19名前:モーオタ(千葉県):2007/04/28(土) 01:02:51.41 ID:qN3ja5nh0
ある日の話
たまにの休みという事でクーは買い物に行き、俺は家の片付けをしていた。
俺の部屋はともかくとしてクーの部屋なら整理整頓してあると考えて先にそっちから終わらせようと思った。
クーの部屋は片付いているだけあってやる事も殆ど無く終わり、次に俺の部屋の掃除するため部屋から出ようとした。
その時、今時珍しい封されていた手紙をクーの机で見つけた。
男 「ん、何だこれ?」
名前などは書かれていない。
クーの部屋にあるんだからクーの物だろうけど誰かから貰った物だろうか。
うーん気になるな。
………開けて見ようか
幸いな事にクーはまだ買い物から帰っていない。
…よしっ。
ペリペリッ
男 「何なに…」
「いきなりの手紙で申し訳ないと思うが、どうしても君に伝えたい事がある。
直接伝えたいのは山々だがどうしても勇気が出ないからここで言う。
君の事が好きだ、いつまでも一緒にいたい。
手紙とはいえこの気持ちは本当だ………」
とそこまで書かれていた
文章から見るに途中までだろうけど筆跡や文章を見る限りクーが書いた物だろう。
何と言うか、クーらしいと言うからしくないと言うか。
しかし手紙でも言う事は言うんだなぁ。
一体に誰に宛てた物かは気になるけど本人がいないと分からないし。
さてと、そろそろ俺の部屋の掃除に……
部屋を出ようとすると俺の後ろには買い物から帰ってきたクーの姿があった。
クー「部屋の掃除はありがたいのだが人の物を勝手に見るのは関心しないな」
男 「や、やぁクー帰ってたのか」
い、いつの間に帰ってきてたんだ!
クーの表情が笑っているけど目がマジだ、これはやばい!
20名前:モーオタ(千葉県):2007/04/28(土) 01:03:56.84 ID:qN3ja5nh0
そんな俺を見ながらクーはため息をつき
クー「君は仕方ない人だな。人の物勝手に見るなんて」
と言った。
男 「いや、本当にすまん。まさかそこまで大事な物だとは思わなくて」
クー「これは君には見られたくは無かったんだが、見られたものは仕方ない」
男 「……悪いって言ってるじゃないか」
クー「いやこれは元々君宛の物だったんだが、こんな物を書いた私が恥ずかしくてな。
君に見せられるものではないという事だ」
男 「えっ、それじゃこの手紙の内容は…」
クー「もう言わなくてもわかるだろう」
男 「そうだったのか…
ちょっと誤解したよ、クーが昔好きだった奴がいたのかなって」
クー「過去形ではない、現在進行形だ。
今も昔も愛してる人は君だけだ、だから君から告白された時はとても嬉しかったよ」
男 「そこまで言われると照れるな」
クー「それはいいが、結局君の部屋は片付いたのか?」
男 「…あっ」
クー「はぁ…、やはり君は仕方ない人だな。
今日は私の布団で寝るしかないな」
男 「いや、そこまで酷くは
クー「少なくとも君は私の私物を勝手に見たんだ。
これくらいの事聞いてもらう権利はあるはずだけどなぁ」
男 「わかりました……せめて普通の格好で寝てください」
クー「私は寝る時はいつも下着のみが普通の格好だ」
男 「だからそれをなんとかしてって!!」
最終更新:2007年05月04日 17:28