/01(木) 21:21:34 0
つ【花粉症】

男「ハクション!うぅ…今年も花粉症の季節が来たのか…」
ク「男よ、大丈夫か?君が辛そうで私はすごく心配だ」
男「クー、すまないけどティッシュ取ってくれる?」
ク「今取って来てやるぞ。しかし、愛する君が苦しむのは心苦しい。できることなら
君の苦痛を私が代わってあげたい」
男「ありがとう。クーは優しいんだね」
ク「よし。インターネットという道具があるのだ。どうすれば君の苦しみを取り除け
られるか調べてみるか…。ふむ、原因植物を取り除くのが良いそうだ」
(キュイイイン)
男「…!クー、今の音とその機械は何?」
ク「見れば分かるだろう。チェーンソーだ。確か町外れの山はスギ林があったからな。
今から全て切り倒してこようと思ったのだが…」
男「いくらなんでも、やりすぎだと思うよ…。とにかくそれはだめだよ」
ク「君のためを思えば、山を一つくらい禿山にすることくらいは容易なのだが…。君
がだめというのならこの方法はやめておこう」
男「そうだよ。あの山はよくハイキングに行くじゃないか。禿山だと楽しく無いよ」
ク「では次だ。スギ花粉の少ない北海道や南西諸島で療養するのが有効だそうだ」
男「うーん…。僕たちはお金も無いし、学校もあるからなぁ…」
ク「むぅ。この方法もだめか。なんて私は無力なんだ。愛する君の苦しみを取り除く
こともできないなんて」
男「クー。気持ちだけでも僕はすごく嬉しいよ」
ク「む?まだ情報があるぞ。過労や睡眠不足、精神的ストレスは自律神経のバランス
を崩し、花粉症の症状を悪化させるそうだ」
男「そうなの?」
ク「よし。君が精神的な安定と睡眠が得られるように寝るときに君と一緒に私が寝よ
う。嫌な事があったり、不安を感じたら私に甘えてほしい」
男「///…。クー、そんなことされたらどきどきして余計寝れなくなっちゃうよ…」


344 名前: ほんわか名無しさん 投稿日: 2007/03/02(金) 00:25:49 0

男「ッブシ!!ヘェッックシッ!!」 
女「風邪ひいてるの?」
男「うん。最悪だ、鼻がずっとムズムズしてイライラする。」
女「そうなんだ。私、すぐに風邪が治る方法知っているよ。」
男「うそ!?まじで?助かった~。なにすんの?」
女「体の中の菌をね、半分くらい他の人にうつせばいいの?」
男「・・・・はぁ?」
女「それで、さすがに見ず知らずの人にうつすわけにはいかないでしょ?だから
私が男の菌の半分をもらってあげる。」
男「いやいやいや、絶対それってデタラメだから。誰がそれ考えたんだよ?」
女「私がいま考えたの。どう?いいでしょ?」
男「よくないよ。ってか、第一にどうやって菌をうつすんだよ?」
女「そりゃ口移ししかないでしょ。」
男「・・・・・・」
女「する?」
男「しない。」
女「なんで?」
男「・・・・・・・風邪がうつるからダメ。」
女「大丈夫。私は健康が取り柄だから。」
男「いや、ダメだってば・・・」
女「お願い。」
男「ダメ。」

            • 数日後

女「ックシっ!ハァッックシッ!」
男「うつった?」
女「・・・・うつった。う~、ムズムズする。」
男「だから言ったのに。」
女「男のせいだよ。はやく私から菌をもらって。」
男「やだよw」

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最終更新:2007年03月04日 01:04