1巻8号
発行日
1972年6月30日
ページ数
8
概要
1. クラブ連絡
新メンバーの紹介。
ヘルシンキやテルアビブの会員も。
2. メンバーからのニュース
最新の電子音楽事情 by Craig Anderton。Miles Davis, John McLaughlin (Mahavishnu Orchestrqa), Sun Ra (筆者註:知らない), Pink Floyd, ELP, Moody Blues (知らない) といったミュージシャンを紹介。こういったミュージシャン達が、既成の音楽を作り変えつつある、といった趣旨。
3. 特集「フーリエ解析」
フーリエ解析とは何かの説明と、フーリエ級数による矩形波、三角波、ノコギリ波の合成。
4a. 読者オリジナル回路
UJT を使った VCO by Richard Schuh
4b. 読者のアイデア
「ディジタルシンセサイザー」のリングカウンタのバリエーション by John Grosjean
5. 音楽制作
音楽の形式について。AABA 型等の解説。形式の重要性を説明。
6a. 文献レビュー
7a. 製品レビュー
- デバイスの紹介
- Analog Devices, 775N, 775P 高精度アンチログアンプ $55
- Exar Integrted Systems, XR205 16P DIP ワンチップシンセサイザー $16
- Amprex Electronic Corp., M31 BBD
- 鍵盤の入手先の紹介
- EMS ディーラー
8a. 関連トピック; 聴覚1: 試聴実験
人間の耳は位相差を聞き取れるか。電気的に混ぜた音と空気中で混ざった音と頭の中で混ざった音(ヘッドホンの左右で別の音を入れて)で聴感はどう変わるか?頭の中で混ぜるだけでピッチ差のビートを感じることはできるか?実験して教えて。
8b. NE566 を使った実験 by Craig Anderton
NE566 を使った VCO
9. 会員情報
- 求む:指数回路 IC のダイアグラム
- 情報求む:Arp のオシレータはどんなタイプ?
- 情報求む:sound-on-sound, sound-with-sound のできるかセットデッキ教えて
(2007.3.7)
- 創刊してわずか8号ですが、質がぐんぐん高まっています。どんどん読み応えが出てきています。
今号は、ミュージシャン紹介が特に興味深いです。大御所の紹介が連続。大御所は当時から大御所だったのかしらと思います。
ちなみに私のバイブル Head Hunters の発表は確か 1973 年。この時点では存在しないので、ハービーがリストから抜けていても不満に思ってはいけないですね。
-- gan (2007-03-07 22:38:58)
最終更新:2007年03月07日 22:38