さよならピアノソナタシリーズのヒロインの一人。本名はジュリアン・フロベール。男性。
フランス人であり、「ユーリ」はモスクワ音楽院時代の愛称。若き天才バイオリニストであり、クラシック界では蛯沢真冬と並ぶ存在。卓越した演奏技術と、ファッション誌に載るほどのルックスによって、クラシック界に限らず有名な存在。
年齢は真冬や直巳の一つ下。人懐っこく無邪気な性格で、素直で心優しい、純粋な子どものような少年。出身ゆえか、ストレートに感情を表現する。
海外生活が長い真冬から「わたしよりうまい」と評されるほど日本語が堪能。

初登場は3巻?。登場時から真冬への好意をはっきりと表わし、「マ・シェリ(愛しい人)」と呼びかけ頬にキスもした。彼女にギターの演奏技術を教えたのもユーリである。
真冬を非常に大事に思っており、それゆえに彼女の音楽活動自粛について悪評を立てた評論家を快く思っていない。
真冬に一番近しい男性であり評論家の端くれでもある直巳に対しては、始めは敵意を向け、自らが真冬の隣にふさわしい演奏技術を持つことを見せつけた。
しかし、それを直巳が真摯に受け止め、自分とは異なる形での、評論家としての音楽へのアプローチの仕方を伝えたことで、評価を改めて次第に友情を深めていった。






しばしば直巳にも真冬と同様の好意を伝えており、二人への気持ちは等価で真摯なものである。ただし、実際にはこれはユーリが幼いゆえに友情と恋愛感情を錯覚したものに近い。また恋愛そのものへの憧れから、互いに恋しあっている二人への憧れであると「さよならピアノソナタencore pieces?」の「ステレオフォニックの恋」で自覚した。

これ以降の杉井作品にしばしば登場する、「男の娘」キャラの走り。
どう見ても女キャラとしてデザインされたとしか思えない容姿に加え、登場時のほとんどにおいて女装しており(本人は変装するためとの弁)、挿絵の枚数も異様に多い。
直巳と仲良くなってからは彼との接触が非常に多く、真冬以外では唯一直巳のことを「ナオミ」と呼び捨てし、さらにナオミのことが好きだと頻繁に伝える驚くべきヒロイン力。真冬が奥手なせいもあるが、他のヒロインたちより遥かにヒロイン的要素の強いキャラクターである。







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最終更新:2009年12月21日 02:57