39 名前:佳主馬女体化注意(1/3)[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 13:22:11
ID:???
件の大騒動より二日後、なんとか瓦礫の片付けが終わって人心地ついた陣内家。
洋間にて、侘介を囲んでぎこちなくしゃべりあいながらビールを呷る理一たち。
台所では万理子と嫁たちが、こないだのは本当にすごかったわねぇと笑っている。
湧き出た温泉について馴染みの土建屋とああでもないこうでもないと仮図面を見ながら
額を突き合わせている万助と万作の後ろではしゃぎ回る子供たちの声を遠くに聞きながら、
健二はきちんと正座してノートPCに向かう佳主馬の背中を見つめていた。
どうやらあの活躍のおかげかすっかり健二に懐いたようで、何かというと手を引いて連れ出すのだった。
納戸に連れて行かれるときの、夏希のちょっと寂しそうな顔が脳裏に浮かんで消えてくれない。
「あ、あのさ。僕なんかと一緒じゃ、つまんないんじゃない?」
「そんなことないよ。聞きたいこと、知りたいこと、いっぱいある」
くるりとこちらを振り返ったとき、湯上がりの湿った髪の毛が重たげに揺れて隠れた目が垣間見えた。
ふわりと鼻腔をくすぐる牛乳石鹸の微かな香りに、ランニングシャツの襟ぐりから覗く鎖骨。
朝顔グラスを文机に置き、カルピスで濡れた唇を拭う手は華奢な造りをしていて、同じ男かと疑いたくなる。
心なしかざわつく胸をよそに水滴のついた朝顔グラスを持ち上げたとき、佳主馬がこちらへ膝を進めてきた。
「例えば、男のオナニーの仕方とか」
「お……おあぁっ!?」
「うわ、汚ったな。こぼさないでよ。ていうかキョドり過ぎだし」
グラスと共に乗せてきた布巾で垂れたカルピスを拭き取りながら、健二は情けなく口をぱくぱくさせる。
やったことないの?とか、そもそも自前で見られるよね?やらと言いたいのだが、舌が縺れて上手くしゃべれない。
グラスをがっちり握り締めて真っ赤に茹で上がっている健二に、佳主馬の冷静な視線が呆れがちに絡みつく。
「……なんか勘違いさせちゃったみたいだけど、仕事だよ」
「は、はい?」
「OZの中にさ、エロ動画とかライブチャットとかの18禁ゾーンがあるのは知ってるでしょ」
健二は頬を赤らめて頷いた。
人の集まるところは、とどのつまり欲望の吹き溜まりができるということである。逆にないほうがおかしいだろう。
健全な男子は小学五年でOZのパレンタルロックの解除方法を覚えるもんだと、佐久間が言っていたのを思い出す。
40 名前:佳主馬女体化注意(2/3)[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 13:23:13 ID:???
「は、話程度は聞いたことある……けど」
「そこでエロゲーや動画に合わせて動く電動オナホール売ってるんだけど、あれ僕が開発したんだ。特許出願中」
「えぇええええええ!!?」
多数の特許を有する少年実業家とは聞いたが、君まだ未成年なのにそんなもの開発していいのとはなぜか言えなかった。
佳主馬は素知らぬ顔でみっともなく慌てる健二のズボンに手をかけると、ベルトを抜いて引きずり下ろそうとする。
はっと我に返り、そうはさせまいと無我夢中でもがく健二と佳主馬のささやかな攻防が始まった。
「今度のファームウェアアップデートで挙動を見直して欲しいって言われてるんだけど、資料が足りないんだよ」
「いやいやいや、そういう問題じゃなくてさ! 大体、男同士でこんなこと間違ってるって!」
自分は男で、目の前の相手も佳主馬という名前の凛々しい立派な男。だから至極真っ当な正論を述べたつもりだった。
だが下着ごとハーフパンツを脱ぎ捨て、露わになった股間には毛どころかついてるべきモノがどこにも見当たらない。
忙しなく視線をあちらこちらに向ける健二を前に、佳主馬はとうとうランニングシャツも脱いで床に放り投げた。
くっきり残る日焼けの跡は、まごうことなき女子用スクール水着の形。胸はぷくりと可愛らしくふくらみかけている。
「男同士じゃないから、セーフだよね」
餌を求める鯉のようにあんぐり開きっぱなしの口の中へ、一筋の汗がするりと滑っていく。
「おおおおおおオンナノコ? ウソ、だって名前『佳主馬』って……」
「うちの父さん、ファジィな人だからさ。そういうのまったく気にしないみたい」
せめてカズミとかにすればカドが立たなかったのでは?などと考えてるうちに、健二の分身が生温い外気に触れた。
全裸の女子中学生に我が子を握られ弄ばれているという、お好きな人にはたまらないシチュエーションだ。
竿の部分をゆるゆると扱いたり陰嚢を恐る恐るつついたりと、当の佳主馬は真剣そのものの顔で検分している。
「師匠や父さんのとは、ちょっと違う……」
さらりと問題発言をしつつ匂いを嗅ぎ、先端に舌を這わせる。多少眉間に皺が寄っているのは、変な味がしたからだろうか。
舌先だけでちろちろ舐められていたのがやがて唇でそっと食まれたとき、口内にとろりとしたものを放ってしまった。
初体験は夏希とだとおぼろげに思っていたのに、予想外の出来事で佳主馬がソレを飲み込んだことにも気付かない。
そして健二の意思に反してすっかり芯が入って硬くなったモノの上に乗り、柔らかな恥丘で擦りながら言う。
「ねえ、入れるよ」
「へっ?」
細い指で開いた秘裂の中へ、肉色の亀頭が埋まっていく。濃い桃色に染まった肉槍は、褐色の肌によく映えた。
だがどうしても全部収めることができず、うっすら涙を滲ませながら体重をかける佳主馬を、弱々しく制止しようとする。
「だ、ダメだよ佳主馬君! ケガしちゃうから……」
「だま……ってて!」
どかそうと腕を掴む健二の手を振り払い、めいっぱい体重をかける。
ほんの少しだけ抵抗感を感じたと思ったら、根元まで一気に中へ吸い込まれていく。一拍遅れて赤い糸のような血が垂れた。
自分の中にすっかり埋まった健二の感触を全身で確かめると、佳主馬は精一杯の強がった笑顔を見せた。
「へへ……健二さん、もーらい」
それを聞いた途端に鼻から血が垂れて、シャツの襟を汚す。あの暗算の時よりも、熱く激しく脳が沸騰しているようだ。
そろそろ動こうと佳主馬が身じろいだ瞬間、腰がふわっと軽くなり、先程より大量の発射を感じて意識が暗転した。
41 名前:佳主馬女体化注意(3/3)[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 13:27:52 ID:???
「ヘタレ」
「仰るとおりです……」
「普通、童貞喪失で気絶する?」
「申し開きもできません……」
縁側で冷えたスイカを齧りながら、健二はがっくり肩を落とした。
いつか夏希に捧げるはずだった童貞を奪われる。しかも相手はOZの格闘チャンピオンにして、中学生の女の子。
このことは墓の中にまで持っていかねばならない。特に夏希と佐久間には絶対バレないようにしなければ。
若干顔色悪くスイカの種をほじくり出す健二に対し、処女を奪わせた佳主馬は朝顔グラスを持ち上げて呟いた。
「このグラスより、ちょっと大きい穴が開いてるみたい」
「!!!」
ハーフパンツの上から股間を撫でる姿に、誰かが聞いてやしないかと辺りを見回す。
そんな健二を見ながら、佳主馬はさらりと「あ、オナホールの件は嘘だから。未成年にやらせる訳ないし」と言い切った。
「じゃ、じゃあ何のためにあんなこと!」
「僕も健二さんが好きだから。夏希姉ちゃんに渡したくなくなったの」
これまたあっさりと告白。顔はいつも通り冷静なのに、頬がほんのり染まっているのは喜ぶべきところなのだろうか。
もう何も言えなくなってわなわなと震えている健二の内心を知ってか知らずか、佳主馬はほんの少しだけ笑ってみせた。
「これからもよろしくね、お兄さん」
その日以来、再びチャンピオンに返り咲いたキングカズマの後ろをタオルとドリンクボトルを持ってついて回る
愛嬌のあるブサカワイイリスのアバターと、キングにファンシー趣味や中の人は少女疑惑などのトピックが界隈を賑やかした。
熱狂的なファンの間では、あのセコンドリス潰そうぜとのやり取りが影でなされるようになったとか。
いずれも当の本人はまったく意に介さず、嬉々として仮ケンジを連れ回しているそうな。