「ふしぎなおとこのこ」
……ぐすん。
きょーちゃんとはぐれちゃった。どうしよう。
かえりみち、わからないよ。
夕暮れの公園。ポツンと佇む一人の女の子。
ナースロリータ服を着たおだんご頭、少女―――ロココ。
同居人の恭平と遠出の買い物に出かけたのだが、途中ではぐれてしまったのだ。
「きょーちゃん…どこ…」
日が沈み、だんだんと暗くなる空。カラスの声が恐ろしく聞こえた。
不安でどうしたらいいか分からず、ロココは泣きじゃくっていた。
「ままぁ…!」
「……うるせぇなァ。」
ふと、声のする方を見ると、一人の青年が近くのベンチに座っていた。
白と水色が混じった髪の色の少年。歳は15、6ぐらいだろう。
とても姿勢悪くベンチに座っている。今にもずり落ちそうなほどに。
うるせぇんだよ。と、少年はもう一度こちらを睨むように呟いた。
「ごめんなざい…きょーちゃんとはぐれたの…」
一生懸命涙を止め、涙を拭き、ロココは答えた。
少年は面倒くさそうな顔をしたあと、溜め息をついた。
「来た道を戻りゃァいいだけだろうが。そんなことすらわかんねェの。」
「ちょうちょ追いかけてたの…気づいたらここだったの…。」
自業自得だなァ、自分でなんとかしろ、と少年は目を瞑り黙ってしまった。
「あなたはどうしてここにいるの?」
声を掛けてみたが、目を瞑ったまま返事はない。
ねぇ、ねぇ、とゆさゆさ肩を揺らす。…反応はない。
ねぇー!と少し大きめに耳元で叫んでみた。
すると少年はかすかに目を開き、こちらを睨んできた。
「……炉藍。」
そうつぶやいた瞬間、ロココの首には大鎌が突き付けられていた。
「氷粋様から離れろ、女。」
恐る恐る後ろを振り返ると、そこには犬耳に白髪のクセ毛の少年が冷たい目をして立っていた。
ゆっくりと離れると大鎌は首元からスッと離れた。
「氷粋様、この女は一体…?」
「迷子だとよ。どこのどいつだかは知らねぇなァ。炉藍も知らねェか…。」
「ひすい、って言うの?じゃあ、ひーちゃんだね?」
「あァ?」
突然あだ名で呼ばれたことに反応し、氷粋はゆっくり起き上がった。
炉藍と呼ばれた犬耳の少年は貴様…とこっちを睨んでいる。
「いけなかった…?ろここね、ひーちゃんとね、もっとお話ししたいなぁって…」
「なんでお前と話さなきゃいけねェんだァ?俺ァ帰る。…ッ…そろそろ時間もないしなァ。」
「ろここも帰りたい!ろここ、きょーちゃんとこに帰りたい!」
「知らねェってんだ。俺は帰る。」
「ならろここもついてくっ」
あー…うるせェ…と言わんばかりの顔をする氷粋。
少しの間を置いた後、氷粋は口を開いた。
「炉藍、こいつを送って行ってくれねェか?できるだろ。」
「できますが…しかし……。いえ、主の命、従います。」
「悪ィな。」
そう言い残し、氷粋は去って行った。
「ひーちゃん、またねー!」
残されたロココは手をぶんぶんと振り、氷粋の背を見送った。
チラッと横を見ると、炉藍が顔を近づけてきた。
「動くな。貴様についているもうひとつの匂いをたどればいいだけだ。」
くんくんと体を沿うように匂いを調べる。
この男の匂いを辿ればいいな、と炉藍はロココから少し離れた。
次の瞬間、炉藍の身体は一瞬にして大きな山犬の姿になっていた。
「乗れ。」
体を下げ、乗りやすいようにする。
背中に乗ったのを確認すると、走り出す炉藍。
あっという間に景色が変わっていく。風になった気分だ。
「ふわふわ…」
温かい背中にウトウトする。ふわふわとした毛がとても気持ち良かった。
どこかで自分を呼ぶ声がする。
大きな体…ママ?
ふと目を覚ますと、そこは自分の部屋のベッドだった。
「起きたか。」
横を見ると恭平が椅子に座り、こちらを見ていた。
「あれ?ろーちゃんは?」
「犬耳の青年なら帰った。二度と迷子になるな、と言っていたぞ。」
「ごめんなさい…。」
「俺も目を離したのが悪い。すまなかったな。」
ふと、一階からおいしそうな香りが匂ってきた。
「きょーちゃん、おいしそうな匂いがするっ」
「カレーだ。もういい頃だろう。食べるか。」
「うんっ!」
2人で行ったお買い物で買ったカレーの材料。
一緒に作れなかったのは少し残念だけど、その代わり不思議な出会いがあった。
また、一緒にお話しできるといいな。
~お借りしたキャラ~
ロココちゃん (ぽて宅)
もう借りすぎてお借りしましたーとか言うのやめた!!ww
きょうろこ地味にすき!幼女(違)とおっさんの絡み!
そして今回は氷粋とロココちゃんっていう変な組み合わせに挑戦!
まぁ、炉藍とも絡ませてみたかったのもありますが!!!(笑)
無いよう薄くなっちゃったなーと思う。うん。
そしてオチのべたべた感である\(^o^)/
まぁ、それはさておき…
_人人人人人人人人人人人_
>恭平、いつ結婚するの?<
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
完全身内ネタでしたー_(:3」∠)_←
最終更新:2012年10月13日 22:58