292 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2009/08/19(水) 15:06:16 ID:0u30nOll
少し殺伐として怖いですが健治と夏希ものです。お願いします。

夏休みも終わり、課題テストのほとぼりも冷めた九月中旬。小磯健治はある人をじっと見つめていた。
視線の先にいたのは三年生の篠原夏希だ。
本来運動場でサッカーのはずだった健治たち二年男子だが、今日は雨が降ったために体育館でバスケットボールになったのだ。
二年女子は武道場でなぎなたをしているらしい。
(体操服姿の先輩も可愛い…)と健治は隣のコートでバレーボールをしている夏希を見て思った。
「おい数学馬鹿、今度は恋の方程式に夢中か?」同級生の佐久間が健治の肩をたたく。「ほら、もう次お前のとこと俺のところ勝負だぞ」
「あ…うん」健治は心ここにあらずといった感じである。

ゲームは接戦の様相を呈した。取られては取り返す激しいゲームの中でも、健治はマイケル・ジョーダンのフリースローの
如く、安定度抜群のパス仲介役をこなしていた。健治のボールを受け取ってからのすばやいパス回しには定評があり、「あいつがボールを持ってるところを見たことがない」
「瞬きした後にはもう違うやつがボールを持っていた」「実はサザエさん一家の遠い親戚らしい」と、友人からは高い評価を得ていた。
そして終盤のラスト一分のところ。
健治のチームはかなり深く攻められていた。しかし健治にはもう自陣に戻る体力がなく、相手ゴールの近くで一人ぽつんと立ち尽くしていた。
ちらっと横を見やると、夏希がスパイクを決め、友人たちとハイタッチをしている場面だった。
(僕が先輩と付き合ってるなんて信じられない…)
そう思っていたそのときだ。
「健治! ロングパス! ロングパス!」という叫び声。
我に返って振り向こうとしたときにはもうボールは健治の頭の真横にあった。
(√2は1.414213562…)
健治はそこまで不意に思い浮かべたときに、ボールが直撃したのを感じた。
(ここからが…いいところなのに…)
健治は意識を失った。

293 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2009/08/19(水) 15:18:54 ID:0u30nOll

健治が目覚めたのは四限目の終わりかけだった。
(一時間寝てたのか…)健治は少し痛む頭を押さえて体を起こした。
「あら起きたのね。小磯君」イスに座って本を読んでいた感じの良い保健室のおばさんが声をかける。
「とりあえず大丈夫だとは思うけど、念のために今日はもう帰って病院で診てもらってちょうだい?」
「分かりました、そうします」健治は素直に承諾する。
「まあ、慌てずに待ってたら? しばらくのんびりしてていいから」先生が微笑む。「そうそう…三年生のあの
可愛い子。…篠原さんだったかな。さっき来てたわよ。童顔のくせにやるじゃない」
「えぇ!」
健治は驚いた後に落胆した。
(先輩が来てくれたのに…寝てたのか…)
四限目終了のチャイムが鳴った。
「じゃあお昼ご飯食べてくるから行くわね。何か食べる?」
「いえ、お腹減ってないので」
健治がそう言うと、おばさんは部屋から出て行った。

(はあ…情けない)健治はため息をついた。恋人の前で無様にも気絶してしまったのである。
今さら悔やんでも仕方がないと思い、とにかく少し眠ろうとしたとき、誰かが保険室に入ってきた。

295 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2009/08/19(水) 15:31:45 ID:0u30nOll

「健治くん。大丈夫…?」 
現れたのは制服姿の夏希だった。
「私びっくりしちゃった。バターン! って音がしたと思ったら健治君倒れてるんだもん」
身振りを交えて夏希がそのときの状況を語った。
「すいません…先輩…」健治が俯いて言った。
「何で私に謝るのよ?」夏希が微笑む。
「いや…僕、先輩の、その、かっ、彼氏なのに…」
しばらくの静寂の後、夏希がそれを破るように吹き出した。
「やだ、そんなことどうだっていいのに」夏希は笑いをなんとか抑えている。「でも…そうだね。
ちょっとしっかりしてくれないと、私が心配しちゃうから」
「先輩…」少し照れながら呟く夏希を、健治はとても愛しく思った。
「よし!」
夏希は突然こぶしを握ると、ベッドの四方を囲むカーテンを閉めだした。
「あの…先輩?」
健治の言い終えるのと同時に夏希は作業を終えると靴下を脱いで、なんとベッドで寝ている健治に四つん這いで上になった。
「ちょっと頼もしくなってもらおうと思って」夏希は顔を赤らめて言った。
「私と…してくれる…?」


296 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2009/08/19(水) 15:39:32 ID:0u30nOll

健治は自分の耳を疑ったが、現に自分の顔の真上に緊張した表情の夏希がいるので信じる
しかなかった。
(先輩の精一杯の勇気を無駄にしてはいけない)
健治が頷くと夏希はゆっくりと唇を健治の顔に近づけていく。
初めての、口どうしのキス。
健治はまたしても気絶しそうな自分をなんとか抑えこんだ。
口づけが終わると健治は次に何をすればいいのか分からなくなってしまった。
その健治を見て夏希は片手で健治の右手を掴んで自分の胸に押し付けた。
「ここ、触って」荒い息遣いのまま夏希は言った。
健治は決心してもう片方の手も夏希の胸に添えると、おもむろに揉みしだき始めた。


297 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2009/08/19(水) 15:55:23 ID:0u30nOll

「ん!……あぁ……」吐息をもらす夏希。
健治は制服越しでも分かる胸の膨らみと柔らかさに感動していた。
緊張と感動とでしばらく無言だった健治だったが、直接夏希の肌に触れたいという欲求はとめどなくどんどん溜まって
いく。
「先輩…直接触りたいです」
「ちょっと待って」夏希は上の制服を脱ぎ、ブラジャーを外してベッドの下に隠すと、今度は羽織るように
して前を開けたまま制服を着た。「誰か来たら大変だから…」
夏希は四つん這いをやめて健治の腰に跨った。
健治はそれが夏希の信頼の表れだと思い嬉しくなる。
少し距離をとると夏希の綺麗な胸の形がはっきりと分かり、その頂点には申し訳なさそうに淡い色をした
突起がのっている。
健治は再び夏希の胸に手を伸ばして揉みだした。
「先輩の胸…すごく綺麗です」健治は素直な感想を述べた。
「健治くん…はぁ…そんな恥ずかしいこと言わないで……ぁぁあ!」夏希の体がびくんとなった。
健治の指が突起に触れたのだ。軽く摘んでひねったり転がしたりするたびに、「あぁ! んっ…はあ
…いやぁ! アァ!」と夏希が喘ぐ。
普段自信と元気に満ちた夏希の声を聞いている健治には、どこから出てくるのか分からないエッチな声と
自分に従順に、されるがままになっている夏希は新鮮だった。
(もっとこの声が聞きたい。もっと感じてる先輩が見たい)

298 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2009/08/19(水) 16:01:14 ID:0u30nOll

その気持ちが積もりに積もったとき、健治は両手で夏希の肩を掴んで引き寄せると、その胸の突起を
唇で挟んだ。
「ッ!? 健治くん!? 何して…あぁあああっ!」夏希はさっきよりも大きなうめきを漏らした。
両腕で夏希を抱きしめていると、夏希の体が小刻みにびくびくと震えるのが伝わってきた。
「健治くん! …あっ! あぁ! き、気持ちいいよぉ……」
(先輩、可愛すぎる…!)
健治は少し前からしたかったが躊躇していたことをついに実行することにした。

299 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2009/08/19(水) 16:20:12 ID:0u30nOll

健治は膨らみの先端を口から離し、完全に自分に預けられた体を器用に仰向けにすると、
二人とも仰向けの状態をつくった。
夏希の息はかなり上がっていたが健治は構わず夏希のスカートを軽くめくりパンティの中に手を
潜り込ませると、薄く繁る一帯の向こうに到達した。
そこをまさぐり小さな突起に指が触れたと感じた瞬間、夏希が今までで一番大きな反応を見せた。
「あっ! はぁ…はぁ…健治くん…そこはだめ…んぁああ!」それまで無抵抗だった夏希我両手で、
まさぐっている健治の手の首を掴んだ。
少し困ったが、健治はこの抵抗を余った左手で夏希の胸の突起をいじることでクリアした。喘ぎ出すと
同時に手に込められた力が抜けていく。
そして健治は自分の持てる知識を総動員して夏希のそこに指を一本入れ、二本目もいれると抜き挿しを開始した。

「健治くん…! はぁ…そこは…あぁ!」胸と下腹部からの経験したことのない責めに夏希は身悶えた。
「もう、だめ! イクっ! イクうぅぅ!!」
「先輩!」健治が呼びかける。
「健治くん! んッ! んぁああああ!!」
夏希のそこの激しい震えで健治は彼女がイったのだと分かった。

「はあ…はあ…」夏希は息を整えている。「ありがとう…健治くん。わがままでごめんね」
夏希が微笑んだ。
「そんなことないです! 先輩すごく可愛かったです!」デレ爆発の健治である。
「もう、健治くんったら…」
夏希は健治のズボンを脱がせ始めた。
「先輩?」
「来てもいいよ」夏希が目を潤ませて言った。

300 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2009/08/19(水) 16:31:40 ID:0u30nOll

「すごい…男の子ってこんなになるんだ…」
夏希は驚くと、パンティを脱いでブラジャーと同じくベッド下に隠した。
「じゃあ、入れるね?」
騎乗位で健治のが夏希に入っていく。二人ともがそれぞれ初めての感触に声を出した。
夏希が主導で腰を不慣れそうに腰を使っている。
しばらくして健治が大分昇りつめたとき、「健治くんが初めての人で…良かった…」と
夏希が息も絶え絶えに言った。
健治は驚いた。しかしそれと同時にどこからか喜びが湧いてくる。
(もっと気持ち良くなってほしい!)
健治は夏希の腰を掴んで持ち上げ、下から突き上げるような挿入を開始する。
「ああ! 健治くん! 嬉しい…もっときて! んあぁ!」


301 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2009/08/19(水) 16:45:23 ID:0u30nOll

健治は必死に突き上げ続けた。自分の快楽のためよりも、今この時を夏希の一生の思い出
にしてもらうために。
しかし健治もそろそろ自分の限界を感じ始めていた。
「健治くん…少し休ませて…」
夏希がそう願うのを健治は申し訳ないと思いつつも却下した。
「僕、もうこらえられません!」
「そんな…あっ! またイクッ! ああ!」
「僕も…です…」
「あっあっ! ああぁぁぁ!!」 
次の瞬間再び夏希は絶頂を迎え、健治もぎりぎりで外で射精した。

着替えを済ませた二人。
「健治くんこれからどうするの?」夏希がきいた。
「これから病院に行って念のために検査してもらってきます」
夏希が笑顔になる。「じゃあ私もついてく」
「先輩、学校はどうするんですか?」
「まあ今日は有給休暇ということで…」
初めて有給休暇の存在を知った小学生のような言い訳をする夏希に健治は笑った。
「じゃあ…行きましょうか」健治はベッドを降りて立った。
「だめ!」夏希は手のひらをビシッと見せる。
「え?」困惑する健治。
「もっと取引先に言うみたいに言って」夏希が精一杯の低い声で言った。
次に目が合ったときにはじけた笑い声はとても温かい笑い声だった。

おしまい。

褒めていただけたら幸いです…。

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最終更新:2009年08月20日 04:02