86 :北町奉行:2006/11/27(月) 03:36:55.87 ID:gIJB+KHJ0
「フヒヒ……サーセン!」
俺に向かって、嘲りの笑みで顔を歪ませた内藤が、威勢良く言う。
両手を広げてブーンとやりだしたので、無視することにする。
「そういえば、腹減った。肉マン食いたいなぁ
……ああ、おっぱいのようにふわふわな肉マン!」
野生の灯を眼底にきらめかせた長岡が、吐き出すように独りごちる。
いつものように一心不乱に腕を振り出したので、無視することにする。
「はは……もふもふ」
相変わらず表情の読み取りが難解というよりも不可能な荒巻が、意味不明な言葉を呟きだした。
下手にかまって毛玉に化けられても困るので、無視することにする。
こいつらがネコの一種かどうか解明しようとしたが、俺には荷が重過ぎる。
精神がいかれてる奴を代わりに呼んでくれ。
……今はラーメン屋でただ静かにギコになじられたい。
あれ? そこにいるのは(゚Д゚)!
VIP探検録 〜完〜
最終更新:2006年11月27日 21:12