798 名前:夜の出し物1[sage] 投稿日:2009/09/03(木) 11:43:55 ID:???
先ほどまでどんちゃん騒ぎの宴会が繰り広げられていた大広間、
座の上段に栄が陣取り両脇に男連中が並ぶ
誰もが口を閉じ広間の中心に立つ人物に注目している
「陣内の男に半端なのはいらない。その覚悟、皆の前で見せるんだよ」
その言葉が始まりの合図だった

一斉に自分に集中した一族の男達の視線を感じてその人物はー
佳主馬は、羞恥に少しだけ俯いた

陣内家では戦国時代からの習わしとして13になった男子は
当主と一族の前で自慰と射精を行うという行事が
男たちの間で密かに受け継がれていたのだ

緊張に耐え勃起してみせることで勇気を表し
自慰と言う私的な行為を家人に見せることで
深い親しみを一族に持たせる為なんだよ
と、佳主馬は先日、栄に聞かされたばかりだった
(ばかじゃないの…!)
胸のうちで散々罵倒するが結局佳主馬も陣内の人間
一族の当主で敬愛する栄の言葉に完全に逆らう気は起きなかった
半ば自棄になり乱暴にタンクトップを脱ぎ捨てる
未だ幼く貧弱な自分の身体を大人の男達の前に晒すのは
佳主馬に取ってとても屈辱的な事柄だったが
それが逆に強い反発を呼ぶ
(恥ずかしくても絶対それを他の人間に気取らせるもんか)
陣内の男らしい負けず嫌いの性が現れ佳主馬はきっと顔をあげると
その勢いのままハーフパンツと下着を引き下げ一度に脱ぎ捨てた
ぷるんと未だ勃起していないペニスが揺れた


799 名前:夜の出し物2[sage] 投稿日:2009/09/03(木) 11:46:00 ID:???

「…ちっさ」
「こら黙ってろ!」
ボソッと隅の方に座っていた翔太が呟いて隣に座っていた太助に
頭をこづかれる
「いってえな!殴るなよくそオヤジ!」
「だから黙ってろっての!」
張り詰めていた場の雰囲気は壊れた
「佳主馬くんはまだ子供なんだし仕方ないよ」
「翔太、お前も似たようなもんだったじゃねえか」
わいわいと姿勢を崩し雑談に入る男連
「そうそう出来ないよーって泣きべそかいてたよな」
「他にもなあ」
あーだこーだ
「こらお前さんたち静かにおし!佳主馬が集中出来やしないじゃないか」
昔話に花が咲く面々に栄が釘を刺した
「そうだった、悪い」
「気負うなよ佳主馬!」
「そうそうリラックスリラックス」
「ちん毛生えてないとか気にすんな!」
どっと囃し立てる男たち
素っ裸のまま放置された状態になった佳主馬はふるふると怒りに震えていた

もうやだこんな一族

(とっとと終わらせてOMCでストレス解消してやるっ!)
今宵のキングカズマは凶暴ですフラグを自分の中に立て
佳主馬は萎えたままのペニスに手を伸ばした



800 名前:夜の出し物3[sage] 投稿日:2009/09/03(木) 11:47:17 ID:???

「…ん」
片手で握り上下に一定のリズムで擦る
緩やかに快感が沸き上がってきて息が乱れるが
もっと早くと急かす気持ちに身体はなかなかついてこない
そもそも自慰の経験すら乏しいのにいきなり皆の前でイってみろと
言われてもそれは難しい話だった
(くそっ、もっと刺激を…)
半端に勃ちあがった性器を上から見下ろして舌打ちする
無毛の丘をさすり、袋から掬うように根元を持ち上げる
佳主馬のペニスは翔太に指摘されたように幼く皮もほとんど被ったままだ
桃色をした亀頭がちらちらと頭だけ見えている様子は
見慣れたものだがそれが何だか無性に苛ついた
「…くっ、んあっ…んっ!」
「ちょっと待て佳主馬」
力任せに激しく擦り皮を引き下げようとする佳主馬に理一が声をかける
「はっ…何っ」
「無理するな、それは痛いだろうこれを使え」
理一はどこからかローションを取り出すとしゅっと佳主馬に放り投げた


801 名前:夜の出し物4[sage] 投稿日:2009/09/03(木) 11:48:30 ID:???

「…ありがと」
何でこんなの用意してあるの。
心の中でツッコミを入れつつ床に座り、ローションを手に広げる
「冷た」
「ちゃんと温めろよ、縮むぞ」
「…いちいちうるさいよ」
口では反抗しながらも理一の忠告通り両手で擦りあわせ液体が温くなるまで待つ
「ん…」
ヌルヌル滑る手を下腹部に這わせるとその感触に背筋がゾクリとした
陰茎全体にそのヌルヌルを塗りたくる
「ゆっくりしろよ、ゆっくり」
「もう黙って…」
ゆっくり、ヌルヌルと刺激を途絶えさせることなく触ってゆく
「は、はあ…あ、あ…」
息があがり快感に喘ぎ声が小さく漏れる
萎えかけていたペニスは勢いを取り戻して大きく膨らみ
腹に向かって勃ちあがろうとしている
(いける…かも…)
胸を高鳴らせながら佳主馬は恐る恐る先端の皮に手を伸ばす
「う…んッ」
えい、と力をかけると今までより大きく引き下げることが出来た
じんと痛みを感じたが確かな手応えがあった
(これくらい、我慢出来るっ…子供だなんてバカにされたくない…!)
はあはあと大きく口を開けて荒い息を吐き出しながら佳主馬は自慰に夢中になる
ローションの手助けを得て皮を引き上げ、下げる行為を繰り返す
(あともうちょっと…!)
「はあっ!」
一際強い痛みの後
佳主馬はそれを確認して微笑んだ
「あ…出たぁ…」


802 名前:夜の出し物5[sage] 投稿日:2009/09/03(木) 11:49:36 ID:???

佳主馬の亀頭が全ての姿を現した
艶々としたその部分はローションに濡れヌラリとした光沢を放っている
生まれて初めて外気に晒され恥じらうように震えるその様子に
誰かがゴクリと息を飲んだ
いつの間にか雑談していた男連中は黙りこくり
広間にいる全員が佳主馬の痴態に目を奪われていた
(何なんだよこの雰囲気…)
(おかしい、いつもはこんなんじゃないんだが)
(けど佳主馬くんぶっちゃけエロすぎ…)
(しっ黙って)
悶々とする男達を全く気にせず佳主馬は行為に没頭する
OZのチャンピオンとして培われた集中力がこんな所で
発揮されたのは皮肉である
「あっ!や、何、これっ」
剥き出しの先端に触れた瞬間の今までとは段違いの快感に佳主馬は
思わず悲鳴をあげ床にへたりこんだ
快感と連動するようにペニスもピクピクと跳ねる
「あ…はあっ、はーっ…」
皮と亀頭の境目、所謂カリ首に親指を這わせぐるりと辿る
それだけでも強い快感が沸き上がり腰がぶるぶると震えた
(何これ…気持ちよすぎ…ヤバ、手が止まらないっ…!)
「あっ、あっ、あっ、あふぅ…」
指で輪を作り先端だけを狙って擦りあげると喘ぎ声がとまらなくなった
ちゅくっ
ちゅこっ
にちゅっ
広間に濡れた音と佳主馬の荒い吐息、湿った喘ぎ声だけが響き渡る


803 名前:夜の出し物6[sage] 投稿日:2009/09/03(木) 11:50:10 ID:???

「は、出る、出るっ、ああっ、出ちゃうよっ…!」
「構わないよ、佳主馬。そのままおいき」
「はいっ…!あ、んあああっっ…!」
強く早く亀頭を滅茶苦茶に擦りあげる
大人達に対する反抗心だとかそういうものは既に佳主馬の
頭の中からは消え失せていた
ひたすらに気持ちいい、イきたい、出したい
ただそれだけだ
「あっ!ひっ、ダメ、も…ボク、あ、あ!あぁあーッッ!!!」
ビクンと一度大きく痙攣し身体を強張らせ
びゅくっ!びゅるるっっ!どぷうっ!
佳主馬はペニスから激しく精液を吹き出させた
「あっ、あ…は、…ッ」
ビクビクと腰が痙攣する度に白く粘る液体が先端から吐き出され
畳の上にぽたぽたと落ちていった
「……ん」
息を整え、射精の余韻で気だるい身体を佳主馬はゆっくり持ち上げた
精液が腹に飛び散り垂れたペニスからドロリとした液体が畳に糸を引いている
「…ティッシュとかないの」
「万作」
「…あ、お、おっとこりゃ失礼」
冷えた佳主馬と栄の声に我に帰った万作が慌てて背後にあった
ティッシュペーパーを持ってくる
「ありがと師匠」
「あ?ああ、いや…よくやった」
「…こんなので褒めてくれなくていいよ」
手渡されたティッシュで佳主馬はペニスを適当に拭い床を掃除する
「ゴミ箱」
「はい」
何故か敬語でゴミ箱を差し出した太助にゴミを渡し、何事も
なかったかのように涼しい顔で衣服を整えた後に
佳主馬は栄の前に正座した
「終わったよ、大ばあちゃん」
「ご苦労様、疲れたろう。今日はもう休んでいいよ」
「ん」
こくりと頷くと佳主馬は呆気に取られたままの一同(含む実父)を置いて
振り返りもせずスタスタと広間を出ていってしまった
「佳主馬…こええ…」
翔太の呆然とした呟きが後に残った

その後すぐ数ヶ所あるトイレが同時に満員になったり
急いで空き部屋に駆け込む夫の姿に妻達が不思議そうにしていたり
OZでキングカズマ無双の新たなレコードが立てられたり
親戚の何人かがその晩のうちに佳主馬の「…変態」という罵りと
共に納戸から叩き出されたりしたというのはまた別の話である

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最終更新:2009年09月05日 02:56