第1話「駆り立てるのは傷心と絶望、横たわるのは犬と豚」
伊藤 博文:「ちっ・・アノヤロウ。」
井上 馨:「どうしたんだ?随分荒れとるな。」
伊藤 博文:「何でもねえよ,部下が優秀なのも考えモンだなって事だ。」
ナコ:(嬉しげ)
伊藤 博文:「お前じゃねえ。」
ナコ:(悲しげ)
井上 馨:「良いことじゃないか。私の部下と交換してもらいたいくらいだよ。」
伊藤 博文:「バァカ,誰がやるかよ。・・マァいい,損はしてねえしな。
見てやがれよ大久保・・最後に笑うのはこの俺様なんだからよ・・!」
大久保 利通:「(ゾクっ!)・・風邪ですかな?」
???:『どうされましたか,大久保卿?』
大久保 利通:『いえ,何でもありませんよ。それにしても大変ですな,選挙(人気取り)というものは。』
???:『全くです。引退した身の私が後輩のためにここまで奔走する羽目になる。』
大久保 利通:『不勉強な私には理解しかねる。・・そういえば一人知り合いにいましたな,「選挙」を主張しているものが・・』
桐野 利秋:「思ったより政府の展開が速い。田中はしくじったか。」
???:「そのようだな。とは言え,政府内も一枚岩ではないようだ。主力軍の展開には時間がありそうだからな。」
桐野 利秋:「完全に失敗したわけでもない・・か」
???:「そういうことだ。それに,他の地域の同志の行動には一切の掣肘がかかっていない。」
桐野 利秋:「ふむ・・・。分かっていたことでは有るが・・」
???:「何だ?」
桐野 利秋:「退屈だ。私の出番が無い。」
最終更新:2010年06月10日 23:33