アットウィキロゴ

3話


リビエル「こちらの方向に逃げてくることになったのは御子さまのタマゴを追いかけたからなんですけれど、なぜ、こちらに向けて逃がしたかについては考えてませんでした でも、なにやら聞きかじった話から推測すると・・・」
ライ「意図的っぽいな しかもクソ親父の悪意ばりばりの」
リビエル「そ、それはともかく方角が定まっている以上、他の御使いたちもタマゴを追いかけてじきに、集まってくるはずですわ」
ライ「なら、それまではお前たちのことを守ってやるよ それでいいんだろ?」
リビエル「不本意ですけれど、まあ、そういうことになりますわね 頼りにしていますわよ? い・ち・お・う・は」
ライ「ったく・・・ それが、人にものを頼む態度かよ?」
リビエル「あら、お望みでしたら思いっきり、かわいくお願いしてあげたって構いませんわよ?」

それはそれでなんか、見たくない気がする・・・



4話


リビエル「貴方が怒って飛び出していった時、正直、やっぱりって思いましたわ 人間と召還獣が仲良くやっていくのは無理なんだって」
ライ「悪りぃ・・・」
リビエル「謝ることないですわ だって、当たり前ですもの それが可能ならば、私たちが隠れ里を作ってこそこそと暮らす必要もないでしょう」
ライ「・・・・・」
リビエル「だけど・・・貴方は戻ってきた 御子様の非を責めることより、自分の非を認めた ちょっとだけ感心しましたわ」
ライ「え?」
リビエル「人間を信用する気にはやっぱりなれないけど 貴方個人と、その友人たちに限ってならば、信用してもいい それが私の出した結論ですわ あ・く・ま・で! 当座の仮決定にして、猶予処分ですけど!」
ライ「あ、ははは・・・」

ま、少しは信用してもらえたってことだよな???



5話


リビエル「それにしても、戦いの中のどさくさであったとはいえ・・・ずいぶんとまぁ偉そうに、御子様に命令したものね?」
ライ「う・・・っ」
リビエル「まあ、結果としてアロエリはそれで命を救われたのですから、今回のところは不問として差し上げましょう」
ライ「お、おう」
リビエル「でも、不思議ですわね 私たちの見積もりでは、御子様が力を完全に使いこなすためには、今しばらくのときが必要だったはずなのに」
ライ「そうなのか?」
リビエル「ええ、そうですとも でなければいくらアロエリが先走ったところで、強引に御子様を連れて行けるはずないですもの 非常に不可解ですわ」
ライ「うーん、てことは アレかな? オレたちの信頼関係が、奇跡を起こした、とか」
リビエル「・・・・・」
ライ「・・・・」
リビエル「それはそれで非常に不愉快ですわ」
ライ「ぐうぅ・・・っ」

ま、実際のところは運がよかっただけってことなんだろうな



6話


リビエル「不愉快ですわ・・・ 手が届かない位置の背中がかゆいくらいに不愉快ですわ!」
ライ「なにが、そんなに不愉快なんだよ?」
リビエル「あの少年剣士の治療ができなかったことに決まっています!」
ライ「でも、セイロンがきちんと説明しただろ? 自然治癒させたほうが剣士のアルバにはいいんだって」
リビエル「それはわかっていますわ でも・・・なんだか、私の治癒の奇跡の力が弱いって否定されたみたいで不愉快なんですっ!」
ライ「考えすぎだって 実際、オレたちは何度も、リビエルにケガを治してもらってるし」
リビエル「それはまあ・・・事実ですけど・・・」
ライ「けど、なんでそこまでムキになるんだよ?」
リビエル「・・・認められたいの」
ライ「え?」
リビエル「本当はね、私はまだ御使いとして正式には認められていないの 御子さまが成竜として独り立ちされるまでにもっと力をつけたらその時、正式な御使いとなるはずだったの だけど、こんな事態になったから・・・」
ライ「そうだったのか」
リビエル「自分が未熟なことはよく承知していますわ けど、こんな時だから一日でも早く、立派な御使いになりたいの ううん、ならなくちゃいけないんですの!」
ライ「リビエル・・・」

だから、こいつは必死で背伸びしようとしているんだな・・・



7話


リビエル「ミリネージのやつ思い出しても、まだムカムカしますわ!」
ライ「なんか、あいつは他の機械人形と雰囲気違ってたよな・・・ 芝居がかかってるっていうか、どこか毒があるっていうか」
リビエル「鋭いですわね あの機械人形三姉妹は本来、演劇のための機械人形らしいの」
ライ「そうなのか!?」
リビエル「ええ、そうよ 搭載してる武装は全部後づけのものなの だから身体のパーツ構成が不自然でしょう?」
ライ「たしかに・・・」
リビエル「教授がスクラップから修復をしたというなら納得はできますわ」
ライ「だから、手が武器だったり、話し方が変だったりするのか」
リビエル「そういうことですわね 末娘のミリネージは表情だけなら、一番豊かなんですけど、性格的には一番ダメダメですわね」
ライ「でも、笑わせる感覚は人間にものすごく近いものがあったよな デコ天使・・・ぷ、くくくく・・・っ」
リビエル「失礼ですわよぉっ!? むきいぃぃぃーっ!!」

わ、悪かったって! だから、噛みつくのはやめてくれぇ~っ!?



8話


ライ「暗殺者か・・・ あいつらは、なんかオッサンとは仲が悪いみたいだったけど?」
リビエル「それはそうですわ 暗殺者は敵の元締めであるクラストフ直属の兵隊なんですもの 『剣の軍団』や『鋼の軍団』とは指揮系統が違うの」
ライ「それで、あんな卑怯な真似をしたのか・・・」
リビエル「それは思い違いね」
ライ「え?」
リビエル「『将軍』や『教授』のやり方のほうが例外なんですのよ あの暗殺者たちこそが本来の敵の姿だって考えるべきなの」
ライ「!」
リビエル「まあ、勘違いも仕方がないとは思いますわ 貴方たちは『ラウスブルグ』での戦いを知らないもの あいつらの狡猾で卑劣なやり口をね」
ライ「っ・・・」
リビエル「ごめんなさい、おどかすつもりじゃなかったんですけど」
ライ「かまわねーよ むしろ、きちんと知っておかなきゃ いざって時に立ち向かえなくなっちまうしさ」
リビエル「・・・ですわね ついでにもうひとつ話しておきますわ さっきの戦いの時一瞬だけ、悪魔の気配を感じたの」
ライ「悪魔?」
リビエル「私の勘違いかもしれないですけど 用心に越したことはないと思いますわ」
ライ「ったく・・・次から次へとまあやってくれるぜ だからって、オレは簡単にあきらめたりしねえけどなっ!! あーっはっはっは! はぁ・・・っ」
リビエル「カラ元気もそこまでいったら立派ですわよ ま、それが貴方の取り柄みたいなものなんですけど・・・」

こうなったらやれるとこまでやるだけだっ!!



10話


リビエル「私たち天使にとって悪魔は天敵ですわ」
ライ「!」
リビエル「けっして相容れない、互いの存在を賭けて滅ぼしあう宿敵 それが、霊界における絶対の摂理・・・」
ライ「リビエル・・・まさか、おまえ!?」
リビエル「でも、これは相手が『悪魔』の場合のお話ですわ 『半魔』についてはあてはまらないの ・・・安心しました?」
ライ「お、おどかすなよな?」
リビエル「彼女のことをどうこうするつもりは私にはありませんわ 周りに害を与えているわけでもないですし でも、天使の全てが私と同じ判断をするわけではないの 悪魔に関わるものは全て滅ぼすべきだと考える天使もいます 人間の世であってもおそらく、それは同じことでしょう だからこそ、彼女は必死に素性を隠していたのでしょうね」
ライ「なるほどな」
リビエル「それに・・・『半魔』の大半はむしろ被害者だから」
ライ「え?」
リビエル「望まれて授かった者は多くはない あとは、言わずとも察してください」

……。



11話


ライ「さっきは、どうしてあんな無茶したんだ?」
リビエル「だって、あいつはっ! あいつが、なにもかもの原因なんだもの! なのに、見逃すなんてこと、どうしても我慢できなくて・・・」
ライ「お前の言いたいことも、まあ、わかるつもりさ けどな、もしもあいつが本気で報復をしていたとしたら、こうして、ここで話すこともできなくなってたかもしれねえぞ?」
リビエル「う・・・ごめんなさい・・・」
ライ「まあ、いいさ。次から気をつけてくれればよ それよりも、問題はアイツが反撃に使った不思議な光のことだ なにか、心当たりはないのかよ?」
リビエル「残念ですけど、説明しようがないですわ 放たれた召喚術を受け止めるのではなく、それ以前の段階で、召喚獣もろとも消去してしまうなんてことあり得ないですもの」
ライ「だよな」
リビエル「ただ、もしかしたらですけれど・・・あれは『送還術』と呼ばれてたものかも知れない・・・」
ライ「『送還術』???」
リビエル「貴方が知らないのも無理ありませんわね 『送還術』はもともと『召喚術』の原型となった古い術で、『召喚術』の体系にとりこまれることで失われてしまったの」
ライ「へえ・・・」
リビエル「正式な技法も謎のまま だから、あくまて私の想像でしかないのよ」
ライ「『ラウスブルグ』とかと同じ、古き秘術のひとつってことか?」
リビエル「そう考えても、間違いではないですわね 先代さまの知識を紐解ければ、はっきりするのでしょうけど」
ライ「現実問題として、まず不可能だろうなあ」
リビエル「そういうことですわね」

対処のしようがない以上、用心するしかねえってことか



14話


リビエル「まさか、ギアンが幽角獣の『響界種』だったなんて 上が大火事で下が大水なくらい驚きましたわよ」
ライ「それなんだけどさ、やっぱ、とてつもなく大変なことなのか?」
リビエル「んもぉ・・・っ、当たり前でしょう!? 聖獣の、それもよりにもよって幽角獣の力なんですのよ!」
ライ「???」
リビエル「はあ、わかりましたわ わかりやすく説明してさしあげますわよ 悪魔のふりまく源罪で幻獣が変化したものが魔獣だとしたら、聖獣は天使の祝福によって幻獣が変化した存在ですの」
ライ「それで、天使の系譜がどうのこうのとか言ってたってワケか・・・」
リビエル「ええ、そうですわ 妖精、聖霊、聖獣、これらの種族はみな天使の系譜に連なり、妖霊、悪霊、魔獣、これらは悪魔の系譜に連なった存在なの どちらでもないのが精霊ってところね」
ライ「???」
リビエル「わからない部分は聞き流していただいて結構ですわよ・・・ ともかく、聖獣は天使に近しい能力をもっているの 中でも、幽角獣は強力な癒しの奇跡を用いることができる 完全に命の火が消えぬ限りは、どんなケガも病気も癒してしまう」
ライ「それって、つまり不死身だってことじゃないのかよ!?」
リビエル「やっと、事の重大さがわかったようですわね まあ、対抗する方法もないことはないけれど」
ライ「どんな方法だ?」
リビエル「彼らの命ともいえる魔力の源である角をへし折ってしまうの そうすれば、幽角獣は力を失い、そのまま息絶えてしまうわ」
ライ「!?」
リビエル「もっとも『響界種』のあいつに、同じ方法が通じるかどうかはわからないですけどね」
ライ「・・・・・・」

ギアンを倒すためには殺すしかない、ってことなのかよ・・・



16話(会話イベント)


リビエル「あ・・・」
ライ「よ、よぉ?」
リビエル「・・・・・・っ バカバカバカバカっ! 貴方、どれだけみんなに心配かけさせたか、ちっとも、全然、カケラもわかってないでしょ!?」
ライ「ぐ・・・っ」
リビエル「深刻な顔して、部屋に閉じこもったっきり不安にさせといてなにが『よぉ?』よ ふざけるにも、ほどがありますわよっ!? どうしたらいいのか真剣に考えていたのがバカみたい・・・っ、泣いたりして・・・ホント、バカそのものじゃないの・・・っ」
ライ「悪かったよ、ゴメン 心配かけて・・・」
リビエル「女を泣かすなんてね、男として、最低の行為なんだから・・・っ」
ライ「ちゃんと反省するから、だから、リビエル 話を聞いてくれよ? そのために、オレはここに来たんだから」
リビエル「まあ・・・そういうことでしたら仕方ありませんわね お説教は後回しにして聞いてさしあげますわ」


リビエル「そうでしたの・・・だとしたら、悩むのも当然かもしれない ごめんなさい・・・怒鳴りつけたりして」
ライ「いや、いいんだよ お前が言ったとおりだったんだしさ、叱られて当然だぜ むしろ、おかげですっきりしたよ、ありがとな」
リビエル「な、なによ・・・怒られたクセしてお礼を言うだなんて やっぱり、貴方おバカですわよ」
ライ「ああ、そうかもな」
リビエル「・・・・・・ それで、貴方はどうするつもり?」
ライ「はっきりした答えはまだ、出せてねーよ まだ迷ってる・・・」
リビエル「想いは・・・至源なり・・・」
ライ「え?」
リビエル「至源の界の意思は、想いにて界を成し生命を育みたもう 故に、万物は想い、万事もまた、想い 想いこそ、至源なり 世の理の輪を回すのは至源にして、無限の想いの力なり・・・ 『エルゴ碑文』という古い伝承の一節ですわ わかりやすく言えばね、想いは、全てを変えてしまうということ」
ライ「想いが、全てを・・・」
リビエル「答えを探しているから貴方は迷っているの そうじゃなくて、かなえたい想いを答えにしなさいな」
ライ「!」
リビエル「強く望めば、きっとそれは現実になる 大変かもしれないけど、それでも、貴方が努力し続けるなら・・・私はそれをかなえる手助けをしてあげる」
ライ「リビエル・・・」
リビエル「どう、ちょっとはお役にたてた?」
ライ「ちょっとどころかばっちり、手助けになってくれたぜ ありがとな、リビエル おまえのおかげでオレ、もう迷わずにすみそうだ!」
リビエル「うん、上出来ですわよ」



18話


リビエル「こんなにも遅くに、いったい、どこへ行ってらしたの?」
ライ「リビエル・・・お前こそ、なんで屋根の上なんかに?」
リビエル「月光浴ですわ 月の光はね、マナをたっぷり含んでいるの サプレスの住人にとっては、陽の光より大切な恵みですのよ」
ライ「へえ・・・」
リビエル「明日の決戦に備えて万全の準備をするのは当然のことですわ ・・・って、質問をしたのは、私のほうなんですのよっ!? さあ、答えなさい?」
ライ「わかった、わかった ちゃんと話すからおちつけって 寝てるみんなが起きちまうだろ?」
リビエル「あ・・・っ」
ライ「オレの部屋まで来いよ。どのみち、オマエとは話がしたかったしさ」
リビエル「え、ええ・・・」

~ライの部屋~

ライ「ほら、飲めよ あったまるぜ」
リビエル「いいにおい・・・ これって、いったいなんですの?」
ライ「オレ特製のホットチョコだよ チョコレートをあっためたミルクで溶かしてからバターをちょっぴり入れて、マシュマロを浮かべてみたんだ 飲んでみろよ?」
リビエル「うん・・・ おいしい・・・これ、ものすごくおいしいですわ♪」
ライ「そりゃそーだろ なんせ、オマエの好物ばかりなんだからな」
リビエル「そういえばそうですわね ちゃんと私の好みおぼえていてくれましたのね」
ライ「別に、オマエだけに限った話じゃねーさ ここにいる連中の食べ物の好みは全部頭の中に入ってるよ 台所を預かる者として、当然のことさ」
リビエル「そうですわね・・・ 別に、特別なことじゃないですものね」
ライ「だけど、こいつはオマエのために考えた新作レシピだからな 特別といえば、まあ特別ではあるよな」
リビエル「そうなんですの!?」
ライ「甘いものに関してはオマエが一番、好みがうるさいからさ 文句が言えないもんを一度くらいは、出してやりたくってな」
リビエル「たしかに、これなら文句のつけようなんかありませんわね 美味しくて、それにあたたかくて・・・」
ライ「へへっ、その言葉が聞きたかったんだよな♪」
リビエル「だけど、貴方のおいしいお料理が食べられるのも、もうすぐ・・・できなくなってしまいますわね」
ライ「リビエル・・・」
リビエル「さっき、貴方を呼び止めた本当の理由はね・・・無理を承知で頼みたいことがあったからなの」
ライ「・・・言ってみろよ?」
リビエル「ライ、貴方に御使いの一人になってほしいの 私たちの仲間として御子さまの側にいてあげてほしいの!」
ライ「・・・・・・」
リビエル「ごめんなさい・・・ 困らせるようなことを言ったりして・・・ 本当はね、ちゃんとわかってるんですの 貴方が、一番貴方らしいままでいられる場所は、私たちの側ではなく今いる、この場所だっていうことは」
ライ「リビエル・・・」
リビエル「でも・・・でもね・・・ このまま、お別れするのは、わたし・・・っ、わたくしは・・・っ」
ライ「ったく・・・勝手に結論づけて泣くんじゃねーよ 二度と会えないなんてオレが、いつ言った?」
リビエル「え・・・」
ライ「話があるって言ったのは、そのことなんだよ ラウスブルグを取り戻しても、別にオマエたちは『船』としてじゃなく『隠れ里』として使うつもりなんだよな?」
リビエル「そのつもり・・・ですけど・・・」
ライ「よーし、なら全然問題ねーじゃんかよ 同じ世界にいるならいつだって、会いにいけるもんな♪」
リビエル「え? え・・・っ?? えええぇ~っ??? もしかして、貴方会いに来るつもりでいたんですのっ!?」
ライ「あったり前だろーが、これっきりなんて考えたこともねーよ」
リビエル「あは、ははは・・・っ よかった・・・っ」
ライ「戦いが終わったって、オレたちのつきあいは終わらねーんだ だから勝手におしまいにすんなよな?」
リビエル「う、うん・・・っ」
ライ「なんだかんだ言ってオマエら、生活能力低そうだしな・・・ たまにはメシ作りにいってやらなきゃ心配でかなわねーよ」
リビエル「あ、貴方の方こそ危なっかしくて目がはなせませんわ!? ほっといたら、また大変なことに、首をつっこみそうですし」
ライ「その時は、オマエらに助けてくれって、相談しにいくだけさ ・・・いいよな?」
リビエル「もぉ・・・っ、仕方ありませんわねえ た・だ・し! その時は迷わずすぐにくるんですのよ? もし、おかしな遠慮なんかしたら・・・生まれ変わってもまだ続くほど、お説教してあげるんだから!」
ライ「うへぇ・・・考えただけで、気が遠くなるそうだぜ まあ、なんにせよ、まずは勝たなくちゃな」
リビエル「ですわね・・・ 頼りにしてますわよ?」
ライ「ああ、お互いにな?」



ED


ルシアン「ありがとうございます またお越しください」
ライ「ギネマ鳥のオムレツにソレルクの甘辛煮込みあがったぜ!」
リシェル「はいはい、了解! お次は海賊風焼き飯ふたつ、よろしく!」

ライ&リシェル「つ・・・っ つかれたあぁ・・・っ」
ルシアン「二人とも、ほんとにおつかれさま」
ライ「おう、ルシアンもおつかれさん」
リシェル「にしても、最近のお昼時って、戦場そのものよねえ ちょっと前まではお客が列を作るなんてありえなかったもん」
ルシアン「それはそうだよ! なんたって、今のライさんは 「ミュランスの星」が認めた、帝国最年少の有名料理人だもん 噂を聞いて、遠くから食べに来る人たちもいるくらいなんだよ」
リシェル「有名料理人ねぇ・・・」
ライ「そんなのは、他人が勝手に騒いでるだけさ オレはただ、ずっとこの町でうまいメシを作り続けながら もっと、みんなに 喜んでもらいたいだけそれだけでいいんだ まあ、とにかく今はひと休みにしようぜ 夜になったら、また大忙しなんだからな」
リシェル&ルシアン「はーい・・・」

リビエル「結構なことじゃない 閑古鳥が鳴いてるよりよっぽどいいですわ」
ライ「ちぇっ、なんだよ 他人事だと思って」
リビエル「ぼやかない、ぼやかない 帳簿とにらめっこしながら、うんうんうなり続けていたあの頃と比べたらずっと、やりがいはあるんでしょう?」
ライ「まあ、そりゃな」
リビエル「でも、ちょっぴりさびしい気もしますわねぇ」
ライ「え?」
リビエル「貴方も、お店も有名になって忙しくなって、素人の私たちには手伝ってあげられなくなっちゃった ううん、それ以前に貴方のお料理を口にする機会そのものも減っちゃって・・・」
ライ「・・・・・・」
リビエル「な、なんですの? その目は・・・」
ライ「毎日のように休憩時間を狙ってやってきては、ちゃっかりとお茶を楽しんでいるお前がそれを言うか?」
リビエル「・・・うぐっ!?」
コーラル「計画的犯行・・・」
リビエル「わ、私はですね、御使いの一人として御子さまのご様子をうかがいにきているだけで、別に下心や他意は・・・」
ライ&コーラル「・・・・・・」
リビエル「うう・・・っ、ごめんなさい」
ライ「うんうん、素直に認めりゃいいんだ けどよ、そんなにも今の『隠れ里』はヒマなのか? セイロンも龍姫さま探しの旅に出ちまって、当面の間はお前とアロエリだけでまとめていかなくちゃならないんだろ?」
リビエル「ええ、だけど住人たちの多くはこの前の一件で幻獣界に帰っていくことができたから、もめごともないままいたって平和なの 人間に追われてきたはぐれ召喚獣たちを受け入れることは、たまに・・・ありますけどね」
ライ「そっか・・・」
コーラル「悲しいことだけど、なくすのは無理なんだよね・・・」
ライ「結局、あの戦いが終わっても変わりはしない、か・・・」
リビエル「それは違いますわ!」
ライ「え?」
リビエル「大きな流れはたしかに、変わってないのかもしれない でも、すくなくとも私たちは、ちゃんと変わることができた 過ちを認めあえば歩み寄れることを証明したんだもの」
ライ「うん・・・」
リビエル「小さな一歩でしかないのかもしれない、でもね・・・結局、それを積み重ねていくことでしか変化はないんだって私は、そう思ってる 力ずくで強引に変えようとして歪んでしまうより、そのほうが、きっと先代さまも喜んでくれると思うから」
コーラル「小さなことからこつこつと、だね」
ライ「ああ、そうだな 世の中に向かってすねてみせたってなんにも変わらない だったら、前向きな気持ちで・・・」
リビエル「楽しんで、生きていかなくっちゃ♪ ・・・でしょ」
ライ「そーゆーこった! よし、それじゃあ難しい話はこのへんにしといて・・・おやつにするか?」
コーラル&リビエル「さんせーっ♪」

テイラー「おい、本当に最後まで顔も見せずに行くつもりなのか?」
ケンタロウ「ああ、親がなくとも子は育つ、ってな アイツも、想像以上にいっちょまえに育ってやがったからなあ オレ様がいなくたってなにも問題はねーさ」
テイラー「だが、いくらなんでも薄情すぎやしないか? 次はいつ、戻ってこられるかも知れんというのに・・・」
ケンタロウ「約束がよ、いまだに守れてねーんだよなあ エリカの病気を治して 家族みんな、揃って一緒に暮らしていく その方法を見つけるまでは、オレ様は帰れねえんだわ」
テイラー「だが・・・」
ケンタロウ「バカとかクソとかロクデナシってのは慣れちまったけどよ ウソつき、って呼ばれるのだけはカンベンだからな」
テイラー「そうか・・・」
ケンタロウ「つーわけだからよ 悪いが、もうすこし世話を頼むわな」
テイラー「ふん、言われずともわかっておるわ あの人の居場所は二度と、誰にも荒らさせはせんよ だから、とっとと約束を果たして戻ってこい!!」
ケンタロウ「おうよッ!」

リビエル「で・・・なんで、私が厨房に立ってるわけですの!?」
ライ「いや、いい機会だし簡単なデザートでも教えてやろうかなと」
リビエル「ヒポスが逆立ちしてみせるくらい、無謀すぎますわ!? だいたい、天使の私が料理を覚えたって将来的には・・・」
ライ「こっちの世界にいる限りは、必要だろ?」
リビエル「う・・・っ」
ライ「それにさ、オマエ甘い物には結構うるさめだし、きちんと覚えたら案外、いいトコいくかもしれねーぞ?」
リビエル「・・・本当ですの?」
ライ「ああ、それにたまにはオレも自前のじゃなくて他人の作った菓子とか食べてみたいしさ」
リビエル「そ・・・そういうことでしたらまあ、いいですけど」
ライ「よし、それじゃあ手始めに教えるのはオレの十八番・・・特製パンケーキだ!」
リビエル「ちょちょいのちょいでおぼえてみせますわ♪」

貴方たちと出会って、私たくさんのことを学んで成長しましたわ
でもね、まだまだ全然足りないから、もっともっとすぐ側で勉強させてね
最終更新:2009年03月23日 16:05