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ダイナミックルーティングの1つで、主に中小規模向け。
メトリック(自動で経路情報を交換するが、どこから送られてきた情報を優先するかを表す基準値)としてホップ数(何個ルーターを介したか)を採用している。
ルーティングテーブル情報を交換をするのに時間がかかるので、メトリックの最大値は15、16は到達不能となっている。

経路情報は30秒ごとに更新され、6回(180秒)つながらない場合は障害発生と見なす。

尚、経路情報を情報送信元に返すような流れになると
ルータ←→ルータのような形で相互に送り続けてしまうループが
発生するため、下記のような仕組みでループを回避したりする。

スプリットホライズン 経路情報の送信元ルータには送信先ルータから情報を送り返さない。
ルートポイズニング ダウンを検知したルータが経路情報のメトリック値を最大にして、隣接ルータに情報を渡す。
ポイズンリバース ルートポイズニングの情報を受けたルータが、
ネットワーク障害のあったルートをメトリック値16(到達不能)として、さらに隣接ルータに情報を渡す。
ポイズンリバースはスプリットホライズンよりも優先される。
トリガーアップデート 定期的な情報更新以外に、ネットワーク内の変更があった時点で、変更情報を渡す。
ホールドダウン ダウンしたルートを一定時間再登録しないようにする仕組み。頻繁にダウンする動作不安定なルータが誤った情報を送った場合に、そのルートを適切と判断しないようにしている。

RIPv1はクラスフルルーティングプロトコルなのに対し、
RIPv2はクラスレスルーティングプロトコルとなり
VLSM(可変長サブネットマスク)に対応している。
他にも認証機能の有無などの違いがある。
最終更新:2020年09月05日 22:00