・・・出でよ! 官能の戦士! ホーリークルセイダーッ!!」
第三話
スポットライトが二筋・・・舞台の左右の隅を照らす。
そこには煌めくマントを羽織った二人の女性がいた。
・・・二十台前半か半ばだろうか?
舞台の右手・・・赤いマントの女性が、そのマントを外し空に放り投げる。
「愛と真理を守るホーリークルセイダー! くれないぃかすみぃぃぃッ!」
アナウンスの声が終わると同時に、「紅かすみ」と呼ばれた女性は、
剣を左手にその場で一舞い踊る。(模造刀か?)
ウ オ オ オ オ オ オ オ オ ッ ! !
・・・またほとんど同時に一般参加席から驚嘆の声が上がった・・・続いて滝のような拍手・・・。
既に30を越した義純も目を丸くした。
「・・・これ、・・・だよな。」 思わず声が出る。
なんと、この女性 ・・・限りなく全裸に近い半裸なのである。
身につけているのは鎧をイメージした下着・・・とでもいうのだろうか、
手甲や、ショルダーカバーは装着しているが、胸当ては、カップの部分を取り除いてあるので、
小ぶりだが・・・形の良いバストが露わになっている。
「知識と法を守るホーリークルセイダーッ! いざよいぃはるかぁぁぁッ!!」
見とれてはいけない。もう一人の紹介だ。舞台の左手・・・青いマントの女性が、
その衣を空に投げ捨てる。続いてこちらの歓声も凄まじい・・・。
「十六夜はるか」と呼ばれた女性・・・彼女も剣を掴んで一舞いしたのだが・・・、
先ほどの女性と同じようなコスチュームなのだが、・・・こちらは、
膝上30cmほどのマイクロミニのスカートで回転すると・・・、
下に何もはいてない・・・!
義純は思わず受付でもらったパンフレットと見比べる。
さすがに印刷物には性器を露出させてはいないが、結構ギリギリの格好をした二人が写っている。
切れ長の目に、華奢な細い体つきの「紅かすみ」と、
どちらかというと肉感的な、唇も厚くD〜Eクラスと思われる胸の「十六夜はるか」、
まさしくこの教会の看板娘が、このふたりである。
二人は音楽と共に同時に踊りだし、舞台中央から壇を降り、会場の中央までやって来る。
・・・これも彼らの売りの一つ・・・「聖なる舞踏」と、パンフレットにある。
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最終更新:2007年04月16日 03:36