<人物>
◆性格など:誰にでも敬語口調で話すせいか一瞬インテリのような雰囲気を出すものの、蓋を開ければ元気で朗らかなゆるふわ24歳。好奇心旺盛で自由奔放。しかし大人らしく世間的な常識はきっちりわきまえていて礼儀正しい。非常に精神が強く前向きで、どんなに辛いことがあっても全く心が折れない。異常なまでのメンタルの強さには自覚あり。元々器用な方ではないが、並々でない努力でカバーをするタイプ。元々は文系だったが、その努力により理系に転じた。非常にお人好しで自己犠牲的。
◆趣味:お菓子作りと読書。その他自分が気になったことには何にでも手を出すチャレンジャー。
◆特技:料理や裁縫、その他家事全般。無駄に女子力(?)が高い。
◆服装など:常に髪飾りとしてリボンを付けている。私服は殆ど長袖シャツとベストの組み合わせ。フォーマルからカジュアルまで様々。リボンとベストは百を超えるほど多くの種類を持っている。
◆好きなこと・もの:※甘いお菓子、※コーヒーと紅茶、※ワイン、動物全般
(※重度の甘党で何らかのお菓子を常備している。※コーヒー・紅茶は砂糖大盛り。猫舌 ※下戸。)
◆苦手(嫌い)なこと・もの:甘くないお菓子、幽霊、※身長についての話題、病気、「可哀想」と言われること
(※身長が高くないことについてコンプレックスがある。)
◆その他
・薬調剤・実験時は眼鏡からコンタクトに変え、バイザーを付けている。かっこいいからだそう。
・小さな頃から多くの本を読んでいたので世界中の童話や寓話にとても詳しく、様々な物語を暗唱できる。
・指ぱっちんや口笛など、「別にできなくても困らないが、たまにやりたくなるような小技」が悉くできない。本人にとっては割と重大な悩みらしい。
<特筆事項>
どんな病に罹ったとしても、一晩で治ってしまう不思議な自然治癒力を持っている。不治の病も例外ではなく、彼は病によって死ぬことがない。体内に入った「異物」を余す事なく排除する特殊な抗体が関係しているらしく、細菌やウイルスだけでなく身体にとって「異物」となるもの全てに作用するため、毒物などでも分解して治癒することができる。一見便利なものだが、罹った病気の症状が1日に凝縮されて現れてしまうために治癒までの1日は凄まじく辛い。
※補足
・本来治癒までの期間が長いはずの病気ほど辛くなる。
・毒物の場合は死ぬほどの苦しみが1日続く。
・薬や予防接種も「異物」と見做されるが故に病気自体を予防しにくい。
病死しないとは言えど咳のし過ぎなどで窒息死してしまう可能性があるため、病気に罹った際にはほとんどガスマスクのような呼吸補助器を装着している。
(大昔に起こった戦争の際に軍事目的で生み出されたウイルスの一種で、捕虜に感染させた後に毒薬を飲ませて死ぬことも許さずに苦しませ続ける、という拷問に使われていたとの見解もあるが、一つの憶測に過ぎない)
<経歴>
とても幼い頃、後天的に上記の自然治癒力がもたらされた。やがて力のことが公になり、貴重な実験台として6歳から11歳までの間、大都市にある病院と言う名の監禁施設に入れられることになる。過剰な薬物投与や度重なる血液検査、悪質な場合毒物実験など、幼い子供が過ごすには凄惨な日々を5年間過ごし続けた。
監禁5年目には国外の科学者に連れられて来た年の近い日本人の子ども(後のシエル)*と親しくなり、その1年後に彼の助けで実験施設から脱出する。列車に乗って逃げた先は「小さな街」という世界の何処からも独立した不思議な街。街の外においてスキレジスは「実験中に事故死した」ことになっている。
シエルと共に街に逃れた時は、勿論一銭も持っておらず住む場所もなかったが、親切な聖職者がしばらくの間二人を教会に住まわせた。シエルが様々な手を駆使して資金を集めている間、学校に行くことが出来ないスキレジスはその間聖職者に勉強を教えてもらっていた。そして2年後、自力で暮らしていけるだけの資金を貯めたシエルと共に二人暮らしを始める。
「実験施設で与えられた薬が全て苦かったのだけは嫌だった」という過去の経験から、14歳頃には小さな子供たちのために苦くない薬を作りたいという夢を持つように。シエルの助けも借りて、資格を取得した現在は「小さな街」の薬屋として仕事をしながら夢に向かって奔走している。
普通であれば重いトラウマになりそうな過去も、ポジティブな彼にとって人生経験の一貫程度の認識で殆ど気にしてない。(自分のことに関して酷く淡白とも言える)同情の言葉ばかり返って来るのが目に見えているため、過去のことや自然治癒力のことを他人に話したがらない。「可哀想」と言われることをとても嫌がる。
元々は両目とも青い目だったが、無数の実験の影響か一部が緑色に濁り、視力もかなり低下してしまっている。
両親・兄弟は全員他界しているらしい。スキレジスが監禁されている間に不運な事故に遭ったと医療施設側から聞かされた。
▼過去の人物像について*
10歳前後
実験施設に収容されていた時期。どんなに辛い実験を受けても泣きごと一つ言わなかったという。
唯一とある知らせを聞いた時には一日中塞ぎ込んでいたが、次の日には青い目を少しだけ赤くしながらも実験を受け続けていたらしい。
15歳前後
一人称/二人称:おれ/~さん、あんた
シエルと共に暮らし始めたが、まだ教会で年相応の勉強を続けていた時期。少女のような顔立ちで、初対面の大半に性別を間違えられていた。歳の近い身近な子供がシエルしかいなかったため、彼に影響されて少しよくない方向に大人びた性格。しかし基本はやんちゃ坊主で外に遊びに行ってはどこかに生傷を作って帰ってくることが大半。
敬語口調になり始めたのは16歳くらいのことで、本人曰く「敬語を話すのがかっこいいと思った。喋り続けていたら癖が抜けなくなった」らしい。
20歳前後
一人称/二人称:俺、私/~さん、貴方
薬剤師になるための受験勉強をしながらも、生活費を稼ぐためにアルバイトをしていた時期。バイト先は小さな洋食料理店。厨房、ホール、外での売り子、雑務など様々な仕事を七転び八起きで行っていた。現在の料理スキルはここで培ったもの。
料理店のオーナーの娘に片想いされるが、それをきっかけに少々の厄介ごとに巻き込まれてしまう。それ以来、自分に関わる恋愛事からは少し距離を置くようになってしまった。
大まかな経歴
生誕(0歳)→自然治癒能力を授かる(5歳)→医療(実験)施設に入れられる(6歳〜11歳)*→施設脱出、街に逃れる(11歳)→教会で暮らす(12〜13歳)→シエルと二人で貸家に引っ越す、夢を持つ(14歳)→教会で学校の勉強を続ける(15〜17歳)*→一人暮らしを始める、国家試験に向けた勉強をする(18〜23歳)→薬剤師免許取得(24歳)~薬屋として働く(現在)