はじめてのアスガル語・その5

ハク : みなさん、こんにちは~。アスガル語講座、第5回目だよ。僕は毎度おなじみ、生徒役の稲葉ハクトです。

リア : 教師役のリアンチリャインプだ。今回の講座は代名詞についてだ。

ハク : 「私」とか「あなた」とか「これ」とか「あれ」とかだね。

リア : 「私、彼女、これ」は出てきた事があるな、覚えているか? どちらにせよ改めて教えるのでどちらでもよいが。

ハク : 「私」がjaで「彼女」がfe、そして「これ」がkuじゃなかったかな?

リア : 正解だ、意外に大したものだな。残りもこの調子でいくぞ。

ハク : よーし、サクサクいくよ~。まず生きていないものは何ていうの? つまり、「これ、それ、あれ」ってやつ。

リア : 「これ」はkuで、「それ」はpu、そして「あれ」はtiだ。

ハク : 「これ、それ、あれ」がkuputiか。うん、覚えた。
 じゃあ生きてるのは? 「あなた」とか「彼」とか。

リア : 「私」はja、「貴方」はye、「彼女」はfe、「彼」はme、そして「その人」がheだ。heは男性でも女性でもないか、あるいは逆に男性でも女性でもあり得る場合に使う。

ハクhe (アスガル語)って英語だとわざわざhe or sheとか面倒な形にしてるのを見るよね。昔は全部he (英語)にしてしまってたんでしょ?

リア : (今のハクトの台詞、耳で聞く分にはともかく字に起こすとかなり紛らわしくなるだろうな……)
 性別が無ければitを使えば良かろうと私などは思うのだが、やはり英米人の感覚では人にitは違和感があるのかな? まあどうでも良いが。

ハク : それで、これってImymemineとかweourusoursみたいな変化は無いの?

リア : ある。ただしImemymineはそれぞれ同じ形だ。とりあえず単数形に絞って話を進めるが、変化の仕方も拍子抜けするくらい簡単だぞ。
 Imejaなのは先程教えた通りだが、これをmy及びmineにするには母音に字上符を付ける。つまりとなる。「これ、それ、あれ、私、貴方、彼女、その人、彼」全てが同じ要領だ。

ハク : ってことはだね。これは楽でいいや。

リア : それとも忘れるな。文字通り「これの、それの、あれの」という意味だが、「この、その、あの」と誤解しないようにな。
 では次に、複数形についてだ。アスガル語は英語のように普段から単複を意識する言語ではないが、jayefehemeだけは例外的に単数と決まっている。

ハクjayefehemeだけってことは、Iweは区別するけどthistheseは同じ形ってことだね。

リア : そういう事だ。必要があればkuputiも単複を明示する事は出来るが、それについては次回の講座で教えよう。
 さて、それでは一気に行くぞ。jaの複数形はjojuyeの複数形はyofehemeの複数形はhuだ。

ハクfehemeの複数形が共通してhuなのは、英語のheshetheyの関係と同じだと考えれば解かるんだけど、jojuの違いは何なの?

リアjoは「貴方」を含まない「我々」、juは「貴方」を含む「我々」だ。

ハク : あ、それって「除外」と「包括」ってやつでしょ? どこかで聞いたことある。

リア : ほう、知っているとは思わなかったぞ。だが考えてみれば、インドネシア語のkamikitaの区別などで意外と有名かもしれんな。

ハクourとかtheirとかにあたるのは、やっぱりでいいの?

リア : そうだ、その通り。

ハク : よし、覚えたよ。ふぅーっ、代名詞はこれで全部かな?

リア : まだ12個しか出ていない。全部で18個あるので、あと6個残っているぞ。

ハク : ふにゅ~、まだそんなにあったの? 脳みそが疲れたよ・・・・・・ > <

リア : そうだな、続きは次回の講座に回そうか?

ハク : そうだね、賛成。そうしよう。

リア : そういうわけで、今回はこれで終わりだ。次回の講座は代名詞の続き、及び単数複数についてだ。復習を忘れないように。
 以上、解散。

ハク : お疲れさまでした~。



おまけ

単数形 複数形
除外 包括
一人称 ja jo ju
二人称 ye yo
三人称 女性 fe hu
中性 he
男性 me




最終更新:2009年11月29日 06:18