898 名前:健二の冬休み①[sage] 投稿日:2009/09/27(日) 13:14:29
ID:hsREW6zV
2010年12月末、陣内家にて
湯船のつかりながら、僕は窓の外に絶え間なく降り続く粉雪に見入っていた。東京では絶対見る事が
出来ない風景だった。
冬休みを利用して、僕は夏希先輩の帰省に彼氏兼荷物持ち兼年越し準備作業員として参加していた。
夏以来両親とごく普通に会話出来るようになった僕だけど、両親の仕事の都合だけはどうにもならなかった。
そんな僕にそれならと、大学受験を推薦で早々と終えた夏希先輩が救いの手を差し伸べてくれた。
また私と一緒に上田に行けば良いじゃない、と。
そんな訳で僕は陣内家で重労働にいそしんでいた。風呂掃除、屋根の蜘蛛の巣はらい、ハヤテの散歩等、万理子叔母さんの
思いつく限り(もちろん僕の物理的守備範囲内で)家事労働にいそしんだ。ご飯は美味しいし、陣内家の人達は何だかんだで
僕に気を使ってくれるのは事実だし。
今日は珍しく全員バラバラに行動していた。この家に今いるのは僕一人。大家族の年末でもこういう事ってあるんだな。
僕は万理子叔母さんの言いつけで特に風呂掃除を念入りにやっていた。あらわしの落下で噴出した温泉を引き込み、家屋の修理と同時に大幅に増築した陣内家の
大浴場だ。工事前は万作さんから露天風呂の導入を強く主張されたそうだけど、万理子叔母さんの「うちは温泉旅館じゃありません!!
誰が管理すると思ってんの!!」
という非常に現実的な意見で、元からあった風呂場の拡張&温泉化に落ち着いたらしい。
それでも源泉かけ流しの湯であるあたり、温泉地の面目躍如ってとこか。費用は工事後の保守管理も含めて全部国が持ってるそうだ。あらわし落下の経緯を考えれば
妥当なようなそうでないような・・・・
「はあ・・・・極楽ごくらく・・・やっぱ日本人は温泉だよなあ・・・・」
誰もいないのを良い事に、普段なら絶対言わないセリフを口にしてみる。僕が洗ったお風呂ですもん。
一番風呂くらい構いませんよね? 万理子おばさん。
899 名前:健二の冬休み②[sage] 投稿日:2009/09/27(日) 13:33:33 ID:hsREW6zV
ガラっと脱衣所の戸が鳴って、誰かがこっちに近寄って来る足音が聞こえた。
誰だろう?ひょっとして夏希先輩? 翔太兄ぃの新しい車で麓のコンビニに行ったっきりだけど
帰って来たのかな? いや、それにしては車の音が聞こえ無かったし第一あの
翔太兄ぃの前で僕と先輩が混浴なんて許されっこない。手段を選ばず先輩を足止めするはずだ。
今日は頼彦さんたち消防三夫婦もいないから、誰も翔太兄ぃを止められないし。
じゃあ、湯煙に隠れるあの人陰は誰?
「ちょっと、誰かいるの?! あたしメガネ置いてきたから目を細めないと何も見えないんだけど!」
このハイテンションで高圧的な、長女体質むき出しのしゃべり方は・・・・・・
「りりりりりりりりりり理香さん??????!!!!!!!!」
僕は思わず湯船から立ち上がった。
「はあ?・・・・・・って健二くん?!やだ!ばか!ちょっと! 前隠して、前 !!」
「ええ?!・・・・・・・・わああああああああああ!!!!!!!!!って理香さんも!!」
「は?・・・・・・ってぎゃあああああああああ!!!!!!!!!!!!!ああっちょっわあああ!」
「理香さん危ない!! いて!!」
いきなり全裸で出くわした僕と理香さんは、そろって悲鳴を上げた。どちらも身につけていた物はタオル一枚もない。
そりゃそうだ。理香さんにすれば自宅の風呂だし、僕は最初から一人だったんだから。
パニックになった僕は、お湯の中にしゃがみこんだ。理香さんもかがんで自分の身体を僕の目から隠そうとするが、
バランスを崩して足を滑らせてしまった。
ガラでもなく理香さんを助けようと湯船から飛び出した僕は、向こう脛を思いっきり浴槽にぶつけて床に転げ落ちた。
その上に理香さんがどすんと倒れ、僕の頭は床に叩きつけられてしまった。
「ぶげっ!!」
「痛い!!」
理香さんの全体重で押しつぶされた僕の視界は闇のなり、その闇の中で打ち上げ花火が輝いた。
どうせなら本物の花火でお願いしたかたったんですけど。
900 名前:健二の冬休み③[sage] 投稿日:2009/09/27(日) 13:59:18 ID:hsREW6zV
変な感触だった。背中は冷たくて頭はずきずきして、胸は肺の中の空気が搾り出されるように
何回も押しつぶされ、ついでに口から生暖かい物が強制的に何度も押し込まれている。
何だこれ? ハヤテが僕の胸の上に馬乗りになって、僕の顔を舐めてるのか? いやこの場合は馬乗りじゃなくて
犬乗りか。おい止せよハヤテ、息がかえって苦しいよ。苦しいって言ってるだろ・・・・・・
「ぶはっ!!・・・・・・はあっはあっはあっ・・・・・・」
「良かった!! 健二くん気がついたのね? あー!ちょっともう驚かさないでよ!!死んだかと思ったじゃない!!
もう勘弁してよねー!!」
「理香・・・・・・さん?・・・・・・」
大浴場の床に仰向けになった僕の顔の目の前で、理香さんがまくし立てるように言った。メガネは無くふだん大雑把にまとめてる髪は
湯気と汗で濡れ、胸元から太腿まで大きめのバスタオルをぴっちりと巻いていた。聞けば市内での用事が済んだ理香さんは、
帰り道で足が冷えたため温泉に浸かろうとしたら僕に出くわしたらしい。驚いた理香さんの下敷きになった
僕は一時的に気を失い、理香さんの手で緊急措置を受けていたそうだ。
「うちの市役所でね、職員のAED講習が義務付けられてんのよ。災害時の備えてね。電気ショックの機械は無いから
人力のみだったけど、上手くいって良かったわー!!」
「AED?・・・・・」
「そう!、心臓マッサージと人工呼吸! 見よう見まねだったけど、どうなる事かと思ったわよー!!」
「人工呼吸?・・・・・」
つまりさっきの口元の生暖かい感触はハヤテじゃなくて・・・・・・・・・そう思った僕は自分の唇を
指でなぞって感覚を思い出す。
「ええええええっ!!!」
「やだ!変な事考えないで! 緊急事態なんだからね!!・・・・・・・・・・その、怒った?」
理香さんが僕の目の前まで顔を寄せてそう言った。ド近眼なのは事実らしい。メガネを外した佐久間も
時々似たような事をするから。
理香さん、本当はきれいな人なんだ、と思った。初めて目の前で見る理香さんの素顔。
濡れてまっすぐになったロングヘア、白い肌とすらっと長い手足、背筋が伸びた立ち姿は夏希先輩に通じる
物がある。身体つきが先輩と似てるのは陣内家の遺伝で、姿勢が良いのは間違いなく栄おばあさんの躾けだろう。
じつはこんなに美人なのに40代で独身なんて信じられない。へスタイルとファッションに無頓着そうなのは僕と
同じで気持ちは良くわかるけど。やっぱりあの性格が原因か。僕とは真反対の意味で異性と縁の薄い人なのか。
901 名前:健二の冬休み④[sage] 投稿日:2009/09/27(日) 14:17:38 ID:hsREW6zV
「あの・・・・・ご、ごめんね? まさか健二くんがいるとは思わなかったから・・・・・嫌だったでしょ?
こんなオバサンが人工呼吸なんて・・・・・」
「そんな事ないです! 僕が着替えをもっと目立つところに置いておけば良かったんだし! 気を失ってたのを助けてくれたし!
それに理香さんすごくきれいだし!・・・・・・・」
あれ? 僕は今誰に向かって何を言っている? はっと我に返った僕に理香さんの顔が迫った。生暖かい吐息が、目を
見開く僕の顔に吹きかかる。
「・・・・・・それ、どういう意味? 今あたしの事を何て言ったの?」
「いや!その!べべべべつに変な意味じゃなくてその! あああ、どうもありがとうございました!!
ぼ、僕もう上がりますから!!」
「待って!!」
「ええええええ??!!」
起き上がって脱衣所へ逃げようとした僕の手を、理香さんの手が握り締めた。
「お願い・・・・・・もう一回言って。あたしの事きれいって・・・・・・もう一回だけで良いから
・・・・・・男の人からそんな事言われるの・・・・・・もう、何年ぶりか・・・・・・」
ちょっ、何だこの流れ! まずい。この流れは実にまずい。まずすぎる!!
「あたし、あたしこんな性格だから、男の人と付き合った事がすごく少なくて・・・・
自分の意思で独身でいるとか言わないと周囲に格好がつかなくて・・・・・それでますます男の人が
近寄らなくなるのは分かってるのに・・・・・・」
そう言いながら、理香さんはうるんだ瞳で僕の目をみつめ続けた。涙が、理香さんのほほを
伝った。
「で、でも僕には・・・僕には夏希先輩が・・・・・・」
「夏希なら、当分帰ってこないわよ」
「へ?! 何で?!」
「今、雪がすごく降ってるでしょ? それで下の道が渋滞してるの。あたしもバス降りて
歩いて帰ってきたから・・・・・・翔太の車が渋滞に捕まってるのも見えたし・・・・・
母さんも、遅くなると思う。」
待って理香さん! それはつまりその・・・・・・・・!
「お願い・・・・これ以上言わせないで・・・・・女に恥、かかせないでよね」
「り、理香さん!!」
理香さんの身体を覆っていたバスタオルが、はらっと落ちた。
僕の理性のタガも、同時に地の底まで落ちていった。
902 名前:健二の冬休み⑤[sage] 投稿日:2009/09/27(日) 14:37:11 ID:hsREW6zV
何でこんな事になったんだろう。そう思いながら僕は理香さんを求めずにはいられなかった。
理香さんも同じ事を考えてるんだろうか。
お湯の中で僕と理香さんの手はお互いの身体をまさぐりあい、二人の舌はその間ずっと絡み合っていた。
「あむぅ・・・んんん・・・・・んはあ・・・・健二くん・・・・」
「んふ・・・・ふんん・・・・ああ・・・・理香さん・・・・・・・」
温泉でとろけたのか、理香さんの肌は僕の手の平に良く吸い付く。夏希先輩の肌は濡れてもすごくなめらかで、僕の手は
滑るように先輩の身体を撫で回す事が出来た。先輩はそのたび、気持ちよくて声を荒げていた。でも理香さんの肌は違う。
先輩を愛撫するのと同じように理香さんの肌を触っても、理香さんの肌はタコの吸盤のように僕の手のひらに吸い付くのだ。
手の平だけじゃない。全身がねっとりと溶けて絡みつき僕を興奮させる。そんな感じがした。
温泉のせい? 違う。 理香さんの身体そのものが、そうやって僕を求めてるとしか思えない。
これが、大人の女性の身体なのか。
「ああ・・・・理香さん・・・・」
「健二くん・・・・お願い・・・・あたしの事・・・きれいって言って・・・・」
「きれいです、理香さん。すごくきれいです。それにこんなに・・・ああ・・・大人だし・・・
もう、良いですよね?・・・」
「良いわよ。あたしをもっと・・・・健二くんの物にして!!」
「理香さん!!」
そういうと僕らは、二人一緒に湯船から立ち上がった。
窓の向こうでは、ようやく雪が小止みになっていた。
903 名前:健二の冬休み⑥[sage] 投稿日:2009/09/27(日) 14:44:15 ID:hsREW6zV
「壁に手をついて・・・・そう、そんな感じです。」
「これで良いの?・・・・ひゃあ?!」
膝までお湯につかり、お尻を突き出した格好の理香さんの大事な部分を僕は指で大きく開き、
クリトリスをむき出しにした。膣の奥からにじみ出るぬめりは、絶対温泉のお湯なんかじゃない。
僕は少し灰色かかったピンク色の敏感なつぼみに、口をつけて吸い上げた。
「ひう!!ひいいっああっ!・・・・・・・ああああああああああ・・・・・・・」
あまり時間はかけられない。このまま吸い続けて一度イかせてしまおう。
僕はクンニをしながら両手の平で理香さんのお尻を円を書くようになで回した。
「あああ・・・あうっくうぅ・・・ふうんん・・・・」
もう少し・・・・もう少しで・・・・・・
904 名前:健二の冬休み⑦[sage] 投稿日:2009/09/27(日) 14:54:53 ID:hsREW6zV
「ひいいっ、ひいうっひああああああ~~~~~~!!ああうああ~~~~~~
!!!!!!!!!!・・・・・・・はあっはあっはあっはあああああ・・・・・・」
腰をいやらしく突き出し浴場の壁を爪でかりかりとかじりつつ、全身を震わせて理香さんはイった。長い
ため息が、浴場の壁に反響して合唱しているように聞こえた。最高のコンサートだ。これからもっと最高にしてあげます。理香さん。
僕は震える理香さんの腰を両手で抱えて立ち上がり、自分の物をとろとろに溶けた理香さんの中心にぴたっと付けた。
中で出さなければ良いよな?
「ああ・・・・来る・・・・入ってくる・・・・健二くんが・・・・・あたしの中に!・・・」
「はい、もう入れます」
そういうと僕は、腰を押し出し一気にそこに押し入った。
「痛い!!・・・健二くんもっと・・・・もっとゆっくりしてよ・・・・」
「ええ?!だって理香さん確か・・・・」
少しは男と付き合った事があるって言ったのに?
「 久しぶりだとこうなるの・・・・本当に久しぶりだから・・・・」
それがセカンドバージンという現象だと分かったのは、ずいぶん後になっての事だった。いったい何年くらいしてなかったんだろう。
905 名前:健二の冬休み⑧[sage] 投稿日:2009/09/27(日) 15:16:54 ID:hsREW6zV
「じゃあ、ゆっくり動かしますね」
「うん・・・・お願い・・・」
ゆっくり・・・ゆっくり・・・そう自分に言い聞かせながら、僕は腰を動かし始めた。
温泉による汗と湯気が、大粒の水滴になって僕の身体から理香さんの身体にしたたり落ちる。
「はっはっはああ・・・・け、健二・・・・んん、んん、んはあ・・・・」
「ああ・・・理香さんのここ・・・すごくきつい・・・・」
理香さんが慣れてきたのを確認し、僕は腰のピッチを上げた。僕の下半身が理香さんのお尻に
打ち付けられるパンッ!パンッ!という音が、浴場で大きく響く。
「あぐ、あぐう・・・・すごい・・・こんなの初めてぇ・・・あはあ・・・・」
理香さんはあえぎながら、浴場の壁に爪を立て、顔をこすりつけた。湧き上がる快感に絶えかねたのか、
理香さんの腰は激しくくねり、僕は両手で押さえつけるのにかなりの苦労を強いられた。もう少しだ。
「あっあっあっあっあっあっあっあっあああああああ~~~~~~~~~~~!!!!」
「ふう!ふうう!、んん・・・んんん!!・・・・」
飛び散二人の汗、壁に反響するあえぎ声、温泉の熱さも手伝って、僕らはあっという間に絶頂に達した。
「ああが! ああがおお!!・・・ああっああっああっあああああ!!!!!!!・・・・・・・」
「んん!っくう!」
理香さんがイったのを見届けると、僕は自分のペニスを引き抜き、理香さんの背中に思いっきり射精した。
上気して真っ赤になった理香さんの背中に、僕の白い精液がぶちまけられた。
「はあ・・・はああああああああ・・・・・・んむう・・・・・・・」
「ああ・・・・理香さん・・・・・」
僕は理香さんを背中から抱きしめ、そのまま二人で温泉の中に沈み込んだ。天井から落ち続ける冷たいしずくの
感触が、僕らをすこしずつ現実に戻してくれた。
906 名前:健二の冬休み⑨[sage] 投稿日:2009/09/27(日) 15:27:13 ID:hsREW6zV
その後に迎えた2011年の正月は、あわただしいけど楽しいものだった。僕は夏希先輩と初詣に行ったり、子供達と
人生初の雪合戦をやったり、佳主馬くんとOZについて遅くまで話こんだり、侘助さんに花札に誘われ、あやうく身ぐるみ
はがされそうになったところで先輩に助けてもらったりとか、そんな感じだった。
その間僕は出来るだけ理香さんと距離を置いた。理香さんもそれを察してか、僕とは目を合わそうとしなかった。助かった。
どうやらお風呂場での事は、無かった事にしてくれるらしい。
1月3日の夜、僕と夏希先輩は陣内家を発った。表向きの理由は僕のOZのバイトだけど、本当は夏希先輩と二人だけの時間を
すごしたいから。そして、理香さんとこれ以上間違いを重ねたく無いから。万理子叔母さんが手配してくれたタクシーに乗ろうとした時、
僕と先輩以外のもう一人が客席に飛び込んできた。理香さんだ。
「ちょっと駅前まで乗せてって! 用事ができちゃったのよ~!」
僕は心臓が口から飛び出るかと思った。
907 名前:健二の冬休み⑩[sage] 投稿日:2009/09/27(日) 15:43:14 ID:hsREW6zV
上田の駅まで向かうタクシーの中で、夏希先輩と理香さんのとりとめの無い話を、僕は
死刑台に登る気分で聞いていた。もちろん会話に混ざるなんて出来っこない。僕と理香さんの
間にあった事が先輩にばれたら、僕は間違いなく先輩に殺される。薙刀を振るって侘助さんに
斬りかかった栄おばあさんと同じく先輩は鬼気迫る表情で僕に迫り、日本刀で僕を一刀両断
するだろう。「健二くんを殺して、私も死ぬ!!」そんなセリフが今にも聞こえてきそうだ。
生きた心地がしないって、こういう状況を言うのか。
やがてタクシーは上田駅に着き、僕はトランクを明けて荷物を取り出し始めた。そこへついにというか
、理香さんが僕に話しかけてきた。
「ねえ! ちょっと健二くん!!」
車内で運転手さんと料金の精算をしている夏希先輩に、聞こえてる様子はない。
「夏には婆ちゃんの一周忌があるのよ! また来てくれるんでしょう?!」
「え!・・・・いや、その・・・」
そう言いながら、僕は数日ぶりに理香さんの顔を見た。メガネは普段通りだが、髪型と服と化粧は
明らかに違う。何と言うか、おしゃれに見えた。まさか僕と二人で話をするためにわざわざ?!!
「ねえ! どうなのよあんた!」
タクシー乗り場の照明に照らされ、普段よりずっときれいになった理香さんが正面から僕を見据える。
寒さで白くなった理香さんの息は暖かいまま僕のほほに触れ、化粧の奥で理香さんの顔がピンクに染まってるのを、
僕ははっきりと見た。
「その・・・ええと・・・」
とまどう僕に、理香さんは首を軽くかしげて微笑んだ。
「ん?」
「は・・・・はい」
どうやら理香さん、無かった事のする気は無いらしい。ど、どうしよう・・・・・・。
END