35名前:張出横綱(コネチカット州):2007/04/28(土) 10:01:13.63 ID:SIv3Xz4BO
ほしゅ
【土曜日のお昼過ぎころ、男とクーは、川原を散歩している。】
男「いー天気だなー」
クー「うむ」
男「わりいなクー、せっかくの休みに金欠で…」
クー「私はなにも気にしていないが」
男「いや…なんか遊園地とかショッピングとか、デートらしい場所じゃなくてごめん」
クー「私は自宅から歩いて20分とかからない慣れたこの川原でも十分に満足している」
男「ぐっ…」
クー「?そうだ。私はここが好きだ。繰り返すが満足している」
男「…そうか、ちょっと安心した」
クー「閑な風景で、とても気に入っているんだ」
男「そうなんだ」
クー「小さい頃からここで遊んだ」
男「思い出のいっぱいある場所なんだな」
クー「うむ。ほら、男。ここはタンポポが群れている。昔から変わらない風景だ」
男「凄い数の花だな」
クー「うむ。こんな黄色い絨毯は、もはや壮観とさえ思う」
男「うん。前いたとこではみたことないな」
クー「私のお気に入りだ。君にお気に入りを知ってもらえて嬉しい。君が気に入ったようでさらに嬉しい。
ますます君が好きになった」
男「ストレートだなあ…。そうだ、クーは白いタンポポを見たことある?」
クー「見たことないな」
男「前住んでたとこにはあったんだ。理科の先生がいうには関西より西にしかないらしんだ」
クー「男は福岡から来たのだったな」
男「いつか連れてくよ。ばあちゃんの家に帰るときとかに一緒に」
クー「ありがとう、男。私の知らない君の思い出に触れることが出来るのだな。楽しみにしている」
最終更新:2007年05月03日 06:33