小説2~20年後の植木~

植木の家は一戸建てである。
父親の源一郎と、息子の耕助(38)、その嫁のあい(38)と孫の与作(13)とあんな(11)の5人住まいである。

結婚当初の嫁の料理は味こそ悪くなかったが、それこそ見た目がすごかった。
何をつくっても「タコ料理」となるのだ。
それも動いている。だれもが怯えながら食べていたが、それも今は昔。
今は普通の料理をしてくれる。

植木が繁華界から帰ってきてすぐに恋人となり、24歳で結婚した。
結婚してすぐに子どもを身ごもったが、名前は男の子なら耕助が、女の子ならあいがつけることになった。
で、男の子が生まれ、「与作」となった。つーか、勝手に耕助が出生届を出した。

「与作でいいじゃん。日本人らしくて。」
「オッサンくさすぎるわ!」
「でもいつかはおっさんになるわけだし、いいじゃねーか。」
こんなやり取りがあったとかなかったとか・・・。

実はあいは結婚後ひとつだけ気になっていたことがあった。

それは、
「天界人と人間との間に子供ってできるの?」

あいとて愛する夫との間に子供を授かりたいという気持ちがあった。
もちろん、無理なら仕方がない。
しかし、それも杞憂で済んだ。

その2年後、娘を授かった。

そして家族は5人となった。
耕助は警官になって家族を支えていた。
そういう耕助は「街のお巡りさん」で有名だった。

息子は中学生。娘は小学生となった。
息子は緑色の髪で、お節介焼き。
娘は水色の髪で、外で遊ぶのが好き。

こんな幸せな植木家は今日も過ぎていく。

あとがき
植森のその後を書きました。
正義が似合う植木には警官が天職になりそうです。
そして「与作」は実際にGBの王・ポールが相棒の美堂の息子に付けようとしているのをパクリました。
GBの方では、王はその子に鉄拳を受けたのですが…。

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最終更新:2008年03月24日 14:27