EPR…enterprise resource planning(企業資源計画、経営資源計画)
経営手法としてのERPと、情報システムとしてのERPシステムは、分けて理解したほうがよい。
生産や販売、在庫、購買、物流、会計、人事/給与などの企業内のあらゆる経営資源(人員、物的資産、資金、情報)を有効活用しようとの観点から、これらを企業全体で統合的に管理し、最適に配置・配分することで効率的な経営活動を行っていこうという経営手法・コンセプトのこと。一般に、「企業資源計画」あるいは「経営資源計画」と訳される。
ERPという言葉は、米国の調査会社ガートナーグループのL・ウィリー(L. Wylie)が1990年に発表した「ERP: A vision of the next-generation MRP II」という論文に示されたもので、製造業向けのソリューションであるMRP IIの次世代コンセプトに付けた名前だった。これが当時、登場してきた統合データベースを中核とした基幹系システム用パッケージソフトの呼び名として広まった。
ERPコンセプトによる情報システムを構築すると、基幹業務全般の情報インフラの整備を達成し、日常業務で発生するデータの収集・一元管理を実現し、各部門がそれらのデータを共有することが可能となり、各種の意思決定や経営判断を迅速に行えるようなる。
ERPには、企業の基幹業務を統合化するコアシステムとして、次のような機能が期待される。
最終更新:2013年08月06日 09:13