意味探し
~それから、もう一つの私とあなたが生きる意味~
精霊ってね。
誰かが「生きる意味」をくれないと、消えてしまうの。
だから、感謝してるの。
私に、生きる意味をくれたあなたに。
すごく、すごく感謝してるの。
だから・・・少しでも長く、あなたの傍にいたかったのに──・・
あなたがくれた、私の生きる意味はなくなった。
だから、私がここにいる意味もなくなった。
下を見ると、だんだん足が消えていくのが見えた。
前を見ると、女の子に連れて行かれるあなたが見えた。
──そして私は、目を閉じた。
遠ざかって行くあなたの後ろ姿を見ていることもできたけど──
──それは、とても辛いことだったから。
私は、だんだん体が消えていくのを感じていた。
つま先は消えてて、かかとも消えてて、今ひざが消えて、スカートのところまで消えて、おへそも消えて、胸が消えて、手が──・・・誰かにつかまれた。
「──っ君に生きる意味をあげるよ!
それは・・・っ『ぼくと一緒にいること』!」
そして、私は、3度目のあなたの声を聞いた。
あなたは、どんな物が好きなの?
あなたは、どこから来たの?
あなたは、どんな名前なの?
あなたは、どんなふうに私を見てるの?
あなたは、少し照れながら、笑うんだ──・・・
「ありが・・とう・・・」
最後に、頬を一滴、しずくがたれた。
最終更新:2007年12月14日 20:03