46名前:2ch中毒(コネチカット州):2007/04/28(土) 14:26:55.88 ID:QnuzUTQJO
僕と彼女の出会いは、学園祭のフォークダンスだった。
「えーっと、クーさん?」
「ああ、なんだ?」
「……ダンス、終わったよ?」
それでも彼女は、ずっと僕の手を握ったままだった。
「あの、だからね」
「何故だろう、君の手を離したくなくなってしまった」
「……はい?」
そして彼女は、僕の手を握ったまま、まっすぐに僕を見つめてきた。
その綺麗な顔立ちと握られた手の感触に、それだけで真っ赤になってしまったのは良い思い出だ。
「……そうか、わかったぞ」
「え?」
「私は君を好きになったようだ。一目惚れというやつだな」
「え?え?」
「男君、私と付き合ってほしい」
「いや、あの……クーさん?」
「クーで良い。いや、そう呼んでほしいな」
47名前:2ch中毒(コネチカット州):2007/04/28(土) 14:27:50.01 ID:QnuzUTQJO
「これからも、これから先も、私のパートナーでいてほしい」
そのあまりに真剣な目に、少し押されながらも頷いた。
「えっと……その、僕で良ければ」
その後に、感無量と言わんばかりに抱きついてきた彼女の体を受け止めて、
やっと僕は、まだ学園祭の途中だったことを思い出したんだっけ。
そうして僕たちは付き合い始めた。
それから約一年、僕はずっとクーの傍にいる。
世界でたった一人の、クーのパートナーとして。
「さあ男、次は何を踊ろうか?」
48名前:踊り子(コネチカット州):2007/04/28(土) 14:29:56.40 ID:QnuzUTQJO
おまけ
クー「さあ男、今夜は新しいダンスを練習しよう!」
男「別に良いけど……どんな?」
クー「なんでも、今巷で流行っているらしい」
男「え、なんだろ?」
クー「ああ、私もテレビで見たから間違いない」
男「……言っておくけど、また前回みたいなのは勘弁だからね」
クー「前回?」
男「まったく、無理やり練習させた挙げ句に、驚異的な人数で踊るオフin秋葉原に参加するなんて……」
クー「ああ、あれか。大丈夫だとも、もうしない」
男「まあ、それなら良いか……良いよ、練習しようか」
クー「ありがとう、男。やはり君は優しい人だな」
男「良いってば。で、今回はどんなの?」
クー「ああ、これだ」
つ【ビリーズ・ブートキャンプ】
男「そう来たか」
最終更新:2007年05月03日 06:37