443 :友:2006/11/28(火) 09:00:35.97 ID:lHgEg1QX0
小学校5年の時だった。
その時も本当に大好きな子ができてしまって、毎日胸が潰れそうなくらいに苦しかった。
だからオレは、たった一人親友だと思っていたヤツに、その気持ちを打ち明けた。
絶対に他の人には言わないで、と言って。
……だけどその翌日には、そのことはクラスの全員に知れ渡っていた。
もちろん、オレが好きだった子にも。
信じられなかった。
オレは、その子にオレの気持ちがバレてしまったことよりも、
親友にあっさりと約束を破られたことの方が大きなショックだった。
絶対言わないって…約束したのに……!!
だからソイツを問い詰めた。
そしたら彼は悪かったの一言も言わないで、平然とした顔をしながら、あっさりとこう言った。
「おまえみたいな気持ち悪いヤツ友達じゃねーよ」
444 :友:2006/11/28(火) 09:01:30.03 ID:lHgEg1QX0
……それからオレは、一時期誰も信じれなくなった。
誰が何を言ってこようと、しゃべろうとも思わなかった。
そんなだったからか、当然、友達もまったくできないままで、小学、中学と卒業した。
だから、オレにとって男は、心を打ち解けて話し合える本当に久しぶりの友達だった。
「……」
「……? なんだよさっきから。言いたいことがあるならハッキリ言えよ」
「べっ、別になんでもないよ」
キーンコーンカーンコーン
授業開始のベルが鳴る。もう席に座らなくちゃ…
「…友!! もしなんか悩んでるなら、なんでも相談乗るぞ!!」
「……!!」
そう背後から、大きな声が聞こえてきた。
「………」
……あいつは……男は……
……あんなヤツなんかとは違う……
最終更新:2006年11月28日 11:47