第十話
少女は必死に叫び声をあげたり、壁を叩いて助けを求めますが、
魔法のためか母親は気づきません。
○○○〜ッ、今からお前を殺しに行くからねぇ〜
アハハハハッ ほ〜ら、家の中に着いたよぅ ○○○〜ッ・・・
今、階段の下にいるんだぁ、どんな風に殺されるか想像してごらぁん・・・
○○○〜ッ、一段上がったよぉ 怖いのかねぇ? アハハハハッー
ほぉ〜ら、二段目だ・・・ だんだん近づいているよぉ〜 かわいい○○○〜ッ!
いま、三段目だ ○○○〜ッ、手足をノコギリで挽いてあげようかぁ〜?
四段目、四段目だぁ、もうじきおまえを連れてくよぉ〜
どんどん、声が近づいているだろう? いま五段目だぁ
六段目〜ぇ、、誰も助けにきてくれないぃぃ〜、怖いかぁい? 怖いかぁい?
ま〜た、一段あがった、もう半分過ぎたよぉ? 七段目だ ○○○〜ッ
○○○〜の部屋が見えてきたぁ、八段目だ〜、ああぁ、早くおまえに会いたいいぃ
九段目、目玉をくりぬくのも楽しいぞぉ? アハハハハッ
さぁ、十段目だぁ、もうぅ手が届きそうだよ ○○○〜ッ
・・・十一段目、あと少し、あと少し! 内臓を引きずり出してあげるよぉ ○○○〜ッ!
ああああぁ! ほぉ〜ら、十二段目だ! 覚悟はいぃかぁい?
・・・昇りきったよ・・・、○○○〜、今、わたしはお前の部屋の前にいるよぉ・・・
「・・・神父様、すいませんが・・・手短に 」
気持ち悪くなってきた。怯える少女の姿と娘の麻衣が重なったのである・・・。
これ以上は聞けそうにない・・・。
「あ・・・ 申し訳ありません・・・ご想像の通り、少女はバラバラに殺されてしまいます。
そして、その後も少女には哀れな運命が待ってます。
殺された少女の魂は天国へ行けず、
魔法使いの作った人形に封じ込められてしまうのです。」
「ひど過ぎる・・・ 」 私は思わずつぶやいた。
「魔法使いは、少女の魂が入った人形を慰み者にし続けました・・・。
しかしある日、この町に、やはり魔法使いと思われる老人がやって来ました。
彼は少女を哀れに思い、使い魔であるワタリガラス・熊・キツネの三匹の動物を使って、
人形を奪う事に成功するのです。」
最終更新:2007年04月13日 11:41