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         - * カケハシの渡りカギ * -


「此処、何処なの・・?こわい、こわいよぉ・・・」
俺の腕に掴まって、弟がそう、べそを掻く。
──何だよ・・俺だって怖いんだよ
 でも、俺はお兄ちゃんだ。怖いなんて言ってられっか!
「大丈夫、きっと見つかる。にぃに会いたいんなら、頑張れよっ」
 そうだ、頑張ってたらきっと、その内にぃは見つかる。笑って、「有り難う。大丈夫?」って言って、また会える。
 自分こそ「大丈夫?」って言われるべきなのに・・何で、俺達の事ばっか心配するんだ?もっと我儘言っていいのに・・
 そんなんだから、母さん達はにぃの事心配しないんだ。
 ・・でもそれは、母さん達も、だ。
 俺達も、にぃの事気にしてるつもりで、心配なんてしてなかった。何時も当たり前に傍に居てくれたから、気付かなかった。
 にぃは、俺達にとって大事だ。居ないと凄く、心配だ。そして俺達にとって・・必要、なんだ。
 だから戻って来て・・早く、早く──。
最終更新:2008年10月04日 12:05