てのひらの切り札
「またも直々のお出ましとはな、ユーゼス・ゴッツォッ!」
姿を現した怨敵に木原マサキはグランゾンを踏み込ませ剣を振るう。
しかしその出会いがしらの一撃は、難なくディバインアームに防がれる。
「ふん、何度も言わせるな、私に役目を終えた道具を残す趣味はない」
大方の魂を回収し終え、ゼストの降臨が確定した今、
もはや特異点たるグランゾンとそれを自在に操る木原マサキは、
ユーゼスにとって予測不能の障害に過ぎない。
アースクレイドルの存在を生存者たちに気づかれる可能性は考慮していたが、
これほどの早期に空間転移をもって乗り込まれるとは流石に予想外であった。
クロスゲートパラダイムシステムが健在なら予測可能だったかもしれない事態に、
内心彼は舌を噛む。やはりこの男は危険だ、このまま放置すれば何をやらかすかわからない。
だからこそリスクを承知で自らマサキを排除しに姿を曝したのだ。
無論現在最下層で行われているゼストの最終調整から目を逸らさす目論見もあってのことだが。
幸い乗機であるヴァルシオンに施されたCPS処置は効果を発揮し続けている。
グランゾンの重力を用いた攻撃はあらかた無効化できるはずである。
加えて――
「ククク、ハハハハハ!この冥王を道具扱いとはな、たかが少し力があるだけのクズが!調子に乗るな!」
グランゾンの胸部装甲が開き砲身が姿を現す。
そのままワームホールを展開することなく鍔迫り合いの状態のまま無数の光弾が発射されヴァルシオンを襲う。
しかしそれらの光弾はただの一発も命中することはなかった。
胸部装甲が展開しだした時点ですでにヴァルシオンが大きく右に跳んでいたからである。
「ちいっ!」
さらには代わりとばかりに何体もの無人機がマサキとグランゾンを取り囲む。
今までの虫型とは違い人型ととれる機体である。
ただ明らかに人よりも手足が長く関節も多いその姿は差し詰め人形型といったとこであろう。
そのことが更にマサキの癪に障った。
人形の相手は人形で十分ということか?
姿を見せたのはただ挑発するためだけだったと?
ふざけるな!
「人形如きが、失せろ!」
グランワームソードが横薙ぎに振るわれ人形を落としにかかる。
だがこれまでとは違い新しい無人機はマサキの攻撃を小破しながらもかわす。
それどころか追撃に放ったワームスマッシャーにおいてはかすりもしない。
「なん、だと?」
そう、それこそがユーゼスの余裕のもう一つの根拠。
ユーゼスとて魂が集まるのをただ座して待っていたわけではない。
彼は各地から送られてくる戦闘データをいわば経験値としてゼストの強化にあて、
ついでに拠点防衛の為の無人機にも学習させていたのである。
過去の幾度もの失敗から彼は死力を尽くした人間の力がどれほど恐ろしいかは理解していた。
その上で出した結論はシンプルなものだった。
ならばその力すらも取り込んでしまえばいい。
そもそもが膨大な力を消費して行われた一度限りの儀式なのだ。
搾り取れるものは利用し尽くすに越したことはない。
心の力を吸収するダイダルゲートに対し、経験を共有する機構。
名をOmni Dendro Encephalon System、通称ODEシステムという。
「クソが!」
コクピットの中でマサキが悪態をつく。
先程から反撃に出ようとするたびに出鼻を挫かれ続けているからだ。
グランゾンを取り囲む無人機――バルトールは火力自体は大したことはない。
グランゾンの装甲の厚さとG・テリトリーもあいまって奴らに与えられたダメージは零に等しいといっても過言ではない。
それでもマサキの動きうが適格に封じられているのは事実であり、
何よりも相手にはその乏しい火力を一体で補えるだけの究極ロボがいるのだ。
「つがえよ……そして放て、運命の矢!」
ヴァルシオンの手の甲の突起から発射されたクロスマッシャーが赤と青の螺旋をえがき、
重力障壁を貫通しグランゾンを打ち据える。
さっきから何度も繰り返えさえている光景だ。
恐らくは今までの戦いで得たデータを基にこちらの手を読んでいるのだろう。
機体を支給したのはユーゼスなのだ、
何らかの細工を施し戦闘記録を送信させるなどお手の物だったに違いない。
負の念だけで飽き足らずそんなものまで集めるとは、クズらしくいかにもせせこましい考えだ。
だがタネがわかれば話は早い。回避が困難でかつ複数同時に撃墜できる攻撃で落とせばいい。
幸いグランゾンにはうってつけの武器が搭載されているのは、搭乗直後の戦闘で思いもよらない形で確認している。
後一発しか弾が残っていないのが難だが、ユーゼスがこの後に及んで戦力を出し惜しみするとは思えない。
少なくともこの場にこれ以上の増援が来る可能性は無いと考えていい。
ならば!
「茶番は、終わりだ!まとめて無に還るがいい」
G・テリトリーを広げられる限界の範囲まで展開し、うっとうしい人形どもを吹き飛ばす。
同時にグランゾンの胸部と両腕部の光球が力場を形成し一つの巨大なエネルギー体を生み出す。
俺の狙いに気づいたユーゼスが慌てて無人機共々妨害態勢に入ったようだがもう遅い。
わざわざ発射前に邪魔されないようワンアクション挟んだのだ。
それに見合う成果は出させてもらう!
「グラビトロンカノン、さあ、食らい尽くせ!!」
闇が爆ぜ更なる闇を呼び雨となって降り注ぐ。
一機、また一機と重力弾に押し潰されバルトールが堕ちていく。
どれだけ広いとはいえしょせんは室内。
更には直前まで同様再びグランゾンを取り囲もうと相手の方から接近してきてくれたのだ。
まさに飛んで火に入る夏の虫。どう考えても一匹たりとも外しようがない。
「くくくくく、あーっははははははははははははははははははははははははははははははは!!
そうだそれでいい、クズはクズらしくクズな姿がふさわしい、なあ、ユーゼス!!」
ぐしゃり、ぐしゃりとひしゃげ果てるバルトール。
雨はいつの間にか闇色から鉄色へと変わっていた。
そんな中瓦礫を湾曲フィールドで弾き飛ばしつつヴァルシオンが姿を現す。
「……ODEシステムの欠点にこうも早く気づくとはな。さすがだとでも言っておこうか」
そもそもODEシステムは効率的に念を集める方法として目をつけたものの一つである。
しかし元の世界でも欠陥品とされたように、あまりに統合しようとする意思の範囲が広すぎ成功を見込むことはできなかった。
故に思念の収集はより最適なダイダルゲートを選び、
ODEシステムはその高速演算によりゲート本体を制御するシステムとして活用してきたのだ。
加えて、ゼストの強化と反逆者に対するカウンタープログラムとしては優秀だと考え、戦闘データも蓄積・学習させ続けている。
無論負の念を集めるという第一目的の為、参加者を生体ユニットする代わりに支給機体からのデータ送信という手段に頼った為、
本来ほどの速度と精密さは持ち合わせていないが、あくまでもおまけとしては十分な力を発揮している。
現にこのゲームで一度でも使われた戦法はゼストどころか今や無人機にすらほとんど通用しないだろう。
ただ一つ、木原マサキが、そしてかってシュウ・シラカワが見抜いた弱点であるMAPWを除いては。
グランゾンの襲撃の為一時データの更新をストップしたのも足を引っ張った要因である。
「だがだからといってお前に勝ち目はない。このヴァルシオンもまたCPSで強化された機体。
加えて今の私の体もすでにお前たちの戦いは脳に読み込んでいる。
ふっはっはっはっは、お前たちの魂だけでなく経験すら統べるもの……それも私だ。
今わの際に言い残したいことを言ってみろ。
全能なる調停者として、永久の記憶の一つにはとどめ置いてやろう」
勝利を確信し、神への階段の最後の一段に足をかけている男は厳かに宣言する。
片や無傷の上強化されたヴァルシオン、片や各部に軽くはない傷を負ったグランゾン。
多くの人間は絶望的だと見なすだろう。
だが、木原マサキという男は違った。
「ふん、笑わせる。貴様はそんなにも偶像になりないのか?」
彼は、笑う。
「なん、だと?」
世界を、歴史を、人間を、只々嘲笑う。
「クズの命を束ねクズの経験を掠め取りクズが勝手に定義しクズらしく他人に救いを求めたクズのクズの描く偶像たる神になると?
知った時にも呆れたが本人の口から聞くのはまた格別だな!!とんだ道化だ!!あはははははははははははははははははははははは!!
呆れを越して笑いがこみあげてくる。貴様、俺を普通の手段では無理だと諦め笑い殺す気か?クズにしてはいいアイディアだ!!」
一人の男があまりにも多くの時間と己が全てを注ぎ込んだ夢をも、嘲笑う。
「っつ、私に造られた人形如きのお前が我が悲願を否定するのか?」
「俺が、貴様に?」
動揺を誘おうとする真実も、
「そうだお前は「だから……?」
「俺に命令するな!操ろうなどと思うな! 俺は俺の意志で好きなようにやらせてもらう……!!」
「かってお前が生み出した八卦衆のように造物主に逆らう気か!」
過去の己の言葉も、
「八卦如きと一緒にするな!この俺を誰だと思っているのだ?木原マサキだ!
八卦よりもあの世界の誰よりも俺が優れていた。だからこそ奴らは俺に使い潰された!
貴様はどうだ、ユーゼス・ゴッツォッ!この冥王に貴様は勝てるか?」
全てまとめて一笑に付す。それこそが木原マサキ。
世界を滅ぼす力を持ちつつも、己をも笑い全てをゲームに仕立て上げた冥府の王。
「……どうやら、私が調停者として初めにしなければならないことは、あの傲慢な救い手を滅ぼすことでなく、
お前をこの世に呼び戻した自身の失態にけりをつけることのようだな……メエガ・グラビトン、ウエーーーーブ!!」
怒りに燃える万物の調停者たらん男は遂にヴァルシオンの最強武装を解き放つ!
指向性の重力波が巻き起こり、グランゾンを飲み込み押しつぶそうとする。
そのさまはまさに神が堕落しきった人間や悪魔に下す天罰たる竜巻の如し!
対する冥府の王はその竜巻の性質を見極め、ついにグランゾンの真の力を――
――解き放つことはなかった。
「指向性の重力波か。その吸引力、利用させてもらう!」
グランゾンが重力派フィールドを纏い竜巻へと飛び込む。
否、竜巻の外周擦れ擦れを竜巻の向きに合わせ飲み込まれないよう旋回しだす!
ユーゼスの予測ではマサキの行動はワームホールを用いての転移による回避か、
同じくワームホールを用いてのブラックホールクラスターによるヴァルシオンへの直接攻撃の二択だった。
どちらにしても対抗策は練っており、少なくともこの一撃でグランゾンの腕の一本は粉砕する自信はあった。
ところがどうしたことか、あろうことかグランゾンは自ら突っ込んできたのだ。
「馬鹿なっ!なんのつもりだ!」
「自分の胸に聞いてみるんだな!」
グランゾンが遠心力によりぐんぐんと速度を上げる。
いい加減竜巻に飲み込まれろと思うも、どうやら普段を上回る出力でバリアを展開し、
マサキの悪魔的な頭脳とグランゾンの重力操作システムで計算した引力の向きや力を参考に相殺しているようだ。
考察がそこまで至った時ユーゼスは気付く、自らがお膳立てしてしまった最悪の可能性に。
「まさか!!」
そのまさかであった。
強力なフィールドを纏い機体自体を大質量の弾丸と化し敵にぶつかり倒す。
あまりにも馬鹿げた発想の為かっての木原マサキでは思いつきもしなかった。
だがそれはこの世界に生み出され殺し合いに放り込まれて以来マサキにつくづく縁のある技だった。
殺し合いを促進する為だったのだと今なら納得するそれなりに使えた支給機体レイズナー強化型。
その機体を駆るうちに、マサキの脳裏にひっそりと一つの案が浮かんでいった。
このV-MAX、うまくアレンジすればゼオライマーでも撃てるのではないかと。
更にエステバリスを成り行きから奪取し機体データに目を通したことも影響したのだろう。
ディストーション・アタックは更に原理的にシンプルなものだったからだ。
そして彼はゼオライマーに近い特性を持つグランゾンを手に入れた。
「G・テリトリー・アタック……いや、さしずめG-MAXといったところか。ふははははははははははは!」
クズ共の真似をする気はないと脳裏に深く押し込められていたその案は、
今ユーゼスを打破するという命題を得、急速に現実のものとして形作られた。
ネオドライブのように全エネルギーをブースター等にまわすのでなく、
火器エネルギーのみを裂き、うまくバリアとブースター系統に分配できるようプログラムを組みたてた。
敵機の必殺技が利用できるものだったことも幸いした。
今やグランゾンは前述の二機を上回る速度・質量・バリアを併せ持つ砲弾と化している。
さあ、時は来た。
「ひれ伏せよ道化師、王の前に!!」
グランゾンが旋回運動の勢いを保ったままヴァルシオン目掛けてその巨体を射出する。
もはやその運動エネルギーは竜巻の吸引力如きで捕えられるものではなかった。
十二分以上の加速を得て圧倒的なスピードでグランゾンがヴァルシオンに激突する。
メガグラヴィトンウエーブの発動中であったため湾曲フィールドすら展開していなかったヴァルシオンが、
その衝撃に耐えられるはずもなく圧殺される。
とはいえ因果律を曲げるCPS処理の施されたヴァルシオンは一撃では壊しきれない。
『そこにある』そう設定された因果に従い、再び元の形を取り戻そうとする。
それすらもマサキの読みの内だ。
あの亜空間での戦いでそのしぶとさは身をもって体験している。だからこそのG-MAX。
この技にV-MAXのように時間制限や強制冷却による機能停止といったデメリットは存在しない。
マサキは微塵の隙も曝すことなくヴァルシオンを破壊し続ける。
圧殺、再生、礫殺、圧殺、再生、礫殺、圧殺、再生、礫殺、圧殺、再生、礫殺、圧殺、再生、礫殺、
圧殺、再生、礫殺、圧殺、再生、礫殺、圧殺、再生、礫殺、圧殺、再生、礫殺、圧殺、再生、礫殺、
圧殺、再生、礫殺、圧殺、再生、礫殺、圧殺、再生、礫殺、圧殺、再生、礫殺、圧殺、再生、礫殺、
圧殺、礫殺、再生、圧殺、礫殺、再生、圧殺、礫殺、再生、圧殺、礫殺、再生、圧殺、礫殺、再生、
圧殺、礫殺、再生、圧殺、礫殺、再生、圧殺、礫殺、再生、圧殺、礫殺、再生、圧殺、礫殺、再生、
圧殺、礫殺、再生、圧殺、礫殺、圧殺、礫殺、再生、圧殺、礫殺、圧殺、礫殺、再s圧殺!礫殺!
圧殺!礫殺!圧殺!礫殺!圧殺!礫殺!圧殺!礫殺!圧殺!礫殺!圧殺!礫殺!、破壊!!
復活と破壊の壮絶な堂々巡り、他の方法なら先にグランゾンのエネルギーが切れたことだろう。
しかし瞬時に再生するからこそG-MAX状態で接触したままなら再生直後に破壊できる。
例えるなら全身に火を纏った人間に抱きつかれたまま再生を繰り返すようなものだ。
これなら一往復にほとんど時間はかからない。
そして肝心のCPS本体は既に破壊されており細かい調整は追加できない。
故に破壊が再生の速度を上回るのは当然の帰結であった。
「ぐ、ぐはあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!
馬鹿な、不完全とはいえCPSがまたも破られるとは!!」
もはや再生する気配も見せずひび割れていくヴァルシオンの中ユーゼスが叫ぶ。
「またも、か。それにさっきの体についてのセリフ。フォルカにもあの後破れていたか。
そういえば奴も修羅王がどうのとか言っていたな。
ふん、貴様の言う神はどうやらとことん人の頂点たる王に弱いらしいな」
「黙れ黙れ黙れ黙れっ、私は神になる!!いや、神すら越えた超神になるのだ、こんなところで終わるものか。
システムXN、緊急発動。転移!!」
パきパきと砕け散るさ中、ヴァルシオンは光に包まれ、あっけなく姿を消した。
* * * * * * * * * * *
「はァッ、はァッ、はァッ、はァッ」
シイステムXN。
ダイダルゲートの故障等でこの閉鎖空間に閉じ込められた時の脱出手段として用意していた道具が、
ユーゼスの命を取り留めた。
とはいえその脱出装置は転移直後にヴァルシオン共々爆発し塵と化した。
彼の身を守る手札は、これで無人機を除きあと一枚しかない。
「く、まだだ。敗れはしたが、かなりの時間は稼げた。奴がODEシステム本体をどうするかは気になるが、
思念の集積も、ゼストの学習も済んだ今、大した痛手を被ることはない。
そうだ、私は、神になるのだ。超神ゼストに!そうなれば私に不可能なことは無い!!
ふはははははははは!最後に笑うもの、それも私だ!!」
ユーゼスは笑う。自らの夢が叶う未来を夢想して。
彼はまだ知らない。自身の手札となりえるカードがもう一枚残っていることを。
男がそのことを知るのは、しばらく後のことである。
【ユーゼス・ゴッツォ】
パイロット状況:疲労(中)
機体状況:
現在位置:D-6 アースクレイドル内下層のどこか
第一行動方針:一刻も早くゼストの最終調整
第二行動方針:マサキや他の参加者への時間稼ぎを考える
最終行動方針:ゼストの完成
* * * * * * * * * * *
「やはり、逃げられたか」
切り札は、あった。
それを使えばこの戦いに勝つことなど造作もなかったことだろう。
だが木原マサキの目的はユーゼスを殺すことだ。
奴のあの言い様から見て今の奴はまだ超神とやらに至ってはいまい。
そんな状況で裏でこそこそ動くような奴がなんの保険も無く表に出てくるとは思えなかった。
かって暇つぶしにゲームを思いついた自分も幾つも保険を用意したものだ。
いかな手段でヴァルシオンとやらを倒したところで奴は十中八九逃げおおせただろう。
そしてそれは裏を返せば超神とやらになった後は丸裸というわけだ。
当然だ、これほどの大掛りなことをやってまで手に入れた力だ。
ユーゼスも相当の自信をもっていることだろう。だからこそ、そこを突く。
奴の手札を出し尽させ、その後で完全に殺す。
「くくくくくくくくくくくくく、ふはははははははははははははははははははははははは!!!!」
勿論なめてかかるつもりはない。こちらもだいぶ浪費している。
しばらくは手を出してこないだろうから、休息するべきかもしれない。
これだけの施設だ、グランゾンの修理や補給に利用できるものもあるはずだ。
ODEシステムとやらを調べてみるのもありだ。
「いいだろう、ユーゼス。貴様が抱く神という幻想ごと、この冥王が冥府におくってやろう!!
それまでせいぜい、くだらない夢を見てるがいい!!」
最悪グランゾンの真の力でも負けるかもしれない。
そこまで理解しながらも男は笑う。
最も力あるものが他の全てを支配する。
なら負けた時は所詮自分もそこまでだったという、ただそれだけにすぎないのだから。
【木原マサキ 搭乗機体:グランゾン
機体状況:内部機器類、(レーダーやバリアなど)に加え通信機も異常。
照準のズレ修正済み(精密射撃に僅かな支障)。 両腕に損傷、左足の動きが悪い。腰部損傷。
EN残り5分の1(徐々に回復中)。グラビトロンカノン残弾0/2
シュウの魂とカバラシステムを併用することで一度だけネオグランゾンの力を使うことができます。
パイロット状態:疲労大、睡眠不足 、胸部と左腕打撲 、右腕出血(操縦には支障なし)
現在位置:D-6 アースクレイドル内
第一行動方針:準備を万全に整える。
第二行動方針:ODEシステムとやらに興味あり。
第三行動方針:施設(クレイドル)内を調べてみるのもありか。
最終行動方針:ユーゼスを殺す
備考:グランゾンのブラックボックスを解析(特異点についてはまだ把握していません)。
首輪を取り外しました。
首輪3つ保有。首輪100%解析済み。 クォヴレーの失われた記憶に興味を抱いています。
機体と首輪のGPS機能が念動力によって作動していると知りました。
ユーゼスの目的を知りました。
※アースクレイドルの中心部にダイダルゲートの制御システム(ODEシステム)が設置されています。
※ODEシステムの中心制御ユニットが誰かは次の書き手さんにお任せ。
※迎撃システムを作動させた為、空間閉鎖及び負の情念収集は一時停止状態です。
【三日目 9:40】
最終更新:2008年06月13日 11:21