124名前:アイドル(石川県):2007/04/29(日) 07:42:03.15 ID:sj2r9NmS0
僕は回りが白くぼやけた場所にいる。
ここは何処なのだろうか?
気が付くと正面にクーがいる。
「クー! 良かった、いたんだ、ここ何処か分かる?」
クーは何も答えない、ただ不気味にニヤリと笑う。
いきなりクーは、その両手で僕の首を絞める。
「な、何を……」
クーは無表情のまま首を絞める力を強めていく、このままでは死ぬ――。
そこで僕は目を開ける。
見えるのは見覚えのある天井だった。
「何だ夢か……うっ」
首の圧迫感はまだ存在する。
首が何故か動かせないので、目を動かして現状を探る。
……どうやらクーは、また僕の首に抱き付いて寝ているようだ。
「苦しい……クー起きて!」
「……うん……愛してるぞ……」
クーは僕の首に抱き付いたまま顔に覆いかぶさってくる。
クーの胸が僕の口と鼻を塞ぎ、息が出来なくなる。
僕の意識は次第に薄れていく――。
お花畑が見える。その中には死んだはずの祖父の姿。
祖父が片手を少し上げる。
すると一陣の風が吹く。
その風で花びらが舞い、宙で形を成していく。
やがて花びらで出来た文字が現れる――。
保守
最終更新:2007年05月04日 17:37