第七話
儀式はどんどん進行する。
女性達の反応も様々で、獣のように叫び声をあげる者もいれば、
必死に声を押し殺すものもいる。
児島鉄幹のカラダに必死にしがみつく者もいるので、
幹部の者達がその女性の手足を無理やり押さえつける。
まるで、数人がかりでその女性をレイプしているようだ、
その間も児島鉄幹は、無表情で女性のカラダの中に手を突っ込んで、丹念にかき混ぜている。
全ての儀式が終わると、児島鉄幹はタオルで腕や手を拭き、両手を広げ観衆に応えた。
「邪念を打ち払い、私を通じ宇宙と一体となることで、この者たちの魂に聖なる道が開ける、
このまま精進を重ねれば、さらに高次元の高みに上り詰めることができるだろう・・・!」
そういって、彼は舞台の席に戻った。
一方の女性達は力なく、ベッドに下半身を晒して横たわったままだ。
スタッフ達が毛布を用意して彼女達にかけていく。
最後に彼女達は、ベッドごと会場の外に連れて行かれた。
・・・この後、他の信者に犯されても気づかないんじゃないか?
「それでは、皆様、お待たせしました! 受光式最大の儀礼、神魄通気還でございます!」
メンバーの中でも、選ばれたものだけが授けられる至高の儀式、とくとご覧くださいませ!」
これまでで最大の歓声が響き渡る。いよいよ「天聖上君」のお出ましだ。
会場の中央には、四人の女性が直立している。そのうち二人は先ほどの女性、
紅かすみと十六夜はるかも参加してる。
再びベッドが用意される、だが、先ほどとは趣が違う・・・。
最初と同じように、赤いローブの男はゆっくりと壇上から降りてきた。
彼は最初に、コスプレぽい格好したままの、かすみの前に立つ。
だが、彼は動かない。しばらくお互い見つめあうだけだ。
しばらくすると、彼はかすみの両肩をゆっくりと掴み顔を近づけた。
・・・それと同時にお互いの口が開いていく・・・、キスとは違うのか?
不思議なものが義純に見えた、・・・いや、その会場にいた者、全員見えたかもしれない。
今にも触れ合いそうな二人の唇の間に・・・何かの気体のようなものが発生していたのである。
・・・それは息ではない・・・、全く別の何か。
一体、何が起きているというのだろう?
最終更新:2007年04月16日 11:02