第六話
「ああッ、もう、ほら御覧なさい!」 途端にエルマーはむせ返る。
兵士達は品のない程大笑いをしている。
マリーはエルマーの面倒を見ようとしたが、領主はマリーを放さない。
マリーも、何とか領主からの接触に抵抗したいがあからさまに拒否できない。
その内に領主の目は、益々、マリーを欲情的な目で見るようになっていた。
この時代の少女だ、勿論、彼女は男を未だ知らない。だが、彼女も女性特有の感覚で、
領主の欲望はなんとなく感じ取っていた。
領主は嫌がるマリーを懐に抱き寄せ、彼女の背中に回した左のかいなで、
彼女の腰のくびれや脇腹を撫で回す。
「・・・領主様・・・、あの・・・困ります!」 だが領主はそんな言葉には耳を貸さない。
「マリーよ、わしはおまえが気に入った! どうじゃ、わしの三番目の妻にならんか?」
マリーは目を見開いて驚いた。今までそんな事は考えた事もないし、
この状況下では、とにかくここを離れたいとしか思ってないからだ。
「・・・ええっ? え、あ、でもそれは・・・、父や母が何と言うか・・・、私には・・・ 」
領主のぎらついた目はもう止める事ができない・・・。ついに彼の手のひらは、
マリーの柔らかい胸を弄び始めた・・・。
領主の硬い指が、衣服を通して彼女の乳房に沈み込む。
「・・・止めて下さい! もう帰して下さい!」
「おぅ、よしよし、両親にも話は通しておくぞ、おい! おまえら、後は勝手にやるがよい、
わしらは寝室に行くからな!」
言うが早いか、領主はマリーの身体を抱き上げた。もう我慢できなくなったようだ。
「イヤですッ! やめて下さい!! 放して下さい!!」
必死に足をバタつかせるが、非力な少女ではこの体勢ではどうにもならない。
エルマーも姉の危機的状況を察知したが、酒に酔っ払ってまともに立つこともできない。
兵士達は大はしゃぎで笑っている。
抱き上げてる間も、領主の手は、マリーのカラダをいじり続けていた。
よほど彼女の身体が気に入ったのか、寝室に入ると、無造作にマリーをベッドに投げつけた。
息を荒げた領主は、せっかちな動作で防具や衣服を脱ぎ始めた。
必死でベッドから逃げようとするが、領主は半裸の状態でマリーを押さえつける。
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