私はガラッと勢いよくドアを開けて、初めての教室に入っていった。
私が来た時間は、少し遅かったようだ。
すでにほとんどの「クラスメイト」の人が着席していて、全員の集合まで待期している様だった。
私はあちゃぁ、などと内心思いながら真新しい黒板に目を移した。
そしてまず、何よりも先に9、という番号を探す。
‥あった。 右から2列目の前から3番目だ。
そして、次に38、という番号を探す。
‥あった。 右から5列目の一番最後。
その瞬間私の中に小さな落胆と共に、大きな安堵感が押し寄せて来た。
小さな落胆、と言うのはもちろん永代君と席が遠かったからだ。
大きな安堵感、というのは・・
これが、永代君のすぐ隣の席だったりしてみたら、喜びよりも羞恥心の方が大きくて、きっともうすぐ来るであろう担任に「目が悪いから」という理由で席替えを求めたに違いない・・と言う事が起きなくて良かった、と言う安堵感だ。
‥と そんな事を考えながら、私は早々に席へと着いた。
最終更新:2007年12月15日 16:12