187 名前:かず受け続き 1[sage] 投稿日:2009/08/26(水) 02:48:25 ID:???
………押し潰されるかと思った。
抱き締められたまま思いっ切りのしかかられ、そのまま地面に倒れ込み、男と地面の間に挟まれる。
背中に変態デブの全体重が掛かり、胸が圧迫され息が出来ない。
「………ッ苦しっ…!!」
たまらず呻く僕の声なんか気にもせず、男が僕を逃がさない様にと更に重くのし掛かる。「しゃ、写真で見た通りだ、細いね、可愛いね…」
「………は、はなれっ…」
じたばたともがく僕を汗ばんだ腕でぎゅう、と更に抱き締めてきた。触れる部分がぬるぬるしてて、不快で不快で仕方がない。

「ふぅ、ふぅっ、ふぅっ」
荒い鼻息が僕の耳をくすぐる。その度に背中がこそばゆくて、思わず身をよじる。
「………ひっ!」
べろり、といきなり首筋のあたりを舐め上げられる。濡れた生暖かな感触と湿った吐息が気持ち悪くて、耐える様に瞳を閉じた。
……………怖いよ。
何をされるのか、分からない。まさか、抵抗したら…殺される?
「…は、はぁっはぁっ」
大人しくなった僕に気を良くしたのか。男が、すりすりと勃起した股関の膨らみを僕の尻に擦り付けてくる。
「………っ」
声を出さない様に、ギュッと口を結ぶ。唇に力を入れすぎて、微かに震えているのが自分でも分かった。


188 名前:かず受け続き 2[sage] 投稿日:2009/08/26(水) 02:50:39 ID:???


「あぁ…柔らかい、柔らかい…」
吐息混じりに囁かれた。口臭が臭くて堪らず、出来るだけ顔を背けるけど、そうしたら更に顔を寄せられた。
瞼を微かに開き、ちら、と男の顔を覗けば、情欲に飢え、興奮のあまり血走った目と視線が合う。
「な、泣いてるの?ひひ、そうだよねぇ怖いよねぇ。大丈夫だよぉ優しくするから」

…………殺すぞ。心の底からそう思った。

嬉しそうに口角を上げた男の口から、銀の糸が引いてるのを見た。思わず顔が歪む。
すれば、僕の胸に下敷きになっていた手がまた意思を持った様に這い回る。
「ぺったんこだぁ、すべすべしてるぅ」
「………っ!」
張り詰めたテントを更に僕の体に強く擦り付け、男は興奮の色を強くしていく。
羞恥と屈辱。それは僕の顔全体に熱を持たせ、じわりと涙を滲ませた。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
胸をまさぐる手が段々エスカレートしていく。ただ胸の感触を楽しんでいたかと思えば、急に両方の手の二本の指で、僕の乳首をきゅっと強く摘まみあげた。
「…っぁ!」
結んでいた唇がつい離れて、声を漏らしてしまった。
男が僕の頭の上で、ニタァと笑った気がした。


189 名前:かず受け続き 3[sage] 投稿日:2009/08/26(水) 02:52:46 ID:???


「カズマ君の乳首が、ぴんって固くなってるよぉ……」
調子に乗った男の指が、僕の乳首を摘まんだまま、ぴんっと強く引っ張る。
「くぅっ!!」
痛すぎる刺激にまた声を漏らす。駄目だ、喜ばせちゃ駄目だ。悔し涙がまた頬を伝い、砂まみれの地面を滲ませる。
右左と交互に乳首を引っ張って刺激を与えてくる。時たま指を擦り、コリコリと弾力を楽しんでいる。
「…………っ!」
ぎゅうっと口を紡ぎ、喘ぐのを耐える。
息が苦しい。酸素が足りない。
ボンヤリとしそうな思考を、胸に与えられる刺激で醒まさせる。
「可愛いなぁ……はむっ」
「うぁっ…!」
男に、耳全体を口に含まれた。そのまま、ねちゃねちゃと音を立てながら舌でなぶられる。含まれる口の中が熱い。
「んちゅ…ちゅぷ、んむ」
「……っ、………ふ……」
既に瞑った目を必死に閉じる。
…これが夢ならいい。
まるで現実じみてない。
……こんな事、馬鹿げてるよ。
「ぷぅ、ごちそうさま。さて次は…えへ、可愛いお尻……」
「!!」
すぽっ、とまさぐっていた両手を僕のタンクトップから抜き出し、擦り付けていた腰を浮かす。
僕のハーフパンツを下着ごと。するっ、とずらした。
「……な…」
何する気、と問いかけるよりも早く。
ベルトをカチャカチャと外す音が聞こえた。
チャックをジィ…ッと下ろす音。

「………やだ」
震える声で呟く。そんな願いなんて、聞き入られるワケ無いって、分かってたけど。

「大丈夫だよぉ、カズマ君」

男が半身を起こす。自由になった上半身を少しだけ捻り、男の方を見た。
「…………っや、だ…」

ニタニタ笑みを浮かべている男の、反り立った赤黒い陰茎が、ヨダレを足らしていた。

190 名前:かず受け続き 4[sage] 投稿日:2009/08/26(水) 02:55:57 ID:???

首を力無く振れば、相手は尚更嬉しそうに目を細める。
「大丈夫大丈夫。カズマ君を傷付ける事はしないよ」
僕は優しいからね。そう付け加えた男に殺意が沸く。
「っ!」
肩をぐ、と右手で押さえ付けられた。
何事か、なんて理解する間もなく。
「っひぁ!?」
「柔らかいなぁ…」
今度は左手で、尻を捕まれ、なで回される。ねっとりとした撫で方に、反射的に腰が逃げる。
すると、掴まれた尻が横に広げられ、割れ目を露出された。

「ちょ、何す………っ!」
ぬるっ。
「うぁっ!」
「おふぅ…」
腰をぶるりと震わせた。お尻の割れ目に、男の陰茎を埋めさせられている。伝わってきたその熱と、固さ。
「…………は………」
背中の辺りがゾクリとした。男は腰を上下にゆっくり振り、ヌチャ、ヌチャと下半身から音を立てていく。
「っや…ぁ……」
「…どうしよぉ、ビンビンになっちゃって…」
僕は腕を重ね合わせ、その上に頭を伏せる。「お尻、気持ち、いい、お尻っ」
「っく、う、んっ……」
男は両手を尻に重ね、一心不乱に揉みしだく。
「ん…、っ畜生……」
涙がまた、ぽろっと零れた。…悔しくて。恥ずかしくて。
こんな奴に、プライドをズタズタにされている。
腰を振り続けながら、掴んだ尻を寄せて更に陰茎を刺激している。
汚い熱いモノ。
僕が昨日、嫌悪していたモノ。

「…っう!!」
ふと、擦られているお尻だけじゃなくて。
もう一部分、熱を持った場所があるのに気付いた。
「………まさか」
男は無我夢中で腰を振っている。
猫みたいにお尻を突きだしている僕。
「………ウソ、だ」
僕も、この変態に刺激されて。

…ちんこ、勃てちゃってる。

191 名前:かず受け続き 5[sage] 投稿日:2009/08/26(水) 02:57:41 ID:???

やだ、やだ、やだ………
頭の中で連呼している否定の言葉が、なんだか溶けていってるみたい。
初めて与えられる刺激が、気持ち良くって。「………違っ……!」
嫌だよ、こんな事、するの。
嫌だよこんな気持ち悪いヤツ。
こんな奴に、触られたくなんかない!
こんな事、僕がされていい事じゃない!!
必死に頭の中の理性をかき集める。
だけど。

僕、男の人にヤラシイ事されてる。

その現実が、凄く卑猥で。やらしくて。

「あぁ、出るッ!カズマ君、カズマ君!!」
男の上擦った声が聞こえた。はっとなり、振り返る。

ビュクッ、ピュルッ。
男自身の小さな口から、白い液体が噴射された。
それは少しだけ弧を描いて。
僕の体を少しだけ白く、汚した。
「………………」
ぶるると男が体全体を震わす。尻の窪みに白く線を結んだ肉棒が、少し固さを失いながらもピクピクと動いている。
…………タンクトップが汚れた。汚い。

「はーっ、はーっ……」
荒い息継ぎを繰り返す男を見て、思う。
なんだ、コイツ。
自分だけ満足して終わりやがった。
僕を汚したくせに、犯せてない。
…………雑魚じゃん。
「ねぇ」
僕に声を掛けられ、ビクッと肩を跳ねさす小太り。
「は、はい」
視線をゆらゆらと宙に逃がしながら、口をだらしなく開いてる。
「終わったんなら……どいてくんない?」
「は、はい」
いそいそと僕から後退る小太り。その動き方がキモいオタクそのもので、尚更ムカつく。「………満足した?」
僕も上半身を起こし、キモオタと向き合う。「は、はい」
「……………………」
あっそう。…ふーん。
なんだこれ。さっきまでの変質者はどこに消えた。まさかこれもラブマシーンの影響?
………まさかね。

192 名前:かず受け続き 6[sage] 投稿日:2009/08/26(水) 03:00:16 ID:???


「………僕に変なサイト紹介してくれたの、お兄さん?」
「へっ?あ、いや?」
しどろもどろな態度にますます腹立つ。さっきまでの勢いはどうした。
「…………はぁ。」
なんか一気に疲れた。拍子抜けした、と言った方がいいのかもしれない。
…別にあのサイトみたいな事を期待してたワケじゃないけど。…それよりも。
「…………あの、カズマ君?」
「…………何?」

呆然としているキモオタの目の前で。
自らの腕をタンクトップの中へと這わす。
そして、目の前の男に弄られていた乳首を、ちょんと指で刺激してみる。
「………ん、まだ、ちょっと痛い」
少し引っ張ってみたり、潰してみたり。
こんなことして、楽しいんだ。
「………あ、えっと」
明らかに動揺しているオタク。
どうやら僕が予想に反した行動を取っているため、驚いているらしい。
なんだ、雑魚じゃん。
現実の世界でも、OZの世界でも。
「………ねぇ、お兄さん」
「はい……?」
タンクトップの裾を、肩からズラす。
「お兄さん、僕の事、好き?」
「………え?」
そのまま裾部分をズラし、腕を引っ込める。「どれくらい好き?」
反対も同じ様にして、タンクトップを下にずり下ろす。
「いっぱい、好き?」
胸には、弄られて固くなってる乳首が、ぴんと立っていた。
ごくり、と男の喉がなる。
「…ならさ、お兄さん、勝負しようよ」
「しょ、勝負?」
「………お兄さん、僕の事イカせてみてよ」
下らない書き込みなんか、二度と書き込めなくなるように。
少年を抱きたい?下らないただの妄想に酔ってる奴なんか敵じゃない。
自信喪失させてやる。
王である僕に、…誰も逆らえなくしてやる。

「…出来るものなら、ね」

…別に、期待してるワケじゃない。
パソコン閉じて体動かすのも、大切だからね。


おしまい

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最終更新:2009年08月30日 08:05