607 名前:しょたえろ続き1[sage] 投稿日:2009/09/01(火) 02:20:22 ID:???
※女体化でもふたなりでもありませんが、それに近しい表現が出てきます
ホモじゃありませんがホモくさいです
相手が健二ですがかなり変態です

苦手な方はスルーしてください。








「ふーん? 健二さん、ボクで興奮したんだ」
「あ、いやっ! その……ごめん」
今度は僕が声のトーンを落とす番だった。
慰めるためとはいえ嘘は言ってないし……冷静に考えてみればだいぶ変態じゃないか!
「もしかしてさ、健二さんってそういう趣味なの?」
「えっ? いや、ま、まさか! 健全なフツーの高校生だよ」
「フツーの男子高校生は、中学生の裸見たくらいで興奮しないと思うけど。まだホモだって言われたほうが納得できるよ。ホモじゃなくてそれじゃ、ただの変態じゃん」
返す言葉もなかった。
どうにもいたたまれなくって恥ずかしくてもじもじとしていると、硬くなった自分の股間に触れた。……ああもう、何で僕ってこうなの。

「まあいいけど。ボク健二さんのこと結構気に入ってるんだよ。だからさ、」
こくん、と佳主馬くんが小さく喉を鳴らす。
もともと自黒らしい佳主馬くんの喉は細くて、喉仏なんてものはない。
「触って……いいよ」

608 名前:しょたえろ続き2[sage] 投稿日:2009/09/01(火) 02:21:08 ID:???

……えっ? い、今なんて……
「えええっ?! さ、さわわわ……えぇっ?」
「何でそんな動揺してるの? さっき触りたいって言ったじゃん」
佳主馬くんが少しだけ頬を染めて、口を尖らす。
もうすっかり余裕を取り戻しているみたいだけど、やっぱり恥ずかしいらしい。
そういうのも可愛いなあ、とか思っちゃうんだから、たぶん僕は変態なんだろうなあ……。
「い、いいの?」
「だから、いいってば」
「でもさっきはあんなに嫌がって……」
「気持ち悪がられると思ってたから」
「本当に、いいの?」
はぁ、とため息。
「さっきから何度も言ってるでしょ。いいってば」

心臓がバクバク言って、死んでしまいそうだった。
たぶん僕の体中の血液が今下半身めがけて邁進中だと思う。
佳主馬くんの目の前に正座して、膝を手の上に置く。何でボクはこんなにかしこまってるんだろう。

609 名前:しょたえろ続き3[sage] 投稿日:2009/09/01(火) 02:21:45 ID:???

「えっと……よ、よろしくお願いします!」
「ん……優しくしてよね。張ってるから、痛いんだよ?」
つい先ほどの事を思い出したのか、佳主馬くんが顔をしかめる。
その件については本っ当に申し訳なく思うけど、ぶっちゃけあの時の感触が忘れられなかったりする。たぶん、ボクの一生忘れられない夏休みの思い出二つ目だ。
「服、脱いだほうがいい?」
「ううんっ! 脱がないで、そのままタンクトップをまくり上げてて」
「こう?」
「うん、そのまま、」
もともと佳主馬くんは自黒らしく、日焼けの跡と元の肌色が絶妙なコントラストを身体に描いていた。
タンクトップとか、そういうゆるい服装を好むのか、日焼けの跡ははっきりとしたものじゃなくて、ちょっとぼやけていた。



ぺたり

汗でしっとりとした佳主馬くんの肌に触れる。
まるで吸い付いてくるみたいにもちもちとしていて、柔らかい。
硬くなった佳主馬くんの乳首の感触を手の平で感じ取る。
そういえば、ネットで見たことがある。乳腺が張ってるときの胸はすごく敏感で感じやすいとか……。

610 名前:しょたえろ続き4[sage] 投稿日:2009/09/01(火) 02:22:24 ID:???

痛みを感じさせないようにと、優しく指の腹でクリクリと押し込む。
突然の刺激に驚いたのか佳主馬くんが肩を揺らしたけれど、もう僕は気にしなかった。
弱くて情けない僕だって、高校生の男の子なんだからさ……佳主馬くんだって悪いよねっ? うん。
「なんかそれ、やだ……健二さん、やめ――」
「お兄さん」
「えっ?」
「そう呼んで」
きょとん、と目をまんまるにして佳主馬くんの動きが停止する。
「変態」
「分かってるよ……」

ぺたぺたと執拗に胸だけを撫でまわすと、弱い刺激に焦れてきたのか、佳主馬くんが身をくゆらせる。
胸だけじゃ物足りないんだろうけど、決して佳主馬くんからはそれ以上を要求してこない。
孤高のキング・カズマは、理性に負けて欲望のままに乱れることなんてないのだ。
でも! だからこそ! 僕は佳主馬くんが乱れて、叫んで、涙をながしながら絶頂に達するところを見てみたいと思う。

611 名前:しょたえろ続き5[sage] 投稿日:2009/09/01(火) 02:23:00 ID:???

「佳主馬くん、手出して」
「なんで?」
「いいから! ね?」
不思議そうな顔をしている佳主馬くんの右手をぎゅっと握る。
小柄な佳主馬くんは爪もまだちっちゃくて、指も細い。けれども確実に、大人への成長の兆しを見せている。
口元に手をやり、指先から口に含む。
動揺して身を引こうとする佳主馬くんを引き倒して、ズボンの上から股間をなぞった。

「何、してんの? お兄さん」
「佳主馬くんの指すっごい綺麗だな、って思ってて、なんか……」
「何それきもいよ」
「うん、うん……分かってる」
でもきっと僕と同意権の人は世界中にいるんじゃないかな……。たぶん。
ハーフパンツのラインにそって上昇していき、ついにその中に手が進入しようとしたときに、佳主馬くんの(僕に舐められていないほうの)手が制した。
「ちょっと、そっちはタンマ」
「あ、あのねっ! 僕、佳主馬くんのイクところが見てみたいんだ……!」
「何言ってんの? お兄さんそういう趣味じゃないって、」
「なんかもうそれはどうでもいいって言うか、僕も色々とふっきれちゃって、ふっきれたら興奮してきちゃってもう止められないカンジでっ! ええと最後までする気はないし僕童貞だしどうするかもわかんないんだけど、でもっ」
僕が自己主張をこんなにしたのは、生まれて初めてかもしれない。
脳にまわされるべき血液が全て下半身に集中しているのか、頭の回転がまったく追いつかずに意味不明なことをべらべらしゃべりまくる僕はさぞかし不気味だろう。
佳主馬くんのドン引きした顔ですら、今は股間の硬度を増す興奮材料になるだけだった。

612 名前:しょたえろ続き6[sage] 投稿日:2009/09/01(火) 02:24:21 ID:???

「とにかく、お願い、触らせてっ!」
「……言い方がダメ。もっとさ、ちゃんと変態らしくおねだりしてみせてよ」

おねだり? 僕が? 僕がそんなことをして誰が得するんだろう。
ああ分かった、佳主馬くんだ。

佳主馬くんは僕をそうして支配して、優越感に浸りたいんだ。
何よりも自分に自信があって、エレベストより高いプライドを持つ佳主馬くんのことだ。情けないお兄さんにイカされる、なんて陵辱と変わらないんだろう。
だから、イカされる――ではなく、触らせて、イってあげる、でないとダメなんだ。

僕の下で押し倒されているクセに睨みつけるようにしてこちらを見てくる佳主馬くん。
それがなんだか誘ってるみたいに見えて。
そんな佳主馬くんの前では僕のプライドなんてあってないようなものだった。

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最終更新:2009年09月05日 02:45