はじめてのアスガル語・その1

 これは目次でも述べたように丸パクリ便乗ネタ企画であり、最初の内はなるべく必要最小限の改変に留めるつもりだったのではあるが、何度か推敲を重ねる内になんとも妙な方向にアレンジが効いてしまった…… いったい何故なんだろう?

 ……まぁそれはともかくとして、未だアルファ版に過ぎないので画像等は脳内補完で宜しくお願いしたい。それと今後の展開によって急に二人のキャラ付けが変更されたりしても苦情は受け付けないのでご承知置きを。だってアルファ版だもの。

 ちなみに、いつベータ版に昇格するかと聞かれた場合に備えてあらかじめここで述べておくことにするが、それは完全に全くの未定である。……前置きが長くなったが、それでは本編をどうぞ。



ハク : 「はじめてのアスガル語」へようこそ! こんにちは、生徒役の稲葉ハクトです。日本で高校生やってます。趣味は読書、特技は女装です。

リアÞe ßeh juv! 教師役のリアンチリャインプだ。元々はチェンレウ島に住む一介の女学生だったが、大人の事情で急に日本語が使えるようになった。

ハク : (いまどき『女学生』って…… それに『大人の事情』って何?)
 え~と、最初の「せべひじゅ~ふ」って何だろ。あと、チェンレウ島ってどこ? そんな島、グー○グル先生も知らないみたいなんだけど?

リアÞe ßeh juv.は「おはこんばんちわ」だ。一日中使えて便利だろう。ちなみに「おはよう」はÞe ßeh mat.で「こんにちは」はÞe ßeh ðiah.、「こんばんは」はÞe ßeh nuot.だな。あとは夕方用のÞe ßeh ßoh.というのもあるが、これに上手くあてはまる日本語は思いつかん。
 チェンレウ島は私が住んでいた所で、異世界アンヒュエンにある島だ。これから教えるアスガル語はこの島を中心に、アスガル地方の共通第二言語として広く使われている。


 ~~ 画像1 ~~ ⇒⇒ 楷書体アスガル文字で書かれた文章


ハク : (いまどき『おはこんばんちわ』って…… しかも真顔で……)
 地球の言葉じゃないんだ。でもこの文字、微妙に見たことがあるような気もする感じだねぇ……

リア : これはアスガル文字というものだ。並べる順番はこうだ。子音が22文字で母音が10文字、合わせて32文字だ。
 アスガル語ではたった32文字しか使わないのに、日本人は漢字をたくさん知っていて凄いと思う。初めて日本に来たときは驚いたものだ。
 それと、これは私もこちらに来てから知ったのだが、我々の文化は古くからこの世界の影響を受けていたようだな。見覚えのある文字があるのはそのせいだろう。


 ~~ 画像2 ~~ ⇒⇒ 楷書体アスガル文字・転写用ラテン文字・IPAの対応一覧表


ハク : うーん、32文字とはいえ覚えるのは大変だなあ。アルファベットと同じ形のも結構あるけど…… っていうか、何か転写の方にも一つ見慣れない文字が混ざってたりするんだけど、これって何なんだろ?

リア : それはソーンという文字だ。日本では馴染みが無いかもしれんが、アイスランド語などでは普通に使われている文字だ。詳しく知りたければグー○グル先生とやらにでも聞け。
 ああ、そうだ。ハクトはラテン文字の筆記体には通じているか? もしそうであれば、楷書体より草書体の方が理解が早いかもしれんぞ。


 ~~ 画像3 ~~ ⇒⇒ 草書体アスガル文字・転写用ラテン文字・IPAの対応一覧表


ハク : なるほど、こっちだと小文字は筆記体とほとんど同じなんだね。これならすぐにでも使えるようになれそうだよ。

リア : そうか、それはよかった。最近の若者は筆記体に疎い場合が多いと聞いていたからな、安心したよ。
 ただし、見た目が同じで音が全く違う組み合わせもある。油断は禁物だぞ。

ハク : (『最近の若者』? この子、若く見えるけど実は結構おb)

リア : ハクト? 女性の年齢を詮索する事が失礼であるのは、私の故郷だけでなくここでも同じだと聞いたのだがな?

ハク : え? え? (そんな、口に出してないのにどうしt)


 ~~ 画像4 ~~ ⇒⇒ モザイクがかかっていてよく見えない何か、アッー!!


リア : 諸君、突然ではあるが、急用が出来たせいで生徒役のハクトが帰宅してしまった。よって、少し早いが第一回の講座はここまでとする。次回の講座まで復習を怠らないように。
 以上、解散。




最終更新:2009年11月29日 05:35