103名前:旅人(コネチカット州):2007/04/29(日) 00:38:48.37 ID:ME/QT0zcO
  たとえば穏やかな昼下がり、僕は彼女の部屋にいる。
  きっと彼女の隣か、または背中合わせで座っている時。
  彼女のハミングが聴こえてくる。
 「地図にはない場所へ手を繋いで」
  こんな歌をつい歌ってしまうのも愛嬌だと思う。
 「時々口ずさむ その歌少し覚えたからちょっとでも一緒に歌わせて」
  キュッと手を彼女に握られる。
  彼女のハミングはすでに止まっていて、僕が口ずさんでいるのに耳を傾けてくれていた。
 「聴こえるか この俺の声が」
  今度は私の番と口ずさみだした
  その曲はとても予想しうる物ではなくて思わず吃驚。
 「どんなに遠く離れていても いつでも俺はお前のそばにいる」
  でもこの曲は知っている、覚えているから歌える。
 「だからお前はもう一人じゃない 走り出すんだお前は明日への道を」
  歌えるなら 共に歌おう ホトトギス。なんか変だな。
  一緒に一通り歌ったところで彼女はフッと少し笑みを見せて僕を見る。
 「なんで、キンゲ?」
  ああ、僕の単純な疑問なんて彼女にとっては何てこともないもので。
 「いい歌詞、だよね」
  ただその一言で終わってしまう。

 ま、保守代わりに一つ
 つか過去ネタ貼に虫穴がorz

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最終更新:2007年05月04日 17:35