Res xiveh dei stixn

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*Res xiveh dei stixn 『Res xiveh dei stixn』は、セシリアが国を挙げて行う星祭のことで、7月7日の七夕に行われる。 また、世界最大級の星祭としても有名で、世界各国から観光客が集う。 開催期間は7月7日の午後6時から翌日8日の午前10時まで。 **物語の内容  今から遙か昔、一人の男性と女性が、空に架かる大きな河のほとりに住んでいました。 男性は「河の向こう岸に、それはそれはとても綺麗な女性が住んでいますよ」と、女性は「この河の向こう岸には、この辺りで一番の男性が住んでいますよ」とお互いの存在を知り、噂を聞く度に会いたいと思い、毎日のように河のほとりに足を運んでいました。 それから、どのくらいの月日が流れたでしょうか、二人は遂に、その河の互いの岸で出会ったのです。 「やっと会えましたね」と、女性。 「そうですね」と、男性。 二人は、お互いの顔を見つめあいながら、恥ずかしそうにそう語るのでした。 しかし、二人はそれだけでは満足しませんでした。 『もっと近くで会いたい…お互いの手を取り合うくらい近くで…』 やがて、その思いは、川のほとりで会う度に、顔を見つめあう度に、強く強くなってゆくのでした。 そして、それからしばらく経ち、二人はこんな噂を耳にしました。 『年に一度、7が二つ並ぶ日の一夜限り、この河の上に大きな白鳥が現れ、翼を休め、日が昇る頃、また大空へ飛び立って行く』と… また、この白鳥は翼を広げ、河の両岸に住む人々の橋として、その役目を果たすとも言われているのでした。 二人は、この噂が本当ならば、この白鳥の上で会えるかもしれないと、思うのでした。 そして月日が流れ、7の二つ並ぶ日、7月7日がやってきました。 二人はその日も、河のほとりで、その大きな白鳥を待っていました。 すると日没のすぐ後、その噂通り、大きな大きな白鳥が河に舞い降りてきたではありませんか。 その白鳥は翼を広げ、河の両岸を繋ぐ橋に姿を変えると、その両岸に住む人々が行き交い始めました。 二人はその橋へ急ぎました。 そして、その橋のちょうど真ん中で、二人は出会ったのです。 「今度こそ、本当に会えましたね」と、女性。 「この場所で会えて、本当に嬉しいです」と、男性。 やがて時が過ぎ、日が昇りはじめました。 二人はもとの川のほとりに戻り、翼を閉じ、大空へ舞い上がって行く鳥を見つめながら、いつまでも手を振りました。 そして、二人はまた見つめ会い、こう言いました。 「また来年、白鳥の背中で逢いましょう」と。 それは年に一度、一夜限りの二人の恋を紡ぐ出来事。 その恋模様は今でも、7月7日の夜に、地上から垣間見ることが出来るのです。 (抜粋:セシリアにまつわる物語全集(グローバルインターナショナル出版社より1997年出版)より『白鳥の背中で逢いましょう』から)
『Res xiveh dei stixn』は、セシリアが国を挙げて行う星祭のことで、7月7日の七夕に行われる。 また、世界最大級の星祭としても有名で、世界各国から観光客が集う。 開催期間は7月7日の午後6時から翌日8日の午前10時まで。 **物語の内容  今から遙か昔、一人の男性と女性が、空に架かる大きな河のほとりに住んでいました。 男性は「河の向こう岸に、それはそれはとても綺麗な女性が住んでいますよ」と、女性は「この河の向こう岸には、この辺りで一番の男性が住んでいますよ」とお互いの存在を知り、噂を聞く度に会いたいと思い、毎日のように河のほとりに足を運んでいました。 それから、どのくらいの月日が流れたでしょうか、二人は遂に、その河の互いの岸で出会ったのです。 「やっと会えましたね」と、女性。 「そうですね」と、男性。 二人は、お互いの顔を見つめあいながら、恥ずかしそうにそう語るのでした。 しかし、二人はそれだけでは満足しませんでした。 『もっと近くで会いたい…お互いの手を取り合うくらい近くで…』 やがて、その思いは、川のほとりで会う度に、顔を見つめあう度に、強く強くなってゆくのでした。 そして、それからしばらく経ち、二人はこんな噂を耳にしました。 『年に一度、7が二つ並ぶ日の一夜限り、この河の上に大きな白鳥が現れ、翼を休め、日が昇る頃、また大空へ飛び立って行く』と… また、この白鳥は翼を広げ、河の両岸に住む人々の橋として、その役目を果たすとも言われているのでした。 二人は、この噂が本当ならば、この白鳥の上で会えるかもしれないと、思うのでした。 そして月日が流れ、7の二つ並ぶ日、7月7日がやってきました。 二人はその日も、河のほとりで、その大きな白鳥を待っていました。 すると日没のすぐ後、その噂通り、大きな大きな白鳥が河に舞い降りてきたではありませんか。 その白鳥は翼を広げ、河の両岸を繋ぐ橋に姿を変えると、その両岸に住む人々が行き交い始めました。 二人はその橋へ急ぎました。 そして、その橋のちょうど真ん中で、二人は出会ったのです。 「今度こそ、本当に会えましたね」と、女性。 「この場所で会えて、本当に嬉しいです」と、男性。 やがて時が過ぎ、日が昇りはじめました。 二人はもとの川のほとりに戻り、翼を閉じ、大空へ舞い上がって行く鳥を見つめながら、いつまでも手を振りました。 そして、二人はまた見つめ会い、こう言いました。 「また来年、白鳥の背中で逢いましょう」と。 それは年に一度、一夜限りの二人の恋を紡ぐ出来事。 その恋模様は今でも、7月7日の夜に、地上から垣間見ることが出来るのです。 (抜粋:セシリアにまつわる物語全集(グローバルインターナショナル出版社より1997年出版)より『白鳥の背中で逢いましょう』から)

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