1話


フィズ 「お姉ちゃん、強いのね 部屋の窓から、あたし見てたのよ」
アヤ 「え・・・」
フィズ 「強い人って、あたしのあこがれだわ 頼りがいがあるもの」
アヤ 「あの・・・えっと」

ほめられたのは嬉しいけど・・・



2話


アヤ 「どうかした?」
フィズ 「昼間はごめんなさい リプレ母さんすごく怒ってたわ お尻、ぶたれちゃった ・・・あたし、嫌われちゃったかな」
アヤ 「フィズは自分が悪かったって、今は思ってるんでしょ?」
フィズ 「うん・・・」
アヤ 「それなら、リプレさんにも、その気持ちは伝わってるはずだから 心配しなくていいから部屋に戻ろうね きっと、リプレさんは怒ってないよ」
フィズ 「・・・うんっ!」

生意気だって思ってたけど、素直なところもあるのね・・・



3話


フィズ 「つまみ食いだなんて、お行儀悪いわよ? リプレママが怒るのも無理ないわねぇ 朝早くから一生懸命、お弁当作ってたのに きちんと謝っとかなきゃダメよ お姉ちゃん」
アヤ 「あ、はい・・・」

リプレさんにはきちんと謝るべきですね



4話


フィズ 「あーあ、どうしてここに住むことになる男はみんなガキなのかしら」
アヤ 「そうですか?」
フィズ 「だってそうじゃない? ガゼルにしろ、ジンガにしろ、考える以前に行動するタイプでしょ 大人の分別ってものがない男は、ガキなのよ」
アヤ 「・・・」
フィズ 「エドスは年寄りくさいし、レイドは生真面目すぎるし・・・」
アヤ 「わたしは女の子だから関係ないよね・・・?」
フィズ 「・・・・・・ そういうことを気にしている時点で、すでにガキじゃない?」
アヤ 「あ"・・・」

事実だけど・・・容赦なし・・・ね



5話


フィズ 「ふふふ、おねーちゃん?」
アヤ 「え、なんですか?」
フィズ 「[パートナー]と二人っきりでお出かけしたんだって?」
アヤ 「は、はい・・・」
フィズ 「二人っきりだったんだよねぇ?」
アヤ 「あの・・・」
フィズ 「ふふふ・・・がんばってねー?」
アヤ 「・・・???」

なんだか勘違いされてるような・・・



6話


フィズ 「決闘には、カノンって人もいたんでしょ?」
アヤ 「ええ、そういえば、フィズちゃんはカノンさんを知っていましたよね?」
フィズ 「うん」
アヤ 「カノンさんを、どんな人だと思いますか?」
フィズ 「そうねぇ・・・あの下品な連中の中にいるのが不思議よね あたしを捕まえた時もそんなにひどいことはしなかったし・・・」
アヤ 「やっぱり・・・」
フィズ 「あのバノッサとかいう親玉に脅かされてるのよ、きっと! お姉ちゃん、あいつをやっつけてカノンさんを助けてあげてね」
アヤ 「そうね・・・助けてあげなくちゃね」

カノンは本当に優しいんですね・・・



7話


フィズ 「あー、これで安心して外に出られるわね」
アヤ 「こわかったでしょう?」
フィズ 「ぜーんぜん」
アヤ 「本当に?」
フィズ 「そりゃ少しは、ね ほ、本当に少しだけ! ラミみたいに泣いたりはしてないからねっ!」

強がっていてもやっぱり子供なんだ



8話


フィズ 「サーカス面白かったよね?」
アヤ 「そうね、楽しかったね」
フィズ 「あたしやっぱり、手品が一番良かったわ どんな仕掛けがあるのか、すっごく興味がわいちゃった ・・・ねえ お姉ちゃんの召喚術ってさ、どんな仕掛けがしてあるの?」
アヤ 「え? しかけ?」
フィズ 「ねえねえ、教えてよぉいいでしょっ!?」
アヤ 「・・・・・・」

サーカスは楽しかったみたい・・・良かった



9話


フィズ 「お姉ちゃん・・・」
アヤ 「フィズちゃん!? まだ寝てなくちゃダメじゃない!!」
フィズ 「リプレママに聞いたよ お姉ちゃんたちが薬を探してくれたんだね ありがとう」
アヤ 「そのためだけに、抜け出してきたの?」
フィズ 「えへへ・・・」
アヤ 「ありがと、フィズちゃん さぁ、部屋まで連れてってあげるから 早く元気になってくれれば、それでいいから」
フィズ 「うん・・・」

わざわざ、それだけのために来てくれたんだ



10話


フィズ 「いくらもらったの?」
アヤ 「え?」
フィズ 「この街の偉い人を助けたんだから、それなりのお礼は出たんでしょ」
アヤ 「お金はもらえないの」
フィズ 「ひょっとしてタダ働きだったの!? あたしだったら絶対、そんなことしないのにバカみたい・・・」

タダ働きですか・・・



11話


フィズ 「はぁ・・・」
アヤ 「どうしたの・・・ フィズちゃん?」
フィズ 「ラムダ様って・・・ 素敵よねぇ・・・ 強いし無口だし それにあの背中! とっても頼れそうだわ、これで部下が馬面とかハゲオヤジじゃなかったら、言うことないのになぁ・・・」

ははは、フィズちゃんもきついんだから



12話


フィズ 「あたし、あのミモザって女のひとキライよ いかにも年上ぶって、こびてるってカンジがしない?」
アヤ 「そう? 大人の女性ってあんな感じだと思いますよ」
フィズ 「あーっ! なによ、ひょっとしてお姉ちゃんもあんな風になりたいのっ!?」
アヤ 「あの、わたしは・・・」
フィズ 「まったく・・・ なんで男って、あの手の誘惑に弱いかなぁ」
アヤ 「男ですから・・・多分・・・」

ミモザさん・・・そんなに嫌わなくても



14話


フィズ 「お城の周り、化け物でいっぱいなんでしょ? これから・・・どうなっちゃうの?」
アヤ 「大丈夫・・・・ なにも起きてないよ みんなで、ここは守るから・・・」
フィズ 「お姉ちゃん・・・」
アヤ 「フィズちゃん、元気出して、ね ゆっくり休んで、明日は元気になって・・・」
フィズ 「う、うん・・・」

子供たちのためにも、がんばらないと・・・



17話


フィズ 「結局、逃げてきちゃうんだったら、最初からついてかなければいいじゃない!? 心配して・・・ 馬鹿みたい・・・」
アヤ 「ごめんね、フィズ」
フィズ 「約束してよ!? もう絶対に、どこへも行ったりしないって!」
アヤ 「フィズ・・・」

約束は守らないとね



ED


「あたしとの約束守ってくれたんだね ありがとうお姉ちゃん」



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最終更新:2009年04月06日 23:24