796 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/09/20(日) 06:57:46 ID:A4+K3O5E
2010年9月上旬、久遠寺高校下駄箱前にて

バイトを休んだ日の帰り際に、佐久間が僕に話しかけてきた。
「おい健二。今日も夏希先輩、お前ん家に来るんだろ?」
「ちょ!さっさっ佐久間!!。声大きい!!声がー!!。って何で知ってるの?!」
「お前がOZのバイト休む理由なんざ他にあるもんか。先月から何回目だと思ってんだよ。チーフの身にもなれよなあ」
「あ・・・ごめん佐久間。それは・・・本当にすいません」
「まあ、俺が穴埋め出来る間はやっといてやるから、後で結果報告忘れんな。これ業務命令な。しっかりやれ!」
業務命令って・・・そう思いながら、僕は佐久間に感謝していた。彼の協力がなければ今の僕は絶対に無かったはずだから。
僕は自分を大きく変えたこの夏の出来事を死ぬまで忘れないだろう。陣内家との出会いと、ラブマシーンとの真夏の戦争を。
上田から東京へ帰った僕は、正直不安だった。あれだけの事をやったのだから、僕も夏希先輩も当然メディアスクラムにさらされるとばかり思っていた。
しかし僕らの回りは拍子抜けするほど静かだった。ネットでは騒がれていたが、少なくとも表向きは誰も僕らを追う者はいない。
二学期初日に先輩と一緒に登校した時全校の男子生徒から散々な目にあったがそれも最初だけ。夏希先輩の、堂々と僕と付き合う態度に
彼らもおとなしくする以外無かったから。
誰かが世間から僕らを守っている様な気がしてならなかった。亡くなった栄おばあさんを良く知る人達が、マスコミに圧力でもかけているのだろうか。
理一さんが言ってた「七人の侍」のセリフってこういうこと?。
「健二くーん!。おまたせー!」
「せんぱーい!!」
片手に学校指定カバンを持った夏希先輩が、廊下から僕に手を振る。うれしくて僕も大きく振り返す。
なんとなくハヤテが栄おばあさんに尻尾を振る様子が頭に浮かんだりしたけど、気にしない気にしない。
「途中で買い物行かなくちゃね!。冷蔵庫の中、何か残ってるかな!?」
先輩、そこでいきなりそれですか。回りみんな聞いてますけど。
でも良いです。ずっと憧れてた夏希先輩が僕と付き合ってくれて、その上うちに晩ごはん作りに来てくれるなんて
それだけで天国と同じ。それも今日が初めてじゃないし。
ああでも、レバニラはちょっと、かな・・・・・・・




797 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/09/20(日) 07:23:18 ID:A4+K3O5E
>>796の続き
その日の夜、小磯家の健二の部屋にて

二人だけの夕食が終わった。先輩が僕のベッドに腰掛け、僕もその隣に座る。夢なんかじゃないリアルな時間。先輩の手料理についてはあえて何も考えない事にする。制服の上にエプロンを付けた姿が最高にかわいかった事だけ記憶に入力しておこう。うん、それが良い。
「健二くんてお皿洗うの上手だね!。私ごはん作るのは良いけど、後かた付けが何か苦手でさー」
「小さい頃から普通にやってましたから。うちは共働きだし」
「健二くんのご両親って、お仕事忙しいんだっけ?。うちも共働きだけど、普通に毎日帰ってくるよ・・・あっ!」
「忙しいっていうか・・・わざと忙しくしてるって感じです。父さんも母さんも、お互い顔を合わせないようにしてるっていうか・・・お盆にすこしだけ休みがかみ合ったんです。出来るだけ話かけたんですけど、二人とも目を合わさないようにしてて。それで僕思い切って・・・」
「ごめん!!」
「え?!」
先輩はいきなり謝ると、僕の首に両手でしがみついた。細くて柔らかくてひやっと冷たい手。でも、しっかりした力で僕を抱きしめる夏希先輩の手。
さすがに鼻血は出なかったが、急な展開に僕は大声を上げてしまった。
「先輩!何で?!何で何で何で?!」
「健二くんごめん!!。健二くんのご両親にも事情があるはずなのに、簡単にうちの親と比べちゃうなんて・・・あ~私って何でこうバカなんだろう!。軽はずみな事はもうやらないって決めたのに~。ぐすん。健二くん、ひょっとして怒ってる?」
先輩!そんな事気にしてるんですか?!。うちは昔からこんな物なのに、気を使いすぎですよ!。
ひょっとして今年の夏に大きく変わったのは、僕じゃなくて先輩かも・・・。
ああっそんなうるうるした瞳で見つめられたら僕、もう!・・・・・。
「夏希先輩」
「うん」
「僕、怒ってなんかいませんから・・・」
「うんうん」
「あの・・・その・・・しても、いいですか?・・・・」
「うん、いいよ。私も健二くんと・・・・エッチしたい」
「せんぱーい!!。」

798 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/09/20(日) 07:45:40 ID:A4+K3O5E
>>797の続き

僕は力まかせに夏希先輩を押し倒した。
歯がぶつかるような、乱暴なキス。僕は半ば無理やり自分の唇を先輩の口にこすりつけた。左手で先輩の頭を押さえて指を艶のある髪の毛にからませ、
右手は制服のブラウスの上から左の乳房を下から持ち上げるように揉んだ。ブラジャーの硬さの下から伝わる柔らかい、それでいてしっかりした乳房の感触。
あれ?なんか揉みにくいような?・・・・そうか、今日の夏希先輩、ブラジャーの中にパットを入れてるんだ。そんな物なくても最高のプロポーションなのに。
と言っても、僕は他の女の人の体なんてさわった憶えは無いけど。せいぜい母さんくらいか。それも子供の頃に。
僕は夏希先輩の口にに舌をねじこみながら、右手でブラウスのボタンを外そうとした。とたんに先輩は僕の口を振りほどき、僕の右手を自分の左手で制した。
「待って、健二くん」
しまった!!。調子に乗ってやりすぎた!!。ああああああああどうしよう!。きっと夏希先輩を怒らせたに違いない!。そんなあ!ここまで来て先輩に嫌われるなんて!!。でも初めてじゃないのにどうして?!。
「くすっ、そうじゃないよ」
先輩はそう言うと、僕のほほを右手の平でやさしく撫でた。怒ってなかった。まるで僕の心の中を見透かしたような、優しい笑顔だった。どうして良いのか分からなくなった僕を、一発で落ち着かせてくれる最高の笑顔。
「お願い。電気・・・・消してくれる?。まだちょっと、恥ずかしいから」
僕はベッドから文字どうり飛び降り、着地と同時に照明のスイッチに自分の手のひらを叩き付けた。


799 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/09/20(日) 08:16:36 ID:A4+K3O5E
>>798の続き

カーテンの隙間から入り込むわずかな街灯の灯りが、裸になった夏希先輩の全身を白く浮き立たせていた。
同じく服を脱ぎ捨てた僕は、目をつぶる先輩の大切な部分に自分の指を滑らせる。
「すごい・・・先輩のここ・・・こんなに濡れてる・・・・」
「やだ、言わないでよそんな事」
「先輩、痛かったら言ってくださいね」
そう言うと僕は、自分の右手の中指を先輩の奥に滑り込ませる。大丈夫、爪はちゃんと切っておいた。
「んんっ・・・くっ・・・」
「すごい!・・・柔らかくてとろとろで・・・ぎゅっと締め付けてくる・・・まるで指が吸い込まれるみたいだ」
そう言いながら僕は、先輩の膣の中を右中指の腹でまさぐり始めた。前に先輩とエッチした時見つけたところ。
膣の中のお腹側の、ざらざらした感触がある部分。そこに触れれば先輩は・・・あった!ここだ!。
「はうっ!!あはああ!!。健二くん!そこ!そこはぁ!!」
構わず僕はその部分を撫でさする。僕の指の動きに誘われ、夏希先輩の身体が薄闇の中で
狂おしくくねる。確か、Gスポットって言うんだっけ。
「はあっ!ああああ!・・・んん・・・んふう!!・・・健二くん!、健二くん!!
あはあ!!・・・す、すごい!!・・・・
右手をそのままに、僕は左の人差し指と中指で先輩のクリトリスをこね始めた。
スタンガンでも受けたように、夏希先輩の身体が跳ね上がる。
「ひいいっ!!!・・・ひあああっ!・・・・あっあっあっああああああ~~~~!!!!!」
先輩、イってください。恥ずかしがらなくて良いです。僕はもっと夏希先輩をイかせたいんです。
先輩にもっと気持ちよくなって欲しい。先輩にもっと喜んで欲しい。先輩にもっといやらしくなって欲しい。
もっと!もっと!もっと!もっと!!!!!!!!
「あああっあああおおお!!あがああああおごおおおおおおおおあああああ!!!!!!!!!!!!
・・・・・・・・・はあああああああ・・・・・・・・・・」
夏希先輩はシーツをかきむしりながら全身をねじらせ、大きなため息をつきながら僕の目の前で・・・・・・
イった。身体全体で、気持ち良さを表しながら。
「夏希先輩・・・大好きです」
僕はそういうと先輩の淫らな液体に濡れたままの手で先輩の両膝をつかんで、大きく開いた。


800 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/09/20(日) 08:44:24 ID:A4+K3O5E
>>799の続き

「ああ・・・健二くん・・・その、そのままじゃ・・・・」
先輩またですか?!。何だろう。何がまずかったんだろう。
「そのままは・・・やめて・・・ちゃんと付けてくれないと私・・・その・・・困るから・・・・」
ちゃんと付ける?・・・ああ、そうか!!。うわー!忘れてた!!。あやうくとんでもない事を
するとこだった!!。ええと、どこだっけ?どこに隠したっけ?・・・・。
「うんん・・・これでしょ?」
そう言うと夏希先輩は、枕の下に挟んだコンドームを取り出した。先輩、何で知ってるんですか?!。
「私、健二くんのこのお部屋の事は何でも知ってるよ。大事な彼氏のお部屋だもん、
当然だよ。」
それってエロ本やアダルトDVDの隠し場所も全部バレてるって事ですか!!
そんなああー!!。
「こっち来て。付けてあげる」
僕は先輩の言葉に逆らえるはずもなく、仰向けの先輩の身体をまたぐように膝で歩いて
自分の物を夏希先輩の顔の前に差し出した。先輩は僕自身を左の指で撫でさすりながら、
右手と口で器用にコンドームの袋を裂いて、中身を取り出した。
「すごい。こんなに硬いなんて・・・・はいOK」
そういいながら先輩は、張り裂けそうな僕の一番敏感な部分にコンドームを被せた。
ラテックスのしっとりさと夏希先輩の指先の柔らかさに包まれて、それだけで僕の
そこは信じられないほどの幸せを感じていた。
「健二くん!!・・・来て!!」
「は・・・・はい!!」
もう、迷う事なんか無かった。

 

803 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/09/20(日) 09:29:04 ID:A4+K3O5E
>>800の続き

夏希先輩の中は、やっぱり最高に気持ち良い。天国という表現以外何も思い浮かばない
自分に腹が立つ。得意の数学的な表現で何か上手い言い方は無いかと思ったが、それすら
嘘くさかったのでやめた。そのくらい夏希先輩の身体は、最高に思えた。
先輩のねっとりした膣壁が、奥まで差し込まれた僕の物を逃すまいと締め付ける。
剣道と自転車通学で鍛えられてるんだろうか。
「んはああ!!・・・す、すごい!!・・・先輩・・・」
「ああ、あたしも!あたしも!・・・ああっああっああっああっああっああっ
ああああ!!!!・・・・」
僕が腰を打ち込むたびに、先輩は声を荒げる。駄目だ。僕、もう・・・・い、いや、
嫌だ。ここで終わってしまうなんて嫌だ。もっと気持ちよくなりたい。先輩の中で。
もっと気持ちよくしてあげたい。夏希先輩を。でも僕の尿道から腰へ、そして身体
全体ににじんでくる甘くてとろけるような痺れから逃れるのは、とんでもなく難しい。
どうしよう、このまま腰を振り続けるのをやめたくない。でも射精の予兆は容赦なく
僕を襲う。この麻薬を思わせる逃げたくない感覚から、ほんの少しだけで良いから
距離を置く方法は、どこかに無いのか!!。
何かの公式を思い浮かべようかと思った瞬間、一つのひらめきが僕の脳に浮かんだ。
僕は自分のペニスを先輩の膣の奥まで押し込み、そのまま腰を前後にではなく時計
回りに回転させた。僕のペニスは先輩の膣内をねじるようにかき回し、僕の陰毛は
先輩のクリトリスを思いっきりこすり上げた。
「ひぎいいいいいい!!何これ!!・・・・健・・・二くん!すご!・・・
すごすぎ!!こんなのって!・・・」
これだ!この方法があったんだ!。僕の目の前で先輩は身をよじり続けるが、
亀頭からの刺激は軽くなり、射精の感覚は遠くなった。余裕が出た僕は腰の回転を
反対にし、先輩の表情の変化を楽しんだ。
「あがあああ!!あああがおおおお!!!!・・・・・・・・・あっあっあぎいやあ
ああああああ!!!!・・・・」
薄明かりの中でもはっきり解るほど夏希先輩の肌はピンクに染まり、肌が触れている
部分から伝わる先輩の体温は、信じられないくらい熱い。夏希先輩は限界まで固く
なった左右の乳首を天井に突き出すようにのけぞり、金魚のように口をパクパクさせた。
顔にかかった前髪をやさしくどけると、先輩が白目をむいてるのがはっきり確認できる。
夏希先輩、今日はもうこれで十分ですよね?僕は先輩を気持ちよくさせましたよね?。
そう思うと僕は腰の動きを元に戻した。静まっていた射精の予感が、上田の先輩の
家から湧き上がる温泉のように噴出してくる。

804 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/09/20(日) 09:53:41 ID:A4+K3O5E
>>803の続き

「先輩!先輩!夏希先輩いいいい!!!!!」
「良いよ!来て!健二くん!!ああっあはあああっううううああ!!!!!」

そして僕と夏希先輩はほぼ同時に果てた。頭の中が真っ白で何も考えられない。
考えたくない。死ぬまでこうしていたい。このまま死んでしまいたい。
誰にも邪魔されたくない。誰にも会いたくない。夏希先輩以外とは、誰も。
ふと気がつくと、僕はベッドの上で先輩を抱きしめていた。先輩の腕も、僕の背中
に絡まったままだった。精液を放出しきった僕のペニスはそれでも夏希先輩のしめつけ
から逃れる事が許されず、ある程度の硬さを保ったままだった。


次の瞬間、枕元の僕の携帯が鳴った。ありえないという言い方がこれほどまでに似合う
状況を僕は知らない。出来れば永遠に知りたくなかった。
くそ!どこのバカだ!僕と夏希先輩との最高の瞬間を土足でふみにじりやがって!!
こういう空気読めない行動は、絶対佐久間だ!あいつめ、僕が夏希先輩と付き合ってる
のが気に入らないんだ!何がチーフだカッコつけやがって!!
そう思いながら、少しずつ覚醒する意識の中で僕は事実を把握し始めた。
違う。佐久間じゃない。滅多にかからないこの着信。これは・・・
「父さん?!」
それは僕の父親からのメールを告げる音だった。

805 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/09/20(日) 10:35:58 ID:A4+K3O5E
>>804

身体を離して呆然と携帯を見つめる僕に、気分を落ち着かせた夏希先輩が
話かけてきた。
「健二くんのお父さんからなの?」
「あ・・・はい」
僕は生返事しか出来なかった。僕の目は携帯の画面に釘付けだったから。
「私が口突っ込んだらマズい・・・よね?」
遠慮がちに先輩が僕にそう言った。口元は笑ってるけど、目は不安の色を示していた。
違います夏希先輩。僕はあなたにそんな顔をして欲しくはないんです。僕はどう表現
して良いのか解らない苛立ちを憶えた。誰よりも好きな夏希先輩はこんなに僕に気を
使ってくれてるのに、僕は彼女に何も応えられないなんて!!
どうして良いのか解らない僕をなだめてくれたのは、他でもない父親からのメールだった。
今までどうにもならない距離があって、家族というより他人に近かった僕の父からの
メールが、僕の頭の中をあっという間に入れ替えてくれた。僕はメールの内容を、夏希
先輩に言わずにいれなかった。
「父さん、今月の連休に帰ってくるんですって!!母さんも休みが同じ日に取れるから、
一緒に食事にでも行こうって!」
「そうなの!すごいじゃん!!良かったねー!!ねえ健二くん!!」
夏希先輩はそう言って僕に抱きついた。最高の気分だ。僕は家族と恋人を、
両方ともこの手にしたのだから!
「先輩と栄おばあさんのおかげです」
「?なにそれ?どういう意味?」
「おばあさんの手紙です。家族同士手を離さぬように、人生に負けないようにって、ね。
その通りだと思いました。それで両親に思い切って言ったんです。次の休みにご飯食べに
行こうって。それが現実になったんです!栄おばあさんと、おばあさんに僕を会わせてくれた
夏希先輩のおかげです!先輩、ありがとうございます!夏希先輩が大好きです!
僕は夏希先輩が、大好きなんです!!ありがとうございます!!」
「・・・・・・・健二くん、なんか大人になった」
「そう・・・・ですか?」
「ためらわずにはっきり言ってくれたから。少しは自信が持てるようになったのかな?
もしそうなら私もすごくうれしい。健二くんの成長に手を貸す事が出来たんだし、私
の事大好きって何回も言ってくれたしね」
「先輩・・・・」
「ね、もう一回したい」
「ええ?!」
「大人になった健二くんを、もっと良く見せて欲しいな」
「あ・・・・はい」
僕がそれを拒む理由なんて、世界中どこを探してもあるはずは無かった。

END

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最終更新:2009年10月07日 23:51