387 名前:オナニー指導1/9[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 22:21:00 ID:???

先走りでパンツが濡れていなかったことだけが幸いだ。
頭の片隅で「よかった探し」を始める自分に、
それは現実逃避をしているだけだと冷静な部分が囁いた。
せっかくちゃんと履いたパンツを、また下ろさなければならないのだ。
しかも今度は、毛だけじゃなくその下のものを、それも勃起したものを見せるために。
なんとか時間を稼げないかとゆっくり引っ張ったウエスト部分から、
見慣れた先端がぼろんと飛び出した。

「「!!」」

固まってしまったけれど、この状態のままというのが一番間抜けだ。
思い切って、掴んだウエスト部分をぐいっと太腿まで下ろした。
勢いあまり過ぎて、勃ち上がったものがふるふると揺れる。

「うわあ…」

思わず、と言った感じで呟かれた言葉は、呆れとも蔑みとも取れない。
恐る恐る目を開くと、現れた僕の性器を
思ったよりも更に近くにいた佳主馬くんがまじまじと見つめていた。

「ちょ、佳主馬くん、近いよ…」
「だって近づかないと見えないじゃん」

当然でしょ、と言わんばかりに答える佳主馬くんは、
僕と会話しているのに僕の目を見てくれない。
それはちょっと淋しいんだけど、
彼の視線を一身に受けているのが僕の性器だと言うのが一番の問題だ。
しかも普通の状態じゃない、ぱんぱんに勃起して、
先走りを垂らしていないのが奇跡なくらいの、
いっぱいいっぱいの状態なのだ。


388 名前:オナニー指導2/9[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 22:22:08 ID:???

やっぱり佳主馬くんを1人残してでも、
みんなに着いて行けば良かったかな。
今更ながら後悔が押し寄せてきた。
そうしていれば今頃は、陣内家らしい大宴会に僕も加わって
お腹いっぱい食べて、わいわい楽しく騒いでいたはずなのに。

現実は、半壊した屋敷の更に本が散らばった狭い納戸で、
年下の男の子に頼まれて…というか命令されて、勃起した性器を見せている。
しかも何で勃起したかと言えば、その男の子の無毛ぐあいに興奮したからだ。
どうしてこうなった。

僕の遠い目にも気づかず、佳主馬くんは身を屈めて熱心に僕のものを眺めている。
時折「ふうん」だとか「へえ」だとか言いながら、まじまじと見つめている。
その顔に嫌悪がないことには救われたけれど、
なんというか、新種の虫を見つけた小学生みたいな顔でちょっと複雑だ。

そんなに面白そうに観察しなくても、
僕のはそれほど珍しくもないと思うんだけど。
大きさだって…ちょっとサバを読んでやっと日本人の平均に届くサイズだし、
太くもないし皮もちょっとかぶってるし。
当然、トイレとオナニーにしかまだ使ったことがない代物だ。

そんな面白みのないブツを、佳主馬くんは穴が開くほど見つめている。
このシュールな状況にさっさと冷めて萎れてくれたらいいのに、
下半身の熱は佳主馬くんに見られることでいよいよ収まりがつかなくなっている。
僕、そんな危ない性癖はなかったはずなんだけど。

「ふうん、お兄さんの、こんななんだ」
「ええ、まあ…」

なんで僕の方が低姿勢なんだと思わなくもなかったけど、
一番の弱点を晒している身としてはなんとなく敬語を使ってしまう。

「ねえ、射精しなくていいの?」
「ぶっ!」

佳主馬くんの使う単語は、さっきからなんだか保健体育の教科書のようだ。


389 名前:オナニー指導3/9[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 22:23:09 ID:???

「何?僕、なんかおかしなこと言った?」
「い、いやそうじゃないけど…」

思わず咳き込んでしまった僕に、佳主馬くんの顔がみるみる不機嫌そうになる。
むっと結ばれた唇は小さくて可愛らしい。
この唇から勃起だの射精だのって単語が飛び出すのを聞くと、
開けなくていい扉が開きそうになるのでやめて欲しい。
丸出しの性器が揺れるのも構わず頭を抱えた僕を放っておくことに決めたのか、
佳主馬くんはまだ見足りないとばかりに僕の性器に顔を近づけた。
そんなに多くない毛からにょっきり勃ち上がったものは、
持ち主に似合う平凡そのものだ。
そんなものをじっくり眺めて、佳主馬くんは非常に興味深げに溜め息を吐いた。

「初めて見た…こんな風になるんだ…」

ん?初めて?

佳主馬くんも自分の失言に気づいたようだった。
ばっと顔を上げた佳主馬くんと至近距離でばっちり目が合う。
その顔は「しまった」と言っていた。
僕は佳主馬くんの勢いにつられて、ものすごくプライベートな質問を、
頭に浮かんだ通りに口にしてしまった。

「佳主馬くん、もしかして…オナニーとか、したことないの?」
「あるよ!!」

そんなに大声で言うことじゃないよ佳主馬くん。
耳がキーンとする。
しかし佳主馬くんは自分の大声にびっくりしたみたいにうろたえてから、
でも、と小さく付け加えた。

「最後までは、ない…」

やり方が変なのかも、という声はほとんど聞こえないほどだった。
佳主馬くんの言う「最後」とは、射精のことだろう。

「…教えてあげようか?」

ほとんど反射的に、言葉が口をついて出た。


390 名前:オナニー指導4/9[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 22:24:09 ID:???


「…え?」

佳主馬くんにまんまるとした瞳で見上げられてようやく、
僕は今自分が言ったセリフがどれだけ危ないものか気づいてさあっと青くなった。
教えてあげるって何をだよ何を言ってるんだ僕は、
中学生の男の子に何を教えようっていうんだいくらなんでもそれはまずい、
いやこの状況が既にだいぶまずいんだけど、
それでも超えちゃいけない一線というものがある。
ああしまった何で口に出す前に考えられなかったんだろう、
今度こそ本当に佳主馬くんに軽蔑されてしまう……、

「ホントに…?」

いやいや佳主馬くんその反応はおかしいよねここはドン引きすべきところだよね、
そんなきらきらした瞳で見るところじゃないよね。
僕の内心を巡る思いにも気づかない佳主馬くんは、
少し躊躇うように視線を彷徨わせた後、覚悟を決めたようだった。
相変わらずこっちの背筋が伸びてしまうような、まっすぐな目で僕を見る。

「いいよ。何事も経験だしね」

いやいや経験って経験って、佳主馬くんこういうことは教えたり教えられたり
するもんじゃなくてね、って教えようかって言ったのは他ならぬ僕なんだけど、
とにかくこれはものすごくプライベートで大切なことだからこう簡単に
夏休みの宿題教えてよみたいなノリで言うことじゃなくて…。

「教えてよ、お兄さん」
「………はい」

僕はどうにも押しに弱い草食系で、
佳主馬くんは骨の髄までとことんキングだった。
そんな訳で、僕の「これはちょっとまずいんじゃないかな」程度の良心による制止が、
通じるはずもなかったのだ…と言い訳しておく。


391 名前:オナニー指導5/9[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 22:25:31 ID:???


「じゃあ僕も脱がないとだよね」
「え、ええまあ、そうなりますね…」
「何で敬語なの」

敬語も使いたくなるってものだよ佳主馬くん。
僕はもう、目の前の子が4つも年下の中学生だとは思えなかった。
自分の過去を思い出しても、僕自身はもちろんのこと、同級生にだって
こんな妙な迫力を持った子はいなかったはずだ。

しかし佳主馬くんは言葉ではしっかりしているものの、
パンツに掛けた手はなかなか動かなかった。

「あの、佳主馬くん?」
「…分かってるよ!」

躊躇うくらいならここでやめておいた方が…と思ったけれど、
僕がそう切り出す前に佳主馬くんはずりずりとパンツを下ろしだした。

う、わあ。

なんというか、かんというか。
そういう時はさっさと脱いでしまった方がいいよ、って教えてあげよう、後で。
もともとギリギリまでずらしてあったパンツをじりじりと下げていく佳主馬くんの姿は、
そういういかがわしい企画の撮影でも見ているみたいで…、
ああもう、はっきり言ってしまおう、とてもいやらしかった。
現れた性器は佳主馬くんの体格に見合った可愛らしいもので、
毛なんかちっとも似合いそうにない。
全身きれいな小麦色に焼けた佳主馬くんの体の、
人に見せちゃいけない大事なところだけが真っ白だ。
小さなそれ(失礼)は先っぽまで皮に包まれ、ふるんと揺れている。
僕は知らないうちに、ごくんと喉を鳴らしていた。


392 名前:オナニー指導6/9[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 22:26:17 ID:???


「…僕の、変…?」

佳主馬くんの性器に釘付けになっていた僕は、
小さな声で我に返った。
見上げれば佳主馬くんが、珍しく不安そうな顔だ。
これだけまじまじと見つめられれば
多感な中学生が気にしないはずないのに僕って奴は!

「い、いやいやちっとも変じゃない!変じゃないよ!」
「そうなの?」

ほっと小さく息をついて、佳主馬くんはよいしょとパンツを足首から抜いた。
佳主馬くんが動く度にふるふると揺れるそれに
気を取られそうになるけど、ここは見ちゃいけない。
頭の中で円周率を唱えながら視線を逸らしていたら、
佳主馬くんに「やる気あるの?」と怒られた。

「で?」
「え?」
「さっさと教えてよ」

覚悟を決めた陣内家の人間ほど強いものはない。
下半身が素っ裸の佳主馬くんが、僕の投げ出した両脚の間にすとんと座った。
その瞳は思わず覗きこみたくなるような真っ黒だ。

「え…えーと、そうだね…、うーん、何て言えばいいのかな、こう…、」
「お兄さん説明ヘタ」

必死でオナニーを解説し出した僕に容赦ない駄目出し。
ま、まあ確かに口で説明されて分かりやすいとは思えないけど、
だからって他にどうすればいいのか。
まさか僕が触って教えてあげる訳にはいかないし…、………、
……僕が佳主馬くんのを……うん、それは…けっこう……、
い、いや決していやらしい気持ちでなくてね?親切でね?
もちろんそれは色々まずいと思うけど、ダメだと思うけど、
だけど佳主馬くんがどうしてもって言うなら
ここは乗りかかった船というか何と言うか、
毒食わば皿までって言うかやぶさかでないって言うか…、

「やってみせてよ。僕がそれを真似するから」
「はい?」


393 名前:オナニー指導7/9[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 22:27:16 ID:???


ぐるぐると回る思考に浸っていたせいか、反応が遅れた。
佳主馬くん今君は何と言った?

「聞こえなかった?オナニー実演してって言ったんだけど」

いえ決して聞こえなかった訳ではないのですが。
喉元まで出掛かった拒否だとか説得だとかは山ほどあったけれど、
佳主馬くんの強力すぎる視線の前にはすべてごくんと飲み込まざるを得なかった。

「じ…じゃあ、するね…」
「うん」

せめてお前が萎れててくれたら「ごめん萎えちゃったみたい」
で済んだかもしれないのに。
僕は相変わらず、どころかいよいよ張りつめる自身を恨めしげに見下ろした。
いつもするみたいに、右手で軽く握る。
目の前で佳主馬くんが同じように自分のものを握るのを確認してから、
緩くしごきだした。

「…ン、」

小さく漏れた声は僕のものか佳主馬くんのものか。
元々の勘がいいのか、佳主馬くんの指は僕の手本通りに動く。
手元だけだと、鏡でも見ているような不思議な光景だ。


394 名前:オナニー指導8/9[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 22:27:58 ID:???


「…先っぽ、ちょっとだけ剥ける?」
「え?」
「ほら、こうやって皮を…」
「う、うん…」

くにくにと動かしているうちに佳主馬くんのものは勃起状態にはなっていたけれど、
先端はすっかり皮に包まれたままだ。
たぶん佳主馬くんはオナニーの時、
皮を剥いたことはないんだろうと僕は推測した。
幸い佳主馬くんのは仮性で、すぐに桃色の亀頭が小さく顔を出した。

「…これでいい?」
「あ、うん。そ、そしたらね、人差し指で優しく…」

納戸に広がる雄の臭いは、たぶん僕のものだ。
右手もレクチャーも止められないまま、
僕は何で自分の目が佳主馬くんの亀頭から離れてくれないのか考えた。
釘付けになっているあれは男の子のものじゃないかって、
そりゃまあチンコなんだからそれは当たり前なんだけど。
僕は何で人様のチンコに釘付けになっているんだろうか。
いやいや確かに小さく顔を出した佳主馬くんの先っちょは綺麗な桃色で、
ああいじられたことないんだな、触ったらビクビクしちゃうかなとか
思ったらなんかね、こうね、って僕は頭の中で誰に言い訳してるんだ。

「ぅあっ…、…んっ、」

ぐるぐる回り始める思考も、佳主馬くんの小さな声の前には霧散してしまう。
佳主馬くんは、レクチャー通りにあてた人差し指であの桃色の亀頭を
優しくこすっていた。
最初に見せてくれた時には本当に子供のサイズだったのが、
今ではいっちょ前にぴんと勃起して先端も露出させて、大人ぶっている。


395 名前:オナニー指導9/9[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 22:28:42 ID:???


「…か、佳主馬くん…先っぽ、気持ちいい…?」
「う、ん…っ、なんか、お腹きゅんてする…っ、」

う わ あ。

聞いておいてなんだけど、期待しておいてなんだけど、
佳主馬くんの快感を伝える精いっぱいの言葉は予想以上にぐっと来た。
レクチャーするという立場上、1人さっさとイってしまう訳にも
いかずに緩めにしごいていたんだけど、これは危なかった。
幸い射精まではいかないけれど、ぬるぬると先走りが溢れてきた。
これでも僕にしちゃよくもった方だ。
ぬち、と小さく立った水音に、
佳主馬くんがとろんとしていた目を見開いた。
透明な先走りを絡めてしごく僕を見て、
びっくりしたようなかわいそうなものを見るような顔をした。

「お兄さん…お漏らししちゃったの?」
「違うよ!!」

佳主馬くん、君は本当に僕の意表を突く天才だ。

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最終更新:2009年09月12日 15:33