「あら、あら、やっと見つけたわ。
あなたが新聞を騒がせているレイプ魔さんかしら?」
真夜中の公園で、泣きじゃくる少女にまたがったまま、男が振りむいた。
「ス、ス、スーパーガール!!」
「はじめまして。」
青いトップと赤いスカートのスーパーガール。
男は恐怖のあまり足がすくみ、逃げようとしたが立ち上がれない。
「あなたのおろかな行為も、今日でおしまいね。」
いつの間に回りこんだのか、彼女は男の後ろにいた。
スーパーガールは男の頭に手を置き、そのまま頭を鷲づかみにして、力任せに振り向かせる。
「警察に突き出しても、何年かすると出所し再犯を繰り返す。
こういう性癖って矯正不能なの。だからレイプ魔はいつまでたってもレイプ魔。
暴力で女性を征服することを快感として記憶した『脳』が悪いのよ。」
彼女から『脳』と言う単語を聞いた男は、
逃れようと頭を動かそうとしたが、
がっちりと固定された頭は全く動かすことができない。
「それだけは、、、や、や、やめてくれ」
スーパーガールは、昼間のナシの伐採を思い出した。
彼女が掴んだ幹には、メリ、メリッ、、と簡単に指が食い込んだ。
もう少し力を込めれば、男を少女から引き剥がせば、全ては終わる。
指は頭蓋骨にめり込むだろう。
性癖の記憶も永久に消える。
警察には少女を助けるための緊急避難でしたと言えば良い。
「この国の法律では、レイプ、強姦って2年以上の懲役って決められているのよ。
軽すぎるでしょ?
ナイフを突きつけて、財布を奪うと強盗だから5年以上。
同じようにナイフを突きつけて、尊厳を踏みつけ強姦すると2年以上。」
と言うと彼女は、かわいい、かわいいするように、男の頭をやさしくなぜた。
「たた、の、命だけは、、、」
彼女は、何かを思いついたのか、男を両腕で抱きかかえたまま、漆黒の大空に飛び去った。
高度1500メートルの上空。
男は何が起こったのか分からない。
ただここで彼女が自分を開放すれば、命がないと言うこと以外は。
「刑務所くらいでは矯正できない脳だけど、強烈な快感の記憶を刷り込めば、、」
と言いながら、彼女は右手で男のペニスを握った。
「いた、いい、痛い、痛い、、、、潰れる、、、」
といいながら、両手でペニスに巻きついた指を引き剥がそうとした。
「あらそんなことして、いいのかしら? ほらっ!」
男を抱き抱えていた左手を離す。
上空1500メートルで男を支えてるのは、ペニスを握る右手だけになった。
「いや、離さないで、、」
「安心してね。でも千切れないか心配だわ。」
彼女は、尖らせた口からペニスの根元にフゥーと息を吹き付けると、
その部分にペリメリメリパリッと氷が張りついた。
これで千切れるおそれはなくなった。
「じゃあ、やるわよ。」
スーパーガールは、握り締めたまま右手を上下に揺すった。
男の全体重がペニスにぶら下がった状態での手コキ。
最初はゆっくり、だんだん早くなる、、、
彼女にとって男の体重など羽毛くらいにしか感じない。
ゲシ、ゲシ、ゲシ、ゲシャ、、、
ものすごい速さ、、彼女の手はかすんで見えない。
ペニスへの強烈な刺激は、中枢神経の奥底からの快感となり、全身を貫いた。
空前の射精運動が精液を押し出すが、スーパーガールの握力がそれをはばむ。
やがて、男はピクリとも動かなくなった。
彼女は男を総合病院に運び姿を消した。
代償はあまりにも大きかった。
頚椎と脊髄が数箇所損傷し、
上肢・下肢の関節はほぼ全てが脱臼または亜脱臼、
陰茎も完全に欠損した。
彼女の思惑どおり、彼の脳からレイプ欲求の性癖は消えた。
その代わりにドMの性癖が深く刻み込まれた。
(おしまい)
最終更新:2010年07月15日 23:13